「ふぅ… 何とか上手くいったなぁ…」
アルベドの事があり、出社が遅れたため会議の資料を集める時間が減ったが
なんとか間に合ったお陰で、無事に会議も終わり
今は屋上でコーヒー片手に一息ついていた
「まさか昨日の今日で、こんなことになるとは思わなかったなぁ…」
ユグドラシルも終わり、今日から何をしようと凹んでいたところでこれだ
もし神がいるとしたら、それは悪戯心が満載なのだろうと思った
「あんな美人と同居とか、ちょっと緊張するなぁ。それにしても、どうすればいいんだろうな?取りあえず、アルベドの創造主であるタブラさんに相談した方がいいか?」
でも、あの人の事だから
「これは俗にいう、NTRって奴か?そうなんだよねモモンガさん? 何か凄いゾクゾクするよ!」
とか言い出して話が進みそうにないな…
取りあえずタブラさんへの連絡は後回しにして、現状をなんとかすることにしよう
そう考え、今後の事を考えていく
「まずは、服だな。いつまでも男物を着せておくわけにはいかないし… 女性物とか分からないし、これはアルベドと一緒に買い物に行くとしよう」
ずっと俺のを着せておくのも…ありだな!とも思ったが、流石に外出する時に困る
「次にベッドか?」
そう思うも部屋の間取りを思い出し、すぐに考え直す
「さすがにベッドを二つも置く余裕はないか… 仕方がない。布団を買って、ベッドをアルベドに使ってもらうことにしよう」
「次に生活用品もだなぁ… ぁ~、買う物がいっぱいあるな… 給料がもうちょっと高ければなぁ…」
とため息をつくも
これから異性と同棲を始めるという事を考えると、自然と顔はにやけていた
「まあ、帰ってからリストでも作って、明日にでも買いに行くとしようか… 何かデートみたいだな」
そう思い、温くなった缶コーヒーを一気に飲み干し、意気揚々と会社を後にした
そして彼は最後まで、近くで自分が悩む姿を見ていた者達に気が付くことはなかった
「ふむ、お金…ですか。やはり苦労をされているようですね…」
「他の者から奪ってきましょうか?」
「それはいけません。あの御方は働くことによって賃金を得ている様子。そこに我々には思いもよらないようなお考えがあるはずです。それを邪魔するようなことをしてはいけません」
「では、せめて謁見だけでも…」
「いいえ、まだその時ではありません」
その言葉に、彼の周りにいた数人が不満そうな顔をする
「そう不満そうな顔をしないでください。私とて早く話しかけたいのです」
それはそうだろうと、こちらに来た時に彼の謂れを知った者達は納得する
「しかしながら、今あの御方はご苦労をされているご様子。ならば配下の者として、まず、あの御方の苦労を無くすことが最優先の勤めではないのですか?」
我々の感情など二の次ですという彼の言葉に、そこにいた全員が確かにと納得をする
「そして今はその為に、下地を広げる時です。謁見はそれからでも遅くはありません。それまでは貴方達も、御迷惑をおかけしないように気をつけて行動してください」
その言葉に対して、全員が深い頷きを返した
「では、あの御方の願いを叶える為にも、例の計画を急ぐ事にしましょう」
(そう、
そんな会話をしつつ、一同は社長室と書いてある部屋に入っていった
そんなやり取りがあったということを知るはずもなく
それからしばらく後、鈴木悟は自宅の玄関前に辿り着いていた
「アルベド、ただい…ま?」
「はぁぁぁ、モモンガ様の匂い~ クンカクンカ」
思わずドアを閉める
何か酷い物が見えたような気がするが
きっと気のせいだろうと思い直し、ドアを少しだけ開く
「あぁ、この匂い、まるで麻薬のよう…」
気のせいじゃないじゃん!と思わず目を覆ってしまった
「ア、アルベド…?一体何を…」
「モモンガ様!」
声をかけるまで気が付かなかったらしく、ビクリとしてこちらを振り向くアルベド
そして汗をかきながら、アルベドはあたふたしだした
(あ、これ絶対言い訳を考えてるわ)
「え、えっと… そ、そう!寝具に危険がないかを確かめてました!」
そんなことがある訳ないだろう!とツッコミを入れようとしたが
アルベドがなぜかズボンを脱いでいることに気が付き、素肌にTシャツだけという姿がエロく言葉につまってしまった
(ちょっと無防備すぎませんかね?アルベドさんや…)
「ゴホン、まあいい。取りあえずズボンを履きなさいアルベド」
いそいそとアルベドがズボンを履き直している間、鈴木悟はチラ見することを忘れない
だって、男だもの
「え~と、なんだっけ?そうだアルベド、お前に少し話がある」
「何でございましょうか?」
「うむ、明日は休みなので、お前の生活用品を買いに行こうと思う」
「それはデートというやつですね!」
「ん?どこでそんな知識を…?」
「男と女が出かける…それすなわちデートとこの書物に書いてありました」
そういえば、今朝は急いでたから色々と片付けるのを忘れていたな~と思い出す
まあ、その程度の雑誌なら問題ないだろう、
「ま、まあ、お前がそれがいいというならそれで構わないか。後はお前の服も買おうと思う」
「ぇー」
(何で不満そうなのこの娘!)
