《・現金340億円
・炭鉱利権10億
・東京一等地100億》
「こ、これは・・・。」
「あいつらは鷲巣様並みに経営力が有るってことだ。・・・ただ、現金はいつも株で分散されている。長時間屋敷を離れるから現金化して保管してある。」
「ど、どこに・・・。」
シュ プハァー
「それは言えねえよ。・・・まぁあいつらに聞けばいい。まぁお前の役割はこの膨れ上がった金をバレないように消化しつつ、更なる利をもたらすことだ。・・・良いか、麻雀の実力があるのも素晴らしいことだが、それだけではただの代打ちだ。・・・血だけじゃ済まない勝負になる。まぁ頑張れや。」
「え、あ!?ちょっと!!」
「は!?」
気がつくと対局が開始していた。
そして・・・新しい自分のスタイルで麻雀をする。
(やるべきこと・・・可愛い後輩に託すことかな。)
そこから山口は超がつく高速麻雀を始めた。
だいたい1局を2~3分で終わらせる。
自分番には引いた牌をみずに手牌に入れる。
流れる動作で上がる。
平均聴牌速度4巡。
その打ちは全国クラスであった。
『目覚めるねぇ。』
『三尋木プロどうしましたか?』
『見てみろ。アナウンサー、清水の山口選手を。・・・記録にある大物手を連発するのではなく、細かいのを高速で上がる。つまり相手も小さいのしか出せなくなっている。異能の間では場の支配・・・と呼んでいる。』
『場の支配・・・ですか。』
『自分だけ効果があるもの、対面などの特定の場所に効果があるもの、場全体に効果があるものの3つに異能は別れる。』
『なるほど。』
『さて、第二の化け物のお出ましだ。』
『では、副将戦始まります。』
山口は21万2800点とプラス収支で終わらせた。
他の学校からしてみれば、ここで削ることができなかったのでほぼ負けが確定した。
飛ばされる可能性だって十分ある。
そんな予想とは裏腹に小秋はまったく動かなかった。
はじめから大将の小夏で終わらせることを決めていたのだ。
「500、1000。」
(まぁあの2人を引き立たせつつ、名声を得るのが私の目的だし。)
私こと小秋は鈴木や他の面々いわく、一番鷲巣に近いらしい。
鷲巣の本来の力は表ではなく、裏で策略を張り巡らせるのが鷲巣であり、彼は目立つことをあまりよしとしなかったのだ。
(策士策に溺れる・・・言葉通りになりそうだとも言われているから気を付けなければいけないけどね。)
実際鷲巣は策が負けて死んでいる。
そうならないように気を付けなければいけないと思う小秋だった。