独自の設定、解釈が含まれます。
キャラ崩壊をしている可能性があります。
それでもいいという方はどうぞ。
季節は秋
五月雨はその大きすぎる竹ぼうきで、落ち葉を集めていた。
扶桑に編んでもらったというマフラーを首に巻き、厚手の手袋をしていた。
「五月雨、集まったかい?」
「もうちょっと必要かな」
少し離れた場所で落ち葉を集めていた時雨が、近況を確認しに来た。
「朝から掃除とは、随分元気だな」
今度は、寝ぐせを立たせたままの天龍がやって来て、あくびをしながら言った。
後ろには見慣れないシルエットの人物がいた。
「あら、天龍ちゃん。寝ぐせが立ってるわよ」
「あぁ、そうか……って龍田!お前いつ来たんだよ!」
「今よ。少し前、ここに天龍ちゃんがいる気がして任務放棄して来たの」
「任務を放棄ってどういうことだよ」
「大丈夫よ。ちゃんと報告書と変港届提出したから」
「そ、そうか。じゃあちゃんと提督のとこいって報告して来いよ」
「もちろん。一緒に行きましょう、天龍ちゃん」
「え、ちょっと、おい!」
二人の会話に開いた口が閉じない五月雨たちだった。
次に二人のもとにやってきたのは、球磨だった。
「二人とも口開けてどうしたクマ」
「球磨さん、龍田さんが来まして……」
「天龍を連れて行ったクマね。分かるクマ。ところで落ち葉なんて集めて、焼き芋でもするクマ?」
「そうなんですよ。焼き芋しようと思って……あっ!」
「どうしたクマ」
「お芋、買うのを忘れてました……」
「流石五月雨」
「えぇ!」
時雨は、五月雨の一言に驚嘆の声を漏らした。
球磨が目を細めて言う。
「何個欲しいクマ?」
「え?」
「だから、球磨がお芋買ってきてやるクマ。だから何個欲しいクマ?」
「本当ですか?ありがとうございます!じゃあ30個くらいお願いします。」
「意外と多いクマ。まあ行ってくるクマ」
そう言って、球磨は手を振りながら去っていった。
球磨が見えなくなったのを確認するとまた二人は手を動かす。ふと五月雨が下を向くと、落ち葉の山の中から足が生えていた。否、はみ出ていた。
「ちょっとー、夕立ちゃん!」
「……はい?夕立だよー」
どうやら夕立が落ち葉の山の中で寝ていたらしい。寝ぼけながら返事をした。
「なんでパジャマのままなの!風引いちゃうよ」
「突っ込むところそこなんだね」
思わず時雨が声を漏らす。
再度、流石五月雨と心の中で呟く時雨であった。
夕立はさっと起き上がって、寮に向かった。犬耳のような癖毛がピコピコと動いていた。
落ち葉はかなり集まり、焼き芋するにはには申し分ない量だった。
「これくらいでいいかな」
「そうだね。これだけあれば充分だね。お、あんなところに提督がいるよ」
「ほんとだ。てーとくー!」
五月雨たちに気づいた提督は目にも追えぬ速さで、やって来た。
「は、はやい!」
とにかく速い。瞬間移動並みの速さだった。
時雨を気にせず、何事も無かったように話し始める提督と五月雨に、時雨は驚く。初期艦は伊達じゃないと感心するのだあった。
#球磨
ただいま絶賛買い出し中だクマ。
それにしても30個は流石に多いクマ。提督入れて15人だから20個くらいでいいクマね。
「オマエ、球磨ジャナイカ」
「クマ?ル級さんじゃないかクマ。こんなところで何してるクマ?」
「ジツハ五年クライ前カラココデ農業シテルンダ」
「そうだったクマか。知らなかったクマー」
「ソウダ、サツマイモガイッパイトレタンダ。持ッテイケヨ」
「いいクマか?丁度ほしかったクマ。頂くクマー」
随分久しい奴に会ったクマ。しかも目的が果たせたクマ。
でも40個は多すぎだクマ。九万馬力でもきついクマ(大嘘)
まあいいクマ。
#
「あれ、球磨さん早いですね」
「途中で旧友に会ったクマ。それで沢山もらったクマ」
「わあ、多いですね。重くないですか?」
「九万馬力でも重いクマ」(大嘘)
そう言って球磨は軽々と、はいと五月雨に渡す。
「うっ!すごく重いです!時雨ちゃん、こっちお願い。」
「うん。重っ!」
提督も手伝い、芋の入った袋を持ち上げる。
白露型の二人とは裏腹にひょいとそれは持ち上がった。
「提督⁉」
「すごいクマ。これが提督かクマ?」
「?」
提督はよく分からんといった表情で首を傾げた。
「とりあえずあそこのベンチにお願いします」
「五月雨ちゃん。枝拾って来たよ」
「あ、夕立ちゃんありがとう!そろそろ焚き火始めましょうか。え?提督やってくれるんですか?ありがとうございます!」
「提督は過保護だなあ。そんくらい五月雨でもできるだろうよ」
「天龍ちゃん、提督にそんな口聞いちゃダメよ」
「お、おう……」
着々と皆が集まって来た。
少しして全員が鎮守府の庭に集まった。
「そろそろ良いっぽい?」
「夕立、まだ早いよ」
「あったかいクマー」
「海中もこれくらい暖かければいいのに」
「ゴーヤ、それは熱いと思うぞ。ところで水着は寒くないのか」
「でち……」
「寒いのか……じゃあ私の上着を着ていろ」
「……ありがとう、若葉」
ゴーヤは頬を赤らめた。
羽黒が山から芋を一つ取り出し確認した。
「もう大丈夫だと思います」
その声に続いて、五月雨と時雨が皆に芋を配る。
扶桑が少し遠くで海を眺めていた。それに気づいた提督は扶桑に寄って行き、芋を渡す。
「提督さん。ありがとうございます」
「あの輪に入らないのか」
「私なんて入って行っても空気を壊すだけで……」
「そんなことないぞ。ほら行くぞ」
「え、提督……」
提督は扶桑の腕を掴んで、半ば強引に連れていく。
扶桑はその行為に頬を赤らめ、そのまま付いていく。
今日も鎮守府は平和です。
かなりお久しぶりです。
受験やらなんやらで随分活動していませんでした。
これからもやっていきますので、よろしくお願いします。