受験とは誰でも1回は確実にぶつかる問題である。
「わっかんねー全てがわかんねー。」
「私のメモリーってこんなに少なかったんだ。」
「む、無理・・・。」
小春、小夏、小秋・・・3人揃って撃沈。
元々テストの点も60前後をいったり来たりだったので得意ではなかったが、模試で合格まで偏差値5上げなければならないのは軽く絶望した。
「和田は私達の生け贄になるから論外だろ・・・清水高校?」
「男子校から共学に移ったばっかの不良校じゃねー。知らんけど。」
「・・・1年だけそこに行くのは?」
「1年?」
「き、聞いた話なんだけど・・・麻雀で凄い選手なら学校の環境と最高学年でなければ転校が可能だって・・・もちろん編入試験も受けないといけないけど・・・。」
「なら配下の多い清水でよくね。結局はインターハイ勝ってプロにならなきゃいけないし。」
「た、確かに小夏の意見が一番かな?」
「・・・なぁ2人が勉強嫌だから逃げの道選んでるんじゃないよな。ギリギリまでは粘るぞ。」
「うふっは!!厳しいねー小秋は。」
「いや、プロと戦っているうちにわかったのよ。ある程度学がないと問題になる。」
「ごもっともです。」
しかし試験は3人とも落ち、清水高校に進学することになった。
桜が散る4月、いつ死ぬかわからない血抜き麻雀を乗り越えて3人は高校生となった。
麻雀部には女子に3年の先輩2人だけだったので好都合だった。(男子25人・・・)
先輩2人の腕は平均より少し下で、和田にいきなり倍率がはね上がってしまったために落ちてしまった人だった。
「よ、よろしくお願いします。」
「こ、こちらこそお願いします!!」
「ごめんね、私は斎藤美紀で、小春ちゃんとお辞儀を繰り返しているのは山口清香ね。女子麻雀部部長は山口だからよろしくね。」
「うふっは!!楽しめそう!!」
「おなしゃーす!!」
「で、目標は男女共に和田を倒すこと!!それだけ!!」
「あ、あれ?そういえば男子はまだですか?」
「購買で弁当を買ってるからもうすぐ・・・ほら来た。」
「チース。」
「だっり!!」
「こら!!一言目にだっり!!はないでしょ!!」
「うわ、斎藤いたのかよ。いいだろ、どうせ和田なんか倒せないんだからさ。」
「なにおう!!」
「こんな感じだから。」
「へぇー。」
カツカツカツ
「こ、小夏!!」
「お!?なんじゃチビ、新入部員か?せやなー、餡パン10個買い出し頼むや。洗礼ってやつな。」
カチ
『おい、私の前でいい度胸だな。』
「ボボボ・・・ボス!?」
『そうだねー、血抜き麻雀で生きてたら許してやるよ。死んでも知らんけど。』
カポ カチ
『仮面しないと威厳ないって小夏も小秋も言うから被るけど・・・久しぶりに血抜きやりたいな。』
カチ
『私も入れてよ。』
「淳二!!泡吹いて倒れるな!!お前3年だろ!!男子の失禁なんて誰特だよ!!」
「ボスって裏の麻雀の稼ぎ額トップじゃねえかよ。」
「県のお偉いさんは全員バックにいるって話だぞ。」
「媚びるしかねー!!」
「ねぇ山口さん・・・私達ヤバイ人とであってしまったね。」
「打倒和田の前に和田を襲撃しそう。」
哀れな先輩方である。