魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~ 作:メガネ
てかもう別人ですねこれは。
「プレシア、一体どうした?」
昨日電話が来て誘われたが詳しい内容は『明日家に来たら話す』と言われた。経由してミッドに行くのか?
「前にもこんな事あったよな?その時はストーカー?だっけ?あ、ここだここ」
――ピーンポーン♪
インターホン押して少し経つと……メールが来て。
『鍵は開いてるわ……悪いのだけど私の研究室まで来てくれるかしら?』
と言う内容だった。何でメールだ?手が離せないのか?
家に入ると靴はプレシアのだけ。全員外出中らしいな。
「入るぞ」
プレシアの研究室の扉をノックしてから開けるとそこには本やら資料やら散らかっている研究室の真ん中に―――
「きたわね……コダイ」
長い黒髪でブカブカの白衣を羽織っている推定年齢5前後の少女が……と言うより
「何をしているのプレシア?」
「こっちがききたいわよ……」
舌足らずで落ち込む幼女と言うなんとも面白い光景が目の前にあった。
「プレシア……自分が歳だからって流石にレイ並みは無いだろ」
「だれがとしだー!」
キレてデバイスを起動するが……
「わわっ……わわわわわわわ」
デバイスが大き過ぎて今のプレシアでは持てない……
「もう少し大きくなってから持とうな?」
デバイスを取り上げる。
「あー!かえして!かえしなさい!」
――ピョン!ピョン!
目の前で飛び跳ねるが頭上に上げているので届かない。
――ピョン!ピョン!
「かえしてよぉ~」
脚にしがみつくプレシアが少し涙目になっている―――何か面白い。
「と言うか何でそんなに?」
「………なりたくてなったんじゃないわよ」
「元に戻るのか?」
「ほんのしょうりょうだからはんにちももたないわ」
なら……………
「一応この事をリンディと桃子に連絡するか」
戻るまで楽しむか。
携帯を取り出す。
「ちょっとまちなしゃい!!なんなのそのじんせん!?リンディはわかるけど、ももこはみんかんじんよ!?」
「だめなのか?」
「だめにきまって………なによその『あたらしいオモチャ』をみつけたカオは!!」
無表情の俺がそんな顔する訳無いだろ?
――パシャ!
「とるんじゃないわよ!しゃしんをとりゅんじゃないわよ!」
こんな状況撮らなければいけないだろ。
よし、しっかり保存してリンディ、リニスと身内に見せた後に桃子にも見せるか……
「さて、なぜこうなったか説明してくれ……」
取り敢えず何枚か取って話を戻す。
時間が惜しいからな。
「あれよ……」
プレシアが指した机の上には綺麗な色の液体が入った薬瓶が……
「何々?……『成長薬』?何でこんなものが」
「りー………ちじんにたのまれてつくってみたの」
それだけの理由で?……本当に凄いなこいつ。
「聞く限りでは子供になる要素は全く無いみたいだが?」
「だけどにくたいねんれいをかえることとかわりないわ。だからいったんこれをつくりこまかくかいせきして、つごうのいいへんしんやくをつくるつもりだったの」
「自分で都合の良いとか言うなよ………で、その姿は自分で――」
「マイナス5さいじゃなくて、5さいになったのよ。うっ………うわ~ん!!」
何と言うか自業自得……
泣きだしてるし………精神に肉体が引っ張られているのか?
