しかし、この小説人気ないですね。
いざとなったらコラボや、キン肉マンみたいにキャラやガンプラ募集も視野に入れるかも?
・模型新世紀ガンプラガールズ 第4話 「なにごともほどほどが一番って事で…」
ある日の日曜日、里依が突然困ったような表情をして、優に相談をもちかけていた。
「あ…あの!お姉ちゃん!」
「うん、どうしたのかな?」
優が話を訊く姿勢を見せると、里依は焦った様子で優に話を切り出す。
里依は眼鏡をくいと上げて言う。
「眼鏡、可愛くないし邪魔だからコンタクトにしたいと思ってるです…お姉ちゃんはどう思いますか?
でもコンタクト、怖いですよ」
優は里依の質問に、ためらいなく答える。
「別に里衣ちゃんの好きにして良いと思うよ、つけてても外しても可愛い子は可愛いし
わたしは可愛いからどっちでもいいよ!」
優は胸を張って言う、それに対し、里依は笑顔を優に向ける。
「お姉ちゃんがそう言うなら、里依はもう少し様子見てみるです」
優は目の前の里依に手を触れて、優しく頭を撫でてやる。
優にとっては眼鏡をかけていようがかけていまいが、大切な妹だから。
優と里依はリビングに座り、一緒にテレビを観ている。
二人が観ていたのは、少女たちに人気の、アイドルを目指すために奮闘するアニメだった。
里依は目を輝かせて、アニメに釘付けになっていた。
「みんな頑張ってるです!」
「そうだね、女の子なら憧れるよ」
そのアニメが終わると、直後にガンダムのアニメが始まった。
世間的に有名なファーストガンダムが、ディフォルメされた姿でサッカーボールを蹴りながら、敵に接近する。
味方チームには世間的に有名な改造人間ヒーローと、光の巨人などがいた。
またまた世間的に有名な特撮の戦闘員と怪獣に迫る。
敵チームにはキュベレイなどのガンダムシリーズのMSも確認出来た。
「どんな戦いになるか…楽しみです!」
皆ディフォルメになっていて、サイズも同一になっていた。
「え!?メカがサッカー!?ディフォルメ!?版権は!?」
里依は目を輝かせていたが、対照的に優は混乱しきっていた。
「行くぞ!ダークバスターズ!俺の必殺シュートを受けろ!バルカンシュート!!」
ガンダムが喋る!ガンダムの知識がほとんどない優は更に混乱する。
「え!?喋れるの!?」
そして、ガンダムがサッカーボールを蹴ると、渾身の必殺シュートが炸裂し。
画面が輝き、敵を次々となぎ倒す!
「かっこいいです!」
「あ…あ…」
里依は目を輝かせていたが、優は仰天していた。
サッカーで実際このような相手を故意に妨害するシュートは可能なのかと。
翌日、学校。
「昨日さ、熱くて面白かったんだけど、変わったアニメ観たよ
ガンダムとかがサッカーしてるの!」
優が混乱と熱気が入り交じった口調で、純子と瑠花に語りかける。
「ああ、あれね、純子も観たよ、特に初代組が合体シュート放ったり
最後には他作品も含めて歴代ヒーローと力を合わせて巨大合体ロボを使うのは熱かったね!」
「………」
瑠花は基本的に堅実なので、優と瑠花の話にはついていけないようだ。
「ところで、伊佐美さんは何か部活に入るとか考えてる?
わたしは今のところ考えてないけど
もしも選ぶなら文学部とか?」
優はどこからか取り出した眼鏡を装着し、くいと上げた、その姿は少し里依に似ていた。
「文芸部か、悪くないわね、知的で
で…星河さん、その眼鏡は何?
