ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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11話 〜罪の王の世界〜 供奉院との接触

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 涯

 

 

 

 

 

 

 

俺たちが城戸研二と桜満集を救出する作戦をとって数日……いよいよ今日がルーカサイトを攻略する決行日前日だ。決行する前に、ある所でしなければいけない事があるから、今はチームを組んで外に出ていた。

 

だがそこで予想外の事が起こった。俺が行った地点に、ルーカサイトの攻撃が発射されたのだ。その時に俺とチームを組んでいた者たちは、その攻撃される地点にいたのだ。

 

俺は正直、ここでやられてしまうのだろうと、そう思ったのだ。

 

(これが……俺の運命か……)

 

「涯さん‼︎」

 

そう思って諦めていると、チームの中で最年少の梟が俺を突き飛ばす。だがそれでも直撃コースだ。俺は、自らを焼くであろう上空から降り注ぐ青白い光を眺めていた。俺を殺すだろう、その光を目に焼き付けようとした……だが……。

 

 

 

 

 

 

ドギュゥーゥンッ‼︎

 

 

 

 

 

 

その音は、近くから聞こえた。音がしたと同時に、俺の視界に紅と白の紅白が混じり合った様な光線が、ルーカサイトの青白い光と正面にぶつかって、あろう事か相殺した。

 

〈全く……そこで諦めたら、あんたの辿ってきた事が全部台無しになるぜ?〉

 

その声は聞いた事がなかった。だが、こんな事ができるのはあいつしかいない。

 

「……どこからともなく現れて、用が済めば霧の様に消え去る。君は神出鬼没だな……愛護颯也」

 

〈はて? そんな名前は聞いた事もないし、あまつさえ俺の名でもないな。俺の名前は可能性の獣だ。まぁ、覚えようが覚えまいがあんたらの自由だ。さて、俺はやる事はやった。帰らせてもらおう〉

 

「待て……君には陰で助けられてもらっている。俺達はその恩を返せていない」

 

〈何の話をしているのやら……俺はあんたらの事を助けたのは今回が初めてだ。恩と言っても……ただ俺にも攻撃を加えようとしてきたから、結果としてあんたらを助けたに過ぎない。……長居したな。俺はここで失礼しよう〉

 

そう言って可能性の獣と名乗る奴はその場から一瞬にして姿を消した。

 

「痛たた……あれ? 何で僕は生きて……っ⁉︎ 涯さんはっ⁉︎」

 

「梟か。俺も無事だ。皆も無事な様だな」

 

俺は皆の無事を確認しつつ、こう思っていた。

 

(本当にあいつは……俺にも……あんな強さが)

 

昔からあんな強さが自分にもあったなら……こんな世界にはなってなかったんだろうな。

 

「なぁ……そうだろ? 真名……」

 

俺はそう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その翌日……。

 

 

 

 

 

 

「これが、昨日俺の身に起こった事だ」

 

涯は、葬儀社の幹部にそう説明していた。

 

「それにしてもですが、いよいよもって謎ですね。彼の存在……こちらでもどうにか経歴を調べようとしましたが、この世界に愛護颯也が生まれたという形跡が一切無い。それに、メンバーが毎回監視をして写真を撮っても顔部分はぼやけ、さらには似顔絵も描かせたところ、全員が全く違う顔を描いている。更に謎なのが、彼の展開していた武器ですね。エンドレイヴなど、何十年も前と比べれば技術は進歩したと言っていいでしょう。しかしあの武器はそうそう作れるものではありません」

 

葬儀社の参謀役である四分儀がそう口にする。

 

「確かにそうだけどよ……でも結果的に俺達を助けてるんだろ? なら身元とかどうでもいいんじゃねぇか? それに、これまで出てきた武器の話も気になるし、何より強いんなら1回手合わせしておきたいなぁ」

 

そう口にしたのは月島アルゴという男で、長身で外見的には痩せている。だが葬儀社の中では戦闘能力は高い人物であり、痩せている様に見えて実は筋肉質である。所謂細マッチョに入る部類だ。だが、これで高校2年というのだから恐ろしい物を感じる。

 

「それは止めておけ。ルーカサイトの攻撃を無力化する力を持っているんだ。最悪の場合死ぬぞ」

 

「確かにそうですね。ですが、彼の持つ武器には私も興味があります」

 

涯がアルゴにそう言った後、大雲という名の男が言った。体格はとても良く、力士とも張り合えそうである。

 

「そう言えば、綾ねぇのシュタイナーに戦闘記録が残ってたはずだから、それを後で解析してみるのも良いかも! でも、素顔とかモザイクがかかって見えないんだった……」

 

猫耳を頭につけた少女、ツグミが前の事を思い出しながらそう口にした。

 

「確か前にも解析を頼みましたよね。あの時も、確か解析不可能でしたか」

 

「そうね。まさか私に解析できない物があったなんて思わなかったわ。その時はショックだった〜。それに今回はマスクつけてるんでしょ? 解析しようにも、顔が隠れてちゃ意味無いわ」

