戦姫絶唱シンフォギア×仮面ライダーゴースト・歌姫を守る魂 作:にゃはっふー
土魂、完璧な土色パーカーで、防御力は全てにおいて高い。だがかわりに身体が重くなり、動きが遅くなるが、実は重さ、重力を操れるため、うまく扱えれば炎魂以上の破壊力をたたき出す。
「・・・」
神代ハヤト、現在ゴーストであり、ストーキング中。
「だよな・・・」
いまは窓際に座り、授業中の響を見ている。ここはリディアン女学院、男子禁制の女学院なのだが、ここの地下には対ノイズ組織がある。
ここの本来の役目は、聖遺物の適正者を見つけだすためらしい。これは雑談する人達から聞き取った話だ。この姿になってから、あまり人目は気にしない。
フードはかぶっているのは、なんとなくだ。いまだフードをかぶりながら、響を見ている。
ここ最近の響は、鍛錬したり、ノイズを倒したりと、ハードスケジュールになるはずだったが、ノイズは先に自分が片づけたりする。
それでも響は勉学が苦手だ。大丈夫かと思いながら、ノートをのぞき込むが、のの字が書かれている。なにしてるんだ。
「お前がそれじゃ、困るんだが・・・」
聞こえさせようとしなければ聞こえない言葉を呟く。
そして響は今日も、オーバーヒートしながら、勉強していた。
「だーーー疲れた・・・」
「お疲れ響、未来、頼む」
「響だらしないよ、もう」
もう聞こえないが、いまこの場には幼なじみ三人が揃っている。
小日向未来を見ながら、静かに笑う。正直自分がいなくなってから、彼女には頭が上がらない。
自分の所為で傷付いた響がこうして笑っていられるのは、未来のおかげだ。感謝しても足りないなと苦笑する。
「とりあえずご飯ご飯、きょ~うはクリ~ムコロッケだよ♪♪」
「・・・響が料理だと!?」
響からお弁当を受け取る未来に、驚愕する。普通逆な気がするが、二人ともそんなのできないのは、知っている。
まさかの事態に、やはり苦笑する。
「俺はやっぱ死人なんだな」
ばかばかしいと思いながら呟くと、
「なら生き返る?」
「仙人ここ女学院だぞ」
女子しかいない建物に、姿の見えない男性二人。
仙人と呼ばれた男はるんるんと言いながら、彼の周りを動く。
「若いっていいね、青春だね~」
「いいけど、どうしたんだよ最近。前は英雄眼魂手に入れようとしないって知ってからは、連絡無かったじゃないか。そっちでなんかあった?」
「おーおいしそう♪ 女の子の手料理か、食べたいね」
明らかな話の逸らしに、ため息を吐く。
仙人はすぐにまじめな顔をして、こちらを鋭く見る。
「人前で姿を現したが、何を考えておる?」
「・・・別に、知り合いが戦場に立とうとしたから、止めたいだけだ」
他の女友達、この学園でできたのか知らないが、三人組も混ざり、楽しそうにする響と未来。
響の料理に信じられないと驚愕しているところを見ながら、はっきり言う。
「ノイズは俺が殲滅する、どんな手を使ってもな」
「!? 待てハヤト!! その眼魂は使ってはならぬぞ」
取り出した眼魂を見て叫ぶが、フードの中にある眼は、決意した者の目つきだった。覚悟はすでにしてあると言わんばかりに、鋭かった。
「どうせ死んだ身だ、気にすることはないだろ」
「しかし・・・」
「・・・もういいだろ、俺は地下の方に行くから、長居するなよ」
そう言って、窓から飛び降りて、去っていく。
その様子を見ながら、和気藹々して談笑する少女を見る仙人。
「・・・すまない・・・」
響は少しだけハシを加えて、周りをキョロキョロする。
仙人はそれだけ見て、静かに去っていく。
もう止められない、彼はもう選択した。
もう生きることをやめて、生きてるもの達のために、命を使うと決めてしまった。
「止められない・・・ワシが始めたんだ、止める資格なぞ無い・・・」
仙人はそう言いながら、時間だけが過ぎていく。
響はアームドギアは発現しないものの、奏など本人の努力でそれなりに動きは良くなっている。
そんな日々の中、またノイズが現れる。
「がんばりましょう翼さん」
「ああ、行くぞ立花」
二人は深夜の公園で戦い始めるが、翼はすぐに動きに違和感を覚える。
(なんだ、立花のもとばかりにノイズが・・・)
気のせいか、自分と響の距離が少しずつ空いていく。響は気づかず、ノイズを蹴散らしているが、その所為で離れていっている。
「まさか、立花」
その違和感に答えるように、ノイズの数が増え、新たな敵が現れた。
ネフシュタンの鎧、それを着た少女の戦いに、なんだと思う。
実は戦場のど真ん中にいるのだが、姿が見えない所為で知られずに、その子の顔をのぞき込んでいる。
