戦姫絶唱シンフォギア×仮面ライダーゴースト・歌姫を守る魂   作:にゃはっふー

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そろそろこのシリーズも終わる。アホなこと考えてしまう。エルフナインがネコ耳魔法少女になる話とか、シリアス無い話とか思いつくな。
そんなことを考えながらですが、どうぞ。


第19話・響とハヤト

 色々な話し合いの結果、ハヤト、響は待機命令を出されていた。

 

「なんでですか?」

「君ら、というより、君は戦いを避けるべきだ。それを止めるのは」

 

 横目でちらりと見られた響は、司令官と同じように腕を組みながら仁王立ちしていた。

 他の装者達も同意であり、奏、翼、マリアは風鳴家の方など、戦線から外されたとも言える状態にされた。

 なのに、

 

「なんで父さん達は司令室にいるんだよ」

「仕方ないだろ? ナスタージャさん達と、俺が集めた資料とか必要だから」

 

 そう言われ、なにか複雑そうなハヤトに、響と洸は苦笑する。

 用意された施設、そこでナスタージャ教授やセレナもいる中で、作業を手伝う。司令室がある本部からも外されたことに、若干違和感があるが、大人しくしているハヤト。

 本来あり得ないと思っていた二人の光景、それに二人は微笑みながら見るが、対して変わらない様子である。

 本人らに聞けば、

 

「どーせそのうち当たり前になるって言うな響」

「そうだね」

 

 そう言い合いながら、しばらくその様子を見る二人。

 そんな時間の中、

 

「おっと、ハヤト。悪いけど、この店で俺の変わりに、機材修理出してくれないか?」

「俺が?」

「仕方ないだろ? いま洸さんや俺は出れないし、こういうのはお前分かるし」

「それなら、師匠に言ってきますね」

 

 そう言って、響が出ていき、響と共に、父親の機材などの雑務を担当する。

 司令室では現状、ハヤトは前に立たせる訳にいかないので、丁度良いと判断して許可する。

 二人には内密にしているが、いま司令室ではある作戦が動いていて、二人を外している。それを知られないためにも、許可を出す。

 通信機を待たせているため、なにかあっても問題ない。こちらで問題が起きても、突撃する者達もいないこともあり、安心していた。

 とある錬金術師はそれに、微笑しているとも知らずに・・・

 

 

 地上で少し歩くと言うことを報告して、彼らは少し外に出る。

 できれば少し厚手の自分は姿を隠したいのだが、響が嫌だと言うため、姿を出しながら歩く。

 だが響は、

 

「えへへ・・・」

 

 嬉しそうに歩き、いま帰り道。

 そんな道中だと言うのに、彼女は嬉しそうだ。

 

「どうした響」

「ん~だって、またハヤトと一緒に、ユウジさんのお使いできるって思ってね」

 

 そう言えば、よく響と共に、父に頼まれてカメラの風景写真の現像などを受け取りに出向いたりと、よくお使いしていた。

 それを思い出しているのか、楽しそうな響。

 

「・・・響」

「ん? な~に~」

 

 嬉しそうにする響。その時、静かに考える。

 これから何かが起きる。もしかすればとも思う中、だが、

 

「・・・はあ、響」

「だからなあに~?」

 

 それを口にしようとした時、世界が揺れた。

 

 

 

『ア~イ』『バッチリミールー!!』『開眼! ハーツ!!』『スタート覚悟!! ガンガンゴースト!!』

 

「響」

「分かってるっ」

 

 ノイズも共に現れ、すぐに行動に移る二人。ノイズを倒し、一般人を避難させる中、空のそれを見た。

 二人して絶句する。何もない空間から現れたそれは、

 

「あれは」

 

 その時、魔法陣のようなものが出現。アルカノイズと共に、錬金術師、キャロルが現れ、静かに見下ろしてくる。

 

「キャロルちゃんっ」

「久しいな、装者、亡霊」

「キャロル・・・これは君が」

 

 空間から現れたそれは、ビルを破壊して、自分達は偶然にも出現地点近くにいたらしいことを言われ、キャロルは叫ぶ。

 

「もうすぐ、もうすぐ万象黙示録が、パパの命題が叶う・・・その前に、亡霊ッ」

 

 睨まれるハーツに、響が前に立つ。

 キャロルは何故か、こちらに対して憎悪をむき出しにして、睨んでいた。

 

「俺は認めない!! 死しても尚存在する貴様を、貴様が起こす奇跡の偉業をッ。世界を解体する前に、貴様を滅ぼすッ。散りすら残さず消滅しろ!!」

 

 その言葉に、琴を取り出すキャロル。あれは聖遺物、ダウルダブラ。あれを纏い戦う気かと身構えが、

 

「世界を壊す歌・・・その前に、お前を壊す。わざわざ調整したんだ!! 消え去れ亡霊!!」

 

 そして歌を紡ぐ前に、弦を弾いた瞬間、月光の眼魂を取り出していたのだが、

 