だとしたら凄いの作ったな。
「ハイハイ泣かない泣かない」
「ふぇ……ぐしゅ……」
泣き付いて来たプレシアの背中を優しく叩く。
落ち着かせた後、プレシアが部屋を片付けたいと言ってたが…………
「んしょ―――とととと………わぁっ!」
本を1冊持つだけで日が暮れそうだったので代わりにやる事に………当然派手にスっ転んだ所はしっかりと撮ったがな。
「この本は?」
「あそこのたなのうえよ」
今のプレシアは足元に居ても邪魔でしか無いので近くの椅子に座らせた。服に関しては白衣をズルズル引き摺って歩く面白い光景を撮った後、幼児化する直前まで着てた服からブラウスを着せて裾を何度も捲り手を出させた。
散らばった物をどこに置けばいいか聞きながら部屋を整理していく。
「と言うか良く見れば埃だらけだな……」
最初に床に散らばった物を机の上に適当に置いておき。箒で部屋の見えない所を掃いて行く。
「コレでもていきてきにやっているわよ……ところでなんでほうきなの?そうじきのほうが」
「フローリングの床を掃除機で吸っても無駄さ……市販の清掃用ワイパーも無いし。仕方ないからさっきそこにあったポットの茶葉の水気を切って床に巻いてから箒で掃くと細かい埃が吸いつく。後は一緒に捨てれば良いだけだしな」
家での玄関掃除はコレを使っている。最後は外に掃けば良いだけだし。
「ほぇ~」
「昔から良くある掃除法だ……あ、窓も拭かないとな」
古い新聞紙を取り出し、水に浸し軽く絞ってから窓を拭いた。
「なんでしんぶんし?」
「新聞紙の紙は繊維が細かくて柔らかいしインクが汚れを分解したりワックスの役割も果たす。料理の時もフライパンに付いたソースを新聞紙で拭ってそのまま捨てれば水代の節約にもなるし」
「すご~い!」
パチパチと手を叩く。時々精神が子供になっているぞ?これも撮っておくとして……ちなみにバレない様にシャッター音を消す改造をしている。
「最後に空気の入れ替えをして………あ、もう1つあった」
机の隙間に挟まっていた見慣れないファイル。見た目は雑貨で売られてるごく普通のファイルケースの様だが……
「プレシアこれは「だめえええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」お、さすが子供だけに身軽だな」
フェイトより速かった。
「こ、コレはわたしどくじのしりょうよ!ベアトリスにはかんけいないわ!!(言えないわ!!大人コダイの写真のアルバムだなんて)」
「それならいいが、コレも片付けるんだろ?」
「そ、そうよ!わたしがじぶんでやるわ」
「どうせ本棚だろ?それにお前今は飛べないだろ」
「そ、それわぁ……うぅ~」
論破していくと次第に涙目になりきつくファイルを抱き締めている。
そこまで渡しくないか。
「ならそのままでいろ………そのまま運ぶ」
「きゃっ」
プレシアを後ろから抱き上げる。
「これなら届くだろ?」
「そ、そうね!」
プレシアが真っ赤になりながらおそるおそるファイルを本棚に入れた。
「コレでおわ「ま、まって」ん?」
「あ、あたらしいしりょうをとりたいから……このままつれてって!」
「そんなの言えば取って「ダ、ダメよ!!」は?」
「しりょうのいちぶには、わたしいがいがとるとばくはつするワナがあるにょよ!!」
「何してるの?」
マンションに殺傷力の高いトラップ設置するなよ。
「爆発如きで死にはしないが……そこまで運ぶが、うっかりで暴発とかゴメンだぞ?」
「うん!」
プレシアの要望通り抱きかかえたままの状態に。
「~♪」
資料を探している間のプレシアが鼻歌混じりなのが面白かった……コレは写真のあと録音だな。
――くぅ~♪
「あぅ」
資料を運び終わると静かな部屋に間抜けな音が聞こえた……
プレシアが恥ずかしそうに腹を押さえた感じからして腹の虫が鳴ったのか。
「昼食にするか?冷蔵庫の物を勝手に使っていいのなら」
「え……ぇ~っと……おねがいします」
小さな声で返して来たので抱えたまま台所に向った。
人の家と言う事もあり材料は抑えて、ペンネと言うパスタにミートソースを絡めたものと野菜サラダだ。
「いただきま~す♪」
「え~と子供用フォークは―――」
「こどもあつかいしにゃいで!はしでじゅうぶんよ!」
「そう言うならそれで良いんだけど……」
絶対無理だと思いつつも、プレシアに箸を渡すとちゃんと持って食べ始めた。
「おいし~♪」
食べた瞬間に機嫌が治った、徐々に子供になっていくな……口にソース付いてるし。
「ほら」
「ん~ありが…………はっ!!」
口元を拭うと笑顔でお礼を言おうして、我に(?)かえった……
