東方能開録(完結)   作:T-ruth

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ついに二桁です!

ご愛読ありがとうございます

では、どうぞ


第十話 始動

「今日は、暇だな。」

 

 

俺は大きな欠伸をしながら、隣の要に言った。

 

 

「おい、しっかりやれよ拓也。」

 

 

要に叱られるが、本当に暇だな防衛任務。

 

 

 

 

 

ピーンポーンパーンポーン⤴︎

 

防衛任務

街の周りをおおっている壁、その周辺の森の妖怪の侵入を防ぐことである ほとんど妖怪は、来ないので超暇

 

ピーンポーンパーンポーン⤵︎

 

 

 

 

 

 

それにしても、音無どこまで行ったんだろう?

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

数分前

 

「おい、音無どこ行く気だよ?」

 

「森の方の確認。」

 

「危ねぇから一人で行くんじゃねぇぞ。」

 

「問題ない。」

 

「あ、ちょ、待て!」

ってな感じでどっか行っちゃたし.....大丈夫かなと、今までの音無を思い出す.....うん、大丈夫だろう。にしても暇だな。そんなことを考えていると、遠くから爆発音が聞こえた。

 

 

「なんだ今の爆発!?」

 

「それ俺が聞きたいわ!兎に角向かってみるか.....音無も心配だしな。」

 

「わるいが一人は残ってないとまずいから、俺は残っているな。」

 

「おう、よろしくな要!」

 

無事だろうな、音無。俺は、速度をあげて森に入っていった.....

 

 

▼ ▼ ▼

 

 

「はぁぁ。」

 

 

私は、大きなため息漏らした。

最近、天童と要(あの馬鹿ども)が妙に絡んできて疲れたわ.....特に天童拓也、アイツが特にウザイ。なんかある事に私の目に入ってきて.....あ〜、思い出しただけでイライラしてきた。

 

ふと、目が動くものを捉えた。あれは、妖怪!?

 

普通はここで撤退&報告だけどイライラしているしストレス発散相手になってもらおう。

 

 

「たぁ!」

 

「ギャャャャァァァア!?」

 

 

剣で一番近くの奴を斬る。

残りは3匹.....楽勝ね。

金属版をナイフに変え投擲する。一匹の眉間に刺さり倒れてゆく。

 

あと、2匹。

 

 

「きやぁ!?」

 

 

振り向いた途端残りの2体の妖怪に吹き飛ばされる。体中に途轍もない痛みが走る。

 

 

「何してくれるんだ?」

 

 

油断した能力持ちか.....だが私能力で、ってあれ?

 

 

「あれれ?どうしたのかな?」

 

 

私のポウチの中の金属版が木の板になっていた。多分、ニヤニヤしているやつの能力だろう。

さっき、私を吹き飛ばしたやつがまた私を攻撃してくる。ギリギリで回避をしおうとするが少し拳がかする。

これぐらいなら、と思ったが痛い。かすった程度のはずなのに痛い。何なのこれ!?

 

 

「オイオイ、もうギブアップかよ?」

 

 

2匹の妖怪がゆっくりと近付いて来る。

あぁ、ここまでか.....でも、戦いの中で死ねるなら本望か.....

 

すべてを諦め、目を閉じようとした時.....

 

 

「音なぁしぃいいいいいいいいい!!」

 

そいつは、来た。

 

願ってなくても来る、お人とよしの嫌な奴..............天童拓也が。

 

 

 

「音無大丈夫か?」

 

 

なんで?

 

 

「怪我とかしてないか?」

 

 

なんでコイツは.....

 

 

「遅くなって悪かったな。」

 

「....んで?」

 

「え?」

 

「なんで助けたのよ!?私は、もういいの!!この先、生きてたってどうせ意味ないし、私が死んだって誰も悲しまない!!あなたもどうせ目の前で死なれたら気分が悪いから助けたんでしょ!?そうなんでしょ?」

 

「なっ、何言って......」

 

「誰も手を差し伸べてくれなかった、誰も一緒にいてくれなかった、誰も、誰も、誰も!!

私は、一人でいることを望んだの!もう疲れたの!!アナタたちとの関係なんて「うるっさい!!」っつ!?」

 

「生きてて意味がないだぁ?死んでも誰も悲しまないだぁ?」

 

「そうよ、それが「いいかげんにしやがれ!!」っつ!!」

 

 

拓也は怒っているのだろうか、拳を握り締め怒鳴ってきた。

 

 

「生きてて意味がないだぁ!? 生きてみなきゃ分かんないだろうが!!

お前が死んでも誰も悲しまないだぁ!?お前が死んだら俺が悲しむ!!」

 

「そんなの嘘。どうせ上辺だけの.....」

 

「嘘じゃねぇ!!

お前の今までなんて知らねぇし、知る気もねぇ!!だがな、今まで誰もいなかったなら俺がいてやる!!

お前が困ったり苦しんだりしているなら俺が手を差し出してやる!!お前が一人で寂しいなら俺がそばにいてやる!!俺が、お前の力になってやる!!」

 

「何言って.....」

 

 

言葉が出ない。反論しおうに言葉が出ない。

 

 

「お前が今、闇のどん底にいるなら俺がその手を取って引き上げてやる!!

だから、そんな簡単に死んでもいいなんて言うな!!」

 

 

天童拓也は手を差し伸ばしてきた。

 

 

「.......」

 

 

私は、今まで人を避け続けてきた。自分が傷つかないためだった。逃げていたのだ、人を信用することが出来なくて、でも、コイツは.....コイツなら..............

 

 

「わ、私を裏切らない?」

 

「あぁ。」

 

「私の支えになってくれる?」

 

「あぁ。」

 

「本当に?」

 

「本当だ。」

 

「本当に本当に本当に本当に?」

 

「本当に本当に本当に本当にだ。」

 

「たくやぁ、私に力を貸して。」

 

「当たり前だ。」

 

 

困っている時に手を伸ばしてくれる人がいなかった。

助けてくれる人がいなかった。

誰もいなかった。

でも、今は違う、拓也がいる。うんうん、拓也だけじゃない。きっと、要も恵も.....

 

私は、拓也の手を取った。そして、それと、同時に私達は光に包まれた..............

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