ワンピースでワクワクさん 作:ゴロリ
2ヶ月ほど周辺の海をさまよい、ようやくコウシロウのいるシモツキ村を探し当てた。ドーン島からはかなり近かったが、シモツキという単語の記憶が曖昧になっていたことと、シモツキ村の知名度が低いために時間がかかってしまった。
くいなはいい感じに膨らみかけの胸だった。ロリと言いたいのではなく、階段から落ちる頃合を示しているという意味でだ。原作の死ぬ直前のくいなは胸が膨らんで女性の体になってきたことを気にしていた。最強の剣士になれないという意味で。こういうことは覚えやすい。ロリは好きだからな。
俺の能力で骨を硬化しても時間と共に緩んでしまうので、できるだけ事件と硬化の日は近い方がいい。また、骨を硬化すると背が伸びなくなるので、ある程度成長してからでないと能力を使うのはかわいそうだ。そういう意味でいい時期だったのだ。
俺は道場を見学した後、この男なら間違いない、と言ってヒロア等をコウシロウに紹介した。コウシロウにも「事情があるのでこの2人をこの村で静かに暮らさせてください」とお願いした。原作通り善人だったので快く引き受けてくれた。
くいなには異種格闘技戦を申し込んだ。向こうは竹刀でこちらはレスリング。参ったと言った方が負け。くいなは「そっちは武器無し? 舐めてるの? 後悔しても知らないよ」と受けてたった。
コウシロウの遺伝子か本人の努力か、くいなの動きは明らかに俺よりよかった。だが、俺には能力がある。面を狙った竹刀をわざと受け、鋼より硬い額で竹刀を破壊。そのままくいなにタックルをかます。
「ええっ! きゃっ」
竹刀が折れたこともあり、くいなは驚いて動きが鈍った。俺のタックルが見事に決まる。くいなは倒される。
俺は膨らみかけの胸に腕を押し当てる。もう片方は股に。一般的なレスリングの押さえ込みだ。エロい。
とかく、密着はできた。能力でくいなの骨を硬化していく。
「さあ、参ったと言え!」
「い、言うもんか! この! この! 痛っ!」
くいなは倒されたまま俺の頭を殴る。だが俺の頭は固いのくいなの手の方がダメージを受ける。
「うおおおおお! う、羨ましい!」
「この野朗! よそ者の癖に! うおおお!」
他の門弟はからまり具合のエロに興奮していた。ちょっとサービスで股を広げたりしてみる。
「きゃあああ!」
「うおおおおお!」
楽しんでくれたかな? でもかわいそうだからここらでやめておく。
「参った」
「えっ」
俺の方から参ったと宣言。
「ちょ、ちょっと! どういうことよ!」
「女の子を苛めるのは趣味じゃないんでね」
「お、女ぁ!? ちょ、ちょっとあんた! あたしはそういうのが一番嫌いで!」
「大人になったらグランドラインに来ればいい。俺の能力で背を高くしてやろう」
「はあ?」
意味深な発言をしておく。フラグにはなったかな?
「再戦を楽しみにしている」
俺はそう言って道場から去っていく。
「ちょ、ちょっと! 逃げるな! 逃げるな! もう一回!」
「くいなは待ってろ! 俺が敵を討つ! おいお前! 俺と戦え!」
ゾロも突っかかってきた。おもしろそうだ。こっちも倒しておこう。
「来な、チビマリモ」
「マ、マリモってなんだああ!」
俺はくいくいと人差し指で誘う。ゾロは二刀流で突っ込んできた。
「でえい!」
「ほい! ほい!」
ほぼ同時に迫る二刀を両手の突きで破壊する。
「ええっ!」
がら空きになった顔。チョップを一発。
「いっ、いっでええええええ!」
鋼鉄より硬いチョップ。ゾロは額を押さえて転がり回った。
「グランドラインで待っているぞ! 強くなって会いに来い!」
これで多少原作より強くなるだろうか。ゾロと殺し合いはしたくないが、世界政府を潰すには彼が強くなるのは都合がいい。
シモツキ村での用事は終わった。次にベルメールに金を渡すためにココヤシ村を目指す。ここはそれなりに大きい村で地図にも乗っているからふつうに行ける。
行く理由をファンファンに説明する必要があるが、彼女は人を疑うことを知らないので簡単だ。
「東の海で思ったより時間がかかってしまった。皆に申し訳ないから土産を買っていってやろう」
「そうだね。いい考えだと思う」
この程度で大丈夫だ。ひょっとしたら俺に忠誠を誓っている元奴隷より聞き分けがいいいかもしれない。
