戦姫絶唱シンフォギア×仮面ライダーゴースト・歌姫を守る魂   作:にゃはっふー

7 / 22
オリジナルライダーのストック無いよ。


第6話・イレギュラー

 さまよう中、クリス見つけた、つけてみた。

 

「というわけだ」

「わけだじゃねぇ!!」

 

 どこかの古いマンション、そこで姿を見せておく。クリスは激怒していて、それでも出ていけともなにも言わない。

 その様子を見ながら、腹でも減っているのか、とりあえず食い物渡す。

 

「なんで食べ物」

「いや、死んだときの所持品の唯一の金使った。まあ、いまの俺にはいらないから気にするな」

 

 彼女には全部話しているから気が楽だなと思いながら、そう言う。

 なにか言いにくそうな顔になるが、あんパンと牛乳をいただいているクリス。

 そしてしばらくして、

 

「!? 誰か来る」

「なに!?」

 

 警戒する二人だが、姿を消して除いてみると、驚いた。

 

「響んとこの司令官さんだ」

「!?」

 

 そしていま、三人は重々しい空気の中、静かに雨音を聞いている。

 クリスは昔、戦争に巻き込まれ、捕虜として生活していて、保護する子供として覚えていたらしい。

 そう言えば、ライブの日の新聞で、そんなんがあったなと呟く。

 

「その時の子がクリス?」

「ああそうだよ、神代ハヤトくん」

「・・・」

 

 黙り込むクリス、なにも言わずに、周りを警戒するが、人気はない。

 雨を見ながら、静かに思い出す。

 

「そう言えば、響はともかく、どうして未来まで響の、ノイズのこと知っていたんだよ!?」

「それは・・・」

 

 クリスをちらっと見るが、なんだと思うと、クリスが、

 

「あの時、私とあのバカが戦ってるとき、偶然いたんだよ・・・」

「・・・俺の運の悪さ呪うぞ世界・・・」

 

 そう言いながら、ため息をつく。

 その言葉に、弦十郎は静かに聞く。

 

「奏から聞いた、奏には言えない理由らしいが、いまならどうだ。自分のこと、もしかすれば」

「もしも、なにもない。俺は死んだんだ」

「・・・頼む」

 

 弦十郎は静かにそう言う、クリスも何か言えと言う顔で見ている。

 なぜクリスも聞きたがるのかわからないが、

 

「それは胸の鉱石の所為じゃ」

 

 突如現れた仙人が説明し始めた。

 クリスに仙人のことを伝え、仙人は静かに、真剣に言う。

 

「本来、ハヤトは死ぬはずだったが、ワシが死ぬ瞬間、肉体を永久保存するカプセルに、魂を、眼魂と言う物に封じた」

「本来の目的は、仙人の世界、眼魔世界での騒動を止めるため、15個の英雄達の魂が宿った眼魂、英雄眼魂を集めたかったんだ」

「そこまでか・・・そうだ。ワシは本来の世界の他に、保険として異次元の世界にいる英雄も含めて、眼魂を集めるために動いた」

 

 そして神代ハヤトを目撃し、白羽の矢を立てた。

 身体は大きな傷を負ったが治せるし、魂も問題なかった。

 

「じゃから、たとえ百日過ぎようとも、15個も集めなくても良かった。もとより、ハヤトは保険だけじゃ。ギリギリになったら、持っている眼魂と交換で、生き返らせるつもりだった」

「・・・ではなぜ、彼はこのままなんです?」

「・・・この世界の技術、ワシにとって、未知の技術の所為じゃよ」

「なんですと!?」

 

 仙人の予想外は、ハヤトはガングニールと適合者として、天羽奏から瀕死の重体だと言うのに、ガングニールを奪い取り、絶唱を歌ったこと。

 それが運命の分かれ道だった。

 

「ワシが回収した肉体は、その未知の鉱石が傷口を防ぎ、肉体を維持している。だがそれは一時的なもので、カプセル、外界に触れれば炭化する。まるでノイズ被害者のようにな」

