本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ホワイトホール

東四局 二本場

 

「阿知賀を覚醒させたのは間違いだった・・・失望、失望、失望。」

雰囲気が全く別の・・・何かに変わった。

先ほどまでは麻雀を楽しみながらもマナーが悪い少女という印象だったが、今は殺気の塊である。

 

「クケケケケ。」

 

1巡目

 

(うふっは!!本当に麻雀壊しだよねーこれ。)

 

手配

東東東白白白発発発中中中①2

 

(えーっとこれ何点だっけ・・・トリプル役満だから・・・ん?)

 

 

 

 

 

少し前に戻り

 

「ルールの改訂?」

 

「そうです。全国大会からダブル以上の役満も解禁されていますよ。」

 

「校長どうでしょう?」

 

「わかりませんが、スポンサーの意向でしょう。準決勝から解禁されていますよ。」

 

「うふっは!!太っ腹な人もいるんだね!!」

 

「が、頑張るだけだけどね。」

 

 

 

 

 

(そういえば解禁されてたな。・・・どれ、壊してしまうかね。)

 

 

 

 

2巡目

 

全員困惑している。

全くといって手牌が酷いのだ。

 

(全く揃わんと。)

 

(なんやこのゴミ配牌・・・。)

 

(私のテリトリーなのに・・・。)

 

「イーピン。」

 

「「「!?」」」

 

「こい、こい、こいこいこいこいこいこい・・・。」

 

「今度はなんや!!」

 

「ひぃ!?」

目の前の狂人はイーピンのみを求める。

阿知賀が1枚持っている。

千里山も1枚持っている。

山には1枚しかない。

デジタル打ちは引けるわけないと否定する。

異能に精通している人物もカメラ越しでは阿知賀の支配下であると感じ、無理だという。

 

しかし、関係ない。そう。関係が無いのだ。

異能だとかデジタルだとか・・・もう麻雀ではない。

ただの七並べと同じ牌を並べるだけの作業・・・。

 

(快感!!邪念!!狂気!!偏愛!!・・・つまらない。)

 

カチ

 

「もし、もしこれがイーピンだとしたらどうする?」

質問である。

 

3人はいきなりのことで戸惑う。

 

「既に王は舞い降りている。狂人はイーピンを手に取り、語りかけている。もしイーピンだとしたらと。・・・答えは死ぬほどの恐怖。圧倒的な技量差による・・・その豪運による・・・恐怖。」

 

パチ

「ツモ!!ツモツモツモ!!狂喜!!そう。狂喜!!・・・ふう。四暗刻単騎、大三元・・・トリプル役満。・・・48000オール。・・・二本場により各自200追加。」

 

 

 

 

 

 

『次元が違う・・・。』

小鍛治、再び絶句である。

50000点しか無い状態から、相手を殺しにかかる一撃・・・まさに神。

 

 

 

 

 

「ククク・・・ルールを変更して良かった。面白いじゃないか。実に仮染めの王に相応しい。」

兵藤和尊は電話を手に取り

 

「あぁ、ワシだ。あやつらを帝愛本社に呼べ。大会終了後にな。」

 

「ククク。」

老人は笑う。

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