ちょっと地味だけど可愛いわね、それも」
瑠花は優の眼鏡姿に突っ込みを入れる。
いきなり妙な行動をしたからだ。
「優ちゃんは目悪くないよね、平均より良いぐらいだし」
「あのね、昨日里依ちゃんが眼鏡がジャマになるとか、可愛くないって気にしてたから
だから!眼鏡かけて里依ちゃんの気持ちを!」
優は暴走していた、普段は常識的だが、妹の事になると暴走するのが優だ。
「わかった…わかったから…とりあえずそれを外しなさい…
あ、あたしにもちょっと貸して」
瑠花は眼鏡をかけて、まんざらでもない様子だった。
「純子は忙しいから部活入る気ないけど、
優ちゃん文芸部とかどう?
眼鏡似合ってたし」
優はあまり乗り気じゃないのか、あっさりと答える。
「うーん…文才ないし、文芸にもあまり興味が…」
「水泳部とかどう?れっつ!スポーツ!」
純子が提案するが、優は青ざめる。
「いやー…わたし水泳は苦手…」
「あの時純子が必死に溺れてるんです!コールしてたよね、懐かしい
純子も犬かきしか出来ないけど」
「純ちゃんは犬かきでもそれなりに早いから良いじゃん
スポーツと言えば、あの時の野球も…わたしヘマしちゃったよ…」
優が遠い目でどこかを見てしみじみと言う。
「まさかグローブを間違えて投げちゃうなんてね
でも純子なんて大ファールを出しちゃったよ!
ボールじゃなくてバットがファールであさっての方向に!こっぴどく怒られちゃった」
グランドには未だに金網の穴が残っていて、悲劇を物語っているかのようだった。
「金網を貫通したもんね、ある意味すごいよ」
瑠花は二人の会話を聞いて、苦笑いと呆れと恐れが入り交じった複雑な表情をしていた。
「…………あなた達何してるのよ…」
「ただの体育だよ!るかぴょん!
そうだ、今度の土曜日プール行かない?純子割引券持ってるんだ」
純子の提案により、土曜日にプールに優、純子、瑠花、里依が遊びに来ていた。
「久しぶりだー、プール」
優は周囲を見渡して、久しぶりにわくわくする気持ちを感じていた。
「今日はたっぷり遊ぶです」
優と里依とおそろいのワンピース水着、優は青で里依は白の水着。
星河姉妹は二人揃って、平均的な体格を維持していた。
「そうね、あたしもたっぷり泳ぎたいわ」
瑠花はスポーティーな競泳水着だった。
身体が引き締まっていて、無駄な物がついていない印象。
「はあ…星河さんスタイル良いわね…」
瑠花が優のスタイルを羨ましがっていた。
「そ、そうかな?わたしはもっとスリムになりたいと思うから、伊佐美さんが羨ましい…」
「……」
「……」
「じ、純ちゃん遅いね…」
女の子同士だが妙な空気になってしまったため、優は話をそらす。
純子はお約束で、着替えに手間取っていた。
しばらく待っていると、純子が水着に着替えてやってきた。
「遅いよー、何やって…!?」
「うっ!?ちょっと破壊力ありすぎよ…コロニーレーザーぐらい破壊力ありそう…」
「純子おねえちゃん、大人です…」
三人がそれぞれ感想を漏らす。
「やあ!おっまたせ!間違えちゃったよ!」
純子は水着を謝ったのか、昔のスクール水着を着ていた。
だが、そこには「6ー2」の文字があり。
サイズがきつく、身体のラインが出すぎていた。
純子は背は小さいが、出る所は出ているので、いろいろ危険だった。
ギャラリーも当然ジロジロ見てくるため、優は必死で純子の姿を隠す。
「すとーっぷ!すとーっぷ!」
「?どこがダメかな?ちょっとキツいけど」
純子がなにも理解してない口調で言う。
「いろいろ危険でデンジャラスでアウトよそれ!!早く他の水着レンタルして!」
「純子お金持ってないの!」
「それぐらい貸してあげるから!」
優が純子にお金を手渡す。
「あれ?どこが危ないですか?可愛いじゃないですか」
純子と里依のボケに対し、優と瑠花はツッコミが追い付いていなかった…
「それは…その…」
その後、純子はサイズが自分と合っている瑠花と同じタイプの競泳水着を着る方向に落ち着いた。
「ふう…大変な目にあったよ…」
優は脱力しきった様子だった。
「まったく…無駄に出るとこ出てるんだから気をつけなさいよね…」
瑠花も脱力しきった様子で純子に注意をうながす。
「あはは、ごめんごめん
るかぴょんの身体マニア向けだしね、背高いのにおしりとかぺった」
純子がいつものように瑠花をからかっていると、瑠花の背後に怒りの炎が燃えていた!
