異世界でも演劇   作:fintocafe

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初めまして。今回初めて小説を投稿させていただきますfintoと申します。国語の力無し+本人の語彙力の無さが組あわさって出来ています。万が一、面白く感じたなら嬉しく思います。本当は後書きに書くようなものですが、前書きに書かせていただきます。長々とすいません。もし見ていただいたのであればそれだけで励みになりますのでよろしくお願いします


入学式

 2〇〇〇年、紀藤は中学校を卒業した。

 勉強もスポーツもできなくもないが得意でもないそんな俺が義務教育9年間を終えた。

 中学校の友達は俺が通う高校に誰もいなかったから春休みはおもいっきり遊んだ。

 そのお陰か不思議と高校に対する不安は無くなっていたが、その代わりに将来に対する不安が出てきてしまった。

 そんな不安を抱えながら4月5日、中助高校の入学式を迎えた。

 

 

 

 「入学おめでとう!高校は中学より楽しいけど、勉強も難しくなるから、気をつけてね!」

高校の校長が予想外に軽くてびっくりしながら、担任の先生が発表され、教室に連れられた。

 みんなそわそわしながら担任の先生を見た。見た目は30代で少し怖いと思っていた時先生が、自己紹介をした。

「えー今日から一年間105の担任を持つことになった谷川だ。趣味は読書、特技は果物の皮を結構綺麗に剥けること。すぐに名前を覚えて言えるように努力するからこれからよろしくな。」

 この学校の先生は見た目に捕らわれてはいけないのか、と思いながら教科書の販売の順番を待った。だが、なかなか順番が回ってこない。今日の晩飯などを考えて待っているとなあ、と後ろから一声。クラスは40人、席は後ろから2番目、回りは誰も反応していない。確実に俺だ。とりあえず、要件を聞こうと思って振り向いた。

 「名前は?」

 「紀藤っていうが、そっちは?」

 「弥生。暇だからなんか話そう。」

第一印象は、160あるかないかぐらいの身長。振り向いただけでわかるぐらいに。

 「いいが…これ席順じゃないんだな。」

 「そうっぽいな。」

 会話が途切れた。

 俺は、なんとなくこの高校に何故入学したかを聞いた。すると、

 「なんとなく。強いて言えば行ける範囲だったからかな。」

 予想以上にぼんやりとしていた。そんなこんなで、教科書の販売の順番が回って来て、慌ただしくなり、初日の高校が終わったのは12時に回った頃だった。

 谷川先生から解散の号令が告げられ、荷物をまとめていると、後ろから指でつつかれた感じがした。振り向くと、やっぱり弥生だった。

 「何か用か?」と問いかけると、

 「昼御飯一緒に食べよ。」とお誘いが来た。荷物は重いが、いろんなことを聞きたいので一緒に昼御飯を食べに行くことにした。

 

 ただ、昼御飯を食べるには正門を通らなければならない。3階の端からも確認できるぐらい、正門には勧誘合戦が広がっていた。サッカー部や野球部、水泳部も見える。男子高校生がセーラー服を着ているところも。…ちょっと待て、何故セーラー服を着ている!?そもそもあの部活はなんだ女装同好会とかそういうものか?、と俺は目を奪われた。その様子を不思議に思ったのか、弥生が横腹に指を入れてきた。痛い。そんな弥生と正門まで向かうことにした。

 

 3階から見てわかるってことは、現場に向かうともっとすごい。人の密度が一気に上がり、弥生を見失わないようにするだけで精一杯だ。正門も半分を越え、文化部系統の勧誘をしているところに出た。ふと、目線を横にした瞬間、3階から見えたセーラー服を着ている男子高校生の姿を見た。外に出るので精一杯だったが、演劇部どうですか!という勧誘の謳い文句が聞こえたお陰でどこの部活か知ることができた。ただ、演劇部って男があんな格好するのか?と疑問に思った。

 正門から抜け出し、弥生がどこにいるかを確認する。少し遅れて出てきたので安心した。

 

 「昼御飯はどこで食べるの?」

 「近くのスーパーで何か買ってどこか座って食べる。」

 「なかなかにノープランだな。」

 「そっちの方が高校生っぽいし。」

 「弥生も弥生なりに高校デビューしているのか。」

 少し弥生の印象が変わった。と、同時に初日から誘ってくれたことに心の中で感謝した。そして、

 「初日から話しかけてくれてありがとな。」

 と自分なりの言葉で伝えた。

 すると、弥生が

 「これからもよろしくね。」

 と言ってくれた。俺の中ですごく嬉しかった。

 

 〇〇県富田市中助町にある中助高校は、都会か田舎かと考えるなら、田舎よりであるが、近くにスーパー、電気屋、ホームセンターがあり、結構充実している。

 

 近くのスーパーでパンを買い、スーパーの近くにあった公園でいろんなことを話しながら食べた。いきなり、部活に入るかという話しになった。弥生は部活に入るらしいが、俺はまだ決めていないので、どの部活に入るかを聞いた。すると、

 「演劇部に入部すると思う。」

 俺はすごく以外だった。演劇に興味無さそうな弥生が演劇部に入部するということが。とか思っていたら、弥生に演劇部に来てと頼まれた。が、まだ部活を全部みたいので今はまだ…と言葉を濁した。

 

丁度いい時間になり、弥生と別れて家に帰って荷物の整理を急いでした。さらに明後日始業式なので恥にならないように中学の復習を寝落ちするまでした。

 

 

 

 

 

 「照明のコードがないわ!無いと組むことができないのに…」

 「カノン~照明の仕込み済んだ?音響のコードが何故か無いからさ、一応伝えとこうかなって」

 「ティシェの方もないの!?やっと劇場が完成したから繋げると思ったのに…

一回家に戻って確認して見るわ。それでも無かったら…」

 「とりあえず、探してみよ。無かったらその時だよ。」

 

 夢とか3年ぶりに見たな、ここまで言葉をはっきり聞こえるのはないけど。もうすぐ起きないと課題が間に合わないから起きようか。なんかテンションおかしいや。

 

 

 

 

 

 目が覚めたら、森の中だった。そばに川があって、豚みたいな動物が見える。

あれおかしいな確か台所の机で寝落ちしたから早く起きないとめんどくさいから目を開けたんだけど…寝ぼけてるのかな~だけど土の感触あるしな。よく見ると、寝巻きだ。俺は何かを察したが、できれば現実に戻りたくもあった。1日だけなら大丈夫にしても、この世界と現実の世界の時間の流れが一緒だとは限らないから。後弥生も心配するし。とりあえず、この森の中は道が近くに見えるのでその道を使うことにした。

 歩いている時に、自分の持ち物を確認、ポケットの中も漁って見る。すると、電波時計が入っていた。意味がないと思いながら時間を確認してみると、6:40と表示された。何故入っているのか理解できず、時間がつくのか俺は不思議に思ったが、とりあえず前に歩き続けた。だが、手持ちの電波時計が何分時を電池と引き換えに刻もうとも、見渡す限り木か落ち葉しかない。ついに電波時計が一時間を刻んだ。がまだ着きそうにない。俺はどこに向かっているのだろうと思いながら歩き続けた。やっと、町が見えた。言葉が通じるかわからないが町に向かって歩き続けた。時計が8:00という時を刻んだ。瞬間、

 

 台所で寝落ちした自分に戻った。時計は9:00を表している

「夢?」

いや、夢じゃない。あの感触は何だったんだろう…だが、今は課題を終わらせなければ! 

 

 

 「ない、ない、ない!?なんで無いの…あれが無いとダメなのに」 

 

 


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