今回はシルヴィのデートまで行きたかったのですが・・・・すいません無理でした
綾斗とクローディアは再び生徒会室にいた
適合試験のあと、《
いくら《
「だけど、本当にオレが使ってもいいのかい?」
あの適合率検査で綾斗は誰もが驚く破格の数値を出したため
綾斗があの《黒炉の魔剣》を借り受けることになった
と言っても今綾斗の手元に《黒炉の魔剣》はない
なんでも、適合試験に合格したからすぐに渡せるものではなく、登録手続きに二、三日かかるらしい
「適合率九十七%に文句をつける人はいませんよ
それとも《黒炉の魔剣》では不満ですか?」
「いや、最初は見れればいいと思ってたし
それに姉さんが使っていたかもしれないものだよ
興味がないわけじゃないんだ
ただ・・・ね」
「マクフェイル君のことですか?」
綾斗は静かに頷いた
「なんか横取りしたみたいにいなってマズかったかなって」
「それは仕方ありません
この都市の本質は競い合いです
もちろん友情や助け合いを否定するものではありません
他者が己よりも高い評価を得たのであればそれを素直に受け入れることも必要です」
「レスターもそう思ってくれたらいいんだけどね」
綾斗はレスターと初めて会った時のことを思い出していた
どうもレスターは綾斗に対してあまりいい印象を持っていないらしい
「彼となにかあったのですか?」
「オレじゃなくてユリスかな」
綾斗は先日レスターとユリスの間に何があったのか話した
「ははぁ、なるほど
マクフェイル君がユリスに執着してるのは有名ですから」
クローディアは綾斗から話を聞いて納得したような表情をした
レスターのユリスへの執着はこの学園では有名らしい
「オレが恨まれるのはいいんだ
諦めもつくしね
でもユリスは昨日みたいなことがあったばかりだし、変な形で
迷惑をかけることになったら嫌だからさ」
「・・・綾斗はユリスを襲ったのがマクフェイル君だと?」
綾斗は苦笑いする
「そうは言ってないよ
確かにユリス達を襲ったのはレスターくらいの体格だったらしいけどそれだけで犯人扱いは流石にレスターがかわいそうだよ」
「ですが、彼には動機があると思いません?
ユリスに敗北し、穏やかとは程遠い感情を抱いてる彼には・・・」
「だからこそ、オレは違うと思うんだ
レスターはユリスを恨んでいるのとは違うと思うんだ
恨むというより、ユリスに勝ちたい・・・というか自分の力を認めてほしいと思ってるみたいだし、だからこそ、こそこそ隠れて襲ったって意味がない。
むしろ逆に正々堂々と真向から勝負を挑むんじゃないかな」
「では、どうして綾斗はユリスに迷惑がかかると考えたのですか?」
「犯人はかなり慎重にユリスの隙を伺っているみたいなんだ
まぁ、当然だよね
ユリスは強いし、普通にやったら失敗の可能性の方が高いしね
だけど、戦闘中なら話は別なんだ
いくらユリスでも目の前の戦いに集中せざるをえない」
「貴方がそれを言いますか・・・
まぁ、それはいいとして
格好の狙い目ですね」
クローディアは呆れたような表情をしながら苦笑いを浮かべる
《黒炉の魔剣》の適合試験であれだけ有利に立ち回っておいてユリスを強いと言っても綾斗本人にその気がなくとも嫌みに聞こえるだろう
「オレとの決闘の時もそうだったし、昨日は紗夜と決闘を始めようかってところで襲われたらしいよ
そうなると、レスターを刺激して、万が一ユリスと決闘なんてことになったら大変だなって思ってさ」
「ふふ、素晴らしい炯眼です
ですが、そんなユリスのことばかり考えてるとシルヴィアが妬いちゃいますよ」
「え?
シルヴィが?
