花田煌は控え室であの狂気に埋もれそうになる卓で感じたことを自身が打った結果をタブレットで確認しながら思い出していた。
狂気の化身のような姿をした少女の目はギラギラと光らせ、獲物を狩るような雰囲気を漂わせていたが、まだ麻雀であった。
そう、麻雀として成立しているのだ。
高い点数もまだあり得る範囲の・・・そう、確率が0.8%以下のは出てないのだ。
どちらかというと出やすいのを駆使して得点を稼いでいく。
私が見てきた化け物は特殊な役で上がるだとか、牌が特定のが出なくなる等のもう麻雀ではないような別ゲーであった。
(部長や姫子のリザベーションのような条件もわかりませんし・・・でも、それは私みたいな異能無しでは希望です。すばらってす!!)
ある程度実力がある無能力の人は麻雀でありながら麻雀でなくなる上級卓で無様に焼き鳥されてしまうことがあり、麻雀をさせてほしいと思うだろう。
「先鋒の清水の小春・・・本気を出さなかった。」
「て、テルー!!まだ寝てないとダメだよ!!」
「いや・・・私のせいで負けた。・・・清水の中堅と新道寺が飛ばそうとしてる。」
「え!?」
淡は控え室のテレビを見ると苅安賀の点が4000点をきっていた。
まだ前半の東場であるため渋谷尭深のハーベストタイムは発動しない。
しかも白糸台が清水の山口の能力で牌を染めているためガリガリ削られていた。
「照さん、どういうことですか?まだ小春って子隠しているですか?」
「誠子達は来年もあるから言う・・・あと2段階隠してる。・・・それ以外はわからなかった。・・・卓につかないとわからないけど・・・あれは悪魔。異能を全く使わなくて私を殺した。」
「まてまて、照!!あれで能力無しなのか?」
「あの状態で彼女は笑っている。本気ではなく遊んでるんだ。」
「テルー!!なら私の場の支配なら・・・」
「淡・・・恐らく効かない。キャンセルされると思う。」
「なんでー?」
「鏡に写ったのが小春ではなく王と名乗る老人だった。恐らく彼女の精神の根本にある化け物・・・。」
「王?何者なのか?」
「わからない。・・・私はこれで引退するけど来年のあなた達のヒントになるように探してみる。」
「私も手伝う。」
その時試合が終わった。
苅安賀の飛びである。
『2回戦決着!!まさかの王者白糸台ここで脱落!!』
『運もありますから仕方がないと言うしかないですね。』
『小鍛治プロの教え子達は勝ちましたね。』
『えぇ、まぁ・・・。』
『さて、小鍛治プロが放送では言えないような感想を言おうとしているのでここで終了!!』
『こーこちゃん!!別に私は!!』