「本当に大丈夫か?何か段々と精神が子供になる時間が………」
「だいじょうぶよ!」
顔が羞恥で赤くなりながら今度はサラダに手を付けるが……
――ポロッ
「あ……」
小さいニンジンを掴もうとして失敗した。
「も、もういっかい……」
もう1度掴む。
――ポロッ
「あぅ……」
「纏めて掴めよ」
「このだいまどうしがニンジンにまけるなど……」
3度目………
――ポロッ
やっぱり失敗か………
いくら箸が持てても握力が無い以上掴んでも滑るだろ……だからフォークを探そうとしたのに。
「うぅ……ひっく……ぐすっ……とれなぃ~」
あ、泣き始めた………もう完璧子供になってるよ。
「ほら、あーん」
「あ~ん………おいし~♪」
「次は?」
「パスタ!あ~ん♪(あれ?ここままではダメな様な………ま、いっか♪おいし~し)」
食べさせたら機嫌が治った……また泣かれたら困るので、この後も食べさせる事にした。
「これはリニスに緊急の連絡取った方が良いか?」
プレシアに食べさせ終わったご飯の食器を洗いながら呟く。
後ろを振り向くと………
「ん~………すぅすぅ」
プレシアが眠たそうに眼を擦り船を漕いでいた。
――ゴン
「あいた!」
あ、テーブルに頭をぶつけた。
「満腹になって眠ったのか?………もう子供だな」
「こどもじゃにゃいよぉ~………く~」
寝言で突っ込まれた。
「説得力無いからな?」
プレシアを抱き上げる……
「ベットまで運ぶから、寝るならそこでな」
「ふぁ~い………」
プレシアをベットまで運ぶ頃にはもう完全に熟睡して寝息を立てていた。
だがベットに下ろそうとすると何故か泣きそうになり服をガッシリ掴む…………
「―――よし、連絡入れよう」
リニスとアルフに緊急の連絡を入れ。直ぐにやって来た2人にプレシア―――と言うよりもロリシアを引き渡しそのまま帰宅。
帰りながらリニスに送るロリシアの画像を厳選する事にした。
~おまけ~
コダイ帰宅後………
「こ、これは」
「ほ~れ、ほっぺツンツン」
「しゃわらにゃいで~」
連絡を受けたアルフとリニスはすぐさま帰宅。部屋に入るとコダイに抱えられて寝息を立てる子供を発見。
コダイが子供=プレシアと説明しながリニスに抱えさせ。2人にリアクションさせる間もなく帰って行った。
最初は状況を理解できなかったがリニスの精神リンクでプレシア本人と判明。
それからしばらくして起きたプレシアはアルフの膝に乗せられて頬を突かれている。短い手足をバタバタさせるが微笑ましさしか出てこない。
「しかし何であんな事を………」
「いらいぬしについてははなせないわ………ところでふたりにしつもんなんだけれど…………コダイ――しかもオトナになったコダイはすき?」
「それは……まあ」
「アレで惚れるなと言うのが無理な話です」
「あなたたち、せいしんねんれいかんがえたらむすめよりうえよね?」
プレシアの質問に顔を逸らし赤くなる2人をみたプレシアは『この先大丈夫か?』と思ってしまった。
「あのくすりをのませればおとなコダイとデートできるのよ!しかもいまのわたしのように、せいしんもひっぱられるとくてんつきにょっ!………かんじゃった」
その時、使い魔2人に電流が走る―――
更に、セリフの最後で舌を噛んだプレシアに激痛が走る―――
「大人コダイと―――」
「デートですって―――?」
「ぅ………くすりはかんせいしてるわ」
口元を押さえたままプレシアが瓶を掲げる。
「いらいぬしに1つわたしたからこのいっぽんがさいご……つかいなさい」
その瓶を目の前のリニスに渡す。
「むみむしゅうだからジュースとまぜたりしなさい」
「何でコレをアタシ達に渡すんだい?ライバルがさらに増えるんだよ?」
「いいアルフ?こんかいのデートはコダイにわたしたちをオンナとしてみてもらうためのデートよ。かずはおおいほうがいいわ」
「アンタ策士だねぇ~」
「だてにきこんしゃじゃないわよ♪」
アルフの膝の上で誇らしげに胸を張るプレシア……
「では有難く使わせて貰います」
「こうなったら狼の狩猟本能を見せてやるさ……」
「山猫だって負けませんよ。早速2人で作戦を練りましょう……」
2人は意気込み静かに闘気を漲らせる、その眼はまさに獲物を見つけた獣そのもの(元々獣だが)だった……
「(――――でも、今回みたいのも悪くないわね……)」
それを余所に量産化を企てるプレシアが居た。
成長薬は元々にじファンの後書きで頂いた物をネタに考えた物です。
鍛冶様、バルサ様、『 』様、頭翅様、桜日紅葉雪様、都牟刈様、零崎 式様、ミラ ランドラス様、蒼い悠久様、感想を有難う御座います。
~次回もお楽しみにしてください~