にゃふふふ、此処の窓の枠を超えて柵を登って!
「外だにゃー「あら?お出かけですか、お嬢様?」ヒャう!」
まただにゃ、誰にも見られてないと思ったのに〜
「ふ、ふん、そうだにゃ、お外にお出かけにゃ!」
「ふふふ、では御一緒しますわ。」
今日はマリアっちだったにゃ、昨日はパパだったのに〜、
創示作の疑似太陽がそろそろ真上に登ろうとしていた、そんな真昼間脱走を試みた猫娘とそれに付き添う金髪メイドが向かったのは二足歩行している動物たちの町である。
「注文品を受け取りに参りましたわ。」
「これウサ、領主様の娘さんも何かいるウサ?」
「飴が欲しいにゃ。」
「畏まりました。」
やって来たのは倉庫の様な大きな建物、受け付けの眼鏡をかけた兎人は忙しそうに指示を出しながらマリアとターニャに挨拶する。此処は『食料庫』日々あり得ない速度で生産される主に食べ物系の物を集中管理する場所。常に台車や木箱が運び込まれたり出て行ったりしている。
面白いにゃ、何時も色んなものが運ばれてるにゃ。
「ご注文のセットと飴ウサ。後、そろそろ転移陣を使ったら良いウサよメイドさん。」
「偶には外に出ませんと。」
「それは確かにそうウサね、では又今度ウサ。」
そう言って兎人は去っていった。
実は、この町の施設や貯蔵庫の全てに『転移陣』があり拠点と繋がっている。故に外に出るのは運動や挨拶回りくらいの意味しか無い。
そんなことを考えてもいないターニャは飴を舐めてご機嫌の様だ。
甘いにゃ、とてもスウィートにゃ・・・スウィートって何にゃ?
「では、お嬢様何処に行きましょうか?」
「そうにゃね〜」
ターニャが外に来るのは自身の知的好奇心を満たす為である。その為大体畑や鉱山、創示が造ったファンタジックご都合主義生物の観察をしている。そして、今日の狙いは・・・
「あのおっきい木に行きたいにゃ!」
「左様ですか。」
世界樹の様だ、窓から見える景色に何時も入ってくる大きな木それはそれはきになるだろう。
画してターニャとマリアの世界樹を目指す壮大な散歩が始まった。
「意外に遠いにゃ、何時もの3倍くらい大きく見える位近ずいたのにさっぱり近ずいた感じがしないにゃ。」
「それも仕方が有りません、創示様が一番最初に此処に創り出しある意味此処の中で、最もシンプルに大きな木ですから、創示様も遠くに植えたのでしょう。」
「もう、たいようも真上からちょっとずれ始めたにゃ、おやつの時間までに帰るにゃ。」
名残惜しいそうだがお菓子を食べたい気持ちの方が強いターニャは最近教えて貰った『瞬動』を使いマリアと共に屋敷に帰る事にした。
瞬動、言わずと知れた歩法の一つ、『大地をつかむ』イメージで自転やら何やらのパウアーが螺旋状に体にかかってエクスタシィー!な感じ。
(説明については気にしてはいけない。)
虚空瞬動、瞬動を極めた変態にしか出来ない、空を掴んで走る技術、勿論チートの娘はチートだぜ。