いまは翼と牽制しあっている状態のため、動きが止まっている。触れようとしなければ気づかれない。
「髪の色は銀? あとはわからん」
よく見ようとしたが急な殺気を感じて、すぐに動く。
攻撃が始まり、翼とあの子が戦い始める。
「おいおい、響って」
そっちはノイズが拘束していた。その様子にん?とすぐおかしいことに気づく。
「なんでノイズが拘束なんかしてる?」
ノイズはただの兵器の暴走だ。大昔の災いであり、意志なんてないはずだ。
考えても仕方ないかと、周りを見て眼魂を取り出す。
「命爆ぜるぜ!!」
『アーイ』『バッチリミールー!! バッチリミールー!!』
「「「!?」」」
突如現れたパーカーが響のノイズを吹き飛ばし、二人の戦いの間に入る。
「これは」
「報告にあったもんかよ」
「これって」
「変身」
『開眼! ハーツ!!』『スタート覚悟!! ガンガンゴースト!!』
突如ネフシュタンの鎧の子に斬りかかり、フードを外す。
「テメェなにもんだ!?」
「俺はゴースト、仮面ライダーハーツ・・・」
「!? ゴースト」
「よくわからないが、お前らの敵だ!!」
響にだけは聞こえない程度に宣言して、剣を振り回す。翼でもネフシュタンでもなく、全員の敵と宣言して戦い始める。
「ちっ、るっせぇんだよ」
「はあぁぁぁぁぁぁぁ」
二刀流にして、二人に割り込んだり、ノイズを切ったりする。
響の方はノイズが多く、戦いの場に割り込めないでいたが、明らかにおかしい事態になっいるのは分かる。
「待ってください!! 相手は人ですよ!! 戦うなんてそんな」
「戦場でなにをバカなこと言ってる!?」
「そうだ立花!! いまはそんなこと言っている暇はない」
「俺ゴーストだし・・・・」
小さく呟きながら、攻撃をゆるめない面々。
翼よりも攻撃を早め、攻めてくるネフシュタン。
その攻撃に、仕方ないと思いながら、眼魂を取り出す。
『土魂』『ツチ・不動の大地!! 鉄壁巨人!!』
新たな姿、土魂を纏うと、ネフシュタンは驚いてこちらを見ている。
それに気づいて、だがナギナタモードにしたチョーガンガンセイバーを大きく振り上げると共に、ネフシュタンは横に跳ぶ。
それに驚きながら、それは大地を砕き、浮いた岩がノイズへと迫る。
「ノイズが・・・なんでもありかよくそ!?」
戦いの中、重力を駆使して、動きが重いことを悟られないように戦うが、これは精神を使う。
まったくと、目の前の生前なら同い年くらいの子を見つめる。
「・・・どうしてだ、どうして戦ってるんだよ!! 響も、君も」
その時、片手に眼魂を持つ。それを見た瞬間が合図のように鎖のような刃が放たれるが、それと共にかける。
(やっぱ、そのめんたまみたいなもん使うと、使ってたパーカーが消えるんだな)
ネフシュタンは狙ったとおり、パーカーがないいま彼は特殊な力を使えない。その鎖が彼を貫いたとき、それは、砕け散った。
「はあ!?」
『水魂』『ミズ・見ずに活躍、披露だぜ!!』
大量の水滴を払いながら、突如横に現れる。
サファイヤ色のパーカーであり、格闘術で戦う。
「なっ」
触れた箇所、鎧が凍っていたのを見て、叫ぶように文句を言う。
「さっきのからして水だろ!? どうして凍ったりするんだよ!?」
「そういうもんだからいいだろ、ちなみにさっきのは氷で作った氷像ね」
「ふざけんな!!」
そんな戦いの中、水と氷を操る。
その様子に杖?のようなものを取り出し、そこからノイズを取り出していた。
「ノイズを・・・なんでそんなもんが」
「悪いが、答える気はねぇよ」
戦いの中、翼とその様子を見る。
響のもとに来るが、ノイズの数が多い。それに、一瞬あの時の光景がよぎる。
「翼さん・・・」
「このままでは・・・」
『二人とも』
通信機から連絡が入り、弦十郎から指示と情報が入る。
ネフシュタンの鎧、そしてソロモンの杖。どちらも聖遺物の欠片ではなく、完全体というものであり、力はこちらが劣る。
『このことも考えて、君らではネフシュタンの鎧並び、ソロモンの杖の回収は無理だ。ノイズだけ倒すか、その場から離脱しろ』
「しかし!? ネフシュタンの鎧は我々の落ち度で奪われたものです」
『だがそれを取り戻すほどの余裕はないんだ!! 諦めるんだ翼』
その言葉を言われたとき、目の前によぎる。
幼なじみの少女をかばい、身体に穴を開けた少年を。
それでも彼は、誰かを助けるのを止めず、親友を救ってくれた瞬間を。
だけど、そのかわりに、彼は死に、泣きわめく、少女の悲痛な悲鳴を。
「翼さん・・・」
いまここで、あの時の汚名をそそがず、なんとする。
「・・・この身は剣、防人の生き様を示すとき」
