戦姫絶唱シンフォギア×仮面ライダーゴースト・歌姫を守る魂 作:にゃはっふー
成長はしてますが、睡眠は気分、ご飯は食べずに行動。主に高いところ、町が見下ろせる場所で暇を過ごす。
景色を眺めるのが好きで、以外と勉強していますが、中学でストップしてます。
どうやら姿はまだ見えている。ガラス窓、ウインドを見ながら、ため息をつく。
身体は問題ないが、姿を消せないのは問題だなと、気を付けつつ町の中を歩く。
いつもの調子で屋根まで跳んだりしたら、ニュースになるし、この辺りはリディアンの生徒もいる。まさかと思うが、未来や響、もしくばそれ経由で自分を知る人物と出会う可能性がある。
そう思いながら町を歩く。
「ん?」
「・・・」
マジかと思う。天羽奏がサングラスを傾けて、こちらを見ている。目が合うレベル、しかも至近距離。
向こうは風鳴翼のポスターを見ていたところを、発見すると言う奇跡を起こした。
すぐさま手を伸ばし、その身体を掴んだ。
「神代ハヤト!?」
「よりにもよって姿消せないときに・・・」
どこかの公園のベンチ、お互い人目を気にしてだが、天羽奏は先ほど連絡らしいことはしてないため、渋々話をすることにした。
「まさか元とはいえ、トップアーティストと会話するとは、生前ならよかった」
「・・・それについて話が聞きたい」
そう言いながら、天羽奏。奏で言いそうなので、奏さんは言う。
まず生き返る権利のことや、自分が殺したこと、それを言われた。
「ふざけるな、あれは事故だろ。気にすることじゃない」
「だけど、それがきっかけでゴーストになったんだろ、お前は」
「・・・そうだけど、俺はいまの生き方で満足してる。いまさら生き返る気はないんだ」
「・・・本当にか?」
その目を見て、嘘は言えないと察する。
生き返りたい、当たり前だ。俺は響に、会いたい。
「お前は響に会いたいんじゃないのか?」
「だからって、いま会ってどうするんですか? 彼奴が死んだとき、どうなったのかは・・・見てました」
「・・・そうか」
だから急いで英雄眼魂を集めた。半死半生状態でもいいかとも思ったが、それでも傷付ける気がした。
だから生き返り、会うしかないと思っていた。
だけど、
「だけど俺は生き返らない」
「どうしてだ!?」
「・・・」
そのことをこの人には言えない。
仙人が予想できなかったイレギュラーである理由、この人にはけして言えない。
「黙らないでくれ・・・お前を、お前達の人生を壊したのは、私なんだ」
だから言えない。傷付いて欲しくない。
「あんたがそう傷付くのなら、俺はなにも言わない」
「それは・・・私に関係あるのか」
「・・・」
「黙りはそうだって言ってるようなもんだ・・・私の所為で、生き返らないのか?」
「違う!!」
「ならなんだ!?」
その問いかけに、何も言えない。
「・・・あんたなら、真実を知ってもそういう風にしか受け止めないから、言わない・・・たまたまだ。運が悪かった、それだけなんだ」
「それで、はいそうですかって納得できるかよ・・・」
黙り込む二人。
どうするべきかわからない。答えが出ずに、ノイズの気配に付く。
「ノイズ!?」
「なに!? わかるのかよ」
「仙人に頼んで、ノイズの気配がわかるようにしてもらったんだ」
そう言ってから、ウルバイクを呼び、それに乗り込む。
奏も連絡してみると、驚愕する。
「響がネフシュタンの奴に襲われてる!?」
「!?」
それを聞いた途端、すぐに走り出す。
奏はいま戦えない。そのためその後ろ姿を見るしかなく、舌打ちする。
「・・・彼奴らの人生滅茶苦茶にしておいて、私はなにもできないのかよ・・・頼む翼・・・」
その言葉を仙人はそっと聞いていた。
仙人もまた考える。自分が壊した人生を、それを考え苦悶する。
「タケル、龍よ。お主らならどうする・・・ワシは彼女たちに、どうすればいい」
『開眼! ハーツ!!』『スタート覚悟!! ガンガンゴースト!!』
巨大な剣に阻まれる少女は、よく見ればネフシュタンの子だった。
その鎧がはがれ落ち、赤い鎧、重火器を纏っているとところに、ハーツが現れる。
「テメェ・・・」
「!?」
「あなたは」
「・・・」
内心状況はわからないが、彼女は何かしらの事情がある子なのはわかるが、気になる点がある。
例の、ノイズを取り出す杖を持っていない。
