ワンピースでワクワクさん   作:ゴロリ

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蛇姫さんお体に触りますよ

 九蛇に戻ってもハンコックの心には恐怖しかなかった。

 もし背中を見られたら、九蛇の競争に敗れたら。妹諸共奴隷逆戻りするかもしれない。

 彼女は背中を隠すために人前では常に包帯を巻いていた。周囲には大怪我をしていると説明していたが、風呂の時間や戦闘のはずみ、特に敗れた場合に服が破れたり治療で見られてしまう可能性がある。その可能性を下げるためにわざと傍若無人に振舞い、妹以外の人を遠ざけていたが、嫌われたために意地悪で包帯を外される可能性も出てきた。これを防ぐためには、とかく強くなるしかない。

 恐怖に駆り立てられて、また妹への責任感のため、さらにはアマゾン・リリーの女として生き方として、ハンコックは一心に修行に励んだ。

 

 元々覇気の才能があったこともあり、実力はみるみる伸びていった。強くなれば募われるのがこの国の慣習。意地悪は減っていったが、弟子の志願者は増えてきた。ハンコックは罪悪感を覚えながらも、自分を募う者に傍若無人に振舞った。それでも募う者が絶えず、演技の癇癪がさらに悪化し、いつしか習慣になってしまった。

 この間に、風呂を覗かれ背中を見られることもあった。しかし幸か不幸か彼女の石化の能力は対象の前後の記憶を飛ばすことができた。それでなんとか隠し通すことができた。

 

 転機が訪れたのは奴隷解放から2年後。アマゾン・リリー現皇帝が恋煩いにかかって亡くなった。否、本当はどこかの島へ男を求めて旅立った。

 九蛇は新しい皇帝を決めなければならなくなった。と言っても選考方法は簡単だ。強いものが次の皇帝となる。ハンコックは次の皇帝を目指して武道大会に参加した。

 

 結果、圧勝。傷1つ負わず圧倒的な力で頂点へ上り詰めた。準優勝も3位も彼女の妹のサンダーソニアとマリーゴールドであり、結局姉妹は姉妹以外には負けなかった。強くなりすぎたのかもしれない。

 女帝として日々が始まる。皇帝という立場ゆえに国民を遠ざけるのはたやすく、背中を見られる脅威はずいぶん減った。しかし、もはや全国民が自分を募うようになってしまった。傍若無人な振る舞いは死ぬまで続けねばなるまいと覚悟を決めた。一生付き合うのならそれが自然と思うほどなりきろうと思った。その方が自分の心が傷つかない。

 

 初めての海賊行為でハンコックは圧倒的な力を見せ付けた。それが海軍将校の目に止まり、なんといきなり王下七武海に推薦された。九蛇の本拠地女ヶ島に海軍から使いがやってきた。ハンコックは他所のことを知らぬからにょん婆に相談した。にょん婆は是非とも受けるよう言った。当時のハンコックはにょん婆を信頼していたのでそのまま七武海になると返答した。ただしマリージョアには行きたくないと条件をつけた。万一にも自分を奴隷にした人間と会いたくなかったからだ。

 

 七武海の認定を受けて1ヶ月後、珍しく島によそ者がやってきた。つい先月海軍がやってきたが、ここはカームベルトに浮かぶ島。数年誰もやってこないという状況も珍しくない。

 

「何か、岩みたいなものに乗って魚人達が。以前蛇姫様に救われたお礼がしたいとかで」

 

 以前? もしや……。

 

「わらわが出る。護国の戦士には近づかぬよう警告しておけ。いや、わらわ自ら言おう! お前達は来るな!」

「は、はい! 仰せの通りに」

 

 ハンコックは期待と恐怖で揺れていた。期待は自分を救ってくれたフィッシャー・タイガーに会えるかもしれないこと。恐怖は当時奴隷だった魚人達が自分の顔を覚えていて「奴隷のくせに偉くなったもんだな」などと拡散してしまうこと。

 タイミング的に七武海の顔写真を見てやってきたのはほぼ間違いない。大人と子どもの顔の差でバレないと思っていたが、こうなると天竜人にバレる可能性も出てきた。途端に恐怖が増す。表情が険しくなっていく。全力で走っているという理由だけでなく息が苦しい。

 

「はあ、はあ、はあ」

 

 門に近づいてきた。舟ほどの大きさのある岩、それに乗る魚人達が見えてきた。

 護国の戦士達は、ある魚人に向けて弓を構えている。彼が代表か?