「!?」

「調べた結果、ガングニール魂と連動していることから、それと関係がある。それを聞いて、推測が出来るか?」

「・・・」

 

 今度は弦十郎が考える版になり、難しい顔のままに、おそらくと付け加え、

 

「元々、奏は薬による強化で、ガングニールを纏っていた。本来限界をすでに超えている状態であり、あの場合、絶唱を歌っていたら、肉体は持たず、ガングニール共々消滅していたという結論だ。ということは」

「おそらく、その薬による不可がかかったガングニールを、その使用者の適正値ごと奪い取ったんだろうな・・・で、なければ説明がつかぬ」

 

 その言葉に、喉が渇く。けして奏には言えない。

 本来自分が背負うものを、他人に渡して延命しているようなものだ。奏が知ればどう思うかわかってしまう。

 しかもその所為で、その人物が死んでいると同じ事態ならなおのこと言えない。

 

「運が悪いな俺」

 

 本人はその一言で終わらした。

 

「ざっけんな!!」

 

 叫んだのはクリスだ。

 

「なに他人事のように聞いてるんだよ!? お前、見ず知らない奴のかわりに死んでるんだぞ!?」

「だからって、奏さん恨む理由にはならないしな・・・」

「それに理由がわかったなら、もしかしたら生き返るかもしれないんだぞ!? なんでそんな」

「必ずまたこれ使うから」

 

 それはガングニール魂。それに仙人は鋭い目つきで見る。

 

「わかっているのか、それを使い続ければ、魂を入れたハーツ魂が壊れ、魂が行き場を無くし、消滅する・・・お前さんはそこまで知っていて」

「響が戦ってるんだ、俺も戦わなきゃな」

「もう十分戦ったじゃろ、お前さん、ゴーストとして、多くの命や、人を、人生を守った!!」

 

 仙人はそう言いながら、だが首を振る。

 

「最も救いたい奴は助けられずに傷付けた」

 

 そう呟く。

 

 静かに、

 

「ニュートン、フーディーニ、ツタンカーメン、グリム、サンゾウ・・・俺が出会った英雄の魂達からも言われたよ。それでいいのか?って・・・」

 

 ニュートンは納得できず、フーディーニはそれでもいいが、自分を縛る鎖が外れることを祈ろうと言ってくれた。

 ツタンカーメンは静かに受け入れて、グリムは悲しそうに、サンゾウも受け入れた。

 

「戦争とかで、勝手に力使ったとき、ノイズが多く出たあのとき、ガングニール魂を使ったときに分かった、俺は、生き返らない。だからこそ、俺は選んだ、響達の世界を守るための力、この身体であり続けたいって」

「お前さん・・・」

「ノイズを倒さなきゃ、響達の未来は守れない」

「お前はいいのかよ!?」

 

 クリスは立ち上がり、襟を掴む。

 なんでだと言わんばかりに、こちらを睨む。

 

「どうして自分が死んでいいって言えるんだよ!? それで誰が、誰が喜ぶんだよ!?」

「・・・誰も喜ばない、不幸にするだけだ」

「!?」

 

 その言葉に、クリスは驚く。

 弦十郎と仙人は、その言葉に険しくなる。

 

「わかっているのか、自分のしていることが」

「意味求めてない、俺は、俺は亡霊だ・・・意味なんてない」

「君はそれでいいのか、君のこを思っている者、響くん達のことは」

「あんたら、生きてる人に任せるよ・・・」

 

 そう言って、フードをかぶり、姿を消す。

 それに弦十郎は何も出来ず、仙人は静かに座り込む。

 

「ワシは・・・なんで愚かなんだ」

「!」

 

 弦十郎は仙人を掴み上げ、その顔を見る。

 最初は殴ってやろうかと思ったが、その顔は、本気で後悔している顔であった。

 だからこそ、

 

「・・・なぜそこまでして眼魂を集めようとした・・・」

「・・・友のために・・・ただそれだけだった・・・だが、ワシは間違えた。ワシはハヤトから、無限の可能性を奪った・・・」

「無限の可能性か・・・確かにな」

 