「ふーん…そうね…あなたも十分マニア向けに見えるけど
確かにそうね…ふふふ…」
「あ……!」
純子が自分の過ちに気づいた、同時に身の危険を感じる!
瑠花に捕まったら何をされるのか…
「こ!怖いです!怒りのスーパーモードみたいです!」
里依は身の危険を感じて自分の身体を抱く。
純子にはわかった、瑠花の身体を通して出る力が。
「危ない!里依ちゃん!ここにいたら危険が危ないよ!
こ!こんな時はあれ!サッカーボールを!!必殺シュートを!」
優は慌てて里依を退却させる、自身もたっぷり混乱しているが…
こんな状況でサッカーボールを持ってきてもどうしようもないし、優には必殺シュートもない。
それ以前にプールサイドでサッカーは危険指数がはね上がる。
「逃がすか!スポーティーって言いなさいよ!」
瑠花は純子を追跡する、純子は咄嗟にプールに飛び込む。
プールには水しぶきが広がる。
「里依チャンハ真似シタラダメダヨ純チャンハ非常時ナンダカラ」
「はいです」
優は冷静だったが、露骨に棒読みだった、頭の処理が追い付かないのだろう。
「べーだ!るかぴょんには捕まらないよー」
「待ちなさい!貴女だって身体小さい癖にそんな無駄に出てる癖に!」
純子は犬かきでもかなりの早さだった、自分の危機だから本来の実力以上の力を出せているのだろう。
「相変わらず早いです、すごいです!」
「純ちゃんの犬かきは学校で一番だからね」
優と里依は純子の犬かきが早い事を知っているから、驚かなかった。
「うお!すっげー!」
「犬かきであれかよ!」
ギャラリーからも驚きの声があがる。
「ふう…ここまで来れば…」
純子は瑠花を振り切れたと思い、安堵した。
だが、クロールで何かが猛スピードで迫ってくる!
それは瑠花だった、瞬時に純子は瑠花が競泳水着を着ていた理由を理解する。
「ああ…るかぴょん泳ぐの得意なんだネ…」
哀れ、純子は瑠花にあっさりと捕獲された…純子は恐怖に身体を震わせる。
「ふふ…どうしようかしらね…」
「ゆ、優ちゃん…助けて…」
優はどうしようもないと判断し、涙目になりながらどこからか出した白いハンカチを振って、純子を見守った。
里依に至っては、恐怖で口を開けたままその場に固まっている。
「やったんだよ!必死に!その結果がこれだよ!モビルスーツ(ガンプラ)に乗っ」
純子がどこかで訊いた台詞を捨て台詞にしていたが、瑠花はそんな純子を躊躇なくどこかに運んでいく。
「はいはーい、わかったからあたしと遊ぼうね」
純子の運命は…決まった…
「ぎ、ぎにゃああああ!!」
瑠花は純子に制裁をくわえた後、息を切らせてスポーツドリンクを飲んだ。
今、瑠花は優の手を握り、水泳のコツを教えている。
「こう…かな?」
「そうそう、あまり力を入れすぎない程度によ」
優は泳ぐのは上手い方ではないが、知識自体はだんだんと学んでいた。
「泳げるようになったら楽しそうだよね」
優が軽く笑いながら言うと、瑠花もそれに答える。
「うん、いろいろ出来た方が楽しいわよ、ちょっとずつでもやって行きましょう」
純子と里依の方向を見ると、二人は水をかけあって遊んでいた。
「りーちゃん!それっ!」
二人の回りで水しぶきが飛ぶ。
「あはは、冷たいです、おかえしですっ!」
二人ではしゃいでる所を見ていると、優と瑠花も気持ちが揺さぶられる。
「待って!わたしも」
「子供っぽい遊びね、でも楽しそうだわ」
優と瑠花も純子と里依の元へ向かう。
「いいですよ!おねえちゃん」
「もう、るかぴょん素直じゃないんだから、つんでれ」
その後、四人は日がくれるまで遊んでいた。
後日、真由がガンプラシミュレーションでCPU戦の新しいバトルシステムを試したいと言ったので。
優たちはようこう堂に遊びに来ていた。
メンバーは優、純子、瑠花、里依だった。
真由が皆を出迎える。
「いらっしゃい!待ってたわよ!一香ちゃんと千乃ちゃんも来てるわよ」
そこには、先にテストをしたのか、一香と千乃もいた。
「あ、お二人共いらっしゃったんですね」
一香は興奮が冷めない様子で、千乃は脱力しきっていた。
「うん、こんにちはみんな
とにかく今回のバトルシステムすごいんだよ!メキメキっとドバーっとズガーンとなってガツンって!
