東方能開録(完結)   作:T-ruth

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第七十三話 戦闘開始

まるで長い夢から覚めたような感じだった

はっきりせずボヤがかかっていた視界が少しずつ晴れていき意識が覚醒する

 

目の前には、巫女装束の女の子と魔女の格好をした女の子が倒れておりそれを見下ろすかのように灰色の鱗を纏った男が立っていた

 

それぞれが、驚いたように目を見開きこちらを見ていた

 

 

えっと....これ、どういう状況?

 

 

全くもって状況が理解できない俺に誰かが抱きついてきた

 

「誰だ?....って陽菜!?」

 

「おにぃーちゃんー!!」

 

抱きついてきたのは、涙で顔をぐしゃぐしゃにした妹の陽菜だった

えっ!?なんで俺の妹がここにいるの?普通会えないはずだよね?

さらに俺の脳は混乱してゆく、誰か助けてくれ........

 

「貴様も俺の邪魔をするのか?」

 

ふと、目の前の灰色の男が声をかけてきた

邪魔?何のことだ?

 

「お兄ちゃん助けて

あの人が幻想郷を滅ぼそうとしているの」

 

「えっと....その....」

 

待て待て待て、また知らない単語が出てきたぞ....幻想郷?それ、どこの地名?

 

「俺の邪魔をする者は誰であろうと消し去る!!

天災[崩れゆく雪蜥蜴]!!」

 

何もわからない俺に向かって、灰色の男は雪のトカゲを創り出し攻撃をしてくる

ちょと、誰か説明を!!説明をプリーズ!!

 

「ちょ!!」

 

陽菜を引っ張り上空に逃げ雪のトカゲをかわす

雪のトカゲはそのまま直進し俺達の後ろに建っていた蔵にぶつかり蔵を破壊した

 

なんだか知らないが、アイツは敵だこれは決定した

攻撃してくる奴は敵だもんな

 

「陽菜、アイツは何が目的なんだ?」

 

「えっと、理想な世界を創るために今ある世界、つまり幻想郷を破壊することだった筈」

 

理想な世界を創るために今ある世界を破壊か随分と無茶苦茶なことやろうとしてるなアイツは.....

よく見ると隕石降ってるし、なんなんだよこの世界!!

 

「おい、お前そんな事しているの田舎のお母さんが知ったらお母さんが泣くぞ!!」

 

「母は、病気で死んだ!!」

 

「えっ?....じゃあ、田舎のお父さんが泣くぞ!!」

 

「父も殺された!!」

 

「えっえっ!?.....じゃ、じゃあ、姉兄(きょうだい)が泣くぞ!!」

 

「姉も弟も死んだ!!」

 

「もういい好きにしろ!!」

 

「ちょと、お兄ちゃん!?」

 

だって、アイツすっごく可哀想だもん

 

「あんなのがうちの神社の神様?」

 

「ハハハ、変な奴だぜ」

 

おいそこの巫女と魔女、聞こえてないと思って言ってるかもしれないがばっちし聞こえてるからね

 

「茶番はいい、さっさと終わらせようか」

 

「おうよ、かかって来いや!!」

 

目覚めてからいきなり戦いって俺の人生ろくでもないな、そう俺は思った..........

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