東方能開録(完結)   作:T-ruth

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拓也君、パワーアップ!!


第九十一話 妖化

「起きろ、おにぃちゃん」

 

「ぐへぇ!!あ、あれ?闇」

 

「やっと、起きたか」

 

 

闇がいるという事はここは精神空間という事になる。

 

 

「あっ、フランは?」

 

「大丈夫、まだ向こうでは1秒も経っていないから」

 

 

凄いな精神空間

 

 

「それよりも、おにぃちゃん。このままでいいの?」

 

「いい訳ねぇだろ。だけど、昔みたいに俺は大した力がない。そんな俺がアイツを救えるのか・・・・・」

 

「おにぃちゃんはフランちゃんを助けたい?」

 

「そりゃあ、もちろん」

 

「なら、これをあげる」

 

 

闇に一枚のカードを渡される。真っ黒のカードだ。

 

 

「私が力になるよ」

 

 

 

▼▼▼

 

 

 

目を開き俺はゆっくりと立ち上がる。前には驚いた表情のフランがいた。

 

 

「なんで、なんで立っていられるの?」

 

「フラン。お前はお姉ちゃんが大好きなんだな」

 

「そんな訳無い。お姉様は私を閉じ込めた、だから─」

 

「じゃあ、なんで泣いているんだ」

 

「っつ!!」

 

「大好きなお姉ちゃんを壊したと思ったんだろ?大好きだけど恨んでいるお姉ちゃんを」

 

「うる・・さい・・・・・」

 

「なら、お姉ちゃんにいってやれよ!一緒に遊びたいって、一緒に居たいって!!」

 

「もう、やめて!!」

 

 

フランは火焰の剣を振るうがそれは黒色の影に阻まれた。

 

 

「お前もお前のお姉ちゃんも本当に不器用だな。大好きだけど傷つけ、守りたいのに傷つける。しっかりと向き合えばこんなことにならなかったのにな」

 

「ああああああああぁぁぁ!!」

 

「仲直りの手伝いはしてやるが今はお前を止めさせてもらうぜ」

 

 

俺は闇からもらった漆黒のカードを懐から取り出した。

 

 

「妖化[解放(あやかし)]」

 

 

瞬間、足下の影が俺を包み込んだ。

 

そして、影がはじけ飛び中からは()が現れた。

 

真っ赤な目に腰まで伸びた漆黒の髪。女性特有の膨らんだ胸にくびれが出来ていた。

 

 

「ん?なんじゃこりゃ!?」

 

『私の力を全部解放したんだよ』

 

「でも、女になるなんて」

 

『まぁ、元からそんな感じの顔してるからいいじゃん』

 

「さらっと、傷口をえぐるな!!って、おわっ!!」

 

 

闇と会話をしていると、フランに攻撃をされる。

 

 

「闇、行くぞ!!」

 

『うん』

 

 

俺はフランに向かって斬り掛かる。ほぼ妖怪化したことによりスピードが上がる。

 

 

「っつ!!速い」

 

「影符[影の刃(シャドーエッジ)]」

 

「禁忌[レーバティン]」

 

 

火焰の剣と漆黒の剣がぶつかり合う。漆黒の剣が火焰の剣を受け止めながら形を変えてフランを襲う。

 

 

「くっ!!禁忌[フォーオブアカインド]」

 

「逃がさない。影符[影の迎い手]」

 

 

フランが4人に分身するが影の手によってすべて捕まえる。

 

 

「「「「何これ!?」」」」

 

「これで少し頭を冷やせ。陰符[シャドーブラスト]」

 

 

紅の館は黒に包まれた。

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