 静かに放して、弦十郎は静かに目を瞑る。

 

「あれくらいの若者だ、どんなことも、なんにだってなれただろう」

「それだけではないだろう・・・命は無限の可能性がある。ワシは友の息子である、タケルを見てそれを確信した。だからこそ、ハヤトを救いたい」

「勝手だ・・・」

 

 クリスはそうつぶやき、仙人を睨む。

 だがその言葉を受け入れて、静かに頷く。

 

「それでも、ワシはやらなければいけない」

「・・・彼の肉体は」

「ほぼ、謎の鉱石、ガングニールでできている。全神経は全てガングニールでできていると言っていい」

「そんな事態・・・」

 

 完全共鳴、立花響の顔が一瞬よぎる。

 その時、がっしゃんと窓を割り、ベランダからクリスが逃げ出す。

 

「あの子は」

「訳ありの子だ・・・すまないが、俺はここで」

「待て」

「!?」

 

 その時、あるものを弦十郎に投げ渡す。

 それに弦十郎は驚いていた。

 

「奏と言う子に渡せ、元々はあの子の力だったから、調整しておいた」

「奏用の力・・・」

「あとはおぬしが決めろ」

「・・・」

 

 厄介なものをと思いながらも、仙人は姿を消す。

 あの男もまた、悩み、苦しんで答えを選んでいるのだろうと思いながら、それを持って立ち去る。

 

 

 

 ノイズを倒す日々の中、クリスを守るような形が起きる。

 

「私に構うな!?」

「気にするな」

 

 そう言い、雷魂で辺りに雷を放つ。斬撃のように切られたそれを見ながら、赤いそれを見せる。

 

「それは」

「聖遺物イチイバル・・・私達はシンフォギアって呼んでるもんだ。お前の身体の奴だよ」

 

 そう投げやりに答えながら、ハーツの姿のままだったが、クリスは歩き出すので追いかける。

 

「待てよクリス」

「ついてくるな」

 

 そう言われても、やることはないこともあり、ノイズに狙われているクリスの側にいる。

 と、あるライブ映像が見えた。

 

「生中継・・・風鳴さんのライブか」

「けっ、のんきなもんだよな・・・」

 

 離れていた位置だからか、それとも対処が早かったのか、彼女達の出撃は無かったようで、ライブ映像の中で、響達を見つけだした。

 

「よかった」

「なにがだよ」

 

 クリスは悲しげにこちらを見ている。

 フードを外させて、その顔をさらさせる。その顔を見ながら、

 

「お前だってあそこにいたかもしれないんだぞ!? なのに、なにがよかったなんだ・・・」

「・・・クリスは優しいな」

「なっ、なにいってるんだお前!?」

 

 顔を真っ赤にするが、少しだけ、心の重りが消える気がする。

 ライブの映像を見ながら、翼が前を向いて歌う姿、響の応援など、それを見ながら、もしもと呟く。

 

「俺的には、あそこにお前もいて欲しいな、響は友達少ないと泣くから」

「・・・お前は」

「俺は死人だ」

 

 苦笑して、フードをかぶる。

 だがその手を掴みクリス。静かに、

 

「どうして戦えるんだよ・・・お前には、もう戦う理由なんてないじゃないか」

 

 そう言うが、それに簡単に、

 

「それでも戦うさ、彼奴は泣き顔より、バカ面で笑ってて欲しいからな」

「・・・意味わかんねぇ」

「俺も」

 

 とりあえず二人でしばらく行動する。クリスはなぜか文句言うが、それを許す。

 そんな感じで、あの事件まで一人じゃない日々を過ごす。

 ハーツ魂が砕ける、その日まで・・・




仙人なに弦十郎さんに渡してるんだよ。
次回で無印は最終回、ハヤトがどうなるか、響は彼と出会うことができるかお楽しみに。
それでは、お読みいただきありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。