 あの魚から手足が飛び出したような妙なスタイルは……。

 

 思い出す。自分や妹の首輪を外した魚の魚人。魚の種は若干違っている気がするが、スタイルはこんな感じだった。親戚だろうか。

 

「蛇姫様!」

「蛇姫様よ!」

 

 戦士達がハンコックに気付いた。

 ハンコックは息を整え、キリと真面目な表情を作る。

 

「はあ、はあ。ふう。どけ、戦士達よ! 誰がわらわの前に立っていいと言った!」

「す、すみません! 蛇姫様!」

「すみません!」

 

 ここまではいつも通り。しかしここで気持ちが急く。

 いつもなら気取った風にゆったり歩き、見下しポーズをするが、今は時間が惜しい。足早に歩き、妙な魚人の直前に立つ。

 万一の時は、すぐさま目の前のこいつを殺す。そしてメロメロメローで全員の記憶を飛ばす。

 ハンコックからピリピリとした殺気が漏れる。覇王色の覇気も漏れ出してしまい、周囲の魚人が気を失ってしまう。

 

「わらわに何のようじゃ?」

「いやー、以前助けられましてね。私、こういう技ができまして。それでごにょごにょと」

 

 魚の魚人が砂浜に手をつける。途端、砂が生物のように動き、ある形になって固まった。

 

「まあ鍵とか作れるわけですよ」

「なっ、お、お前は! いや、あなたは!」

 

 このタイミングで鍵を作った。そしてこの仕草。記憶と重なる。

 フィッシャー・タイガーに次ぐ恩人との再会。ハンコックは言葉を失ってしまった。

 

「へ、蛇姫様!」

「貴様! 蛇姫様に何を!」

 

 ハンコックの狼狽を感じた護国の戦士が弓を魚の魚人に向けた。ハンコックはハッとして後ろを睨んだ。

 

「やめい! 愚かものども! わらわは何もされとらぬわ! この方は客じゃ! 丁重にもてなせい!」

「この方!? へ、蛇姫様!?」

「聞こえぬか! もてなせと言ったのじゃ!」

「か、かしこまりました!」

 

 魚の魚人の後ろで魚人達が驚いていた。「ほ、本当に知り合いだったのか」「さすがはワクワクくん! いや、ワクワク様!」などと言っている。

 戦士の一人が魚の魚人を案内しようと近づいた。魚人は表情を変えず口も動かさずどこからか声を出す。

 

「いいのか? 男子禁制では?」

「えっ、あなた男なんですか?」

「よい。わらわが特別に許す。そちらの方々は?」

 

 ハンコックは周囲の魚人達を見た。

 

「俺の仲間達だ。ほとんどはあなたと関係ないが、あそこの人魚の夫婦と娘、それと俺とフィッシャー・タイガーでチームだったんだ」

「えっ。ならフィッシャー・タイガーもここに?」

「いや、フィッシャー・タイガーは来てない。というより今あっちは海賊でこっちはただの商人だ。俺の正体は海軍にバレてすらいない」

「そ、そうだったのか」

 

 ハンコックはちょっぴり残念そうな顔をした。しかし、自分の恩人が彼以外に4人もいたとは知らなかった。その4人にここで会えたのはうれしいことだった。

 

「お互い秘密がある。中に入るのはとりあえず俺だけでいい。俺は見た目で性別が分からないから文句を言うやつも少ないだろうしな」

「そ、そうか。そうかもしれぬな」

 

 魚の魚人は後ろを向き、仲間に言った。

 

