本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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3人の少女

新潟の山奥・・・世界から隔離されたと思える場所で少女達は麻雀をしていた。

 

「つ、ツモ・・・500オール。」

 

「安いけど痛いね~。」

 

「チィ・・・ほら。」

彼女達は6歳でお菓子を掛けて戦っていた。

上から鈴木に小春、小夏、小秋と呼ばれていた。

彼女達が麻雀の教育が始まったのは4歳からで鈴木、山田、酒井、辻が3人相手に徹底的に教え込んだ結果、鷲巣にはほど遠いが、自分のスタイルを確立した。

小春はひ弱に見えるが全体的に安定したバランスのよい麻雀をし、小夏は序盤に点数を稼ぎ、中盤に失速するが、終盤に再び稼ぐスタイルをしていた。

小秋は小春と小夏より和了が少ないものの、和了したときは高い点数になることが多かった。

血は通ってないが姉妹の3人はお菓子を頬張りながらテレビで麻雀を見ていた。

 

『小鍛冶健夜選手冴えてますね。』

 

『そうですね。今のところ3連続和了・・・中々上手い選手ですよ。』

 

『中学生には思えませんね。』

 

「なー、小春に似てない?小鍛冶って選手?」

 

「小秋ちゃん・・・そんなことないよ。」

 

「わっかんねー。」

中学の大会で活躍する小鍛冶選手を見る3人だった。

 

 

小学生になっても彼女達は3人だった。

山奥で子供が少ないので上級生に12人、しかも4年生から上しかいないので遊ぶのは結局3人でできることだった。

この頃から夜に血液をレートにした麻雀が始まった。

死なないように絶対安全な量しか抜かれなかったが、彼女達が血液レートを嫌がらなかったのは勝てば好きな食事が用意されるからだった。

変化は少しずつ現れる。

麻雀での変化は身体の・・・しかも血液を犠牲にするため恐怖心があったものの、普通の麻雀ならどんなに一方的な試合になっても折れない心ができはじめていた。

次に技術の向上だろう。

特に小心者の小春は負けたくないではなく、死にたくないという気持ちが強まり、一気に成長していった。

身体的な特徴は白髪である。

極限状態を数時間しているためストレスで白くなり始め、白髪を気にした3人はニット帽をよく被るようになった。

 

 

 

中学年に上がる頃にネット麻雀の設備が整い、色々な対戦ができるようになった。

その時の対戦レートが3人の平均が2100位だった。

・・・で、小学4年生の時についに血液レートの安全を取り外した麻雀が開始された。

この時鷲巣麻雀の透けた牌ではなかったが、死を恐れたら3人の少女は超人的な未来予測をして1日目を少しの量で終わらせることができた。

そして・・・5年になった日のことである。

 

「16000オールだ。」

鈴木は少女達に試練を与えた。

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