普通の少年とある精霊による伝説   作:飄零

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第2話 何も知らなかった俺

目が覚める。

すると当たりは何もないが火は消えていた。

布のようなものが俺の下に引かれている。

起き上がると鎧をまとった兵隊?が2人ほどいた。

「あの…あなた達は…?」

「! 目を覚まされましたか。 隊長がお呼びです。こちらへ」

兵隊についていくと綺麗なお姉さんが座っていた。

「あら、起きたのね。 こんにちは。」

「あ、こんにちは。 それであなた達は一体なんなんですか?」

「私達は対魔法使い(アルベジオ)討伐隊よ。」

「アルベジオ…?えっとそれは一体?

「… アルベジオというのは国の名前で、その国は魔法使いを使い世界を乗っ取ろうとしているの。私達はそれを阻止する事が仕事って感じかな。」

少し呆れた顔をしつつ説明をしてくれた隊長さん。

「はぁ… なんとなくわかりました。 それで隊長さんは何故こんな山奥の村に?」

「あ、私の名前教えてなかったわね。 私は4番隊隊長アーシャよ。 それとこの村に来た理由よね。 理由は魔法の感知よ。それも2つ。」

んまぁ一つは魔法ではなかったけれど

と後からボソッとつぶやいていたアーシャさん。

「この村で魔法が発動されたそれを私達は確認に来た。そしたら君が倒れていたのよ。 丸腰でね。」

「君なら何か知っているんじゃないかって思っていたのだけど知ってる事はある?」

「はい。俺は村を焼いた魔法使いと剣を交えました。」

表現あってるかな…?と不安になりつつも話を続ける。

「剣を…? でも君は剣を持っていないじゃない。」

(ユウキ。私を出してしまうのが手っ取り早いわ。)

ユールにそう言われ俺は右手に少し力を込める。

すると右手に青白く光り輝く剣が握られる。

「これが俺の使った剣です。」

魔を封じる剣(ラグナロク)この剣の真名。

「君は…契約者だったのね…」

アーシャさんは目を丸くして俺を見つめていた。

 

契約者。それは精霊と契約を交わした人の事を指す。

普通の人間は精霊を見る事も出来ないらしい。見る事が出来たとしても契約を交わす事ができないそうだ。

 

「その魔法使いは俺との戦闘中逃走しました。」

「では君は魔法使いと戦闘をしたのね?」

「はい。ですが特に何も。」

魔法使いとの話を聞くとアーシャさんは俺にいろいろな事を聞いてきた。

その中で2つすごい事がわかった。

「その契約した精霊は真名契約なの?」

真名契約。聞いた事のない契約だ。

それが何を意味するのかわからない俺は黙っていた。

するとアーシャさんは真名契約について説明してくれた。

「精霊と契約をする際必要なのはお互いの同意と契約に必要な魔力。でもそれは普通の契約でしかない。 普通の契約では使えるのは精霊のほんの一部分の能力だけ。しかし契約後に真名契約と言って精霊の全てと契約する事が出来る。その際に必要なのは精霊との絆と契約者の想いが必要となる。これが契約と真名契約の差よ。」

「君は真名契約をしたの?」

俺がユールと契約をした時は洞窟の前で契約をした。

器を見た事はあるが目の前で契約はした事がない。

「いえ、していません。」

「そう。 まだダメなのかしら。」

「それで君に一つ頼みたい事があるの。」

「私と手合わせをしてほしいの。」

「はい…?」

 

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そんなこんなで俺はアーシャさんと対峙してる訳だがどうすればいいのだろうか。

「ユウキ君! 手加減はしなくていいわ 全力で来なさい。」

(ユウキ。アーシャはあのように言っています全力で行きましょう)

「ユールそれ大丈夫なのか…?」

 

すると周りの兵は俺とアーシャさんを中心に円状の結界を作る。

「ユウキ君!手合わせ開始(スタート) よ!」

アーシャさんは魔法を詠唱し始める。

(ユウキ魔法なら私が…)

そこまで言ったユールは途中で無言になる

「ユール? 大丈夫か?」

(は…い こ…れは…ふ…かく…でし…)

「くっ…」

「制御魔法でも連絡が途切れる程度しか起きないのね…」

その後俺はアーシャさんとの距離を詰める。

剣と剣がぶつかり合い激しい金属音が鳴り響く。

戦闘に慣れていない分俺の方が不利だが今のところはまだなんとかなっている。

アーシャさんは剣を交えながら詠唱をしている。

ゼロ距離で撃たれたら魔法は斬れない。

少し間を空ける。

そこにアーシャさんは魔法で追い討ちをかける。

俺はその魔法を全て切り落とす。

「魔法切れちゃうなんて…」

「私も本気出さないとダメね…」

そこからは防戦一方になり最終的に剣を弾かれ俺はなすすべなく負けた。

 

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全く疲れてない俺を見てアーシャさんはものすごく驚いていたが理由は一つだ。

精霊を使うと魔力を使う。それは強力な精霊ほど使用量も多い。だが俺は今息ひとつ切らさず立っているのだから。

 

そんな風に思っているとアーシャさんは俺にこう告げた。

 

「ユウキ君。君は私たちの隊に入る気はあるかしら?」

 

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