なんで?」
綾斗は急に出てきた数年顔を合わせてない幼馴染の名前が出てきたことに不思議そうに首を傾げる
「ふふ、これではシルヴィも苦労しますね・・・」
クローディアは楽しそうに笑みを浮かべた
綾斗のことに関してクローディアは何度かシルヴィアから聞いたことがあった
その時のシルヴィアがまるで自分のことのように楽しそうに話してくれたのを今でも覚えている
そしてクローディアはシルヴィアが綾斗に関してどんな感情を抱いてるのかもその時に見抜いた
だからシルヴィアに心底、同情した
「綾斗、こんなことのあとにこんなことを言うのはなんですが・・・
貴方を見込んでお願いしたいことがあります
今夜、少しだけお時間をいただけますか?」
「それは構わないけど今じゃダメなの?」
「ええ、内密のお話ですので。
内密の話ならこの生徒会室でも今の状況なら十分できる状態だ
生徒会室のドアはクローディアが許可を出さない限りドアは開かれることはないし、なにより、今この生徒会室には綾斗とクローディアだけだ
内密の話ならこの生徒会室でも可能ではないかと綾斗は内心思った
「壁に耳あり、障子に目ありと申します
権謀術数渦巻くこの場所は内密な話をする場所に適してはいないのですよ」
クローディアは綾斗の考えを読んだかのように言った
男子寮で同じ部屋のルームメイトである矢吹に聞かれるわけにはいかないので、男子寮から出てから綾斗は携帯端末の通話ボタンをタップする
「すみません、遅くなってしまいました
あれから、一件会議が入ってしまいまして」
「オレはいいけど、そっちは大丈夫なの?」
高等部は門限などないので何時に出かけようが問題ないのだが、流石に女の子が出歩くような時間帯ではない
「ええ、ですからお手数ですが綾斗からこちらに来てください」
「こちらって?」
綾斗はこれからクローディアが言わんとしていることに嫌な予感がした
「わたしの部屋です」
「・・・・・部屋って
女子寮の・・・?」
「はい、部屋は東南の最上階です
窓は開けておきますので、どうぞ入ってきてください」
「いや、オレはこの前それでとんでもない目に遭ったばかりなんだけど・・・」
前回、知らなかったとはいえユリスの部屋に侵入してしまい危うくウェルダンにされるところだったのだ
万が一でも女子寮の生徒にみつかったらと思うと洒落にならない
「大丈夫ですよ、ユリスのように決闘を申し込んだりしませんから」
つ
「そういう問題じゃないと思うんだけど・・・・」
「それではお待ちしていますよ」
「ちょっ、クローディア!!」
綾斗がなにか言う前に一方的にクローディアは通信を切った
綾斗は仕方なく女子寮に向かうことにした
「ユリスに見つかったら今度こそ命はないなぁ・・・」
綾斗は初めてこの女子寮に入った時のことを思い出した
あの時はなとかなったが今回はそうならないだろうなぁと考えていた
女子寮は男子寮と比べて警備の手が薄い
それには訳があった。それは侵入者の確保というより撃退に重きを置いているからだ
そもそも《星脈世代》とは言え年頃の女の子たちだあまり警備を厳重にしてしまうと生活に不憫を強いかねない
それに《星脈世代》が侵入した場合普通の警備システムでは用を成さない
そのため女子寮の警備は男子寮より甘めだ
それに女子寮の各部屋には自警団への通報システムが存在している
ボタン一つで自警団へ連絡がいくようになっている
また、設定で侵入した時点で連絡が行くようにもできるらしい
それを聞いた時は綾斗は心からユリスがそういう設定にしてなくてよかったと安堵した
「さてと、あそこか・・・
