ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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今回から本作に介入する事になっています。そしてバトルシーンも書きました……が

このサブタイトルを見た人で、あぁ……まさかあいつらが出るの? と思った方々が多いのではないでしょうか? (勿論アニメを見ていた方で……)

まぁ中の人が同じなので、結局ネタバレも良いところですが……どうかご覧下さい。お願いします‼︎


本作介入 過去編
29話 〜本作介入 〜 墜ちろマダオ


 

 

 

 

 

 

 

俺は神様に転生してハイスクールD×Dの世界に来た。そう、おれの転生者としての日常がスタートするのだ。スタートするのだが……。

 

「……ここはどこだ?」

 

周りを見渡すとどうやらどこかの森みたいだし、しかも日本では見たことない品種だな。もしかして外国か? それに空が紫色だし……ん? 空が紫色?

 

(ちょっと待て……ここってまさか、ハイスクールで言うところの冥界なんじゃ……)

 

そう思っていたら、なんか大きな音が聞こえて来た。それも断続的なもので、俺からすれば、この感じは何かと何かが戦闘行為をしているように思える。まぁでも……。

 

(この世界でも俺のやる事は変わらないんだがな)

 

一緒に転送された亞里沙さんがいない事から、別の場所に転送されたと考えた俺は、その音が聞こえてくるであろうところに跳んで行った。勿論背中から羽とか生えないから空を蹴って行った。

 

そして音が聞こえる場所に着いたのは良いが……。

 

(あれって……もしかしなくても某アニメに出てくるマダオボイスのドラゴンとそれの対になる白いドラゴンだよな……まさか俺って、本編から数千年かあるいはそれ以上前の時代に転送されたって事だよな……。それでもやる事は変わらない)

 

俺は不殺をモットーにしているからな。ドラゴンであろうと殺しはしないさ。ただ無力化させられれば良い。

 

後は、今協力体制にある天使、堕天使、悪魔勢力への加勢だ。だが、このまま出るわけには行かない。と言う事で……。

 

「フォーム、EXAMシリーズ」

 

そう唱えると、俺の体は白と蒼、そして紅のトリコロールカラーの鎧を纏い、両腰には同じ形の剣を携え、背中にはシンプルなブースターを装備していた。そして顔がバレないようにフルフェイスである。

 

「さて、準備も整ったし行きますか!」

 

ブースターを吹かせて、戦闘が行われている所へと向かう。大体1kmぐらい離れていたが、それも僅か数秒で辿り着く。

 

それと同時に、どこからどう見ても魔法少女の様な格好をしている少女がマダオドラゴンに襲われそうになっていたから、その攻撃がその子に直撃する前に、その子をお姫様抱っこの様な形で抱き上げ救出する。

 

それからコンマ数秒後にマダオドラゴン(もう面倒だからマダオでも良いかな? 良いよね?)の口から炎が吐き出され、少女が元いた所を炎が襲う。

 

「どうやら間に合ったか……」

 

「あっ、あの……」

 

その声の主に顔を向けると、俺がお姫様抱っこしている少女から発せられていた。特徴としては黒髪をツインテールにしており、顔も中々……いや美人の部類だ。それも、どことなく童顔に見えるし、それに顔を見ているにも関わらず視界の端に映るのは、これでもかと言われるほど強調されている胸が……いや、これ以上考えるのは止めよう。なんだかまた背中が寒くなってきた……。

 

「あ、あなたは……?」

 

あぁ、失念していた。こんな得体のしれない奴にいつまでもお姫様抱っこされたくはないよな……それに顔も赤くなっている様だし……。恥ずかしさからだよな?

 

「あぁ……いつまでも抱き上げてしまってごめんね。迷惑だったね」

 

「いえ、だ、大丈夫です! それであなたは……」

 

「あぁ……私の事か。申し訳ないけど、君達に名乗れる様な立派な名前は無いんだ。だから本名は伏せさせて貰うけど……強いて言うなればアンフェアブレーカーと名乗らせて貰うよ」

 

「アンフェア……ブレーカーさん?」

 

「えぇ、そう覚えてもらえると……おっと、ここに止まるのは危険ですね」

 

「へっ? きゃっ⁉︎」

 

俺はその子を抱きかかえながら、マダオの攻撃を回避する。そ

 

「セラフォルー!」

 

