また君に、逢えたなら   作:菜乃花

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はじめまして、菜乃花です。
読んでいただき、ありがとうございます。
処女作で拙いと思いますが、よろしくお願いします。

※更新ペースは亀未満です。




prologue

ーーSe si avvera,

(叶うことなら)

 

 

ーーIo voglio incontrato solo con te ancora una volta

(もう一度だけあなたに逢いたい)

 

 

ーーNel buio nero come la pece

(真っ暗な闇の中)

 

 

ーーMi ha dato la luce , è stato il tuo

(光をくれたのは、あなたでした)

 

 

 

私の世界の始まりは、罵声と暴力。

 

「お前なんかが生まれたから…!あいつは、死んだんだ!お前が、殺したんだ…ッ!」

 

「その顔が、憎い。そのくせ変な色の髪、ほんっとうに気持ち悪いわ!私の前から消えて、消えてよッ」

 

「痛いよ、痛いよ…!お願い、やめてっ」

 

「あなたに生きる価値なんてあるのかしら?精々這いつくばって生きればいいわ。」

 

(何のために生きればいいのか、何をすればいいのか、自分の人生に希望の一片も見つけられなかった。)

 

 

夢の中で、僅か残る温かな記憶に出会った。諦めちゃいけないんだ、そう、思えた。

 

「愛しい子、お願い、生きることに失望しないで。笑って。」

 

「あなたは、私が生きていると嬉しいの?変なの、なんで?」

 

「あの人を救ってあげられるのはあの子しか、いないもの。ごめんなさい、私は結局自分勝手なのね。生きることを諦めたのは、私の方なのに。」

 

(自分に向けられる笑顔が不思議だった。私に救いを求めたあの人に、遠いどこかで会ったことがあるような気がした。)

 

 

真っ赤に染まる世界、得たものは遅すぎる愛。私は全てを失った。

 

「お前たちファミリーは、もう終わりだ!!」

 

「渡さない、渡せない…ッ!あいつの愛した宝を、お前なんかに奪われてたまるか!」

 

「おとーさ、ん?おかー、さん?おねー、ちゃん?……みんな?」

 

「さっさと『流星の祈り人』を差し出せ!」

 

「い、い……いやぁぁぁぁぁあああッ!!」

 

(全部ぜんぶ無くなった。最後に手遅れで残酷な愛情を残し、唯一が死んでいった。初めての、笑顔だった。)

 

 

当てもなく歩き続け、出会ったのは、1人の男の子。

 

「あなたは誰ですかー?」

 

「わた、し?私、は……。」

 

(陽に照らされたあなたの笑顔が眩しくて、だから、もう一度、生き直してみようと思った。約束を、守ろうと思った。)

 

 

絶望は、再びやってくる。幸せは長くは続かないのだと知った。

 

「みぃつーけた。」

 

「知らないっ、私は、流星の祈り人なんかじゃないっ!」

 

「逃げ、て………。」

 

「お前の力は俺たちの道具だ。さぁ、実験を始めよう。」

 

(これが私の運命ならば、神様は酷いなと思った。幸せを望むことも、不幸を嘆くことさえも、馬鹿らしいと思った。)

 

 

爆発音と共に現れたのは、裏で生きる人々。見つけたものは、彼らの力強い生き様。

 

「弱いから?ハッ、カスが。関係ねーよ、そんなこと。悔しいんだったら、強くなりゃーいい。」

 

「誰にでも辛い過去なんかぁ゛ありやがる。次はねぇ゛、くだらねーこと言ってんだったらぶった斬るぞぉ゛。」

 

「ししっ、自分のやりたいことやるには強くて偉くなればいんじゃね?王子は王子で天才だから、何でも許されるしなっ。」

 

「あたしはあたしの行く道を信じてるだけよー。たった一度の人生だもの、自分のやりたいようにやればいいじゃない。」

 

「くよくよしてたって金になりはしないんだよ。だったら少しはその才能を活かして僕たちの役に立ってなよ。」

 

「俺にとってボスは主君で生きる意味だ。見つけろ、己にとって命に代えても守りたいものを。自分の信念を。」

 

「私は、私は、強く、なりたい…っ!皆さんっ、どうか、私に生きぬく術を教えてくださいっ!!」

 

「ここにある義務なんてものは誰にもねぇ。だがここにありたいと請う限り、お前は俺の駒だ。」

 

(始めは、ただの直勘だった。でもいつしかここに居続けたいと思うようになっていた。)

 

 

大空の怒りと憎悪の狭間の悲しみを、老いた義父の苦悩を見た。

 

「俺を、この俺を、あのじじぃは騙してきたんだ。当然の報いだ。あんな奴、死ねばいい、クソみてーな目ぇしやがって。」

 

「何度も思ったよ、何故私はあの子の本当の父親ではないんだろうかと。組織の発展に、私は、あの子を捧げてしまったんだ。」

 

「本当の親ではなかったとしても、失望したと言えることは、過去では信頼していたということでしょう。幸せなことだと思うんです。だって、私の家族は、失望すらできないような人たちでしたから。」

 

(殺したいほどの狂わしい憎悪だって、生きているからこそのもの。私には、そんなことさえ許されていない。)

 

 

どこまでも温かい小さな空たちを知った。

 

「マフィアのボスであろうと、ただの中学生であろうと、俺は俺なんだ。俺にとって、一番の宝はここにいる仲間の皆なんだ。」

 

「僕は仲間ごっこなんて馴れ合いをするつもりはありませんよ。マフィアへの憎悪が消えることはないですから。ただ、もう少しだけ見てみようかと思ったんですよ、あの存在を。」

 

「はじめまして、みなさん。ヴァリアーの雲兼流星の幹部にして、ボンゴレの『祈り巫女』、ソフィアと申します。よろしくお願いしますね。」

 

「本当は分かってたんだ。俺がデーチモとなるのは時間の問題だって。強くあろうとしても、結局俺は臆病なんだ。仲間が傷つくのが、自分が死ぬのが怖いんだ。」

 

(決して広大でないのに消えることない温もり。そんな生き方をおくってきたあなたになら、ついていこうと思えた。)

 

 

 

 

これは、物語の始まりに過ぎない、小さな小さな欠片。

 

 

ちっぽけな私が自分の生きる意味を少しだけ理解するまでのお話。

 

 

あなたがいなくても、私は生きるよ。

 

 

生きて、きっとあなたに逢いに行くから。

 

 

あなたは、今、どこにいますか?

 

 

 

 

ーーAnche se si aver incontrato

(また君に、逢えたなら)

 

 

ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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