本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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衝突

「すばらっ!!」

先ほどのロンにより1位に浮上した新道寺女子、これにより清水の待機部屋では色々な予想がおこなわれていた。

 

「うふっは!!チャンピオンもうだめだね。心壊れちゃってるじゃん。」

 

「新道寺女子の花田って選手覚醒してないか?」

 

「ど、どういうことですか?」

 

「精神を圧迫する感覚は私達と打つと何となく感じないか?」

 

「あるある。」

 

「通常の状態なら賭けるものが無ければそれによって相手の実力を底上げできるが・・・本気だと別だ。」

 

「潰れて消えるか一時的に壊れるかのどちらかしか見たことなかったけど、あれは凄いねー。」

 

「つ、つまり通常の状態の何倍もある威圧?から耐えきったってことですか?」

 

「そう。・・・少しは勝負になるかもしれない。」

 

「小春は当たりだね。私もそんな人とやりたいけどーいねーな。」

 

 

 

 

 

東2局親花田煌

7巡目

 

「リーチ。」

仕掛けたのは小春。

赤ドラを2枚抱えた

 

一五五五⑤⑤⑤555789

である。

捨て牌に一の姿はなく、どこかが持っていた。

 

(恐らくこれが当たり牌ですね。)

花田はこの時2枚の一を持っていた。

 

(あと1つは・・・どこでしょう。わっかんない、面白い!!)

花田は興奮していた。

自分は平均より少し上くらいの実力と自覚していた。

中学の時の原村和や片岡優希、高校では校内ランク上位の4人のレギュラーは自身にとって次元が違かった。

レギュラーに選ばれた理由も捨て駒であり、何かの役にたてることは嬉しかったが、心の片隅では

 

(悔しい。)

と思っていた。

しかし、今はそんな自分が化け物と戦えていることに感動していたのだ。

 

(とはいっても今回は攻めていきますよ!!)

引いた牌は白

 

バチバチ

 

(リーチをかけていきたいところですが・・・このまま安い手で終わらせますよ!!)

 

ところが苅安賀がやってしまった。

バチ

 

「「ロン!!」」

花田と小春のダブロンだが、これは小春が通る。

 

「16000。」

これで再び1位になり、親は宮永照になる。

 

 

東3局

 

(不味い不味い不味い。)

照は恐怖によって思考の泥沼にはまっていた。

打開するために何とかして気持ちを建て直そうとすると再び崩れてしまう。

 

(打開するには・・・あれを使うしかない!!)

大星淡からギギギってやつと呼ばれている使いどころが難しい能力だが、一時的な建て直しには使えると思った。

 

(天岩戸・・・鉄の扉で閉ざされし洞窟より参られよ!!)

ギギギってやつとは照のもうひとつの人格であり、凶暴で通常は封じているが、錯乱している本心にはこの状態をどうしても打開したかった。

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