『!? 翼おいっ、やめろ!!』
奏の叫びを聞くが、インカムを外し、その場から走り出す。
「翼さん!?」
二つの影が重なった瞬間、それが放たれた。
二人、ハーツとネフシュタンは動けず、その場にとどまる。
「これは」
「テメェか人気もん!? 邪魔すんな!!」
「悪いがネフシュタンの鎧の回収させてもらう・・・あの時、命をかけて立花を救い、私の親友を、周りの命を救った彼、神代ハヤトのかわりにも」
「あんた・・・」
「彼の守った、大切な立花になぜ関わろうとするか知らないが、彼女は彼の代わりに、私が、防人として守り通す!!」
その時、口紡ぐものに、覚えがある。それを聞き、ネフシュタンは青ざめた。
「まさか、絶唱か!? アホか、自滅技だろそれ!?」
「ちっ、まずっ」
二人ともあわて出す中、響も気づくが、周りから行くなと言われたり、ノイズが迫って進めない。
覚悟を決め、いま絶唱が紡がれる。
そう思ったとき、
「ふざけんな!!」
立花響は、その叫び声を聞いたとき、胸が跳ね上がった。
一瞬、その一瞬、彼がよぎる。
そして次の瞬間、それが鳴り響く。
『ガングニール魂!!』
パーカーが消え、矛のような袖を持つ金色のパーカーが光速で動き、周りのノイズを貫き、翼の絶唱の邪魔をした。
「なっ、んだと!?」
「ガングニール!?」
それは獣のように吼えて、ハーツの真上に来る。
ハーツは静かに、それを纏った。
『ガングニール・撃槍!! 裂槍!! 貫く決意!!』
「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」
咆哮すると共にフードを外し、獣のような爪は刃のような腕であり、月下の元、獣が生まれた。
獣は走る、全てを貫くように、ノイズ達を蹴散らしながらネフシュタンへと迫る。
あまりの出来事に呆然となるが、殺気を向けられ、すぐに我に返り、ノイズを取り出す。
だが全て貫かれ、その爪は、腕はまさに槍だった。
「くっ、なんだよ・・・まさかお前もシンフォギアか!?」
「これで終わらす」
『ダイカイガン・ガングニール・オメガドライブ!!』
空高く飛び立ち、そのまま地面へと突進する。
腕を前に突き出し、地面をえぐる。
杭が地面に刺さるような光景に、余波だけで全てが消し飛んだ。
光りが収まり、周りを見る。
彼を中心に巨大クレーターが生まれ、響は吹き飛び、少し身体を打ったのか、すぐに動かなかったが、外傷はない。
翼も急いで起きあがるが、まさかの威力に驚いていた。
「まるで絶唱・・・あの時のようなエネルギー・・・」
ネフシュタンはその隙に、ボロボロになりながらも立ち上がり、その場から走り出す。それを見て駆けだそうとするが、それよりも先に、悲鳴が響く。
「くあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
金色の閃光が身体を駆けていて、ハーツはその場で暴れている。
痛みからかは知らないが、その場に膝をつき、姿がかわっていた。
まるで普通の、私服姿の少年だ。
「シンフォギアが解けたのか!?」
その顔を見ようとした翼。
駆け寄り、その襟を掴み、剣を向けてその顔を、
見た。
「・・・・・・・・・えっ・・・・・・」
見た。
フードの中、その少年の顔を、見た。
世界が止まった。時間が止まった。思考が止まった。
「なん・・・・・・・で・・・・・」
いままでにないほど動揺する翼に彼はすぐに腕を振り払い、フードを深くかぶる。
汗が滝のように流れ、呼吸も荒い。まるで生きているようにだが、
「響に言うな・・・」
そう言って彼は消える。
それに翼は愕然となる。
わからない。なにもかもわからない。
剣を落とし、身体のふるえが止まらず、その場に座り込む翼。
誰にも分からず、その場は混乱の中で終わった。
「がっ、ぐっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
痛みが全身を駆けめぐる。
死のような痛み、いや、魂の痛みを感じながら、闇夜を歩く。
「ぐっ・・・ま、だだ・・・まだ、消えられない・・・」
拳を握りしめ、前を、暗闇の中を歩く。
まだ消えない命、まだ燃え尽きていない。
なら、まだ進める。
「命、爆ぜろ・・・終わるまで、まだ、爆ぜろ・・・」
そう決意しながら、彼は闇の中を進む。
翼さんにバレました。この場合、この人のメンタルはどういったことになるだろう(やっといてなに言ってる
響とハヤト、未来の関係も、次回話せればいいと思います。
それでは、お読みいただきありがとうございます。