シャキっと来て刺激的で辛くてほんのり甘いんだ!」
「とにかく…未体験のバトルでした…」
千乃は眼鏡をくいと上げて言う、上手く説明出来ない程の壮絶なバトルなのだろう。
「お疲れみたいです、大丈夫ですか?」
里依が千乃をじぃっと見つめて言う。
「お気遣いありがとうございます、面白い戦いでしたが、結構疲労する感じです」
千乃が優しく里依の手を握って言う。
「……」
優はその様子に嫉妬していた。
「ど…どれだけ無茶なバトルなのかしら…」
「まー、とりあえずやってみよーよ♪」
瑠花は警戒しているが、純子の目は輝いていた。
「それは後のお楽しみよ、ルールを説明するわね
相手はCPU、チームは3体3で、チームの一機だけが装備の換装、またはサポートメカの恩恵を受けられるの
サポート使う?使うなら誰がサポート受けるつもり?」
真由がルールを説明する、普通に考えるとAGE2の使い手の優が適任者だが、瑠花が言う。
「みんな、ちょっと良いかしら?」
セッティングを終えて、真由がバトルシステムを機動していた。
「バトル!れっつごー!」
優は気合いを入れていた。
優、純子、瑠花の三人がバトルシステムのフィールドを見渡す。
辺り一面は砂浜があるリゾートビーチだが、海はいきなり深くなっていて。
足を踏み入れるだけで一気に海に水没する程だ。
「面白いフィールドだー♪」
「これは戦術的に戦うのが重要そうね」
純子が楽しそうに声を上げる。
瑠花は対照的にバトルフィールドとしてステージを見ていた。
二人のガンプラはこうだ。
純子はお馴染みのビギニングJDだったが、無理矢理水中MS、ゾックの外装を被って。
無理矢理水中用ビギニングJDにしていた。
瑠花はお馴染みのLOダガーだ。
「その改造無茶苦茶よ…素直にゾック使いなさい…」
瑠花は純子の無茶な改造に呆れていた。
「まーまー、細かい事言わないで♪」
そして、優のガンプラは、いつもと違っていた。
「どうかな?初めてAGE2以外動かすんだけど」
優のガンプラはガンダムAGEの3番目の主役機、ガンダムAGE3だった。
スマートなAGE2とは対照的な太い体躯に巨大なライフルが特徴の機体だった。
塗装も優のAGE2と同じく、メタリックブルーに彩られていた。
「ほえー、いつの間に、ちょっと驚いたよ、カッコいいじゃんメタリック」
「塗装やヤスリがけが荒いわね、合わせ目が消えてない部分あるわよ、塗装忘れてる箇所もあるわね
あとトップコートも吹いといた方が良いわ、ツヤがある場所とない場所で目立ってるから
でもしっかり作ってあるから愛を感じるわ」
純子は素直に褒めて、瑠花は辛辣だが褒めている所はきちんと褒めていた。
「す、素直な意見ありがとう…」
優は瑠花の意見を素直に喜んで良いのかわからなくなっていた。
だけど、瑠花程のモデラーが認める部分は認めてくれてるから、そこは喜んでも良いかもしれない。
そんな事をしていると、どこからか飛んできたドッジボールがAGE3に直撃する!
