独自の設定、解釈が含まれます。
キャラ崩壊をしている可能性があります。
それでもいいという方はどうぞ。
ここは夜の食堂、昼間とは違う雰囲気が漂う。
提督は静かに、鳳翔さんと、それはまあ静かに話していた。
「珍しいですね、提督がそんなこと言うなんて」
「……ふふ、そうなんですか」
はたから見ると鳳翔が一人でしゃべっているようだが、提督は確かに口を動かしているようだった。
「あら、提督、誰か来たみたいですよ」
「?」
「あ、あの司令官さん。ご一緒してもいいですか?」
「あら、羽黒ちゃんいらっしゃい。飲めるのかしら」
入ってきたのは羽黒だった。
羽黒はこの鎮守府に来たばかりで、何かと心配なのだろうと思い提督は頷いて席をあける。
「あ、あの、す、少しなら飲めます。……鳳翔さんカクテル、お願いします」
「はい」
優しく返事して鳳翔は中に入っていく。
羽黒がカクテルを飲むことを驚いたように提督が羽黒を見つめた。
「し、司令官さんどうかしました?な、なんでそんなに私を見てるんですか。あ、あの、ご、ごめんなさい!」
「どうしたのですか?カクテルできましたよ。さあ飲みましょう」
「あ、鳳翔さん……ありがとうございます」
羽黒と飲み始めてからは、特に何を話すわけでもなく、食堂内に夜にピッタリなBGMが流れているだけだった。
「あ、あの鳳翔さん。鳳翔さんは提督がなにを話しているかわかるんですか?」
「ええ、わかりますよ。あ、羽黒ちゃんも提督とお話したいんですね。」
鳳翔は羽黒の耳元で優しく言った。
「ええっ!い、いやそういうわけじゃ……」
だんだんと声が小さく、顔が赤くなっていく羽黒を見て鳳翔は微笑んでいた。
鳳翔とは対照的に、提督はなんのことかわからず首をかしげる。
「僕も一緒に飲ませてもらっていいかな。鳳翔さん、オレンジジュースおねがい」
「はい、待っててね」
やってきたのは時雨だった。
時雨がこんな時間まで起きているのは珍しいことで、提督も驚いていた。
「なんだか眠れなくてね。それで最近、鳳翔さんが夜になんかやってると聞いたから来てみたのさ」
背伸びがしたい年頃なのかと思ったが、オレンジジュースを頼むあたりまだ子供なんだと、提督は時雨の頭を撫でた。
横でうらやましそうに羽黒が見ていたのは、羽黒自身しかしらない。
「ところで提督、さっき外で拾ったんだけど、これはなんだろうか」
「?」
そういい時雨は提督に青いものを渡す。
それは、どうも生き物のようでぐっすりと寝ていた。
「僕にはこれが涼風にみえるんだ。僕の知っている姿と随分違うけど、なんというかそんな気がするんだ。姉妹艦の感ってやつかな」
よく確認してみると五月雨と同じ制服を着ているし、髪も青い。だがしかし、これは涼風なのだろうか、資料と見た目が全く違うし、大きさもあまりに小さい。そして何より完全に猫化している。猫耳やしっぽが生えている。たとえるならば、MMDのねこ霊夢のようだった。
すると涼風と思わしきものは目を覚ましてこちらを見つめる。
にこっとして、しゃべった。
「がってん!」
『!?』
その破壊力はすごかった。提督は涼風を手に乗せながらながらしゃがみこんだ。
その姿を見た時雨、羽黒は驚愕の顔が隠せなかった。
「て、提督がこんな姿を見せるなんて……涼風、恐ろしい子」
「し、司令官さん?」
翌日、執務室に艦娘が全員集められた。
「今日はどうしたんですか提督?」
「なんかあったぽい?」
提督がすっと涼風を出す。
「あっ!涼風!久しぶりー!」
「がってん!」
「え、これ涼風っぽい?」
意外すぎる、いや当然かもしれない五月雨の反応を見てその場の五月雨と涼風以外の全員が声を失う。
「てーとくーどこで見つけたんですか?」
「昨日、外で僕が見つけたんだ」
「時雨ちゃんありがとう!」
「がってん!」
涼風がしゃべる度に提督はぴくっと動く。
(提督、小さいの好きなんだ)
時雨と羽黒、夕立は同時に思うのだった。
すると、今度は涼風が元気なさそうにつぶやいた。
「がってん……」
「提督、お腹すいたみたいです。朝ごはんにしましょう」
(なぜわかる!)
またも2人以外が驚愕する。
食堂に全員で行った。
食堂に着くと鳳翔さんは全員分の朝食をほぼ完成させていた。
「あ、鳳翔さん。涼風の分は猫まんまみたいなものでお願いします!」
「まんま猫じゃねえか……」
提督のツッコミがボソッともれた。
「あ、提督がしゃべった」
『この後めちゃくちゃ食べた』
涼風が猫でもいいじゃないですか!
どうもハッピースターです。
これでよかったんです。
「むしゃくしゃしてやった。後悔はしていない」