白露型のなんでもない日常   作:ハッピースター

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この作品は「艦これ」の二次創作作品です。
独自の設定、解釈が含まれます。
キャラ崩壊をしている可能性があります。
それでもいいという方はどうぞ。


第六話 私今回出てないんです……

「戦艦……ですか?確かにそろそろ作戦的に戦艦必要ですよね。でも燃料とかは……」

「……」

「分かりました。じゃあ400、30、600、30でやっときます」

 

提督は、厳しい顔つきで頷いた。

 

「おい、提督。資材足りないなら水雷戦隊組んで遠征行かせればいいじゃねえのか?」

「……っ!」

「なんでそんな事も考えないんだ……」

 

遠征という選択肢をすっかり忘れていた提督は、すぐにすっと書類に手をつける。

天龍に飽きられて力が入ったらしい。

一通り書類の片付けを終わらせると、水雷戦隊の編成をする。

そして数時間後、

 

「で、なんで俺が遠征行かなきゃいかないんだよ!」

 

天龍に言い迫られる提督を球磨がフォローする。

 

「きっと提督に信頼されてるんだクマー。認めてくれてるんだクマー」

「そ、そうなのか……?そうだよな!俺は強いしな!」

「旧型なのに燃費が良くて完全に遠征向きだなんて言えないクマ……」

「ん?なんか言ったか?」

「何も言ってないクマー」

 

しばらくして遠征組が出発する。

 

「それじゃ、行ってくるぜ。天龍、水雷戦隊、出撃するぜ!」

「出撃じゃないクマ、遠征だクマ」

 

提督は苦笑いしながら手を振る。

それを見た天龍はにかっと笑ってから前を向いた。

 

「司令官さん、建造が完了しました」

 

本館にいた羽黒から、連絡を受ける。五月雨はちょうど今、遠征に出かけたのだ。

提督はこくりと頷く。どうやらまだ工廠にいるらしいので、そこに向かう。

工廠に着くと外で空を見つめる弩でかい装備を付けた艦娘が立っていた。

小さく声が聞こえてくる。

 

「はぁ。……空はあんなに青いのに。」

 

提督は、思わず苦笑いしてしまう。

 

「あ、提督ですね。扶桑型超弩級戦艦、姉の扶桑です。妹の山城ともども、よろしくお願いします。……私なんかですいません」

 

提督は、扶桑を元気づけるために昔どこかで聞いた事を話す。

 

「扶桑という言葉の意味は『日本』なんだ。お前は日本の名前を持った誇りある艦だ。だからそんなに気を落とすなよ。それになんで謝るんだ。お前は俺たちの大事な戦力そして、家族になったんだ。俺たちは扶桑、お前を歓迎するぞ」

「……提督」

 

扶桑はぽっと音を出し、頬を赤らめそのままどこかへすたすた去っていった。

 

「あれ、逃げちゃった。なんか俺へんなこと言ったかな。まあ向こうは寮だからいいか」

 

提督はそのまま少し装備開発をしてから、執務室に戻った。

扉の前で足が止まる。中から声が聞こえてくるのだ。

 

「長崎で生まれたの。スラバヤ沖海戦、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦、第二次……」

 

そこまで聞いたところであえて扉を開ける。

 

「ソロモン…………司令官さん!き、聞いてましたか!」

 

にこっと笑って誤魔化す。

 

「し、司令官さんのバカー!」

 

にこっはダメだっただろうかと、反省しつつ羽黒に謝りに行く。

 

「話す練習してるところ司令官さんに……」

 

羽黒の自室から声が漏れている。

提督は羽黒って声大きいのかと思いながら、少し警戒して扉をノックする。

 

「さっきは笑ってすまなかった。本当はなに言ってるか全然聞こえなかったんだ。……その、少しからかっただけなんだ。羽黒は、可愛いから」

「可愛いって……ほんとですか?」

 

最初の方が聞こえなかったが、提督はとりあえず肯定する。

 

「あ、ああ本当だ」

「……司令官さんのバカ……許します」

「そ、そうか」

 

提督はまたも、最初の方が聞こえなかったらしいが、とりあえず許せてもらえたらしい。

ここ提督はどうも難聴を完備らしい。

どうも羽黒はしばらく出てこないようで、提督は執務室に戻った。

 

「おーい、水雷戦隊が帰投したぜ。ほら、ボーキだ。んじゃもう一回行ってくるわ」

 

出発しようとする天龍の腕をつかむ。

 

「な、なんだよ。ああ補給か、忘れてたぜ。行ってくる」

 

去っていく天龍を、冷たいなと思いながら見つめる。

扉を出た天龍は、心の中で叫ぶのだった。

 

(なんで急に腕掴むんだよおおおおお!しかも素肌の部分!恥ずかしいだろうがよおおおおお!)

 

それを察知したようにどこかで誰かが呟く。

 

「天龍ちゃんが恋をした……?」

 

そんな事は知らずに、提督は暇になってしまったため、港で釣りをし始めた。

 

「釣りしてるクマ?」

 

提督はこくっと頷き、釣りを続ける。不意に釣り竿に手応えがあり、一気に引き上げる。

 

「よっと、何が釣れたか……な……」

「海の中からこんにちはー!ゴーヤだよ!」

「……」

「でち?って、どうして海に戻すでち!ちょっと……」ごぼぼ

「く、クマー……」

「沈めるなんてひどいでち。第二十二鎮守府から転属された伊58です。ゴーヤって呼んでもいいよ!苦くなんかないよぉ?」

「どうして疑問形なんだクマー」

「お、おう」

 

唐突な転属報告に驚き、提督は思わず素が出てしまった。

 

「正直言うと、潜水艦まだいらないかな……」

「解せないクマ……」




どうもハッピースターです。
白露型が出てないと気付いたのは書き終わってきてからでしたorz
でち公は僕の最初にゲットした潜水艦でした。まだこの第三十二鎮守府には必要ないですね。
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