ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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さて、これまた投稿が遅くなってすいません……。

さて、今回で第二次ロストクリスマスは終わりです。勿論バトル回でもあります。

それではご覧ください。


21話 〜罪の王の世界〜 茎道……貴様は万死に値する 後編〈下〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は茎道の意識を刈り取ってある場所に来ていた。それは、最初のアポカリプスウイルスの感染者である桜満真奈が囚われている塔の中枢だった。そこでは既に桜満集と恙神涯がいた。そして、綾瀬が操っているエンドレイヴがいた。

 

どうやら今は楪を救おうとしているか。そのために涯は集に、自分のヴォイドを取り出すように言い、集はそれに従う。それは中型の銃だった。それを涯は受け取り、楪に向けて撃つ。俺はそのヴォイドの効果が分かっていたから何もしなかった。と言うより、未だに俺の存在には気付いていないだろうな。

 

それはさておき、楪に涯が放った銃弾は当たり、その瞬間に楪のヴォイドが胸から剣のヴォイドが顕現した。それが集の手に渡り、集と涯は楪の方に走り出した。しかしそれに反応したアポカリプスは集と涯に襲いかかった。

 

『涯! 援護します‼︎』

 

そこで綾瀬が動いた。2人を襲おうとするアポカリプスに攻撃する。集と涯も自分達に襲いかかるアポカリプスに攻撃する。そうして楪の元に順調に進んで行く。しかし、ここで綾瀬の方に危機が迫る。自分達に攻撃を加えている綾瀬を敵と認識したアポカリプスは、今度は綾瀬に攻撃を仕掛ける。それに綾瀬も気付くが、どう動いたところで間に合いそうになかった。

 

(くっ……ここで私は涯を助ける事が出来ないの?)

 

そう思っていた時だ。

 

「ふん、ウイルス如きが私の大切なものの1つを穢そうとするな」

 

そんな声が辺りに響く。それと同時に綾瀬を襲おうとしていたアポカリプスはピンク色の複数の光線に貫かれ消滅した。

 

『ブ、ブレーカーさん⁉︎』

 

「やぁ、少し待たせてしまったかな?」

 

『いえ、こちらこそ助かりました。感謝します』

 

「そんな堅苦しくしなくても結構ですよ。さて、私もそろそろ鎧を解きましょうか」

 

そう言って颯也は纏っていた鎧を解いた。黒い鎧は、光の粒子になって消える。そして颯也の姿が露わになった。

 

「ふぅ……君の前でこの姿になったのは2度目だったかな?」

 

『えっ……あなたは……』

 

綾瀬の目にも、颯也の姿が見えていた。その姿はまさしく……。

 

『まさか……ブレーカーさんが神の使者だったなんて……』

 

「予想外だったかな? まぁ今はそんなことよりあっちだよ」

 

颯也が集たちの方向を向く。そこでは既に楪の救出は済んでいた。しかし涯は楪がいたその奥へと走っていた。

 

『っ⁉︎ 涯! それ以上は危険です‼︎ 下がって‼︎』

 

綾瀬がそう叫ぶ。涯が向かおうとしている奥には、アポカリプスの結晶が既に構成されていた。そして綾瀬の叫び声は後一歩のところで届かず、涯はアポカリプスに体を突き刺されていた。

 

「……全く、私の目の前で無茶をする……」

 

颯也はそう呟いて涯達の所に赴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

side 涯

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は……ずっとこの時を待っていた。ロストクリスマスを引き起こした、俺にとっての最愛の人……。

 

「真奈……俺はやっとお前を迎えに来れた」

 

俺の目の前には真奈がいる。後一歩踏み出せばこの手は届く。だが俺はアポカリプスに体を貫かれていた。こうなってしまえばもうあの方法しか無い……。

 

「集……俺の体ごと真奈を貫け!」

 

「なっ……何言ってるんだよ涯⁉︎ 他に……他に方法は無いの⁉︎」

 