 音を聞いた途端、世界が崩れた。

 

 

 

「!? ハヤト!?」

「ぐっあ、アァァァァァァァァァァァァァア」

 

 キャロルは歌う、滅びの歌。シンフォギア装者のような歌と、その旋律が世界に鳴り響く中、ハーツのパーカーが解け、英雄眼魂からも英雄の人達が現れ、その場に崩れ出す。

 

「こ、この歌は・・・」

「我々を、分解する、歌・・・」

「ムサシさん!? ベートベンさん!?」

 

 彼らの言葉通り、英雄眼魂の人達、ゴースト関係者達が光の粒子へと分解が始まっていた。

 

「これはいったい・・・」

「あり得ない、我々のことを一も知らない者が、眼魂の中にいる我々へ攻撃できることなぞ」

 

 旋律はいつの間にか自動になり、世界に響く。響はそれを知り、急いでそれを止めに駆け出すが、アルカノイズやキャロルが前に出る。

 元素を操るキャロルは、ハヤト達を守りながら、旋律を止めようとする響を見下ろすように見、僅かに口元をつり上げた。

 

「ああ、ニュートン、エジソンの言うとおり。さすがの俺とて、異世界の眼魂、さらにその世界の奇跡とも言える、グレートアイの力を借りた眼魂の技術を知るのには、本当に骨が折れた」

「!?」

 

 先ほど発言した英雄ゴースト達の名前すら知っているキャロルに、全員が驚く。

 ロビンフットが弓、ビリー・ザ・キッドがライフルを構え撃つが、その弾丸がノイズに命中する前に消える。

 

「我々の力が・・・」

「くっ、ハーツ!!」

 

 ハーツ眼魂を何度も作動させようとするが、なにも起きず、身体から光の粒子がこぼれていくハヤト。

 

「なん、で」

「俺とエルフナインは一方的に感覚を繋げられる」

 

 その言葉に、全員が驚く。

 

「奴はお前を救うために、お前が持つ眼魂全てに目を通してくれて助かった・・・おかげで、お前を分解する戦慄が作れた!!」

 

 戦慄が重なる。それは世界を壊すため、装者達、ダインスレイフの滅びの戦慄も手に入れたと高らかに宣言し、響はそんな中でも、ハヤトを見ながら、すぐに突撃する。

 

「無駄だ無駄!! いまお前にできることは何一つ無いッ」

「そんなこと無いッ」

「そいつを救う? 世界を救う? それとも俺を救うか? なにも救えない身でありながら、まだ世迷い言を言うか!!」

 

 その言葉に顔を曇らせ、拳がゆるむ。

 

「・・・なにやってるんだ響」

 

『炎魂』『ホノオ・炎で吹っ飛べ爆裂だ!!』

 

 炎のパーカーが現れ、響の前にいるノイズを炎に巻き込む。

 

「なっ」

 

 

『風魂』『カゼ・疾風!!烈風!!シュシュッとな!!』

 

 風が舞い上がり、響へと鎖を放つ。すぐに意図を理解して、鎖を掴み、体制を整えて、ノイズを吹き飛ばす響。

 そんな装者を見ず、それを睨むキャロル。

 

『雷魂』『イカズチ・神鳴り、鳴る神、神倒し!!』

 

 雷が降り注ぐ中、それは身体が消えかけていると言うのに、立ち上がる。

 

「ハヤト!!」

「まだ消えないか、亡霊が!!」

 

 キャロルはそう叫び、元素が降り注ぐが、

 

『土魂』『ツチ・不動の大地!! 鉄壁巨人!!』

 

 土の壁が迫り立ち、防いでいる中、

 

『水魂』『ミズ・見ずに活躍、披露だぜ!!』

 

 その能力で別の場所に現れ、光へと分解しかかっているハヤトは響のもとにいる。

 

「ハヤト!?」

「なにしてるんだよ響・・・へいき、へっちゃら、だろ?」

 

 そう言いながら、五つのパーカーは静かに構える。彼らもまた一部が欠けたりしているが、英雄眼魂のゴーストパーカー達と違い、空に浮かんでいた。

 

「世界も、キャロルも、みんな助ける。そうだろ響」

「ハヤト・・・」

「貴様・・・そんな身で俺を救うだと?」

 

 それにああと、迷い無く呟く。

 

「こんな身だからこそだな」

「なに?」

 

 月光のパーカーとハーツのパーカーも現れる。光に変わりつつありながらも、それでも、

 

「ここで俺が消滅したら、今度は響だけじゃなく、エルフナインや、他のみんなだって泣かすからな・・・だから、消えるわけにはいかない」

「世迷い言だ。理想論だけで、俺の研究が、貴様を殺す歌が乗り越えられるはずがないッ」

 

 そう叫ぶ中、また元素の力が迫る。響が立ち上がる前に、巨大な剣が壁になり、それを防ぐ。

 