「え!?きゃ!」
ガン!と鈍い音を立てて、AGE3は派手に吹き飛び、水没する。
「ゆ!優ちゃん!」
「だ!誰よこんなミョーな武器使う奴は!南澤さん!星河さんが心配だからあなたも海行って!」
瑠花が純子に指示を出す、純子もそれに答える。
「りょーかいだよ!るかぴょん!………………あれ?……」
純子がそれに答えて、ホバーを使い水中に潜るが、純子は重要な事に気付いたようだ。
「どうしたのよ、南澤さん」
「ゾックアーマー…間接動かない…」
「え!?えええ?」
瑠花は純子の間抜けな間違えに、仰天していた。
地上では瑠花の目の前には、ガンダムでは主人公機のガンダムと肩を並べるぐらい有名なMS、ザクが瑠花の眼前に現れた。
トゲを携えた肩に、1つ目のモノアイ、逞しい体躯が特徴の機体で。
リアルガンプラではなく、ディフォルメされたSDになっている。
「な、何よこれ!?」
瑠花も当然メジャーなザクを見慣れていたが、瑠花が仰天したのはザクそのものよりも、その武装だった。
ザクは昔のテレビゲームのように、MSサイズのドッジボールを持っていた!
このザクはドッジボールを武器にするのだ。
真由から通信が入る。
「どう!今回のテーマはスポーツよ!夏だ!スポーツだ!夏のスポーツガンプラ祭り!」
「た、確かに未体験のバトルね…でもスポーツと夏って同じ事二回言ってるわ…
と言うかドッジはあまり夏と関係ない気がするわ」
瑠花は予想外の事に混乱しきっていた。
「瑠花ちゃん!行くわよ!ザクヒートアタック!」
ザクがドッジボールを持って必殺シュートを炸裂させる準備をする!
ザクの周囲にエネルギーがほとばしる。
「く、来る!」
ボールによる必殺シュートが来ると思いきや。
ザクはドッジボールを投げ捨てて、大量にヒートホークをLOダガーに投げつける!
「え!?必殺シュートってドッジボール使わないの!?」
瑠花はあまりの予想外の攻撃に仰天して、対処が遅れてしまう。
幾多の刃が襲いかかる!瑠花もツインソードライフルでヒートホークを打ち落としたり、切り払ってはいるのだが。
瑠花は全ては破壊できずに、ツインソードライフルを破壊され。
LOダガーにもヒートホークが炸裂してダメージが走る。
「な!何よこれ!」
瑠花にとっては、正統派とは異なる妙な戦法を使う相手は天敵だった。
瑠花が戸惑ってる所に、更に瑠花にとっての天敵が現れる。
「え!?」
ザクの背後から、白い全身とボディに見えるフレームが特徴の鉄血のオルフェンズの主役機。
ガンダムバルバトスが現れる。
それだけなら瑠花も驚かないが、バルバトスは本編で使う刀の他に。
本編では存在すらしない竹刀も装備していた!
「どうしようかしら…」
瑠花はこの調子なら長期戦は不利だと感じ、即座にどちらか一機を倒す作戦を閃いた。
LOダガーはバーニアを全快にして、ザクの周囲に飛び込む。
その瞬間、LOダガーに変化が生じる!
LOダガーのLOブースターの部分は変化して、青いパーツに変化する。
それはガンダムSEEDの前主役機、ストライクガンダムの武装の一つ。
ソードストライクガンダムのパーツだった。
ビームブーメラン、アンカー、巨大な対艦刀が特徴の接近戦用の形態だ。
LOダガーから、いわゆるソードダガーに変化していた。
「行くわよ!やあっ!」
対艦刀、 シュベルトゲベールでザクを切り裂く!
