「ユウキ君。君は私たちの隊に入る気はあるかしら?」
そんな話をされた俺は何も言えずにその場を離れてしまった。
その日の夜俺はあの洞窟にいた。
(ユウキ。アーシャの隊に入る気があるのですか?)
「いや…今はどうしたら良いのかわからないんだ。」
「入ったら村を壊滅させた奴らを倒せるけどそれは同時に俺の命も危険に晒されるって事だし、入らなかったらそれは多分後悔してしまう。」
(それなら…「そうだよ答えは一つしかないんだ…」
「だけどやっぱりまだ怖い。 俺はユールの力で強くなった。俺自身は全く変わってない。」
(ユウキ。私の力で強くなっているというのは少し違います。 私の力をあなたが自分でコントロールしているから強くなれているんです。 だからあなた自身が変わってないと思っていても大きく変わっているんですよ。)
「…そうだと良いな。」
「そういえばユール。お前の器はこの先にあるのか?」
(いえ、私の器は遠い昔に封じられました。その器から出ていた私は今この時代まで一人で生きていたというか存在し続けていたという事です。)
「って事はその封印解かないといけないな…」
(ユウキ…? 真名契約をする気ですか?今のあなたは私の力を少量獲得しただけでそこまで強くなりました。それと同時に魔力の消費量も増えました。私と真名契約をしてしまうと魔力が尽きてしまう。)
「大丈夫。俺の魔力は底なしだ。」
「それに、もし無理だなと思ったら可能になるまでどうにかするさ。」
小さい頃にした約束を守るために…
その発言を出そうとしてやめた。
「よし。それなら隊に入れてもらわないとな。」
「どこに封印されたのかわからないのは少し大変だがなんとかなるさ。」
(わかりました。 ユウキくれぐれも無理はしないように。)
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「アーシャさん俺を入隊させてください。」
(よろしくお願いします。)
ユールの声は誰にも聞こえないはずだがユールは俺と一緒にお願いをしてくれた。
その言葉を待っていたかのようにアーシャは声をかけた。
「えぇ 待ってたわ。 それじゃあとりあえず私たちの本拠地であるアルガイア城下町へと向かいましょう。」
「そこで改めて4番隊のメンバーを紹介するわ。」
「はい!」
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アルガイア城下町それは世界各国から集められた戦士が自らの実力を図ろうとデュエルをしたりするコロシアムがあったり、アーシャさん達のような色々な隊があったりとすごくにぎやかな所だった。
その城下町のはずれにある少し汚れた訓練所とその近くの宿舎。これが4番隊の生活スペースらしい。
訓練所の中に入ると何名かが剣や魔法で模擬戦をしたり、お互いの戦闘を分析したりとみんなで強くなろうとしていた。
「はい!みんな集合!」
アーシャさんの掛け声で訓練所で模擬戦をしていた四人は集まった。
「まずはこの子を説明するわね。 この子は昨日魔法使いを撃退した少年、ユウキよ。」
その発言で周りの目は少し変わる。
「それじゃあ後はみんな各自自己紹介をしてね。」
「あ…えっと…わ、私は…カヤです…。」
カヤという女の子は青い瞳の女の子だ。
「…ティア よろしく。」
ティアと名乗った子はカヤに近い体格だが無口であまり表情も変わらないようだ。
「フィアナよ。 よろしくね。 防衛魔法は割と得意よ。」
フィアナ。みんなよりも身長は高くしっかり者のお姉さんのような感じだろうか。
防衛魔法が得意なら俺の訓練で使えるかも…
(ユウキ。私の力をその辺の人が止められるわけありません。)
えっとユールが怒った…?
「ウィルです。よろしくお願いします。あっ…接近戦が得意です。」
「4番隊の説明はこれくらいね」
アーシャさんがそういうとみんなは各自の練習へと戻っていった。
「あの…俺は…」
「大丈夫よユウキ君。 君の相手は私がするわ。」
「ここだと危ないし外でやりましょうか。」
この後俺はアーシャさんと訓練を始めた…