東方能開録(完結) 作:T-ruth
「はなせー!!はなすんだぜ!!」
「無茶ですよ魔理沙さん!!そんな傷で行くなんて!!」
「私は、アイツに一発ぶち込まないと気がすまないんだぜ!!」
霊夢さんが目を覚ましてから数分後、魔理沙さんも目を覚ました
魔理沙さんは、目を覚ましてからずっとこの調子で異変の首謀者の所へ行こうとしている
「傷なんてないぜ!!」
「いや、それ陽菜が閉じただけですから」
中々諦めてくれ無い魔理沙さん
霊夢さんは魔理沙さんが五月蝿くて眠れなかったのかお茶をすすっている、少しは手伝って欲しいものだ
「....来る」
「えっ?何が....っつ!?」
霊夢さんが急に発した言葉の意味を私はすぐに理解した
とてつもなく邪悪な妖力を放ちながら全身を灰色の鱗でつつんだ男が階段を登りきり鳥居の下に来ていたのだ
「魔理沙さん、あれは?」
「異変の首謀者だぜ」
「あれが..........」
一緒の空間にいるだけで威圧感で押しつぶされそうだ
霊夢さんと魔理沙さんは境内へ出てゆく
「アンタ何しに来たの?」
霊夢さんの声色が変わる
「....高い場所を求めて来たが....まさか貴様らがいるとわな
ここなら、この世界を見渡すのにちょうどいいな」
「アンタ何をするつもり?」
「世界を変える」
「世界を?」
「俺は、半人半妖だ、そのせいか周りから忌み嫌わせていた
父と母は俺らを守るために人間に殺された、姉は散々弄ばれてから殺された、弟はそんな環境に耐えれず自殺した、何故こうなる?俺が半人半妖だからか?こんな世界はおかしいだから力をつけたのだ
この世界の格差をない世界へと変えるため、皆が等しく平等な世界へ..........
その為に、まずこの歪んだ世界を破壊する!!」
「「破壊なんてさせないわ(ぜ)!!」」
霊夢さんと魔理沙さんは同時に飛び出す
「邪魔をするな
天災[天降る岩龍]」
男がスペルを唱えると空から岩の龍が霊夢さんと魔理沙さん目がけて落下してきた
「「くっ」」
二人とも怪我のせいで動きが鈍くなっているため、躱すのがギリギリだった
そこから、戦いは激化していった
陽菜が入る余地なんてなかった
霊夢さんと魔理沙さんは、どんどん追い込まれていき傷ついていった
陽菜は、怖くて恐くて見てるしかできなかった
「終わりだな」
霊夢さんと魔理沙さんを見下ろす男がそう呟き、今にも止めを刺そうとしていた
「っやめてください!!」
恐怖に震えながら男の前に立ちはだかった
自分でも何をしているかわからなかった、ただ霊夢さんと魔理沙さんを失いたくないと言う気持ちだけが体を動かした
「アナタが言う理想の世界は素晴らしいと思います、誰もが等しく平等、でもやり方は間違っています!!その理想な世界を創るために今生きている人たちの命を奪っていい理由にはなりません!!」
「......黙れ」
「アナタの家族はとても優しかったんでしょ!!その家族のアナタなら分かるはずです!!」
「黙れ」
「もう一度考えてなおして下さい!!」
「黙れ!!」
半人半妖の男を中心として竜巻が起こり吹き飛ばされ倉にぶつかる
紫さんがお兄ちゃんが封印されていると言っていた倉だ
お兄ちゃんなら、この状況をどうにか出来るかもしれない
お兄ちゃんお願い、霊夢さんと魔理沙さんを....幻想郷を守って
必死で願った、もう涙が今にも零れそうだった
届く筈がない拙い思いのはずだった..........しかし瞬間、倉の扉が勢いよく開かれ中から眩い光を放った
そして、中からは愛しい人が現れた
「.....おにぃちゃん?」
天童拓也が封印から解かれ復活したのだった