そうしていると、多分この子と同じ陣営に属する人達なんだろうけど……背中からコウモリの様な翼や白く輝く翼の人達、そして黒い翼を生やしていた。多分悪魔、天使や堕天使の人達だよな。

 

見ると、イケメンの人や美人の人が多い。中にはダンディーなおじさまの様な人までいた。

 

そう考えていると、長髪の紅色の髪をした男性がこちらに来た。うん、イケメンだなぁ〜。それに声もイケボだ。

 

「あっサーゼクスちゃん!」

 

「大丈夫か? それに……」

 

サーゼクスという人がこちらに視線を向ける。多分俺を警戒しているんだろうな……それに他の陣営の方々もどうやら警戒しているな……。その気持ちは痛い程分かるよ。まぁそんな気持ちはあっちには分からないだろうなぁ……なんたってフルフェイスだからなぁ。

 

「確かに私が怪しいというのは分かる。しかし私はあなた方の敵ではないという事を分かって欲しい。申し遅れたが、私の名前はアンフェアブレーカー……ここではそう名乗らせて頂きます。そしてあなた方の敵ではない証拠に……今苦戦しているであろうあの2体の龍に対しての討伐に協力いたしましょう」

 

「……君1人で何とかなると思っているのか?」

 

その顔と声は……怒気をはらんでいた。俺に抱きかかえられたままのセラフォルーという子も、心配そうに俺とサーゼクスを見ていた。

 

確かに俺1人で何とかなるなんてあっちは思わないだろう。でも、俺はその結果を見せるとしよう。勿論……俺が今まで駆け巡ってきた世界での経験を全てつぎ込んでだが?

 

「なら……この子の事を頼む。私があの2体に対して牽制をかけるから、あなた方は敵の手が止まった瞬間に攻撃をして欲しい」

 

「お、おい! 待てっ‼︎」

 

俺はサーゼクスさんの制止を聞かず戦場に飛び出した。

 

「EXAMフルバースト!」

 

EXAMsystem……フルバーストモードを敢行します。

 

機械音が俺の頭の中に響く。するとフルフェイスの目が緑から赤に切り替わった。さて、最初から本気を出そう……牽制にな。

 

そう思ったと同時に、颯也はブースターを最初から一気に蒸して2体の大きな龍に接近する。

 

「「なっ⁉︎」」

 

2体の龍は、颯也の接近に驚くが、どうにか気を落ち着かせて迎撃に映る。

 

颯也はまず手に持つ二丁のビームライフルで龍に攻撃する。その際2体の周りを高速で飛びながらしているため、2体は攻撃しても颯也に当たらない。

 

逆に颯也の攻撃は当たっている……が、対してダメージは通っていない様だった。

 

「フンッ! スピードは大したものだが、攻撃はそこいらにいる雑魚と一緒だな‼︎」

 

「我らは倍加と半減の力を有する……その様な生半可なものでは通らぬよ」

 

(……お前らは俺の目的を全く理解していない。だからそんな考えにしか至らない。俺の目的はあくまで牽制だ。だからこそ1割の力も入れていない)

 

しかし変だな……何故が周りからの攻撃が無いような気がする……。

 

「余所見をしている場合か‼︎」

 

マダオの攻撃が俺に迫っていた。まぁ? そんなのはビームサーベルで簡単に受け流せるが?

 

「ちょこまかと鬱陶しい‼︎」

 

「それが今回の俺の役割だからなぁ……お前らのストレスが溜まるなら、幾らでもお前らの周りを飛び回るさ」

 

そこからはビームサーベルや腰に携えていたヒートサーベル……さらに優先式のミサイルで攻撃していた。まぁ……どれも1割以下だけど……。

 

「あぁクソ‼︎ これでも喰らうがいい‼︎」

 

マダオが強烈な炎を吐き出した。避けるのは簡単だ。だがその直線上には……。

 

(っ⁉︎ 危ない‼︎)

 

俺は回避しようとした進路を無理やりやめ、その子の元へすぐに直行した。炎は俺のすぐ後ろにまで迫っていた。なので俺はその直線上にいた子を突き飛ばした。そして、俺が代わりに炎に呑まれるんだが……。

 

(別に鎧とか纏ってなくてもこれ熱くないな……それにしてもどうやって出ようか? 普通に出たらなんかそれはそれで相手も反応に困るだろうしなぁ……)

 

と、何とも変な事を考えていた。

 

 

 

 

 

 

side セラフォルー

 

 

私はあの2体に恐怖していた。最初は、悪魔の未来のためにあんな龍なんてやっつけてやるんだって……そう思ってたの。

 

でもいざあの場に立つと分かっちゃったんだ……私は役に立ちそうにないって……。攻撃が通らないし、仲間も大勢傷付いた。そんな中で、あの赤い龍の目に私が止まった。その瞬間、足がすくんで動けなかった。

 

それで意識をいつのまにかドラゴンから吐き出された炎が私に迫ってきてた。

 

(あぁ……もうダメなんだ)

 

そう思ってた時だった。突然何かが私を抱きかかえて、いつのまにか私は助かっていた。

 

(もしかして……サーゼクスちゃん?)