「じゃあ、ちょっと話をつけてくる。結果を楽しみに待て」

「おう! 頼むぜ船長!」

「羨ましいぜ! この野朗!」

 

 そうして魚の魚人はハンコックと共に城に入っていった。

 

 ハンコックは魚人を個室に招いた。程なく妹達が「姉様!」と入ってきた。

 

「よいか?」

「ああ」

「ソニア、マリー、挨拶せよ。この方は我らの枷を外してくれた恩人じゃ」

「えっ。あっ!」

 

 妹達も記憶を思い出したようだ。

 

 三姉妹が自己紹介を終え、次に魚人の番となる。

 

「俺の名はワクワク。ちなみに魚人ではない。この魚はただの被りものだ」

 

 男がそう言うと、魚の腹部が割け、中から男が出てきた。

 

「こ、子ども!?」

「小さい。当時はもっと小さかったはず。こんな子どもが私達を」

「今は13歳だ。子どもと言っても能力は使える。頭を使えば大人を出し抜ける」

「姉様、この子……」

「言うな。恩人だ」

 

 ハンコックとサンダーソニアは見聞色の覇気を習得している。特にサンダーソニアは優れている。ワクワクのハンコックに対する劣情に気付いてしまった。

 ハンコックも出会った当初こそ取り乱していたが、移動中にはワクワクの劣情に気付いた。ハンコックの見聞色の覇気は戦闘用であり表面しか読み取れないが、その表面がピンク一色だったからだ。しかし相手が恩人なので黙っていた。また、劣情を受けることには慣れていた。天竜人もそうだが、女ヶ島の女もレズが多く、国民の半分くらいはハンコックに大なり小なり劣情を抱いている。メロメロの実の力を使えば全ての女に劣情を抱かせることもできる。よってワクワクだけを特別嫌う気にはならなかった。男の劣情は女と違う気持ち悪さがあるが、恩を無碍にするほどではないと考えた。

 

 

 --ワクワク視点--

 

 

 巨大ペコちゃんが何か言ったら、急に3人が気まずそうになった。何故だ?

 

「言うな、恩人だ」

 

 言うなとは? ハンコックと巨大ぺこちゃんが二人で目を合わせ、喋らずに納得している。

 ……えっ、あっ。見聞色か!? 脳内バレちゃったのか?

 うわーっ、きっつー。読まれたかのか。『めっさ美人』とか『やりたい』とか『巨乳にうずもれたいとか』とか『けつを叩きたい』とか『勃起して破裂しそうで痛い』とか『巨大ぺこちゃん顔だけで笑える』とか『三女まだデブってないギリギリセーフ』とかこういうやつが。

 うわー、痛いなー。恥ずかしい。というか、ヤバいんじゃないか? 脳内でレイプしてるようなもんだ。ハンコックは男嫌いだったし、下手したら殺される可能性も。

 な、ないよね? にこっ。今さら無邪気っぽく笑ってみる。

 

「心配せずともよい。恩人に無礼な振る舞いはしない」

「あ、ありがとうございます?」

 

 緊張しすぎて変な発音になってしまった。

 殺されはしないようだけど、やっぱ心は読まれたみたいだな。はあ、なんてことだ。激かわハンコックちゃんゲット計画が終わってしまったかもしれない。まだ諦めないけども。

 俺はまだ、切り札を残しているしな。

 

「恩と言えば、俺は天竜人の焼印を取ることができる。これを是非やらせてもらいたい」

「う、うむ。そうか。ありがたいことだ。お願いしよう。しかし、あれじゃな。見聞色などなければよかったと、これほど強く思うことは後にも先にもないかもしれぬな」

「私もそう思います。姉様」

 

 俺もそう思います。姉様。

 

 善は急げ。3人には服を脱ぎ、うつぶせになってもらう。

 

 お尻が綺麗。胸もとても大きいので横からはみ出ている。エロい。ハンコックさんの背中がしなやかで美しい。見るだけで興奮して出してしまいそうだから、能力で肉棒を固めて我慢する。情けない能力の使い方だ。

