魔法少女リリカルなのは~ある転生者の新たな世界~ 作:メガネ
コダイは未だに攻撃魔法系しか作ってません。ぶっちゃけ魔導師としては弱いです……S-ランクなのに………
M.D.O(魔王式ダークネス鬼ごっこ)に勝利した後、そのまま発掘地点に向かった。
今の俺は『スタイル・イレイザー』でなのは達と並走している、この方が飛ぶより楽だから。
「皆さんの速度ならポイントまでは15分ほどです。ロストロギアの受け取りと艦船の移動までナビゲートします」
「はい……よろしくねシャーリー」
「グリフィス君もねー」
「はいっ!」
シャリオとグリフィスからの通信にフェイトとなのはが応答した。
「しかし私達ももう6年目かー」
はやてが言う6年は魔導師関連の事だな……いや、出会った頃の事も含まれてそうだな。
「6年……にしては倍以上歳を喰った様な気がするんだが」
「アハハハ……それだけ濃かったって事だよ。コダイは実際大人になったし」
いやアリシア……アレが本当の姿だけどね。
「中学も今年で卒業だしね」
「卒業後はきっと今より忙しくなるかな」
フェイトとなのは……と言うよりは此処に居る5人は全員中学卒業後に進学はせずにそのまま管理局で働くらしい。
「私は長期の執務官任務も受ける事になるし」
「それに補佐を付けて仕事しないといけない時があるからね。だらしない格好は見せられないよ」
「私も教導隊の一員としてあちこち回る事になるね」
フェイト、アリシア、なのはの順に将来の計画を話している。
「私は卒業の少し前にミッドの地上にお引越しや」
「もう決まったのか?」
「いやいやまだやで。ミッド首都のクラナガンの南側で家族6人が暮らせる家のえーカンジの所を探し中や……そっちはどうや?」
「目途も立ってないな……家族会議中。でもあいつらの意見を参考にすると近所になりそうだな」
「あははは……お互い大変やな~御近所さんになったら挨拶させてもらうわ」
「どう見てもこっちがする側だと思うんだが……時期的に」
俺とはやてはミッドでの新居探しの話になっている。はやては卒業前だが俺は卒業前後と決めている。
「リインもはやてちゃんと一緒にお待ちしてるです!」
≪私も遊びに行く~♪≫
はやての肩に座っているリインと俺の右腕にある宝石に戻っているレイがもう近所になった風に話しているし……
時間的にそろそろポイントに着くな。徐々に発掘地点に近づくと何やら動く影が……
「人影が2人………あと円筒状な影が多数」
「………本当です!機械兵器らしき未確認体が多数出ています!」
「ん!」
リインも目視したみたいだ。それに短く返事をするはやて。
ここから全員の顔が仕事モードに変わった。
「フェイトちゃん!救助には私とアリシアちゃんが回る!」
「救助者が2人だけとは限らないしフォローは任せて!」
「私は遊撃する!」
「なら俺もだ。この中でフェイトの速さに着いて行けるのは俺だけだし」
「ありがとう。はやてとリインは上から指揮をお願い!」
「「「了解!」」」
なのはとアリシアが救助。俺とフェイトが未確認の遊撃。はやてとリインが指揮を執る役割を手早く決めて現場に急行した。
「おし!やるよリイン!」
「はいです!」
「「ユニゾン・イン!!」」
はやてがリインとユニゾンすると髪が茶色からクリーム色、瞳が水色に変わった。
「中継!こちら現場!発掘地点を襲う不審機械を発見!強制停止を開始します!」
「本部に中継します!!」
なのはの通信にシャリオが応答した。
そんな事もお構いなしに未確認体が眼らしき所から救助者2人に向かってレーザーを発射していた。
「2人とも下がってください!」
アリシアとなのはが未確認体に狙われていた2人の前に立ち救助者を包む様にプロテクションを展開して、レーザーを防いだ。
「コダイ、破壊停止許可が下りてないから気を付けて」
「大丈夫。壊さない様にすればいいんだろなら……」
出撃時にキープしていた魔法を1つ解除する。
「コレがうってつけだ」
≪ディレィスペル・アウト≫
「じゃあ同時に行くよ。プラズマランサー!!」
フェイトがバルディッシュを掲げて魔力弾を数発形成。
「ファイアッ!」
「ガンブレイズ」
複数の金色の魔力弾と無数の極小の虹色の魔力弾が同時に未確認体に降り注いだ。
――ドドドドドドドドドドドド!!!