ザクは切り裂かれ、派手に爆発する。
瑠花は冷静にシュベルトゲベールを戻す。
「これで、大分有利になったわね」
一方…水中は…
「あぶぶぶぶ!こほっ!」
優は溺れていた!シミュレーションだと言う事も忘れて!
「優ちゃん!リアル水じゃないんだよ
!って言っても混乱してるよね…」
優が混乱しきっていた、優と純子の元にMSが迫る。
それは一見ファーストガンダムに登場する紫の重MS、ドムのようだったが。
同じくファーストガンダムに登場する特異なスタイルを持つ水陸両用MS、左腕はゴッグで。
ゴッグのパーツもかなりの割合であった。
宇宙用ドムリックドムとドムとゴッグの合体MSだ。
それは、脳爆おたく先生に登場する妄想MS、リック・ゴッムだった。
陸・海・宇宙の全域で戦闘可能(と言う設定)な万能MSだ。
「ま、マニアックだー!」
「ごぼごぼごぼごぼ!」
純子はマニアックさに仰天したが、優はそれどころではなかった…
「そいつ多分飛べないから!AGE3変形させて空にに出て!」
純子は指示を出して、優もそれに答える。
AGE3は分離して変形し、水中から空中に飛び立つ。
純子はほっと胸を撫で下ろす。
「ふう…これでなんとか…」
だが、純子は自分に変わらない危機がある事を忘れていた。
「間接動かないんだった…」
純子はゾックアーマーで動けないまま棒立ちでメガ粒子砲を炸裂させるも。
難なくリック・ゴッムに回避されてしまい、自分がメガ粒子砲を食らってしまった。
「や!やっぱり!きゃー!」
純子の悲鳴が響く。
「ふう、やっと出られたー♪」
優は脱出出来た事に安堵していた。
だが、水中から何かが迫って来る!
それは空中に飛行出来るサポートメカ、ドダイの上に乗っていた、リック・ゴッムだった!
「えっ!きゃあっ!」
優が動揺しているが、容赦なくリック・ゴッムはゴッグの腕で優のAGE3を叩き落とす!
優は再び、水中に沈んだ。
優が落ちた先には、ゾックアーマーが取れたビギニングJDがいた。
「やあ、優ちゃん」
純子が撃墜されていない事に、優は安堵した。
「水中ならJソードの炎出ないし、これだねっ!」
純子がビギニングJのロングライフルを取り出す。
だが、純子は重大な弱点に気づかなかった…
ロングライフルをリック・ゴッムに炸裂させる、電撃がライフルから放たれる!
「き!きゃあああ!」
「し!痺れる!」
電撃はリック・ゴッムにダメージを与えたが、水中なのでAGE3とビギニングJDにもダメージが走る!
痛み分けどころか、総合的には優たちの方がダメージは大きかった…
優は今の電撃で目がさめたのか、溺れたと言う錯覚もなくなり。
巨大なライフル、シズマシスライフルを構える。
「この大きさなら!水中でも!」
AGE3ははシズマシスライフルをリック・ゴッムに向けて放つ。
水中ではダメージが通常時より落ちるが。
強力なビームがシズマシスライフルから放たれる。
先ほどの電撃でリック・ゴッムは動きが鈍くなっていたため、直撃を受ける。
AGE3はリック・ゴッムに接近し、サーベルを構える。
「えいっ!」
サーベルはリック・ゴッムを炸裂し、爆発と共にリック・ゴッムは散った。
「優ちゃんナイス!るかぴょん助けに行こう!」
バルバトスが竹刀で突きの一撃を放つ、ギリギリでソードダガーは回避する。
「行くわよ!1秒間に100発(を目標にしてるが、実際は1秒に50発)の剣道技!竹刀百烈面!」
瑠花は地上でバルバトスと交戦していたが、苦戦していた。
バルバトスが凄まじい勢いで太刀と竹刀を駆使し、ソードダガーに何度も切りかかる!周囲の空気が振動する。
なぜなら、突きや面などのムチャな剣道技を使用して、ガンプラと剣道のセオリー両方を粉々に破壊するため、瑠花の苦手なタイプの相手だからだ。