足掛かりがあるからこの前よりは楽なんだけどこれじゃ本当に変質者だな・・・」
女子寮についた綾斗は人目のつかないところまで移動すると壁をつたっていく
これを目撃されれば普通に通報されてしまうだろう・・・
綾斗は物音を立てないようにそーっと目的のクローディアの部屋に入る
「クローディア?」
綾斗は部屋に入り、そう声をかけるが、反応はない
「まさか、いないってことはないんだろうけど・・・」
綾斗は周りを見渡しながら一人呟く
クローディアのあてられた部屋は綾斗が住んでいる部屋とは比較にならないほど広く
部屋というよりは高級ホテルを連想させた
「あら、いらしてたのですか。すみませんシャワーを浴びてまして」
現れたクローディアはバスタオル一枚という格好で現れた
年頃の男の子である綾斗にはいささか刺激が強い
「着替えてきますのでどうかくつろいでいてください」
クローディアは硬直している綾斗の横を通り過ぎ寝室へ向かう
「はい、お待たせしました
こちらへどうぞ」
綾斗が寝室に入るとバスローブ一枚に身を包んだクローディアだった
多少刺激に強い恰好ではあるがさっきのタオル一枚よりは遥かにマシだ
クローディアはその格好でベットに腰かけていた
相手によってはとても勘違いしそうなシチュエーションだ
「随分くつろいだ格好だね」
「部屋ではこうなんです」
綾斗はクローディアの向かいに置いてあるソファーに座る
クローディアは用意していたグラスにルビー色の液体を注ぐ
「綾斗もどうですか?」
「・・・・遠慮するよ」
綾斗の目から見てそれはどう見てもアルコールの類だ
カクテルかワインの一種だろう
「それにしても広い部屋だね
これも生徒会長の特権なのかな」
綾斗はぐるりと部屋を見渡しながらクローディアに尋ねた
寮生活とは思えないほどの広さだ
「いえ、これは序列上位者としての特権です
《
「へぇ、クローディアも《冒頭の十二人》だったんだ」
綾斗は関心したように言う
《冒頭の十二人》と言えばかなりの実力者だ
何位なのかはわからないが、それでも≪冒頭の十二人≫に名を連ねるだけで関心に値する
「まぁ、綾斗は本当にこの序列の制度に興味がないのですね」
「あはは、まぁ《冒頭の十二人》に興味があるわけでじゃないしね」
その発言にクローディアは苦笑いした
このアスタリスクにいてここまでこの序列に興味がないのも珍しい
まぁ、綾斗のような人間がいないわけではないだろうが珍しい分類だろう
「綾斗も、もう少しこの序列制度に興味も持ちましょうね」
「あはは・・・」
綾斗は乾いた笑いを浮かべる
「まぁ、いいでしょう
とにかく、生徒会長なんて面倒なだけで見入りが少ないのですよ」
「だったらなんで引き受けたの?」
「面倒ごとが好きなんですよ」
「つまり、そのお願いってのも面倒ごとが絡んでくるってことか・・・」
「話が早くて助かります
まずはこちらをご覧ください」
クローディアが端末を操作すると空間ウィンドウが複数展開される
それのどれも生徒の画像が出ていることから生徒のデータだろう
「彼らは次の《鳳凰星武祭》にエントリーしていた学生です
《冒頭の十二人》この中にいませんが誰もが『
「過去形だね」
「ええ、そうです。
彼らはここしばらくの間にけがを負って出場を辞退せざる得なかった人物たちです」
クローディアはそういうとウィンドウを消す
「原因は様々です
事故であったり、決闘中のケガであったり・・・
そもそもこの都市ではある程度のケガは珍しくもありません。
そのため対処が遅れてしまいましたがどうも怪しいところがありましてね」
「第三者の介入があった?