「大丈夫ですか!?」
「は、はい!」
その内になのはがプロテクションを発動しながら後ろに居る作業員に聞いてた。
「アレは一体!?」
「分りません。コレを運び出していたら急に現れて……」
作業員の1人がは箱を持っていた……恐らくロストロギア、つまりあの機械はコレを狙っている?
「アレは……機械兵器?」
≪該当データにありません≫
フェイトとバルディッシュも知らないみたいだな。
「警備ロボの暴走………にしては知らなそうだったしあの箱が狙いだな」
「だと思う……」
フェイトと上空で話していると未確認体が次々となのは達の前で高度を下げて行く。
「中継です!やはり未確認!危険認定、破壊停止許可が出ましたっ!!」
シャリオから破壊停止許可が下りた連絡が来た。
「了解!リインのスキャンの結果発掘員はここの2名だけや!救護は私が引き受ける!4人は思いっ切りやってええよ!」
「「「了解!」」」
「やっとか……」
正直すぐ破壊した方が安全な気がするけどな……ロストロギアを狙っているのなら自爆なんて危険な装置は入っていないだろうし。
「ん?………なんだあれは?」
未確認体が突然何かに包まれた……
「フィールドエフェクト?様子見でワンショット……レイジングハート」
≪Accel Shooter≫
「シュートッ!」
なのはの4発の魔力弾が突撃してくる一体の未確認体に当たると―――いや、当たる直前に未確認体が発生していたフィールドによって掻き消えた。
「消えた?!」
「魔法が消える?………まさか」
≪プラス・ブレイク≫
障壁破壊の魔法を発動して後ろを蹴りなのはと同じ未確認体に殴りかかる。
――ドガッ!!!
未確認体を殴り飛ばしたは良いが。フィールは消えず逆に体を覆っていた虹色の魔力光が消えた。
すぐさまに後ろに飛んでなのは達の元に戻る。
≪うゆ?!プラスブレイクが消えた!?≫
やっぱり無効化か……あ、そう言えばレイにはこれは見せて無かったな。
「無効化フィールド!」
なのはが驚いていた。
≪ジャマーフィールドを検知しました≫
「AMF――AAAランクの魔法防御を機械兵器が……?」
バルディッシュの検査結果に疑問を浮かべたフェイト。
AMF――アンチマギリンクフィールドの略称で。魔力結合と魔力効果発生を無効にするAAAランクのフィールド系の上位防御魔法。
それにこの未確認体だけでは無い……ここ何年かAMFを積んでいる未確認体の目撃がクイントとティーダから送られる。
………ロストロギア、それに戦闘機人の研究跡あった場所に多く目撃されてゼスト隊を壊滅させた同一犯の犯行と暫定している。
≪はわわッ!AMFって言ったら魔法が通用しないって事ですよっ!?魔力結合が消されちゃったら攻撃が通らないです!!≫
案の定リインも慌ててるな……レイも慌ててたし。
「あはは……リインはやっぱりまだちっちゃいな」
≪ええっ!?≫
そんなリインに余裕の笑みを浮かべるはやて………だが。
「リインは初めから小さいだろ?」
「コダイ君、そう言うマジボケ……と言うか天然は今はいらんからね?」
はやてに真顔でツッコまれた。
「覚えとこうね。戦いの場で『これさえやって置けば絶対無敵』って定石はそうそう滅多にないんだよ」
それをなのはがリインに教えながら。フェイトは静かにカートリッジロードした。
「どんな強い相手にもどんな強力な攻撃や防御の手段にも必ず穴はあって崩し方もある」
――ゴッ!!!
そう言うと突然なのはは未確認体では無く目の前の地面を砕き始めた。
すると辺りが薄暗くなり上を向くとフェイトの頭上に黒雲……あれは雷雲か。
「魔力が消されても通らないなら『発生した効果』のほうをぶつければええ」
今度は変わってはやてが説明し始めた。
――ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
「例えば小石」
「スターダスト………!」
なのはの周囲には少し前に砕かれた地面の破片が環状魔法陣が取り巻いて浮いている……
いや小石とか言っているけどはやて、あれ思いっきり岩だ……石って言うより岩石、人の顔以上あるぞ?
