本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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決勝

明日は決勝・・・別に何をするでもない。

ただ麻雀を楽しみ、そして勝つ。

小秋はゆっくりと夜の東京の空気ベランダでを吸う。

私は2人と違うところがある。

よく夢を見るのだ。

2人は夢は見ても忘れてしまう。

しかし私は覚えている。

夢はいつも30分きっかりで、私が眠りにつくと前に若い鈴木と厳つい老人、白髪の青年、がたいの良い人物が麻雀をしている。

寝る毎に局は進み・・・厳つい老人が最後は死ぬ。

麻雀の内容は変わるのだが、最後は必ず老人の⑦で白髪の青年が上がる。

老人が死ぬ度に言う言葉・・・

 

『ワシがしせど狂気は終わらない・・・運命・・・それが王の神に対しての命令。』

運命の後の言葉を老人は必ずぼかす。

それが私は気になる。

夢にいる時間は私の体は透けているので自由に動くことができる。

例えば、彼等がしている麻雀を見ないで奥の部屋にある古い卓では自分が見てきた相手の特徴を模した自動麻雀卓がある。

それをやりながら相手の特徴を見抜くことができる。

まぁ今は寝てないのでできないが・・・。

 

「狂気は終わらない・・・か。老人は何を思ってそう言ったんだろう?・・・答えは簡単なことなんだろうけど深読みしてしまう。・・・答えがないのは国語だけ。絶対に答えがあの夢の中にあるはず・・・。」

そして今日も小秋の夢では479回目の南場が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

「は!?」

病院の一室で私こと姫子は起きる。

 

「どないとばい。試合はどないとか!!」

気が動転して自分がどうしてここにいるのか気がつかない。

 

「・・・そうか、負けたと。」

自分が七を振り込んで負けたことを思いだし、悔しくて涙が出てくる。

 

「部長・・・すませんした。私・・・なにもできなかった・・・。」

泣きじゃくること数十分・・・私はベットの横にある手紙を見つける。

 

「なんか?」

手紙には帝愛グループの麻雀学校留学案内と書かれていた。

 

「こなもん!!」

人の弱味に漬け込んだイタズラだと思ったのだが、じっくりと手紙を読んでいく。

 

「・・・勝てるのか?ここに行けば?」

その夜から姫子は病室からいなくなる。

病室には帝愛グループに留学する旨を書いた紙が置かれているだけだった・・・。

 

 

 

 

 

 

決勝戦は清水、阿知賀女子、清澄、臨海女子の4校、解説プロは三尋木咏、実況アナは針生えり・・・観客数5万人、テレビ瞬間最高視聴率は48%を超え、ネットではスレが荒ぶり、②コ②コ動画では生放送のコメントで埋め尽くされる・・・日本国民は新たな天才の生まれる瞬間を見ることとなる。

それが狂気で染まっていても・・・

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