プロローグ
1977年 イギリス ゴドリックの谷
ここはゴドリックの谷。かの有名なゴドリック・グリフィンドールにから付けたれた、魔法使いが多く住んでいる集落だ。あのダンブルドア一家が住んでいたこともある。
今、この集落を襲う不穏な影があった。
side ヴォルデモート
愚かなことよ。ダンブルドアの庇護があれば俺様から逃れられるとでも思っているのか。このヴォルデモート卿から逃れることはできぬ。もう目と鼻の先だ。これでマーリンの忌々しい血筋を断ち切ることができる。
ケント一家が住んでいる家からは明かりが見えた。
カーテンも閉めずに、俺様に殺されたいようだ。
さて、どのように殺してやろうか。『死の呪文』だと呆気ない。そうだ。大切な家ごと吹き飛ばしてやろう。
そしてヴォルデモートは心の中でこう唱えた。
家だったものは、もう跡形もなくなっていた。
死体はなかったが、この爆発で生き残れるはずがない。これでヴォルデモート卿を脅かす者は無い!
彼は高笑いしながら夜道を歩いた。自分が大誤算をしていることにも気づかずに。
同時刻 ロンドン 漏れ鍋
ここは漏れ鍋。どこにでもあるようなただのパブだ。本屋とレコード屋の間に挟まれ、誰も入ることはない。
しかしどこか不自然だ。誰も入らないどころが誰も気付かないのだ。店の「存在」に。決して目立つ所ではないが、気付かないはずがない。存在自体が隠されているのだ。
それは何故か。ここは魔法界とマグルの世界を繋ぐ場所なのだから。そう、あの「ダイアゴン横丁」へと繋がる唯一の場所。
side レオン
俺は目覚めた時、自分が普通じゃないとすぐに分かった。まず、前世の記憶がある。そう、俺は転生者だ。前世ではこの世界は本の中の物語だった。
でもすぐにこの世界がどこなのか気づいた。俺が産まれた場所はゴドリックの谷。つまりハリー・ポッターの世界だ。
俺はケント家の長男、レオナルド・マーリン・ケントとして産まれた。最初は戸惑った。俺は死んだはずだったから。前世では1児の父で、かなり色々できる方だった。確か川で遊んでいて、息子が流されていたので助けに向かって死んだ。
俺は状況を把握したら、ある目的を立てた。それは、「この世界できるだけ良いものする」というものだ。
ハリー・ポッターシリーズの大ファンで、前世でも
子供に読み聞かせしていたぐらいだ。しかし、この世界は死亡フラグが多すぎる。現に俺も殺されかけたからな。
お、ようやく店主のトムが来たようだ。どうやら閉店したらしい。
「なんと、まだ小さい赤子がこんなところに…」
いや、魂は大人だけどな。そして、俺の横に置いてある手紙を読み始めた。確か、こんな内容だっけ。
親愛なるトムさんへ
突然申し訳ない。あなたも知っての通り、私達は今危険な状態にある。私達の家にかけられた忠誠の術が破られた。我々は裏切られたんだ。もう時間がない。せめてでも息子には生き残ってほしい。
なので、時が来るまで、レオンを預かってほしい。
私達の命はもう無い。漏れ鍋は、唯一レオンが生きていける場所になるだろう。頼む。
クラーク、マリアより
追伸 グリンゴッツの鍵を手紙に添えておく。
ホグワーツに入学させてくれ。
「そんな事が…よし。レオン、今日からお前は私の家族だ。強く育ててやる。」
そして俺は2階に連れられ、ベビーベッドに置かれた。
そして10年後
「レオンさん、これをオリバンダーさんに届けてください。」
「了解。アニメーガスで行ってくる。」
そして俺は大鷲になり、オリバンダーの店に届けてきた。
俺は空を飛ぶのが大好きだ。自由になれる。
「こんにちはー。オリバンダーさん。」
「やぁ、ケントさん。なんの用かな?」
「お届け物です。店主からの。」
「そうか。ありがとう。」
それじゃあ、メッセージを送りますか。
俺のパトローナスはドラゴン(ハンガリー・ホーンテイル)だ。俺はいつも前世のことを思い浮かべる。そうすると、強いパトローナスが生まれる。
帰りは『飛行術』で帰った。
漏れ鍋 一階
「ただいまー。」
「おかえりなさい。レオンさん。」
彼女はレイナ・ブラック。俺の一個下だ。
ブラック家だが、マグルの友達と遊んでいたのが見つかり、追放されたところを俺が拾い、一緒に働いている。
黒いつやのある髪、すらっとした体型。目は黒いが、光は灯っている。彼女が歩くと、皆振り返る。
「いい加減俺にお使いさせるのやめろ。(怒)」
そう言って俺はレイナのほっぺたをつねる。
「いいじゃないですか!空を飛べるんだし。」
まぁそうだけど。
「おい、レオン。こっち来い!」
お、トムだ。ヤバい。頭に『生ける屍の水薬』かけたのバレた?
「お前の鍵だ。これでダイアゴン横丁行ってこい。あと入学許可証。」
よっしゃ!行くか!と思っていたら、釘を刺された。
「店の仕事が終わったらな。」
漏れ鍋2階 レオンの部屋
ここは俺の部屋兼研究室だ。キレイに整理されている。我ながら偉い。
店の制服を着て、身だしなみを整える。
かがみの前に立ち、歯を磨く。髪をとかしつけて、これでok。鏡に映るのは、長い黒髪の少年。目の色は青で、体格がいい。背も高い方だ。
俺の仕事は料理。めちゃくちゃ得意だ。
前世は、料理人だったので、評判は良い。シェフの気まぐれセットなんてメニューもできたくらいだ。
今日は和風定食だ。まず切り干し大根を作る。食材は全て友人の菜園から取り寄せている。
魚を焼き、味噌汁を作り始める。ご飯が炊きあがり、これで完成。
これだけでかなり儲かる。なので、俺の仕事は固定されてる。
レイナの仕事はウエイトレス。意外に筋肉があって、重い料理も軽々と持てる。クレーマーを対処するのもレイナの仕事だ。皆に忠告しておく。
漏れ鍋にクレームはしないほうがいい。永遠に眠ることになる。
トムはバーテンの仕事と経理担当だ。最近は俺らに任せっきりだがな。
こうして俺の一日は始まる。仕事と共に。
オープニングを長くしました。