本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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紅い霧

東三局・・・4回成功したリザベーションの局である。

この時千里山の清水谷も能力を発動し、目の奥から光が溢れている。

 

(・・・つまらない。賭け事が無いのは仕方ないけど・・・能力頼りの麻雀はスタイルがほぼ1個しかないからなー。)

過程が違うことはあれど、結論は同じになる。

それではつまらないのだ。

 

サー・・・サー・・・サー

 

 

 

 

「リーチ!!」

新道寺のダブリーから始まる。

 

「ポン。」

とりあえず私は一発を消していく。

 

(牌が悪い。・・・ここは降りていきますかねー。)

すぐに勝負をしっかり降りることができるのも小夏の強みである。

 

(まぁ小春もできるし、小秋はブラフでさらに降り方は上手いんだけどっと。)

 

白白白

 

(マジで白アンパイっと。)

 

 

 

 

「ツモ・・・1300、2600。裏ドラ乗らず・・・。」

顔色が優れない。

副将は2翻で上がっているので4翻で上がるはずだった。

能力通りなら。

しかし、結果は3翻・・・。

横を見て小夏が何かしているのではと思うが、全く動揺もしていなかった。

 

「どうすればよか・・・。」

 

 

 

 

 

サー・・・シュボ

東四局親阿知賀・・・高鴨

 

床下に霧が発生しているように錯覚する。

 

(覚醒したか。)

 

ゆっくり私は横を見る。

背後に炎が付いた車輪が回っている。

 

(・・・その炎はなんだ・・・寿命か。)

まぁ違うのだが、無性に炎を消してみたくなる。

 

(何かの能力だと思うが・・・。)

 

「チー。」

 

「チー。」

 

「チー。」

凄まじい速さで高鴨は鳴いていく。

 

(・・・おい。)

 

「・・・こい。」

 

(・・・おい。)

 

「キタ!!ツモ!!裏・・・乗った!!4000オール。」

 

「・・・。」

小夏のストレスが50%まで高まる。

 

 

一本場

 

「ツモ!!400、600!!」

また高鴨・・・。

山の奥の牌で上がる。

 

二本場

 

「ロン!!4500!!」

小夏ついに振り込む。

しかし額には大きな皺・・・ではなく血管がグロテスクに浮かんでいた。

 

「Fuck Youぶち殺すぞ・・・ ゴミめら・・・!!」

いきなりの罵声に卓にいる3人だけでなく実況、解説の小鍛治、福与、観客も絶句。

しかも対戦校をゴミ呼ばわりである。

 

「ふざけるなよ。場を支配するのが一番嫌いなんだよ!!」

霧が何かに吸い込まれていく。

卓の3人には小夏の前後に巨大な穴が見えただろう。

 

「そっちが壊すのならこちらから壊してやる。」

 

 

 

 

「あーあ、麻雀にならなくなった。」

 

「し、仕方ないよ。小夏だし。」

 

「か、会場では何が起こっているのですか?小春さん、小秋さん!!」

 

「ホワイトホール・・・別名麻雀壊し。」

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