「せっかくのモモンガ様の匂いが…」
そういうことか!だからそれは、俺の香りじゃなくて洗剤の香りだって!
その後も、ご近所の目もあるから服装はしっかりしてほしいという俺の頼みも空しく
アルベドの必死の抵抗に合い、室内ならその恰好でもいいと妥協案を出す羽目になった
「やれやれ… そうだな、あとは…そうだ下着もいるんだっけか」
今まで自分のトランクスだったもんなーと思っていると
「あの、モモンガ様、失礼ですが下着とは何でしょうか?」
ん、あれ?この反応だとユグドラシル時代のアルベドは下に何も履いてなかったということか?
あの頃は、
(そういえばペロロンチーノさんが一回試して、警告を受けたとか言ってたなぁ… )
一度想像してしまうと気になってしょうがなかった
(タブラさんのことだから、ありえそうだなぁ… なんていったってビッチ設定だったし…)
意を決して聞いてみることにした。決してエロ心のせいじゃないからね?いいね?
「お前はナザリックにいた時に、服の下には何もつけていなかったのか?」
「はい、何もつけておりませんでした」
いかん鼻血が…
これ以上はダメだと思いつつ
アルベドの質問に対する答えを考えることで自分を抑えることに成功した
(それにしても、なんて説明すればいいんだ?)
正直、自分にはそういう知識など皆無と言っていい
思考をぐるぐる巡らすも、結論が出せないので誤魔化すことにした
「そ、そうだな下着とは、着用者の魅力を増す為の
ないわー。さすがにこれはないわー
「この世界では、
うん、びっくりだよねー。
(気にするなモモンガさん!俺達モテない男にとって、美人の下着なんて
まあ、心の中の
でも、さすがに
それとも彼にとって異性の下着はそれ程の価値の物なのだろうか?
「まあ、とにかくだ。明日はお前と買い物に行く予定だが問題はないな?」
「勿論でございますモモンガ様!」
嬉しそうなアルベドを見て、こちらも嬉しくなる
「よし、じゃあ今日はこちらの世界のことを少しレクチャーして休むことにしよう」
その後、アルベドに色々こちらの世界の事を教え、夕食を取り、風呂に入り(一緒に入る!ダメだ!の激しい攻防があった) 寝ようとした所で、今更な問題を思い出す
「ベッド一つしかないじゃん!何で忘れてたんだよ!」
チラリとアルベドの方を見ると、期待に満ちた目でこちらを見ていた。というかキラキラしていた
「あぁ… 今度こそ私は初めてを迎えるのですね…」
またそれか!しかも今度こそって何だ?
「ア、アルベド?ちょっと待つんだ一体何を言って…」
「え?モモンガ様がこのような本を置いて行かれたのは、このような行為をお望みだったのでは?」
「うおっほう!」
そう言ってアルベドが俺の前に取り出した物、そこには俺秘蔵の
………何で今まで気が付かなかったんだよ俺!
雑誌がそのままだった時点で、気が付いていいはずだろう!
今まで一人暮らしで、気にすることがなかったというのが仇になった
「ど、どうやってこの場を切り抜ければ… ん?」
何かさっきよりアルベドとの距離が近くなっている気がする
「なんか近いですよ?アルベドさん?」
「—もう、我慢しなくても良いですよね…」
さらに距離が縮まってきた
「え、ちょっ、アルベド? 」
ガシッと肩を抑えられられた
「ちょっとです!ほんのちょっとだけ!」
「あ、あわわわわわ……」
「天井の染みの数を数えている間に終わりますから!」
「ちょちょちょっ、ちょっと待った!アッー!」
9/16日に予約で投稿するようにして出かけたつもりが、9/26日になっていた… (ノ∀`)アッハッハ なんでや…
出先の鹿児島での台風は凄かった!台風で携帯が通信障害になるとはねぇ