昔は俺よりも強かった集が今の状態にしてしまったのは……俺のせいでもある。久々に会った時は、見損なっていた。昔の強さが奴から無くなっていたからだ。だが、集は葬儀社に入って少しずつ変わった。いや、戻っていったの方が良いな。

 

そして今集は迷っている。俺に剣を突き刺すか、それとも別の方法を探して実行するか……。しかし、そんな時間は無い。このまま時間が過ぎれば、またロストクリスマスを引き起こしてしまう。だから俺はそんな集に叫ぶ。

 

「集‼︎ 今は迷っている時間は無いんだ! だから俺ごと真奈を突き刺せ!」

 

「くっ……うわぁぁぁっ‼︎」

 

そして集は叫びながら涯と真奈に剣を突き刺そうとする。そして剣の先が涯に触れる……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その手前で。

 

「やれやれ……私が生徒にそんな危険な真似をさせる訳が無いでしょう?」

 

剣は涯を貫かず、その手前で止まる。しかし、剣からは血が流れていた。その血は、剣を握っている手から流れていた。

 

「ま……愛護先生?」

 

「ん? どうしました? 桜満くん」

 

「ど、どうしたじゃ無いですよ! その左手……」

 

そう、その血は颯也の左手から流れる血だった。その血は未だに剣からはポタリポタリと床に落ちていた。

 

「先生……これは僕がやらないといけないんです……。だからその手を離して下さい」

 

「そうだ、愛護颯也。お前は確かに今は教師の立場だろうが、これは既に集にしか解決できないんだ! だからそこをどけ‼︎」

 

集と涯から互いにそう言われる。しかし颯也はその剣を離しはしない。それどころか……。

 

「全く……勝手な事を言ってくれるな? 俺は目の前で助けれる命を放り出すほど、性根は腐ってはいない。ここは俺に任せろ」

 

そうして颯也は集に剣を下げさせる。それを確認すると、颯也は右手にある剣を顕現させた。その形は歪で、剣の柄はY字のようになっており、その中心に赤い鉱石がはまっていた。そして刀身の幅、長さは普通だった。ただ刃の部分は角ばっているものの、幅は何倍にも広かった。

 

「さぁ……俺は今から君達を助けよう。その因果から解き放つ」

 

颯也は剣の刀身に自分の左手の血を塗る。すると、その歪な剣は青い光を放つ。それを颯也は上に掲げる。

 

「俺は願う……この2人の因果が負ではなく、正の人生を歩む事を! だから……その願いを叶えるために、俺の声に応えろ‼︎ ローレライ‼︎」

 

颯也がそう叫ぶと、歪な剣、ローレライは青い光を強める。その切っ先を涯に向ける。

 

「少し痛いが……我慢してくれよ!」

 

そして颯也はローレライで涯と、アポカリプスに囚われている桜満真奈を貫く。

 

「ぐっ⁉︎」

 

涯を激痛が襲う。涯の脇腹にローレライが突き刺さっている。しかし、ただ突き刺さっただけではない。

 

「解き放て! ローレライ‼︎」

 

ローレライは2人を貫いたまま半回転した。すると、桜満真奈を縛っていたアポカリプスは砕け、真奈は涯の腕に抱かれた。そして涯を貫いたはずなアポカリプスも消え去り、傷もいつの間にか癒えていた。そして、涯の顔の右目辺りを少し覆っていたアポカリプスも消えた。

 

「よし、これで問題ないはずだ……」

 

「……本当にこれで助かったのか?」

 

「あぁ。だが、あいつらはまだ諦めてないようだがな」

 

颯也が言った通り、真奈がいた最奥から続々とアポカリプスが構成され、構成された順から颯也達に襲いかかる。

 

「ここは私に任せて、涯は真奈さんを連れて下がりなさい。そして桜満くんも、早くここから離れなさい」

 

「なっ⁉︎ お前をここに置いていくだと⁉︎ そんな事は「今は言い合っている時間ではないはずです。さっさと片付けますから、君達は早く行きなさい」

 

颯也はローレライを振るってアポカリプスを薙ぎ払う。

 