 

でも彼は私よりも後ろにいたはずだ。間に合う確率なんて万に1つも無かったはず……。そして視線を上に向けると、そこには見た事ない鎧を纏った人がいたの。

 

「どうやら間に合ったか……」

 

その鎧を着た人はただ一言だけそう言った。顔もフルフェイスだから顔の表情なんて見れないけど、どうやら安堵しているようだった。

 

それからはその人がアンフェアブレーカーという名前だと知って、ブレーカーさん(名前が長いからこれで呼ぶ事に)は私を悪魔が多く布陣する所に連れて行ってくれた。

 

そこにサーゼクスちゃんも来たんだけど、それからブレーカーさんは1人であの2体を牽制するって言って、それをサーゼクスちゃんは止めようとした。私は2人を交互に見るしかできなかった。そしてブレーカーさんは私を宙に浮かせると、牽制はするから私達は2体に攻撃を集中させて欲しいという一言を残して2体に向かって言った。

 

サーゼクスちゃんは焦った声で止めようとする。私も1人では無理だって言おうとしたけど……その瞬間にブレーカーさんの動きが変わった。

 

上手くは言えないんだけど……どう見ても2体を圧倒していた。攻撃は通ってないように見えるけど……あの2体がイライラしている事だけは見て普通に分かった。

 

(でもあんな高レベルな戦いに……どうやって加わればいいの?)

 

多分ブレーカーさんは、私達があの龍を倒すだろうと信頼してわざと弱い攻撃しかしてないんだ。だからあんなに早く動いて撹乱しているんだと思う。2体が自分に集中するように……。

 

そしてこうも思ったの……あの戦っている姿がかっこいいって……あの人と一緒に戦いたいって……。

 

そう思った瞬間に、私の体は動いていた。

 

「セラフォルー! どこに行く⁉︎」

 

「そんなの決まってるよ! ブレーカーさんがあの2体を引き付けている間に攻撃するの‼︎」

 

「待て! 1人じゃ無理だ‼︎」

 

サーゼクスちゃんはそう言って止めようとしたけど、私はもうあの2体の側まで来て攻撃を放つ準備をしていた。

 

でもそれが悪かった……ブレーカーさんが避けた時、赤い龍の口がこちらに向いていて、既に炎も吐き出されていた。

 

(あっ……本当に今度こそ終わっちゃった……)

 

でも私は炎に包まれなかった。その代わりに……。

 

「あっ……わ、私のせいでブレーカーさんが……」

 

私の視界は涙で溢れて、泣くしかその場でできなかった。

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

side ???

 

 

 

 

「あのバカッ‼︎ またあんな無茶して……」

 

「ですが……正直あれで颯也は死にません。寧ろあの龍が返り討ちにあいますけど……」

 

「確かにそうだけど! でも私としたら心配なのよ……私を助けてくれた時だってそうだったし……まぁ、だから今向かっているんだけど」

 

「今回は私達2人で颯也の支援をする。それも前と同じく歌でですが……」

 

今颯也の元に向かっている2人は、戦いには直接介入せず、歌で颯也を鼓舞するようだ。因みに音響担当は神界で操作するようだ。

 

「さて、もうそろそろ着くわよ。正直歌うのは恥ずかしいけど……でも颯也のためよ。全力で歌ってやるわ!」

 

「ふふ、あなたも少し素直になったようですね。ですが……颯也にエールを送るという面では負けませんのでそのつもりで……」

 

「フンッ、望むところよ」

 

そして2人は魔界に召喚された。

 

「じゃあ手始めにこの言葉で届けてやるわ‼︎」

 

「えぇ、そうしましょう」

 

そして2人は同時に叫ぶ。

 

「「私の歌を聴けぇ‼︎」」

 