 三女は筋肉がめっちゃ分厚い。これもこれで楽しめそう。大ぺこちゃんは腰が細すぎるかな。

 

「まずお尻の皮をいただきます。次に焼印箇所の皮膚とその奥の墨を取り除き、私の能力で止血します。取り除いた部分にお尻の皮を被せます。全て一瞬で終わりますが、皮を失ったお尻は痛むので気をつけてください。止血はしておきますからお尻はいきなりかさぶた状態となります。かさぶたを隠すためにクリームを塗り固めることもできますが、回復が若干遅くなります」

「クリームを頼む。傷を見られるのも皇帝として恥ずかしい」

「私も頼む」

「私も」

「では、そうしましょう」

 

 最初は姉のハンコックから。お尻の皮膚を、皮膚。いかん、緊張して触れない。というか触っちゃっていいのかな。芸術品に垢をつけてはいけない、みたいな感情が出てきた。

 

「必要なら触ってもよい。好きにせい」

 

 お、おおうっ。じゃあ触らせてもらうぞ。

 皮膚を皮膚を。あっ。しっとりしてすべすべ。癒されるー。

 と、いけない。能力でさらっと切り取るぞ。だいたいこんな大きさで、せいっ。

 

「んっ、くっ」

 

 喘ぎ声みたいなのをいただきましてしまった。ありがとうございます。

 皮膚を切り取った後のお尻は、まず能力で止血。次は、クリームを塗りたくるんだぜえ。

 

「ふっ、くっ」

 

 くっくっく。かさぶたを消すためにクリームを押し付けてるぜえ。喘ぎ声が続くぜえ。肉がやわらかいぜえ。

 あっ、ぐぐうっ。今、射精の前兆がきた。信じられない。出ないよう能力でガチガチに固めてるのに。さらに肉棒を硬化! 尿道を固化! これでもうどうやったって出ないだろ!

 

 お次はすべすべの背中。過去の忌まわしき記憶と共に、皮膚をスッとはがす。

 

「うっ、くっ」

 

 さらには、皮膚の奥の墨を一旦液化。そのあと鋳造して俺の手にくっつけていく。墨を全部とり終ったら、背中の皮膚になすりつけて俺の手を綺麗にする。最後にお尻の皮膚を背中に貼り付けて、よけいなところは切り取って、にんにんにーん、おしまい。俺に惚れた美女のできあがりー。になってくれ。頼む。

 

「はい。終わりました」

 

 さあどうなった。第一声の声色は。惚れてる感じになっているのか?

 

 俺は期待して待った。しかしハンコックは一言もしゃべらない。うつ伏せになったまま動かない。

 が、不意に鼻をすする音が聞こえた。泣いている。それほどうれしかったということか。

 

「ズ、ズーッ。ううっ。あ、ありがどう。う、ううっ。ごほっ、ごほっ」

 

 けっこう激しいな。これまで苦労の数々を思い出しているのだろうな。

 姉が終わったので、次は妹へ。大ぺこちゃんも顔を見なければエロかった。三女はふつうにエロかった。

 

 

 彼女達とは真面目な話もしなくてはならない。俺はハンコックを妻にする前提で計画を立てていた。もちろん妻にならない場合の予備も用意している。が、この時点で七武海が戦力に加わるかどうかはとても大きい。特に覇気の習得に関して、俺は彼女に指導してもらうつもりだった。女ヶ島の女は平均して覇気の使い方に最も長けており、そのトップがハンコックである。彼女ほど上手く覇気を扱える人間はこの世に数えるほどだろう。

 

「ハンコックさん、お願いが」

「なんじゃ?」

「僕と、お付き合いしてください! 色んな意味で!」

「い、色んな意味で!?」

「はい!」

 

 この言い方は逃げだ。だが、見聞色のせいでいきなり結婚するのは難しくなった。可能性を残しつつ近づくには絶妙のバランスかもしれない。

 

