石の臭い、鉄の臭い、鉄の様な臭い、空気は清く冷たく澄んでいる。
墓の様に、墓の中と棺の底と同じように、冷たい、寒い、暗い、私は囁く。
起きて囁き、寝て囁く。
目を開けて囁き、目を閉じて囁く。
私という鉄塊は囁き続ける。
「春田、そっち大丈夫か、」
「大丈夫だけど、秋山さんこそ大丈夫なの。」
「はぁ、スッゴいなぁ。 あっ教授、準備できました。」
「こっちもオッケー よ。」
この場所では遺跡の調査が行われていた。
ある人はカメラを構え、
ある人は機械をいじり、
ある人は棺を開ける準備をして、
「さ、開けるぞ。」
「はい、」
一同はクレーンを使い棺の蓋を開ける。中に入っているのは古代のミイラらしき物だった。腰にはベルトらしき物が装着されている。
「こんな物が、まさか日本に出るとはな。」
「先生、世界のどの加工とも、全く違う埋葬形体ですねこれは。」
「先生、これ、勝手に触ったら呪うぞ‼とか書いてないですよね。」
「もう触っちゃったよ。くだらん事言ってないで手を動かせ。」
「いきなりだけど俺さ、辛い時笑顔でいられる男って、格好いいなって思ってる。八歳の時に、ネパールって国のアンガプンラって山で遭難しかけた事があるんだ。死ぬかも知れなくて、怖くて泣きたくなった。けど、その時一緒にいた現地の案内人の子が、俺と同じくらいの年なのに、大丈夫だよ。って絵柄なんだよね。何か格好いいなぁって思った。」
俺は九条雄介。長旅から帰る途中、迷子の男の子に出会いこの子の相手をしている。
「でもまぁ、パパやママとはぐれたら心細いかぁ。」
俺はこの子が笑顔になるようにジャグリングを始める。
するとこの子が泣き止んだので、俺はこの子にサムズアップをして、この子も俺にサムズアップをする。
「お父さん、お母さん。」
俺が親を探すように頼んだお巡りさんが、この子の親らしき人物を連れてきた。
「隆幸!」
「隆幸!」
「一人で行っちゃダメだって言っただろ。」
「良かったな。」
「お世話になりました。ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
「ほら、お兄さんにお礼。」
「ありがとう。」
「心配したんたぞ。」
「どうもありがとうございました。」
「バイバイ。」
「あぁ、バイバイ。さて、俺も行きますか。」
俺はヘルメットを被り、バイクに跨がり、バイクを発進させる。
「よいしょっと。」
「な、」
「夜知 夜知春亮さん、ここに判子を。」
「あぁ、はいはい。」
俺、夜知春亮の元に届いたのは、謎の鉄の棺の様な物だった。俺は取り敢えず判子を押す。
「いやぁ、随分重くて疲れましたよ。何なんですかこれ。」
「え、えぇっと、親父が骨董品集めるのが趣味で、外国で変な物見つけては送って来るんで、何なんでしょう。はは。」
話が終わると宅配業者は去って行った。
「全く何だかなぁ、」
俺が棺を調べようとすると、呼び鈴が鳴る。
「あ、はい。」
俺がドアを開けるとそこに居たのは、
「久しぶりだね、春亮。」
「雄介伯父さん。」
俺の伯父九条雄介さんだった。
「いやぁ、久しぶりだなぁこの町。」
俺は久々にこの町に帰って来た。
「あ、そうだ。あそこ行かないと。」
俺はあそこに向かった。
「えっと、確かこの辺だったよな。」
俺は今目的の家を探している。
「えっと、夜知、あったここだ。」
目的の家を見つけた。俺は呼び鈴を押して見る。
「あ、はい。」
ドアを開けて出てきたのは夜知春亮。俺の甥っ子だ。
「久しぶりだね、春亮。」
「雄介伯父さん。」
「そだよ。」
「伯父さん、帰って来るなら連絡くれたら迎えに行ったのに。」
「ゴメン、びっくりさせようと思って。ところであの箱何?」
「あぁ、あれ宅配便で送られて来たんですよ。親父の事だから間違いなく問題あるんでしょうけど。」
春亮は触ろうとするが俺は止める。
「待って、危険だったら大変だから俺が。」
俺はそう言って箱を触る。今、一瞬光った様な。
今度は縁に沿って触ってみる。
今度は赤い円の部分を触ってみる。
すると箱は光を放つ。
「わぁ!!」
数秒後に光は修まった。
「やっぱりこういう複雑な物こそ大して問題なかったりするんだよ。」
「そうですね、そうに決まってますよね。」
「春亮、室内に保管して丁重に放置するよ。」
「は、はい」
俺と春亮は、箱を担ぎ、地下の納屋に仕舞う。
だがしかし、箱は再び光を放ち今度は言葉を発する。
「無礼な。」
夜、俺は台所の方から物音がしたので起きる。因みに春亮は起きていない。
「さっきから何この音。」
起きた時からパリッって音がするので、俺は台所に音の正体を確かめにいく。そこに居たのは水色の長髪で、全裸で煎餅を食べている少女だった。
「全裸の・・・・・煎餅泥棒!?」
今の私ではここまでが限界です。感想、評価よろしくお願いします。