久しぶりに潜水艦でゆったり移動。ファンファンはヒロアとポールがいなくなって少し寂しそうだった。
ココヤシ村に到着。ファンファンを背負って島を回る。筋トレになるぜ。
「に、人魚! 実在したのか!?」
「かわいい! 握手して握手!」
ファンファンがいたので村人が集まってきた。フーシャ村と似た光景だ。
「ほい、これやるぞ。取れたれのニンジンだ」
「ありがとうございます」
「芋もあるぞ」
「ありがとうございます」
「新鮮な魚もあるぞ」
「あっ、人魚は肉を食べないので」
「バカ野朗! 常識だろうが!」
「す、すまねえ」
ここでも男達がタダで食料をくれた。かわいいから甘やかしたくなっちゃうんだな。珍しい人魚の気を引きたいってのもあるだろうし。
でもこういうことされてると、ファンファンはさらに人を信用するようになっちゃうよな。大丈夫なんだろうか。俺の不幸話を念入りに聞かせるべきか。
おおっ、ナミとノジコ発見! ベルメールも! ゲンさんも! みんなミーハーだなあ。楽しそうでよろしい。ああー、ベルメールさんもったいないなあ。美人なのにバカみたいな髪型。これで元海兵だからなあ。
「さあさあ、こちらへ。こちらへ」
おっさんの1人が水の入ったドラム缶を持ってきた。ファンファンにそこに入るよう言う。
「いいの?」
「いいよ。たぶんしばらく質問攻めだから」
ファンファンを背中から降ろす。ファンファンは飛び跳ねてドラム間に入った。
男女共にドラム缶を取り囲み、予想通り質問攻めを始めた。
「名前は? 俺はちなみにカッツォだぜぇ!」
「ファンファンだぜぇ!」
「かわいーい! 何歳なんだ!」
「14!」
「きゃー! ここへは何しに!」
「おみやげを買いに!」
「おみやげ? お友達へ? 家族へ?」
「両方!」
「人魚ってどこにいるんだ?」
「グランドラインの真ん中にある魚人島です!」
「へー」
「あ、あんたもそこの出身かい?」
「はい! でも今住んでいるのは上にあるモゴモゴ」
あ、危なかった。こいつ出島の秘密をさらっとバラしそうだったぞ。
「ファンファンさん。言いそうになりましたね」
「う、ご、ごめん」
「な、なんだなんだー!?」
「何か秘密があるんかー!?」
「ご、ごめん。言えないの」
「し、知りたいー! 知りたいー!」
面倒なことになったな。まあ俺たちが黙っていればいいだけだが。ファンファンは要監視だな。
質問攻めの後に、村人を大勢に街を案内してもらった。多くの特産品を男達からタダでもらった。俺は金を払おうとしたが拒否された。
ベルメールのみかん畑も紹介してもらった。彼女も気前よく「あげるよ」と言ってみかんを1箱くれた。俺は金を払おうとした。
「い、いいっていいって」
ベルメールは笑顔でそう言ったが、顔は引きつっている。金に余裕がないのだろう。
「ベ、ベルメールさん! せっかくあんなにお金くれてるのに!」
「ベルメールさん、もらっとこうよ!」
ナミとノジコが慌ててベルメールの服を引っ張る。かわいい。
2人とも服が砂まみれでボロボロだ。それだけ貧乏なんだろう。
「ナッちゃんとやら」
俺はナミに声をかける。皆ナッちゃんと呼んでいたのであえてナミと呼ばなかったぜ。原作でも俺はこの呼称が気に入ってたんだぜ。
「え? 何?」
「君にはこれをこれと、ついでにこれもやろう。好きな服でも本でも買うといい。ただし全て使ってはいけないよ。村に何かあった時のために残しておくんだ」
「え?」
俺はポケットから種々の宝石を取り出す。俺が作った金もある。
ナミは一瞬躊躇ったが、キリと真顔になって素早く受け取った。さすがだな。
「ちょ、ちょっとそんな大金は」
「わーい! わーい!」
ベルメールがナミに手を伸ばすが、ナミは無邪気っぽい笑顔で走り始めた。これでは返せとは言いづらい。さすがだな。
「そっちのお姉ちゃんも、これを」
「え? いいの?」
「いいんだ。俺たちはけっこう金持ちだからな」
ノジコにも宝石とベリーのお金をあげる。ナミだけでは散在してしまう可能性もあるからな。ノジコなら全額使い切ることはないだろう。たぶん。
「俺たちはグランドラインにいる。縁があったらまた会おう」
一応フラグっぽいことを言っておく。まあノジコは島を出ないだろうけどね。海に出るための夢がないから。