「……帰ってこいよ」

 

そして涯は颯也を背にして走り始める。集はそれに戸惑うが、颯也に催促され走り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて……桜満くん達は綾瀬さんに外まで連れ出されるでしょう。あぁ……これでやり易いかな。

 

「さぁ……主犯はお前達ではないが、今日私の予定を潰したんだ。全て滅ぼされる覚悟はできてるだろう?」

 

颯也がそう言う間にもアポカリプスは颯也を襲う。しかし颯也はそれを気にも留めなず、剣の一振りでそれらを塵に変える。

 

「そんなんで俺を倒そうと?」

 

その言葉に反応したかのように、アポカリプスは一点に集い、形を形成していく。そして最終的にそれは巨人となった。その巨人は颯也を手の平で押し潰そうとする……が。

 

「……興醒めだな」

 

颯也はその攻撃も一振りで屠る。

 

「さぁ……精々俺の怨みを晴らせるぐらいには……いや、やはり早めに潰そう」

 

颯也がそう呟くと、ローレライの刀身が赤く光る。そして颯也は一瞬にして巨人の目の前に移動した。

 

「大地の牙で滅べ‼︎ 魔王‼︎ 地顎陣‼︎」

 

颯也の左手がいつの間にか炎に包まれており、それを振るう。それは巨人の顔面を抉る。その後、両手でローレライの持ち手を持ち、壇上に構える。そして先程抉ったばかりの巨人の頭に、ローレライを叩きつけるように斬る。すると叩きつけた箇所から真っ直ぐ下に向かって赤い線が通る。それが床にまで達すると、床はまるで地割れが起きたかの様に割れる。それだけではない。割れた床から莫大な量の炎が噴き上がる。それは巨人をすっぽりと覆い、炎が収まるとアポカリプスの巨人は消えて無くなっていた。そしてその塔は、颯也が放った技によって倒壊した。

 

「……あまりにも脆かったな。こんなに呆気なく終わるとは……。さて、また日を改めて亞里沙さんと出かけるとしようか」

 

そんな事を呟きながら、颯也は自分が働いている高校に戻っていった。

 

(あ……結局茎道に裁きを下す事ができてないな。まぁ……どうせ麻呂眉が回収してるだろうし、またの機会にするか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side ユウ

 

 

 

 

 

 

「フフ、今回はこんな事になるとは思いませんでしたが、こちらも十分な成果を得られましたね」

 

一方颯也に退けられたユウは、茎道を回収した後倒壊した塔の跡地に来ていた。それは……颯也が残したある物を回収するためだ。颯也本人としては、それについては全く眼中には無かった。しかし颯也は、それ自身が颯也以外に影響を及ぼすと言う事を失念していた。

 

「神の使者の血……これさえあれば……」

 

ユウは、試験管に入った颯也の血を見ながら不敵に笑った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out




第二次ロストクリスマスがやっと終わりました……。長々と付き合わせてしまい申し訳ありませんでした。

本来なら普通に後編で終わらせるつもりだったのですが……それがまさかの4話分になってしまうとは……。

ともかく、茎道のためにこんなに時間を取らせてすみませんでした‼︎



と、謝罪はここまでにして、解説です!





ローレライの鍵

テイルズオブジアビスに出てくる、武装です。元々ローレライと呼ばれる存在を解放するために用いられる鍵です。では何故この物語のオリ主がその鍵を使えるかと言うと、単に神様からもらった能力で創造できるからです。また、創造といえどオリジナルではなく、贋作品。しかし、だからこそ完璧を超えれる能力も付与できる。と言う様な感じです。


魔王地顎陣

テイルズシリーズに出てくる技です。炎を纏った拳で敵を攻撃した後、剣を地面に叩きつける様にして敵を斬り、さらに地面から炎が舞い上がって敵を焼き尽くす攻撃をします。



よし、これで解説は終わりです‼︎

次回はもう少し甘めの作品を書きたいかな……。と言う事で、また会いましょう!
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