「すまない立花、遅くなった」

「翼さんっ、クリスちゃん、奏さん!!」

「私のパーカーは聖遺物も混ざってるからか・・・まあおかげで戦えるな」

 

 翼、奏、クリスが現れたのを見て、ふんと鼻で笑うキャロル。ただ奏の結果だけは残念そうにしていたが、

 

「いくら何人集まろうが、シャトーを止めることは愚か、そいつを殺す歌すら止められない」

「問題ない、俺は、消えない」

 

 光に消えかかる中で、キャロルにそう宣言する。その様子に苛立ち、声を上げるキャロル。

 

「ざっけるな亡霊!! 貴様は亡霊、すでに消えた魂だッ。奇跡にすがり、いまだいるだけの残りカス!! 認めてたまるか、貴様のような存在を、奇跡を、誰が認めるものかッ」

「・・・キャロル」

 

 顔半分が消える中で、ハヤトは静かに、

 

「・・・お前がエルフナインと共に、俺や眼魂を見ていたのなら、分かるはずだ」

「なにを」

「魂は、命は繋がってるッ。今も昔も、未来までも、俺達は繋がってる。それが異世界、異次元、異空間であろうともッ」

 

 自分の魂が込められた眼魂を前に出す、それはハーツ魂。静かにそれは前に出る。

 

「響、お前に言いたいことがある」

「ハヤト・・・」

「消えない」

 

 そう言って、静かに、

 

「俺はもう、お前を泣かせたくないんだッ。俺の魂は、まだ爆ぜ終わらないぜッ」

 

『開眼! ハーツ!!』『スタート覚悟!! ガンガンゴースト!!』

 

 パーカーを下ろし、顔を出す戦士は、剣を構え、静かに告げる。

 

「俺は仮面ライダーハーツ、この魂爆ぜる限り、全ての命を守る。それが俺の答え、始まりの覚悟だ!!」

「・・・ハヤト」

 

 その言葉に持ち直したのか、拳を握りしめ、静かに立ち上がる響。その様子に微笑み、構える装者達。

 

「命借りるぜハヤト、響ッ」

「この身は剣、防人の刃、いま冴えさせよう」

「威力マシマシだぜッ」

 

 その様子に苛立ちを隠さず、聖遺物ダウルダブラを纏うキャロル。

 

「ふざけるな、装者どもぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「命・・・駆けるぜッ」

 

 

 

 ・・・なんでだ・・・

 

 目の前にはすでに自分の歌により、消えかけているはずの魂が、迫る。

 

 なんで諦めない?

 

 何度も立ち上がり、そんな中、まただ、またあれは奇跡を起こす。

 

「ワッシ達の力をッ」

「受け取れ装者よ!!」

 

 響達の元に光が集まり、消える英雄パーカー達。

 だが、その変わり、弾丸が矢のように降り注いだり、能力が上がっている。

 

 またあれが奇跡を起こした。

 

「ふざけるな・・・」

 

 小さく呟き、それを睨み、迫る。

 

「ふざけるな亡霊がァァァァァァァァァァァァアッ!!」

 

 そんな叫びと共に向かってくるが、その女性を見るが、

 

(・・・ああやっぱり)

 

 剣で糸を防ぎ、斧を取り出し、迫る攻撃を受け取る中で思う。

 

「・・・やっぱり、俺はお前を救いたい」

「いい加減にしろ、俺は貴様らなんぞに救われないッ」

「・・・それでも」

 

 それでもと、

 

「俺はそのために、命を使う」

 

 その時、空間から現れた建物から光が、それに顔を歪める。

 

「あっはははは、もうすぐ世界が分解され、万象黙示録が完了するッ。パパの命題が、やっと、奇跡、お前も消せるッ」

 

 そう言う中、その時、マリア達が連絡が入る。彼女達は建物の中にいて、いま崩壊を止めようとしている。

 

「マリアさん!?」

「切歌、調ッ」

 

 三人がまさになにか使用とする中、キャロルは人生の悲願が止められようとしているが、それよりも何かがおかしくなっている。

 そうだ。

 

「先にお前を壊すッ、俺の前から消えろ亡霊がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 だが、それよりも先に、亡霊が叫ぶ。

 

「ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 光が辺りを包む、世界を、シャトーを・・・

 

 

 

『オメガドライブ』

 

 

 

「・・・なにが起きた・・・」

 

 シャトーの万象黙示録が止められた。シャトーがほぼ消え去り、マリア達は困惑する。だが一番分からないのは、キャロル。

 

「なに、が・・・」

 

 一人の男が周りにいないことに気づき、それに肩を振るわせ、笑い出す。

 おかしい、ああおかしい。

 

「そうか、また奇跡を起こすか亡霊・・・」

 

 その場にいない亡霊に対してそれを言うが、だがキャロルは、

 

「だがお前は壊したぞ、奇跡」

 

 そう自分がどんな顔しているか分からないまま、静かに呟いた・・・




そろそろ終わりへと向かいます。
お読みいただき、ありがとうございます。
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