少女達は何となく将来を考えていた。
「ねぇ、おじさん達も年だから将来をどうするか考えないといけないよね。」
「わっかんねー。将来何て行き当たりばったりでいいんちゃう?」
「いや、考えてみると私達って結構危ない立場だよな。・・・殺人を普通にしてるなんてさ。」
もうこの頃には鷲巣麻雀による鷲巣が殺した数は26人だったが、彼女達は合計すると120人を超えていた。
ここまでやってもバレないのは田中の病院の協力によるものだが、バレてしまうと私達は住む場所も財産も失ってしまうことに気がついてゾッとした。
「・・・でもおじさん達が血抜き麻雀をやめるって言っても強要されるよね。」
「・・・ネットを使えば解決じゃね?わっかんねーけど。」
「「それだ!!」」
ここで血抜き麻雀をやめるように説得するという選択肢が思いつかない時点で狂っているのだろう。
「で、でもそれは今できることだけど・・・将来本当にどうす?」
「プロ雀士めざす?」
「でもそれぐらいじゃないと私達食っていけないよね・・・できること麻雀くらいだし。」
「小春は本当麻雀以外では怖がりだなー。んー、大会でも出てみる?年齢制限無しの大会あるよー。」
「おぉ!?早いな小夏。」
「小秋も潜ってばっかじゃなくて喫茶店とかで情報調べなきゃ、わかんねーけど。」
「気をつける。」
その後血抜き麻雀のオンライン対戦は却下されたが、ペースを落とすことは約束させることができた。
新潟の麻雀の一般的レベルは低い。
例外は裏麻雀で活動している人達だが・・・。
インターハイも1回戦敗退が常であり、名門や強豪もないので他見からは日本最弱麻雀都市や、プロ知らずとここ5年プロも出てなかった。
そんな県の民間企業主催の大会だ、裏麻雀でも圧倒的実力を誇り、血抜き麻雀で命をレートにして戦ってきた狂人だ。
予選で3人はレベルの違いに意気消沈し、やる気を無くしてわざと負けた。
何よりがっかりしたのが同年代の弱さだ。
行き当たりばったりな手なのでちょっと予測すれば勝手に自爆する。
「新潟だけじゃわからないね。」
「そうだな。」
「わっかんねー、本当にわっかんねー。」
もうすぐ夏のになる季節だった。
「「「東京だ!!」」」
麻雀の中心は東京と大阪、福岡の3都市だが、プロの登竜門のインターハイもあるので見に来た。
おじさん達は何人かもう倒れて死んでしまい、残っているのは田中と酒井だけだった。
田中は病院で忙しく、酒井も老人ホームに行ってしまい、はっきり言って自由だった。
中学2年の夏休み、3人は伝説となる。