「・・・君はなにがしたい」
「・・・テメェには関係ねぇ」
四者というべき状況下、その時、はがれ落ちているネフシュタンの鎧が一カ所に集まる。
「なんだ!?」
「!? フィーネ!?」
赤い子が、離れた位置にいる、コートの女性にそう呟く。彼女の手元に、ネフシュタンの鎧が集まっている。
「使えない子・・・あなたは用済みよ」
それに驚愕する赤い子。その様子を見て、なんか知らないが、
「気に入らない・・・」
ウルバイクを走らせ、その女性へと迫る。
だがノイズ、それを取り出す杖を向けられたが、
「亡霊には効かねぇよ!!」
チョーガンガンセイバーで切り伏せるが、後ろからミサイルが迫る。赤い子が狙ったらしいが、それも効かない。
バイクを回転させ、その間にガンモードにして撃ち落とし、再度回転して、女性を見る。
その様子にほうと、サングラスなどで素顔が見えないが、長い金髪は呟く。
「やはりおもしろいな、神代ハヤト」
「!!?」
この女性が自分の名前を言った。着地する瞬間だったため、少し隙を作りだしてしまう。その瞬間、女性は姿をくらましたが、逃がすわけにはいかない。
「待て!!」
その間知らなかった。
響が未来に、シンフォギアを見られたこと。それに気づかず、町を走った。
数日が過ぎた。あの後見失い、姿がいまだに消えないゴースト。
ウインドガラスを見ながら、ため息をつく。
「・・・ガングニールの所為か? はあ」
見た目高校生のため、あまり町中をうろつく訳にはいかない。中卒のようなものだが、身元を聞かれるのはまずい。
そうして歩いていると、赤いワンピースの子が視界に入る。
(ん?)
その足取りはふらついていて、次の瞬間、倒れた。
とっさに身体を動かし、その子を支えた。
「おい、しっかりしろ」
「・・・」
気を失っている。まずいと思いながら、どうするか考える。
自分はゴーストだ、救急車や、知り合いに頼むこともできない。
どうするか考えていると、
「あの」
その声に戦慄する。
真後ろ、フードを手にかけずに、深くしたいと思いながら振り返る。
そこで、僅かに見た子は、
「大丈夫ですか!?」
幼なじみの小日向未来だった。
とりあえず、未来の案内で、彼女の知り合いのお店に、ワンピースの子を運び、いま女性の看病のため、別室にいる。
フードのおかげで知られてはいないが、声で知られる可能性があった。
それを考えると、いち早くここから立ち去るべきなのだが、ワンピースの子をあのままにしておくのもできず、結果がこれだ。
(・・・未来)
そして隣の部屋から叫び声や怒声が聞こえる。なんだと思いノックしたが、入るなとワンピースの子に叫ばれた。
しばらくしてから、了解を取り入る。
無言のまま、フード越しで二人を見た。
「私は小日向未来、この人がここまで運んでくれたんだよクリス」
「・・・雪音・クリスだ」
そっぽ向かれたまま答えられ、どうするか考える。
声も名前も出せない。どうするか考えつつ、無難な答えを選んだ。
「通りすがりだ、気にするな・・・」
なるべく小さく、未来を気にかけながら答える。それにむっとなるクリスだが、気にしてはいられない。
「名前くらい教えろよ、その・・・感謝、してる」
「・・・気にするな」
「ふざけんな!!」
その様子を見ながら、穏やかに微笑む未来。いつも側にいる未来。
昔と変わらず、優しい友人だった。
「ほらクリス、落ち着いて」
「ったくよ」
「・・・」
その様子を見ながら、もう問題ないと思いながら、その場から去ろうとする。
「じゃあな」
「あっ、待って」
そう、
「まだ話は聞いてないよ、ハヤト」
そう聞くまでは、
「・・・」
あまりのことに時が止まった気がした。
振り返れば、真っ直ぐな瞳がこちらを見ている。
「・・・なんの」
だがすぐにフードを捕まれ、顔を見られる。
「幼なじみの顔や仕草ぐらい、わかるよ」
少しお怒り気味、いや優しい方だ。
そう思いながら、喉が渇く、ここまで緊張したのはいつ以来、自分のことを知った時以来だろうか。
「どうして、生きて」
「・・・未来、俺は生きてないんだ」
「えっ」
どうするか考える、ここにはクリスがいる。クリスはどうなってる?と思っているが、未来はその返答に叫ぶ。