創作の剣道技自体が剣道の実戦ではとても使えそうにない…
そこに、優のAGE3と純子のビギニングJDがやって来る。
「るかぴょん、剣には剣だよ!純子におまかせっ!」
ビギニングJDはバルバトスに対抗するためにJソードを両手に持っていた。
「わかったわ、あなたに任せる」
「純ちゃん!がんばれー!」
瑠花はソードダガーを退避させて、純子に戦いを委ねる。
ビギニングJDとバルバトスが向かい合う。
バルバトスは竹刀でいきなり面への一撃を放つ!ビギニングJDも頭部に大きなダメージを受ける。
「いたたっ…でも負けないよっ!」
Jソードは炎をまとい、炎の一撃で竹刀を燃やし尽くす。
Jソードで切りかかるも、バルバトスは刀でそれを受け止める。
カキンカキンと剣と刀がぶつかり合う。
打っては返し、打っては返しの剣劇。
ビギニングJDはバルバトスの残った刀も弾き飛ばす。
「いっくよー!炎めった切り!」
ビギニングJDは二本のJソードに炎を携えて、何度もバルバトスを切り裂いた。
バルバトスは炎上した後に、爆発を起こす。
「「大勝利!だね!」」
AGE3とビギニングJDは手を合わせて、優と純子もはしゃいでいた。
「ま、退屈はしなかったわね」
瑠花は口ではそう言うが、内心楽しんでいた。
一同は一香がはしゃいで、千乃が脱力した理由を理解した。
バトル終了後、真由が何かを考えていた。
「なかなか面白いのを作れたと思うけど、もっとやれる事があるかもしれないわね」
その時、優が軽い調子で冗談を言う、その冗談が、大きな悲劇を生む事を知らずに…
「それなら、海にリック・ゴッム1000体出すとか…なーんて」
「ちょ!?何言ってるのあなた!」
瑠花が優の冗談に仰天する、真由ならやりかねないから。
「そ!れ!よ!」
だが、真由は優のそのアイデアに関心していた。
本気で取り入れる気だった。
「ほ、本気!?」
「え!?冗談だったのに!」
優と瑠花の顔が青ざめる、ここぞとばかりに、純子と里依と一香は無茶なアイデアを出す。
「それなら、ニューガンダムにもドッジさせて必殺技に(幻獣の方の)ユニコーンを召喚するとかもどうかな?」
「バルバトスが竹刀を投げつけるバルバトスライフルや
壁に張り付いて竹刀で相手に突撃する必殺技、バルバトスミサイルとかもどうですか?」
「水陸両用MSが高速で水中泳いで、それで渦を作って相手を引き込むとかもどう?」
「ダンスもインプットして欲しいです!里依が好きですから」
「トレード制度とかもどうかな!ギャラも細かく決めるとか!」
「いっそ相手を地球から一気に宇宙空間まで飛ばすぐらいの強烈な必殺シュートをインプットしよー!
シュート一発で銀河爆発もいいかも」
「全スポーツ漫画の必殺技データインプット!」
真由はそのアイデアに関心していた、本気で実行する気だ。
「みんな!良いアイデアね!よし!早速実行よ!」
「そのシステム、複雑ですよ、一件の玩具屋さんで出来ないぐらい」
千乃だけは眼鏡をかきあげて、冷静に突っ込みを入れていた。
「あ…あ…ああ…」
優は後悔していた、冗談で言ったことが、取り返しのつかない事態を招いたから…
優は忘れていた、真由に冗談が通じない事を…
「あたしは知らないわ…どうなっても…」
瑠花の顔は青ざめていた。
後日、ようこう堂…
真由が涙目でバトルマシンを修復していた。
「プログラムが複雑過ぎて…オーバーヒートしたよ…」
「当然、そうなるわよね」
瑠花は事の顛末を予想していたのか、冷静に言う。
瑠花は妙なアイデアが結果的に実行されなかった事に安堵していた。
「す、スポーツでもなんでも…なにごともほどほどが一番って事で…」