団体戦終了の翌日には新潟県の個人戦は始まる。
それは小春達にしてみればただの通過点であった。
1日目におこなわれた東風戦20戦・・・これにより40人が選出され翌日の2日目におこなわれる総当たりの10試合の総合得点数で県代表3人が決まる。
ただ、これには各県ごとに多少の違いがあったりする。
で、まぁ団体戦で活躍した小秋が注目されるのだが・・・。
「ツモ2000、4000!!飛んじゃったねー。」
「ロン7700・・・と、飛びです。」
小春と小夏も容赦なく相手を倒していった。
部長も斎藤先輩も20位以内には入ったが、部長は後半になるごとに能力が発動しなくなり、最後の卓では完全にバラバラだった。
ストレスが関係する可能性が濃厚だった。
『決着です。・・・清水高校、鷲巣小春、鷲巣小夏、鷲巣小秋の3人が全国出場です。』
『まさか無名の3人・・・しかも姉妹が勝つとは・・・。宮永照のようにと言いましたがわからなくなりました。もしかしたらもしかしたらがありますよ。』
『期待ですね。』
私達は裏にいた。
「「「乾杯。」」」
「嬢ちゃんたちスゲーよ。イヤーよくやった!!」
「これで裏だけが強い県ではなくなるな。」
「私としてもありがたい。」
交友があった裏の人達と料亭で祝ってもらっていた。
「私出番ねー。しっかりアピールしないとプロになれないから。」
「ぜ、全国は強い人とやるので頑張ります。」
「小春おめー数年前にインターハイ見て弱いっていってたじゃん。」
「こ、小夏!!」
「とりあえず優勝や。優勝したらやりたいことやらしたる。」
「・・・優秀な指導者を呼んでくれませんかね。小鍜治さんとか。」
「あの人は無理やろ。」
「心当たりはある。熊倉トシさんとかどうだ?」
「ど、どんな人ですか?」
「プロの1割りはなんかしらのお世話になってる。有名人だ。」
「育成のプロって呼ばれてたな。」
「そんな人がいるのか。会ってみたいな。」
「全国に出てるから会えると思うぞ。」
「うふっは!!楽しみふえるねー。」
「おじちゃんたちも活躍期待しているからな。」
「ちょっとした話題作りもしますから退屈はしないでしょう。」
「おお!!頼んだぞ!!」
夜はあっという間に過ぎていく。
旧鷲巣邸で髪を洗っているときのことである。
「なんかさ・・・薄いよね。私たちの髪の毛。」
「う、うん。」
「マジで困ってる。いや本当に。」
「男子は坊主にすれば良いけど・・・。」
「女子だからねー。」
「そういえば・・・血管浮き出てた?麻雀の時。」
「いや、小秋も小春も浮き出てないねー。わっかんねーけど。」
「血抜きの弊害だよね。・・・本気で集中すると額が血管でメチャクチャ浮き出るから・・・。」
「小春はすぐに起きるもんな。」
「う、うん。」
「育毛か植えるしかないな。」
「全国前に行こう。」
「そうだな。」
3人の悩みは乙女としては致命的だった。