南場 南一局
親・・・小夏
「ここで決めよう。確実に・・・。」
現在清水、新道寺、阿知賀、千里山という順位になっている。
ただ、新道寺がリザベーションの時であり、千里山の横に先発の園城寺が見えるのは気のせいだろう。
(ふむ。)
パチン カ
四四四五五五六六六七東東白中
(技術も何もない。・・・運だけの麻雀とは実につまらない。)
(怜・・・助けてーな。)
千里山の竜華は心の中で泣いていた。
怜の分身が見えるようになり、可能な限りの未来を見せてくれたが、千里山の決勝進出の可能性はどこにもなかった。
無極点竜華と呼ばれている現在の状態でも無理であった。
心拍数平常、体温平常、血圧平常、熱分布健康・・・緊張やプレッシャーが全く感じてない無いのだ。
(なんでや・・・私の3年間・・・いや、麻雀人生はポッと出の1年に負けてるんか・・・。)
阿知賀の高鴨は自分の新しい力を使っても勝てない・・・その差を考えていた。
(強い・・・諦めたくない心の火を消そうとしてくる。・・・テリトリーである山も関係なく倒してくる。)
これが監督の味わった絶対的な実力差なんだろうと思った。
しかし・・・違和感を感じられた。
(・・・あれ?能力だったらどこかに穴があるって監督から聞いたけど・・・。)
まずどのような能力かわからないが麻雀を壊す・・・それはなんだろうと良くない頭をフル回転させていく。
千里山と阿知賀は良い意味でも、悪い意味でも諦めやこの局を降りる選択ができた。
しかし、今まで誰にも破られていないリザベーションに自信を持っていた新道寺の姫子は降りなかった。
これが人生を狂わす一手となるとは知らずに・・・深く、深く踏み込んでしまう。
3巡目・・・運命の巡。
(清水の大将の手配がわかっているのに・・・何もできへん。)
千里山は怜の未来が外れてくれるのを狙いながら白を捨てる。
その横にいる新道寺がにやけている。
(テンパイ・・・しかも大きか。)
最低・・・倍満上手くいけば数え役満も狙える配牌。
リーチをしたい。
しかし横から忌々しいオーラが駄々漏れである。
(・・・ここで勝負しなか、みんなを裏切ることになると!!いっけーーー!!)
「リーチ!!」
その牌・・・七
置いた瞬間に自分の心臓が、肺が・・・機能を停止した。
コンマ数秒である。
しかし、激痛が姫子の体を襲う。
血管が浮き出る。
苦しくて・・・。
必死に原因を探す。
横だ、横から死神が自分に鎌を降り下ろしている。
(あ、あ、あああああ!!)
避けることはできなかった。
「ロン!!ダブル役満96000。」
ドシャ
姫子、倒れる。
白目を向き、泡を吹き、痙攣して・・・。
「死にはしない。そのうち起きる。来年の春を楽しみにしているよ。まぁ知らんけど。」