「例えば雷」
「サンダー………!」
頭上にいるフェイトの上空の雷雲から雷鳴が鳴り始めた……
「「フォ―――――ル!!!」」
――ドゴァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
落石と落雷が同時に未確認体に降り注ぎ。岩が貫き、雷が焼切り未確認体を次々に破壊していく…………
≪ふぇー……すごいです~……≫
「2人とも一流のエースやからな」
未確認体の9割が鉄くずに成り代わった惨状をみて若干呆けている。
それを自慢げに話すはやて……だからあの2人は魔王とか死神とか言われても否定されないんだよ。
「それだけじゃ無いよリイン。も~っと簡単な方法があるよ!ね、コダイ!」
「え?何?俺こっち側?」
≪それは本当ですか?!≫
突然アリシアが肩を組んできた。大体察しはついたけど………
そんな事も知らずに純粋に驚いているリイン……後の反応が手に取る様に分りそうだ。
「あれは魔力結合を消すだけで防御性能はそんなに無いの―――だから!」
ハルバードを振りかぶったアリシアと同時に飛び出して1番近い破壊されて無い未確認体に接近する。
「物理的に――」
スピードで俺の方が速くたどり着いたのでスピードを殺さずそのままレーザーの発射口にめがけて飛び蹴り。
フレームがへこみくの字に折れた所で距離を取った。それにすれ違う様にアリシアが未確認体に接近して―――
「ぶっ壊す!!」
フルスウィングで振り抜かれたハルバードによって未確認体は上下2つに引き千切られた。
ハルバードはアリシアのパワー主体の戦い方によって日に日に強化され今ではベルカのアームド並みの頑強さを誇っている。
「ね?簡単でしょ?」
≪リインには無理です!?≫
うん、予想通りのリアクションが返って来た。
「AMF……今後相手にしなければいけないし、これを実戦投下する良い機会かもな」
左手に魔力を集束させ、通常よりも大きめのスフィアを形成する。
≪ナイトフェンサー!!≫
――ギィィィィィィィィィィィン!!
チェンソーの様な音を立てて現れたのは以前の様な魔力刃では無く、大型のスフィアの上下左右の四方向から魔力を噴出させた大型の魔力刃だった……
「あれ?私に使っていたのと違う」
「アリシアに使っていたのは未完成型、コレがナイトフェンサーの完成形だ……」
ナイトフェンサーを掲げて高速で回転させ……
「軌道調整準備」
≪OK♪……出来たよ!≫
それと同時にナイトフェンサーを投げ飛ばす。
――ギィィィィィィィィィィィン!!
高速で回転したナイトフェンサーは円盤状になり飛んで行き、軌道上にある未確認体と激突して甲高い音を立てている……
≪はわわわ!とーさま!魔法じゃAMFには効きませんよ~!≫
「さっきのなのはの言った事聞いて無いのか?」
≪はぇ?≫
「どんな強力な攻撃や防御の手段にも必ず穴はあって崩し方もある……AMFもちゃんとした魔法だ完全に無力化する訳では無い。高ランクの魔法は処理が追いつかない。あのナイトフェンサーは中央のスフィアが集束と噴射を繰り返す、魔力結合を消された傍から集束と噴射を繰りかえして――」
――ギャァン!!!!
「無効化を上回る速さで再生して切り裂くだけ」
拮抗していた未確認体だが連続の無効化に処理が遂に追いつかなくなりAMFが停止。未確認体はナイトフェンサーにノコギリの様に綺麗に切り裂かれた。
元々高火力優先で作った魔法だし対AMFにはうってつけだった。
「リリース」
――グンッ!!
