本来はいない少女達   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

53 / 56
姫子編 第三話 地下生活

第25班・・・班員10名。

私は現在サングラスに黒いスーツを着用された。

 

 

 

 

 

ざわ・・・

ざわ・・・

 

やって来た少女にざわついている元エリート達。

 

 

 

気まずい空気。

 

「・・・じ、自己紹介をするけん。鶴田姫子・・・高校2年生・・・新道寺女子出身か。」

 

ざわ・・・

ざわ・・・

 

「なぜこんなところに高校生が・・・。」

 

「・・・騙されたけん。いや、私が悪い。」

私は手紙を見せた。

 

 

 

 

 

同情、呆れ・・・どちらかの表情をしていた。

 

「・・・仕事を教えてください。」

 

「「「え?」」」

 

「私は地上に行かなければならないのです!!」

班長生活が始まった。

 

 

 

 

 

 

1日目

 

仕事初日・・・私、田沼(21 ♂)、栗山(20 ♂)と朝は全班の班員の洗濯から始まる。

他の25班員は1班~10班の監視へと向かった。

 

「洗濯機が使えないなんて・・・。」

冷たい水と洗濯板で1つ1つ洗っていく。

約2時間・・・洗い続ける。

8時朝食をとると次はシャワー室とトイレ等の掃除。

これは私と佐々木(24 ♂)、真田(22♂)がおこなう。

これで10時。

1時間の休憩後、昼食の弁当を他の班員に届ける。

 

「な!?」

初めて眼にする地下労働の実態。

姫子は絶句する。

一番驚いたこと・・・それは・・・

 

「し、死んでる。」

女性の死体に布が被せられ転がされていた。

死因は事故。

土砂による窒息死。

 

「・・・うぇ。」

込み上げてくる胃酸・・・全てをその場で吐き出す。

 

「げほげほ。」

 

「班長・・・飯沼(20 ♂)と医務室に運んでくれ。手が空いてないし、死体はこちらの職員が運ぶ決まりでな。」

 

「わ、わかと。」

班最年長の長谷川(45 ♂)の指示に従い、私は彼女の亡骸を運ぶ・・・。

 

 

 

 

 

「ダメだねこりゃ。肋骨が臓器に刺さってる。触ってみるかい?」

 

「・・・遠慮しと。」

 

「そうかい。ついでで悪いが・・・この遺体、奥の部屋に運んどいてくれ。」

 

「わかと。」

奥の部屋に入ると・・・

 

「薬品!?」

漂う薬の匂い。

 

 

 

よーく見ると人の肉片が散らばっていた。

足元は血痕で真っ黒である。

 

「あ、あ、あ。」

目を何度も開閉させるが現実であった。

 

「ヒィ。」

恐怖で腰が抜ける。

地下労働をしている債務者には絶対に見ることのできない光景・・・社員しか知らない地獄がそこには存在していた。

 

 

 

 

 

 

昼食は喉を通らなかった。

ぐったりしていると長谷川が声をかけてくる。

 

「班長、私も最初はそうだったよ。情けなく腰が抜けて1時間動けなかった。それに比べて班長は立派だ。・・・あれを見た後なのにちゃんと仕事をしているのだから。」

 

「長谷川さん・・・私は一生ここで生活するのでしょうか?」

 

「・・・いや、出る方法もある。」

長谷川の希望の話が始まる。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。