本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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災害級

東一局・・・小夏の時間が始まる。

 

「クケケケケ。迷って打つのも楽しいけど!!」

 

「狙ってみっちゃう!!」

リーチをしないテンパイ宣言。

ナメプである。

観客は先程の流血とこの相手選手に対して有利になる言動にブーイングである。

全国大会という神聖な場でこの様なことを許せるのはアメリカ位である。(北朝鮮なら即射殺である)

 

(((捨て牌がバラバラで何を狙っているかわからない・・・。)))

捨て牌を見る限り、染めているようには見えない。

かといって赤ドラも普通に捨てる。

 

(テンパイ。)

千里山の清水谷テンパイ。

6400と大物ではないものの、対面のキチガイの威圧を少しでも減らせるのではないかと希望観測で動く。

 

 

 

 

 

 

だが、そんな生易しい麻雀をするほど小夏は優しくない。

 

「ツーモー。」

 

②②③③④④⑤⑤⑥⑥⑦⑧⑧⑦

 

「ドラ2。16000オール。」

 

「はあ!?」

数え役満。

各自の捨て牌を見ると阿知賀の牌が当たっている。

普通ならフリテンであるがツモ上がりに持っていった。

 

異常・・・圧倒的な点数・・・ローカルルールでは大車輪と呼ばれるこの形は清水の怒濤の追い上げを象徴するものだった。

 

清水の点数 98000

 

サー

 

 

 

 

 

 

「ポン。」

 

「チー。」

 

「ポン。」

 

「ポン。」

裸単騎・・・。

凄まじい速さで一本場を組み立てていく小夏の麻雀に圧倒的な技量の差があることを痛感する3人だったがここでなんとかしないと自分の点が無くなると感じた彼女達も必死で食らいつこうとする。

 

「カン!!」

 

「チー。」

 

「ポン。」

しかしそれも無駄な努力。

 

「うふっは!!来たよ来たよ・・・面白いのが来ちゃったよ。」

 

カタカタカタ

 

「ドラ乗って2000オールの一本場だから2100。」

デジタルでもない。

かといって異能でもない・・・昭和のアナログが平成の打ち手を飲み込んでいく。

 

サー・・・サー

 

 

 

 

 

「二本場!!」

と、ここで新道寺がダブリーの千里山が振り込んで東一局は終了。

 

(飛ばしたらつまらないし・・・覚醒予備軍がいるからここで覚醒させたいからなー。)

小夏は右横を見る。

阿知賀の1年がそこに座る。

 

(麻雀を壊さない限り私はマイペースに打って1位取るだけだし・・・。)

実際もう3位の阿知賀と2位の千里山は射程圏内である。

いつでも超えることができる。

 

「リーチ。」

私は迷わずにリーチを宣言。

 

「顔色、緊張、呼吸の乱れ・・・そんな些細なことを見抜くんだろ?千里山の大将さんよ。」

まだ使っていないはずの能力(しかも分かりづらい)を看破され、明らかに動揺する千里山の大将。

その動揺は思考を固めてしまう。

 

 

 

「ロン2000だ。」

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