「色んな意味という言い方ではなく、中身を話せ」

「は、はい。まずは多くのクルーを預かる船長の立場から」

 

 俺は、魚人と仲良くなった経緯、彼等の夢、今までの活動とこれからの予定を簡単に説明する。

 

「なるほど。軍事同盟、経済交流、文化交流によって人間と魚人の差別を無くすか。ゆくゆくは、天竜人の天下も終わらせたいと」

「はい。どれだけ時間がかかるか分かりませんけどね。地道に協力者を増やしていくつもりです」

「わらわも協力者になれと?」

「はい。九蛇の魅力はなんと言っても軍事力。こちらも魚人が多いので、海上ではそれなりに戦えます。この同盟はお互い益があると考えます」

「しかし、九蛇は歴史的に誰とも組まなかった。そういうしきたりじゃ。同盟は難しい。そなたには恩があるからわらわがそなたを個人的に助けるというのなら可能じゃがな」

「あっ、それが可能ですか。ありがとうございます」

 

 よし来た! 女帝に助けられるポジション!

 1対1の交流限定らしいけど、むしろそっちの方がいいよね。結ばれるという意味では。

 

「同盟ではないがよいか?」

「はい。ハンコックさんと交流していく中で、徐々に他の皆さんの信頼も手に入れていこうと思います」

「そうか。しかしわらわは女帝として皆を率いて戦っていかねばならぬ。これは止められぬ。九蛇の取り分が国民の生活源となっているのでな。そなたも船長として皆を率いている。あまり役には立てぬかもしれぬぞ」

「生活の糧でしたらこちらから提供できます。それなりにお金を持っていますし、野菜や果物も作っているので。私を助けるというのも、まずは私の方からこちらに通います。私はハンコックさんに武道の指導を、特に覇気の指導をしてもらいたい」

「覇気? 使えぬのか?」

「はい。お恥ずかしながら」

「いいじゃろう。じゃが、そなただけを贔屓することはできぬ。戦士達と共に修行に励んでもらうぞ」

「はい。望むところです」

 

 やった。薄着の若い娘と修行の日々。したたる汗。青春の香り。指導者もとびきりの美女。これで勝つる。

 俺の脳内を読んだためか、ハンコックの表情が若干曇った。これはしょうがない。

 

「し、しかし、そなたの仲間はどうするつもりじゃ? どこかに放置してそなただけ来るのか?」

「僕の仲間にも指導をつけることはできますか?」

「そなたの仲間にも……? 国民が納得するか分からぬな。あまり大多数と関わると同盟のようになってしまう」

「国民への説明について、私にいい考えがあります」

「なんじゃ?」

「ハンコックさんは王下七武海に入った。つまり世界政府の傘下に入りましたよね」

 

 ハンコックの眉がピクンとはねた。

 

「むっ、あれは違うぞ。ニョン婆が言うから仕方なくやったのじゃ。つまらぬ争いを避けるために。何せわらわは天竜人が大っっっ嫌いなのじゃぞ! 政府のことも果てしなく見下しておる!」

「ええ、そして国民の皆さんも政府のことは嫌いだと思います」

「当たり前じゃ」

「ですからこう説明しましょう。つまらぬ争いを避けるために政府に近づいたが、本当は手を切りたい。よって、白髭のような大船団を作り、政府でもうかつに手を出せない状況を作ることにした。そうすれば七武海を辞めても問題ない」

「む、なるほど! いや、ちょっと待てよ。うーむ。同盟のようになるのはなあ」

「こういうのはどうです? 同盟は嫌いだが、政府の下につくよりはマシである。とりあえず実験的に、知り合いの魚人の一味を傘下に加えてみた」

「うーむ。そうじゃなあ。いいかもしれぬが、考える時間をくれ。ニョン婆にも相談したい」

「はい。けっこうですよ」

 

 こうして個室での話は終わった。

 次に客室に招かれ、豪華な食事をいただいた。この時は魚くん2号に乗って男であることを隠した。

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