本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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希望の一手

小休憩の15分・・・智葉は小春の言動、行動、表情を思い出していた。

 

「ダメだ・・・ダメだダメだ・・・全てがブラフに見える・・・宮永照と比較にもならない・・・私の物差しを超えてしまっている・・・。」

30センチ物差しで1キロメートルを測るくらいに無謀な行為だった。

ただ、智葉は測ることができないからと諦めるような弱い人間ではなかった。

その前になぜあのようなプレッシャーを発することができるのか・・・親の教育のところまで逆算して考えてみた。

 

「親が裏プロだった・・・いや違う。彼女達は養子・・・鷲巣というプロはいない・・・。裏は知らないけどそもそも鷲巣という苗字」

何かひっかかる。

 

「・・・ダメだ・・・時間だ。」

答えは出ずに智葉は会場に再び向かう・・・

 

 

 

 

 

後半戦

東場

 

流れがリセットされた会場にまず力を発揮したのは清澄の優希だった。

 

「リーチだじぇ!!」

 

3巡目にリーチ棒を置く。

そして一気に・・・

 

「それだ。ロン!!」

かっさらう。

臨海のエースとして意地の一発。

ドラ2、役牌1の5200である。

小春の手牌が見たかったので流局にしたかったのだが、たまたま来た牌が白だったので上がってしまった。

 

(感情が読めないのはきついな。)

感情だけでない。

打ち方も毎回変わるので全く読みがわからない。

安い上がりだと思ったらドラ爆であったり、上がれるはずなのに流局にしたり・・・しかしわかることは・・・

 

(それらの行動全てが意味のある行為・・・。)

 

 

 

 

 

 

(それらの行動全てが意味のある行為・・・だとか思ってるんだろうな・・・ごめんなさい。意味何てほとんどないです。流れが敵にいかないようにしたり、こちらに引き込んだり、撹乱させようとしてるのがほとんどです。)

 

ここに小夏や小秋がいたら「嘘だw」と口を揃えて言うだろうが、この会場にはそんな突っ込み役はいない。

ただ、そんな圧倒的な技術力を持つ小春でも1/10000くらいにはミスをする。(命がベットの時は絶対にないが・・・)

集中力を1巡だけ切って、気持ちを切り替えたたまたまその時・・・振り込んだ。

 

「ロン!?満貫8000!!」

臨海の先鋒も驚いている。

 

(機械じゃなくて人間なんだよなー。私も。)

しかしこれでスイッチが再び入った小春はその後連荘に突入して損失分、副将までの貯金を稼ぎまくる。

結果を見れば23万点を持つ圧勝だったが、相手も人間であるためミスが起こり得ると相手に希望を与える結果になった。

小春は別に良かったが、これに納得がいかない人物もいる・・・小夏であった。

 

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