ユリスの時のように・・・」
「ええ、先日のように直接的な介入はありませんが、ユリスの時も綾斗との決闘の時みたいに狙撃で直接的な介入ではある意味ではありません
同じように彼らの時もその可能性がないとは言い切れません」
「なにか証拠は?」
「いいえ、なにも
それに狙われた生徒たちは捜査に非協力的でして」
クローディアは首を横にゆっくりと振る
「どういうこと?」
「う~ん、この学園の・・・・《星脈世代》特有の問題とでも言いましょう
それなりに自分の力に自信を持っている生徒は、あまり他人に頼ろうとしないのです。
ケガが治ったら見つけ出して叩き潰すと活き込んでいる生徒までいる始末でして・・・」
「なるほど、確かにそれは問題だね」
「すべて事情を説明でえききればいいんでしょうけどそういうわけにもいきませんから・・・」
襲われた者たちは皆クローディアの話からすると序列の上位者だ
序列の上位に入るほど自身の能力や力に自信がついてくるだから余計にだろう
「ちなみにここだけの話ですが・・・
風紀委員はマクフェイル君を有力な容疑者候補として調べています。
彼とランディ・フック君の二人は昨日の襲撃事件の時間帯にアリバイがないそうですから・・・」
「でもクローディアはそう思ってない」
「ええ、貴方と同じで」
「ところで、今の話だとサイラスは容疑者候補に入ってないのかい?」
綾斗は素直に思ったことを訪ねた
確かに、レスター、ランディ、サイラスはいつも一緒にいる印象が強い
そのサイラスが容疑者候補に入ってないのは逆に不自然だ
「サイラス・ノーマン君には明確なアリバイがあるそうです
その時間帯彼は確かに寮の部屋で勉強していたとルームメイトからの証言があります」
「・・・・そっか
だけど、こうもなにも手がかりがない以上後手に回るしかないみたいだね」
綾斗は少しサイラスのことで気になることがあったが明確なアリバイがある以上彼は白なんだろうと結論付けた
「そうですね
ですが我々には一つだけ有利なことがあります
次に狙われるのが誰かわかっていることです」
「ユリスだね」
「犯人が狙いが誰でもいいと言うのならわざわざ姿を現してまで襲撃をしたりはしないでしょう
そもそも《冒頭の十二人》を狙うようなこと自体しないはずです
ですが犯人には難しいとわかっていながら有力学生を狙う理由がある
推測するに―――」
「他学園の意向が絡んでいる可能性が高いです」
「ほかの学園が?」
「そして犯人はうちの学園の生徒です
犯行場所はほとんど学園の敷地内ですし、わざわざ他学園の生徒がうちに侵入するにはリスクが高すぎます」
「まあ、それに関してはオレも同感かな」
綾斗もクローディアの推理には賛同できた
他学園の意向はわからないがウチの学園の生徒が犯人というのは綾斗も同意見だった
あまり同じ学園の生徒を犯人扱いしたくはないがもうそれは割り切るしかない
「無論、あってはならないことです
でも禁じられていることは言うまでもありません
ですが、過去にもいくつか事例があり、どの学園も本当に必要とあらばその程度のことはやってのけるのが」事実なのです」
それは、必要ならば星導館もやるということを意味していた
「今回はクインヴェールとガラードワースは除外していいでしょう
あちらはイメージがありますから、万が一露見した際に被るダメージが大きすぎます
今回の件で得られるメリットでは釣り合いがとれません。この手のことが得意なのはレヴォルフですが・・・あちらは≪
となると界龍かアルルカントになりますが・・・まぁぶっちゃけそれはどうでもいいのです」
「どうでもいい?」
「はい、問題は他の学園が絡んでる以上こちらも迂闊には動けないということです」
「実のところ、星導館学園には統合企業財体直轄の特務機関です
上の許可が下りない限り、私でも自由に動かすことができませんが、風紀委員よりもはるかに強い権限を持った組織です
ですが、彼らを動かせば遠からず相手もそのことに気づくでしょう
統合企業財体はお互いにその動向を厳しく監視していますから」
クローディアはやれやれと肩をすくめる
「そうなれば背後にいる学園はすぐさま手を引くでしょう
それでは意味がないのです。彼らが関与していたという証拠を押さえられないなら、それはすなわち我々の 敗北を意味します。そして我らが統合企業財体は無意味な敗北を許すほど寛容ではありません」
