本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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流血快楽者

小春はこれまでに何人も麻雀で殺してきたが、もうそんな殺人麻雀はしたくなかった。

 

小秋はこれまでに何人も麻雀で殺してきたが、これからのことを考えると殺人麻雀をやろうとは思わなかった。

そんな2人は大沼プロに誰が一番危ないかと聞かれたら迷わずに答える。

 

 

 

 

「「小夏。」」

 

 

 

 

大将戦・・・準決勝で本来なら暴れるハズだった人物・・・大星淡は全国大会という場所を体験せずに終わった。

1回戦は普通に先輩達が相手校を飛ばし、2回戦は中堅で負けた。

そんな淡は個人戦で憧れの先輩である宮永照に破れているため観客席で魂が抜けていた。

 

「テルーも個人戦が終わったら引退・・・どうしよう。」

チーム虎姫は宮永照という圧倒的なエースが引っ張ってきたチームだ。

照がいなくなると別のチームにも凄いのが出てくる。

勿論淡は勝てるだろうが、虎姫の欠点として全国に出場しているメンバーが1年生と2年生の育成に失敗しているのだ。

でなければ淡がメンバー入りできるはずがないのだから・・・。

 

 

 

 

 

そんな淡が気にしているのは鷲巣という圧倒的な技量を持って照を倒した者だ。

照いわく小春だけでなく小秋という選手でも負けていたと言っていた。

 

「でーもー最後の鷲巣も気になるんだよね。」

最後の鷲巣とは小夏のことである。

他の選手はもう席に座っている。

 

「お!?きた。」

仮面を被った少女が入場する。

 

 

 

 

 

 

仮面を卓の横にある物置にそっと置く。

 

「そろしゅうな。」

 

「よろしくお願いします!!」

 

「よろしか。」

対戦相手の3人が私に挨拶してくる。

相手が真面目に麻雀をやるのだから私からも敬意を現さなければ・・・

 

バキッ ビチャ

 

 

 

 

 

(((な!!)))

私は阿知賀の大将戦の高鴨穏乃です。

いきなり目の前の相手が自分の被ってきた仮面を手の甲で叩いてめちゃくちゃ破片が刺さって血が出てます。

・・・驚いて敬語になってた。

 

「私は敬意を示す。そして全力で当たらせてもらうよー。」

右手から血を流しながら彼女は笑顔で挨拶してくる。

 

「な、な、なにしとっと!!」

新道寺が声を裏返して今の行動に非難する。

 

「何って・・・血を抜いてるんだよー。わかる?」

私も含めて3人とも絶句である。

 

「うふっは!!何々?そんな顔しないでよ!!200cc脱いたら血を止めるからさ・・・早く座りなよ。始めようよ。麻雀を。」

私は初めて本当の狂人に出会った。

 

 

 

 

 

 

ビー

試合開始のブザーが鳴る。

時間厳守で結構なこと。

最後の人物が入ってから5分が経過したら人の動作がなくてもブザーが鳴る。

本来なら止めなければならない審判もブザーが鳴れば麻雀が出来ない状態か不正がない限り試合を止めることは出来ない。

小夏の足下には真っ赤な染みができていた。

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