東方能開録(完結)   作:T-ruth

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第六十三話 恐れていた事態

「妖忌~」

 

「はい天童殿、なんでしょうか?」

 

「剣術を教えてください!!」

 

「はい?」

 

 

 

妖忌に剣術を習うことにした

 

元々、剣の事なんて分かってなかったし、ただでさえ難しいのに二刀流になったらさらに難しくなった

 

今のうちに習って置こうと思って、この際苦手をどんどん潰していこうと思う

 

 

 

 

少年稽古中.....

 

 

 

「ふぅ~疲れた~

ありがとう妖忌」

 

「いえいえ」

 

妖忌との剣の稽古を終えた

 

やっぱり強いな、能力ないと一撃も当てられないな

 

まぁ、剣じゃないから死ぬことはないけど..........なんか悔しいな.....

 

「またお願いするよ」

 

「いつでもどうぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゆ~かりん」

 

「わっ!?師匠どうしたんですか?」

 

「結界術を教えて」

 

「え?」

 

 

今まで攻撃ばっかで、封印とか防御とかあんまり考えてこなかったけどこの際だから覚えちゃおう

 

 

 

 

少年修行中......

 

 

 

「だぁ~!!」

 

難しいっ!?ナニコレマジで難しいんだけど!?

 

ゆかりんなんで平然と何枚も結界出せるの?俺、一枚キープするのがやっとなんだけど..........

 

結界術ってこんなに難しいものなんだ

 

なんか頭がパンクしそうだな、剣の稽古の倍ぐらい疲れる

 

「ほぅ、なら剣の稽古を倍にしますか」

 

「妖忌さん、勘弁して下さい」

 

いつの間にか妖忌が近くまで来ていた、てかみんな心読み過ぎ

 

「読みやすいというか、顔に出てるわよ」

 

行ってるそばから..........

 

「みんな~お茶にしましょ~」

 

「「は~い」」「はっ」

 

幽々子の一声で、ティータイムになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁああああ」

 

「ぬぅ」

 

あれからかれこれ二週間がたった

 

「やるようになりましたな」

 

「妖忌のおかげだよ」

 

剣の腕は、ちゃくちゃくと上がっていって今では妖忌と互角ぐらいの腕になった

 

しかし

 

「ぐぬぬぬぬぬぬぬ」

 

「上手くならないわね」

 

結界は、一、二枚しか貼れないし、封印は自分を犠牲にしかねないものしか習得できてない

 

はっきり言って才能がないかもしれない..........

 

残念だ

 

「大丈夫よ~人には向き不向きがあるもの~修行はやめてお茶にしましょ」

 

「ありがと~幽々子~」

 

 

 

 

 

 

楽しい日々だった

 

これが続くことに何の疑いもなかった

 

しかし、それは一瞬で崩れ去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の朝目が覚めた

 

枕元にある時計を見ると七時半を指していた

 

おかしい..........

 

妖忌が朝食の準備ができたと呼びに来るはず時間をこえている

 

妖忌が寝坊したか?

 

ありえないとは言い切れないが、あの妖忌のことだから確率は低いだろう

 

俺は、布団から這い出て襖を開け外に出る

 

冷たい風が流れ込む

 

白玉楼は、嫌な静けさに包まれていた

 

何か嫌な予感がする..........

 

俺は、走って紫の部屋へ行った

 

「紫」

 

紫の姿は、そこにはなかった

 

 

「妖忌!!」「幽々子!!」

 

妖忌も、幽々子も姿が見あたらない

 

まさか..........

 

俺は、出せるスピードを出して向かった

 

西行妖の方へ

 

 

 

 

 

 

 

 

西行妖の近くまで来ると見知った二人がいた

 

紫と妖忌だ

 

二人とも傷を負っているが命に別状は無いようだ

 

しかし、幽々子の姿が見あたらない

 

「拓也?」

 

「紫!?しっかりしろ幽々子は?」

 

「西行妖の方へ..........」

 

「くっそぉ!!」

 

恐れていた最悪の事態が起こった

 

二人を抱え回復をしながら西行妖まで飛んだ

 

西行妖の根元には幽々子がいた

 

しかし、その胸元には穴が空いており、そこから血が流れ出ていた

 

「幽々子ぉおおおおおお!!」

 

西行寺幽々子は、死んだのだ

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