「確実な証拠か、あるいは犯人を捕まえられる保証がない限り動かせないってことか」
「ですが逆に言えば、それまでは向こうも襲撃を続行させる可能性が高いということでもあります
そこで綾斗にお願いなのですが・・・しばらくの間ユリスの傍についていてもらえないでしょうか?」
「え?」
綾斗はまさかそんなお願いをされると思ってもみなかったためクローディアを見返す
「ユリスは近いうちにまた襲撃を受けるでしょう。おそらく次はあの子だけでは対処しきれないはずです
その時に綾斗にはユリスの力になってあげてほしいのです」
「オレじゃないとダメな理由は?」
正直、ユリスの護衛なら綾斗じゃなくても務まるだろう
確かに綾斗の戦闘センスを考えれば適任と言えば適任ではあるが・・・
「ご存知の通り、あの子は他人と距離を取りたがる傾向があります
ですがあなたにはユリスは気を許してるそうですので」
「そうかなぁ・・・」
クローディアはああ言ってるが綾斗はあまりそうは思えなかった
「ふふ、あなたは本当に人の感情に鈍いですね」
クローディアは楽しそうに笑みを浮かべる
「話はわかったけど、力になれないよ?」
「あら、どうしてです?」
「頼りにならないからさ」
「ふふ、ご謙遜を・・・
“武の理”に近づいていながらそれはないでしょう」
「・・・・・クローディアどうしてそれを」
綾斗はソファーからいきよいよく立ち上がった
それは一部の人間しか知らないはずのことだ
綾斗自身はまだまだ“理”には遠いと思っているが綾斗の師匠から“武の理”に近いと言われていた
そのことを知っているのはその師匠だけだ
幼馴染のシルヴィアや紗夜、そして姉の遥でさえしらないのだから
それをクローディアが知っているはずがないのだ
「まぁ、うちにも情報機関が存在してましてね
貴方のことは調べさせてもらいましたよ
実家がやっている道場の流派、天霧辰明流とそして東方に伝わる剣術の集大成
八葉一刀流を修め
八葉一刀流に関しては実質中伝ではあるが実力的にはもう皆伝に至ってもおかしくないとか」
「・・・・よく調べたね
後半のことにかんしてはオレにはわからないけど」
確かに綾斗は八葉一刀流と言われる東方の剣術を修めてはいるが、実力が皆伝と言われたことがないので本当のことか判断に困っていた
「まぁ、その話はひとまず置いときましょう
先程申し上げたようにできる範囲でかまいません
ないとは思いますが自分がヤバくなったら逃げても構いません」
「いや、置いとけないから・・・」
綾斗は冷静に突っ込む
この調子ではプライベートに関することまで調べられているんじゃないだろうかと綾斗は頭を抱えたくなった
まぁ、修めてる剣術に関してもプライベートと言えばプライベートだ
「それに傍に誰かいるだけでも抑止力になります」
「はぁ、わかったよ
だけどあまり期待しないでね?
クローディアたちが犯人を見つけてくれればそれで済むわけだし」
「はい、もちろんです」
「ところで、どうしてそこまでユリスのことを気にかけるのか聞いていい?」
「あら、生徒会長が学園の生徒の身を案じるのは当然じゃありませんか?」
「もちろん、それも理由のひとつだと思う
だけど、どれだけじゃない気がするんだ」
「・・・・・・」
クローディアはしばらく沈黙していたが、観念したかのように口を開いた
「私も他の学生同様叶えたい願いがあるのです
そのために私は動いてるにすぎません」
「願い・・・」
「そうそう、お願いというからには報酬も必要ですね」
「え?、いいよ」
綾斗は手を横にぶんぶんとふり遠慮するが、クローディアはそんなで引き下がるような人間ではない
「まぁまぁ、遠慮なさらずに」
そう言うとクローディアは寝室にあるランプの置いてある机の引き出しから紙切れを取り出しなにかを書き込んでいる
そしてそれを綾斗に差し出した
「今度の日曜日ここに向かってください
あなたにとって懐かしい人物に会えますから」
綾斗はその紙切れを受け取り、そのあとは他愛もない話をして解散となり、綾斗は男子寮の自身の部屋に戻った
紙にはこう書いてあった
朝10時に星導館学園正門前・・・・と
次回はシルヴィのデートになります
では、チャオチャオ