「いままでどうしてたの!? どうして生きてたのに私達の前にいなかったの!? 響みたいになにかあったの!?」
その言葉に、クリスも僅かに顔を動かすが、いまは、
「待て、なんで未来が響のこと知ってるんだ」
「響のことって・・・響は」
「俺のことは知ってない。ああくそ・・・全部話すよ、それでいいだろ」
「・・・」
ゴーストになったことを、クリスの前とは言え、話さなければいけなくなった。
未来は信じられない顔をするが、響のことでクリスが反応したことに、ある違和感を感じた。
だから無視して、全部話した。
俺が生き返る可能性があったが、実際は無いこと。
だから、生き返ることをやめて、ノイズと戦えるいまの身体を選んだことを教えた。
「ふざけないで!!」
未来は叫んだ。それはどういう意味かと思うが、それは、勝手に決めたことだろう。
その通りのように未来は叫ぶ。
「生き返る生き返らないの時点で、その状態でもどうして私達の前から姿を消したの!? 響がどれくらい傷付いたか、知ってるんでしょ!?」
「だからって、百日過ぎたら消滅だって知ったら、あの状態の響になんて言えばいい!? そもそも信じられないだろ、俺だって最初は信じられなかったんだぞ」
「それでも会いたかったんだよ、響は!! 響にとって、ハヤトは大事な人なんだよ!?」
「わかってる!! 目の前で死んだことについては悪いと思ってるし!! だけど、だけど俺は死んでたんだ!!」
「生き返ることができるんでしょ!?」
「生き返らないんだ!! むしろその可能性が高かったからやめたんだ」
「なんで!?」
泣きそうな未来の叫びに、静かに、
「・・・消滅するくらいなら、お前らの未来を守る力が欲しかった・・・わからない可能性より、確実な方を選んだんだ」
「ハヤト・・・」
「・・・」
黙り込む中、未来はいまにも泣きそうな顔をしている。
フードをかぶり、静かに身体を見る。姿が、手が透けられた。
「悪い、俺はもうゴーストだ。響には言うな、彼奴の知るべきことじゃねぇ」
「!?」
その瞬間、姿を消して去る。
何かの叫びが聞こえたが無視した。それしかできない。
少し離れた位置、姿を消しながら、後ろを振り返る。
未来は、泣いているだろうかと思いながら、だけど、
「生き返らない・・・そうだ、生き返ることができないんだ」
その叫びに反応するように、ノイズの気配と、警報が鳴り響く。
それに驚きつつも、やることはかわらない。
「命爆ぜるぜ・・・」
歌が聞こえる。この歌はなんだろうと思いながら、ハーツはノイズを討つ。
その歌い手と目があった。それは、
「クリス」
「お前・・・」
それは先ほどの少女、バイザーがないおかげではっきりわかる。
クリスがシンフォギアを纏い、ノイズと戦っていた。
「言いたいことは後だ、ノイズを倒すぞクリス」
「私に近づくな!! これは私を狙ってきた奴らなんだ」
「知るか、俺はノイズを倒す。そのためにゴーストになったんだ!!」
『炎魂』『ホノオ・炎で吹っ飛べ爆裂だ!!』
爆炎と弾幕が火を噴き、辺り一帯のノイズは殲滅する。
いつの間にか背中合わせで戦いながら、クリスは何か言いたげな顔でこちらを見ていた。
「一気に叩く、火力が凄いから気を付けろ」
『ガンガンミーナー!!』『ダイカイガン・ホノオ・オメガドライブ!!』『オメガバスター!!』
チョーガンガンセイバーガンモードから、放たれる紅い閃光が辺りを包む。
その火力に驚くクリスだが、その様子を見ながら、静かに近づく。
「なんで助けた・・・私はお前の」
「俺はノイズを倒す亡霊だ、それ以上の意味はない」
「・・・お前」
「・・・」
そう言ってから、もとの姿に戻る。
ただ静かにクリスはこちらを見るが、すぐに姿を消して、その場を去る。
そうだ、ゴーストである。
もう、生きてない。
「この命は、爆ぜ尽くすまで使う・・・」
そう決意して、前へと歩く。
とあるカプセルの前で、仙人は静かに見つめる。
「・・・やはり無理か・・・」
カプセルの中に眠る少年、その胸を多う鉱石を見ながら、あるものを取り出す。
「・・・ワシにできることは、天羽奏、お前は戦う力を欲するか?」
そう言いながら、眼魂と共に、ベルトを見つめながら、静かに考え込む。
もう間違えることはできない。だから考えなければいけない。
お読みいただきありがとうございます。