 

「……これはいよいよ厄介ですね。確かに彼は、結果的に私達を助けてはいる。しかし、もしこちらが民間人も巻き込む様な作戦を立てたとしたら、彼は迷う事なく私達を攻撃するでしょう」

 

「だが俺達は、そんな非道には走らない。何せ、この国を元のあるべき姿に戻すために行動しているからな」

 

「えぇ、そうでしたね。私達はそのために動いているんですから」

 

今回の葬儀社幹部会は、こんな形で終わった。

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数日経って、ルーカサイト攻略当日になった。俺は、葬儀社とは連携せず独立して今回の作戦に参加している。涯には、その作戦に参加するとは言ったが、一緒に行動するとは一言も言ってはいない。

 

それなんで、当日に起こった事だけ話そう。

 

俺がした事……それは、遠距離からの援護攻撃だった。まずは外の敵を一掃(勿論人は殺めていない)し、配備されていたミサイルも破壊した。大体を一掃できたと思ったら、次には施設に乗り込み、配置されていたエンドレイヴを機能不能にした。だがそこでアクシデントが発生した。なんとルーカサイトの1機がコントロール不能となったのだ。現在日本に向けて落下中の様だ。

 

(原作と同じく、あの唐変木がやらかしたか……)

 

俺の中ではもうこの呼び方が定着した。というかもうこの呼び名で良いよな?

 

そんな事があったが、結果は原作と同じく、涯が集からもらったルーカサイト発射装置で、落下中のルーカサイトを撃墜するというものだった。しかしそれは、同時に涯が犠牲になる事を意味した。でも俺は助けなかった。

 

何故かって? 俺が助ける前に集が突っ走って助けたからな。だからここはあいつに花を持たせてやろう。

 

そこから俺はその場を去った。

 

それからまた数日が経った頃かな。とある人が俺の元に来た。その人物は……。

 

「お主が巷で騒がれておる神の使者かの?」

 

その人は初老の男性だった。

 

(確か……供奉院グループの現党首……だったか?)

 

「ほうほう、その顔ぶりからすると、儂の事を知っている様じゃの」

 

「そこまでは知りませんかね。ただ、貴方が供奉院家の現党首である事と、そのグループが強大である事ぐらいですよ」

 

「そうかの。それでじゃが、儂がここに来た意味も分かっておるであろう?」

 

「……この前のGHQの施設が葬儀社に襲われた際、その施設から助け出した患者の中に貴方の身内がいた……だからそのお礼がしたい。と言ったところでしょうかね?」

 

「その身内の顔も分からぬのに、どうしてそう言い切れるのかの?」

 

「簡単です。誠に勝手ながらあなたの心の中を覗かせてもらいました。だから答えれました。そしてあなたの心の中には、もう1つ思っている事がありますね?」

 

「……そなたの言う通りですじゃ」

 

「私は、誰かに感謝されるために助けているわけではありません。目の前で助けれる命があるから、私は助けるんです。だから、感謝は要りません」

 

「……そなたのそのまっすぐな瞳……力強いその表情……迷いが全くない様に見えまするな」

 

「いえ、私にも迷いの1つや2つはありますよ。ただ外に出さないだけです。それに、私の迷い事と人を救うのは別ですからね。だからそう見えるのでしょう」

 

「そう言い切れるところも、現代に住む者達にはそうそうおらんな。そんなそなたに……頼みたい事があるのじゃ」

 

「……まずは話だけ聞きましょう。受けるかどうかはその後です」

 

「かたじけのうござりますじゃ」

 

「それはまだ早いですよ。それで、話とは?」

 

「実は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は、供奉院の現党首の話を聞いた後、とある高校に来ていた。結果的に、現党首の願い事を聞き入れたのだ。

 

(それにしても……俺がまさかこの世界でこんな事をするとは……)

 

俺がこの世界でやる事になった事……原作ブレイクとも取れるそれは……。

 

『それでは、今日新しくこの学校に赴任して下さった先生を紹介します』

 

俺は司会の女性に促されて壇上に上がった。……もうこれで察したろう? そう、俺がここにいる理由は……。

 

「皆さんおはようございます。今日この天王洲第一高校に赴任しました。愛護颯也と言います。今回違う高校へ転勤してしまわれた保健室の先生の代役という形で、今回赴任してきました。前いた先生の様に、皆さんに信頼されるか分かりませんが、どうぞ宜しくお願いします」

 

こうして俺は、この物語の舞台の1つである高校に赴任した。




オリ主が高校の先生になりました。というより教員免許は持っているのでしょうか?

えぇ、持ってます……偽造ですが。

この展開は、供奉院グループの現党首が仕掛けた事です。勿論元の保健室の先生の転勤も関わっています。

という事で、これからオリ主は先生としてこの物語の人物達と関わっていきます。

どう関わるかは……これからのお楽しみという事で。
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