そう唱えるとナイトフェンサーは軌道を変え俺の元に返ってくる。それを捕まえて、さっきとは違う方向に投げ飛ばして仕留めそこなった未確認体も残さず破壊―――
「あ―――」
とは行かず逃げて行く未確認体の頭上をナイトフェンサーが通り過ぎて行く……
「やば、リリース」
「コダイ君、後はこっちで捕獲するよ≪リイン頼んでええか?≫」
≪はいです!発生効果と足止め捕獲と言うと………こんな感じです!≫
逃げる未確認体の先に白いベルカ式の魔法陣が発生。その上を未確認体が通過する……
≪
リインが魔法を発動した瞬間に未確認体が氷漬けにした。
あの魔法は祝風の書にもあったな、確か周辺の水分を瞬時に凍結させて対象を閉じ込めて捕獲する魔法のはず。
≪リインすっご~い!≫
≪ありがとうレイちゃん!≫
これで、未確認体を鎮圧出来た様だな。
「それよりも凄い何アレ!?どうやったの!?」
アリシアが目を輝かせて俺に詰め寄る。
「ナイトフェンサーはスローナイフの上位版で前のは投げれたが。それだけなら上位版にはならないだろ?だから別方向からも噴出させて推進力を発生させて投擲後の操作を可能にしたんだ」
ちなみにコレを思いついたのはエリオがブーメランで遊んでいるのを見て思いついた。
「さっき言ったワードを唱えれば手元に戻ってくるし勿論スローナイフ同様に爆発も可能だ」
「ねぇコダイ!今度ソレ教えてくれる!?」
「ベアトリス式は勝手が違うから無理」
「ぶぅ~」
アリシアの頬が膨らんだ……
「完成形と言っても暫定、起動補正はデバイスで補っているし、1つしか出せないしそれに……」
「それに?」
アリシアが首を傾げる……その時。
≪コダイ!前!まえ!≫
「軌道が調整が甘いから……」
「きゃっ!」
近くに居るアリシアを掴み、一緒に高度を下げると。
――ギィィィィィィィィィィィン………
ナイトフェンサーが頭上を飛び、遥か遠くへ飛んで行った―――
「気を抜くとあんな風になる」
「いやいやいや!そんな軽く言っちゃダメだって!!」
アリシアが焦ってツッコミを入れた。
「これがそのロストロギア?」
「はい……」
その後、敵がもういないかもう1度確認をして。作業員から箱を受け取っていた……
「中身は宝石の様な結晶体で………『レリック』と呼ばれています」
作業員が説明を続ける……箱を開き、中に入っていた赤い宝石を手に取って観察をする。
「ジュエルシードとはまた違うエネルギーの結晶体か―――」
≪綺麗だね~≫
「―――ってコダイ君何しとんねん!!!」
突然のツッコミと同時にはやてにレリックとその箱が奪われる。
「いや……中身の確認を」
「コダイ君がしてもうたら吸い込んでまうやろ!!全く、ロストロギアをポンポン吸い込んで――」
「俺は掃除機かよ……それに取り込んだのは2度だけだ」
「2度ある事は3度あるとも言うやろ!!」
「そうなのか……なら尚更返せ」
「何でや!?」
「2度ある事は3度あると言うが、3度ある事は4度あるとは言わないだろ?なら……」
「ならって……あ、今の内に3度目をしてこれ以降を無くそうと言う事やな……ってアホかーい!!!」
――ブゥン!!!
「っとノリツッコミで杖で殴るなよ」
「かわして言うなや!!魔法で無かっただけマシやろ!」
確かにそうだな……
「こちらアースラ派遣隊!シグナムさんですか?」
そんな事をしているとなのはがシグナムと連絡を取っていた……確かもう1か所はシグナム達が行っているはずだったな。
「さて、俺は此処から別の仕事がある」
「え?……もう別行動?」
「後は回収と帰還だろ?そっちは終わっている様な物だろ」
「あ………成程。手元滑って爆発起こすんやないで?」
「頑張る………凄い頑張る」
他の奴らとも軽く挨拶をしてそのまま別の仕事に向かった……
~おまけ~
シグナムはなのはとの通信で現場の状況を説明していた。
「こちらは襲撃では無かったがな。危険回避のため既に無人だったのが不幸中の幸いだったが、発掘現場は跡形もない。先ほどシャマルとヴィータを緊急で呼びだした……今日の任務、気楽にこなせるものではなさそうだな。それに――」
「それに……どうしたんですか?」
「あ、いや……大した事ではない。ただ、先ほど高ランクの魔力が上空を高速で飛来したのを確認してな……」
シグナムの言葉に全員固まった………
「ど、どうしたんだ?」
「あ~シグナム、それはあれやコダイ君のあれや」
はやてが目頭を押さえながら皆を代表して答えた。
「あれ……ですか、今回は随分大人しいですね」
「完成の一歩手前らしいで?」
コダイの魔法による天然ミスは『あれ』で済まされる程に頻繁に起こっているのを物語っている会話である。
ミラ ランドラス様、更識 天様、機功 永遠様、アルクオン様、鍛冶様、異夢様、零崎 式様、桜日紅葉雪様、void0様、つらら@ゆき様、不屈の心様、感想を有難う御座います。
~次回もお楽しみにしてください!!~