内浦の薄暗い森の中、空中に異様なジッパーのような扉、クラックが現れた。そしてクラックが開き、そこから灰色の異業、インベスが3体現れた。インベスは地上に足を踏み入れると、本能のまま人里の方へ向かっていった。
「また、現れたんだね。」
しかし、その行く道を立ちはだかる少女がいた。青色の髪に大きなポニーテールに、 大きなタレ目、引き締まったモデルのようなスタイル。
彼女は松浦果南。この内浦で長い間人知れず、理由無き悪意を戦い続けた勇敢な少女である。
「ごめんね。あなたたちに罪はないけど……。」
複雑な表情を浮かべながら、言葉も意思も通じないインベスに謝罪の意を投げかける。
その果南の思いがわからないインベスは果南の標的に定める。
すると、ポケットから黒く、小刀のついたドライバー、戦極ドライバーを取り出し、腰に巻く。さらに、オレンジを象った錠前、ロックシードを取り出し、開錠する。
《オレンジアームズ!》
そして、オレンジロックシードを戦極ドライバーの凹みにセットする。
《ロックオン!》
すると、果南の頭上からクラックが現れ、オレンジ色の丸い鎧、オレンジアームズがゆっくりと降りてくる。
「変身!」
そして果南はドライバーに付いている刀、カッティングブレードを下ろし、ロックシードを切る。
《ソイヤ!》
ドライバーの電子音声が合図のよう「オレンジアームズが落ち、果南の頭に被さり、同時にアンダースーツが纏われる。
そして、オレンジアームズがゆっくりと展開し、変身した果南の鎧となる。
《オレンジアームズ! 花道オンステージ!》
ドライバーから変な音声が流れ、果南のもう1つの姿、仮面ライダー鎧武へと変身した。
「いくよ……。」
鎧武はいつの間に握られていたオレンジを象った刀、大橙丸を強く握りしめ、迫り来るインベスを斬っていく。
「やあっ!」
斬られたインベスは傷口から緑色の血を吹き出し、その場に倒れる。
続いて、2匹目のインベスは頭から半分に斬り、パックリと割れて倒れた。
最後のインベスには腹に大橙丸を突き刺し、真横から掻っ捌いた。その掻っ捌いた勢いのせいか、インベスから乱雑に血が吹き出し、鎧武の鮮やかなオレンジ色の鎧を濁った緑色に染めていく。
「……御免……。」
悲しそうに呟きながら、大橙丸を肩に乗せると、インベス達は同時に爆発し、跡形もなく消えた。
「……はぁ、終わった。」
重い疲労を感じながら深く溜息をし、ゆっくりとドライバーからロックシードを取り出し、変身を解除する。鎧武という仮面を外した果南のその表情はどこか哀しげであった。
今回はいつも以上に重くシリアスな作品にする予定なのでご注意ください