そう叫ぶと同時に、2人がいつも纏う鎧と服は綺麗なドレスとなっていた。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

side サーゼクス

 

 

 

 

 

 

 

僕達と天使、そして堕天使で争っていた。そんな中……僕達の争いに二天龍が介入してきた。その二天龍は僕達の事をなんとも思わず……甚大に被害を及ぼしていたんだ。このままだと争いどころではない。

 

だから悪魔、天使、堕天使の三陣営で一時的に同盟を組んで二天龍に対抗しようとした。

 

それでもこの二天龍に……全く疲弊しない。逆に僕達が疲弊して、既に被害も大きくなってきている。だけど……こんな所で諦めるわけにはいかない。今日でこんな事は終わらせなければいけないんだ。

 

そんな中で、セラフォルーが二天龍のうちの1体……ドライグに狙われた。

 

「逃げろ! セラフォルー‼︎」

 

だが足がすくんで動けなくなったんだろう。それが分かっていながら……僕は動けなかった。

 

(くっ……また大切な人を失うのか……)

 

そしてドライグから炎が吐かれた。だがセラフォルーはその炎に巻き込まれなかったんだ。

 

何故なら、鎧を纏った何かがセラフォルーを抱き上げ、その炎から逃したからだ。鎧を纏った何かは、それからもセラフォルーを抱き上げながらドライグの攻撃をかわし、僕達の所まで来ていた。

 

そして僕はそれに近づいた。すると、鎧を纏った何かはこちらを見たんだ。

 

その時……今までに感じた事ないほどの感覚に囚われたんだ。上手くは言えないんだが……感覚でいうと蛇に睨まれた蛙の様な……そんな感じがしたんだ。

 

それに驚いた事はまだあった、なんとその鎧を纏った何かは喋ったんだ。それも自分の意思で……。声も機械音ではなく、普通の男の声だった。

 

どこかの陣営が用意した人材なのだろうか? でも、そんな情報は知らされていない……では目の前にある人物は一体誰なんだろう?

 

そんな彼はまず、僕達の敵ではないと言って来た。それを示すために、あの二天龍を1人で牽制すると……でも僕達は複数人でそれをやって、呆気なく失敗に終わった。

 

それを彼は1人でやると言った。僕は正直ふざけるなと言いたかった。でも彼は、僕の制止を聞かずに二天龍に向かっていった。

 

正直彼1人で何かできるなんて思ってなかった。

 

でもそんな考えはすぐに打ち砕かれた。それは、目の前で繰り広げられる戦闘だ。二天龍に攻撃は入っていない様だが、それでも彼は二天龍を圧倒するスピードと手数で場を圧倒していたんだ。

 

そこで僕は彼の言葉を思い出した。

 

“私があの2体に対してい牽制をかけるから、あなた方は敵の手が止まった時に攻撃をしてほしい”

 

(彼はこの事を言っていたのか……)

 

だがあの中にどうやって入っていけと言うのだ。こう思ったのは僕だけじゃないと思う。周りを見れば、ミカエルもアザゼルも他の者達も動けない様だった。そんな中でただ1人……セラフォルーが動いていたのか見えた。

 

「セラフォルー! どこへ行く‼︎」

 

私はセラフォルーを止めようとした。だが彼女は僕の制止なんて聞かなかった。ただ彼を助けるために動いていた。そして行ってしまった。

 

そして僕はまた後悔したんだ。彼女は偶々ドライグの攻撃範囲に入ってしまった。それは本当に偶然だった。誰かが悪かったわけじゃない。ただ……彼女を無理矢理にでも止めていれば良かった。あるいは……僕も一緒に行っていれば……。

 

でも彼女はドライグの炎に包まれなかった。何故なら……。

 

「私のせいで……ブレーカーさんが……」

 

彼がセラフォルーを守ったんだ。それも彼自身もあの攻撃を避けようとしたのに、自分の身よりもセラフォルーの事を優先した。

 

(僕は……何を迷う事があったんだ……)

 

確かに彼の事を警戒した。何者かが得をするために彼を送り込んだんだと……でも彼は、そんな事はこれっぽっちも考えてはいなかった。それどころか彼は僕達のために動いてくれたんだ。そしてセラフォルーも1度ならず2度までも助けてくれた。

 

彼は……僕達を無償で信頼してくれたんだ。初めて会ったばかりだと言うのに……。僕は一体……何をしていたんだ。そんな後悔が僕の中に駆け巡った時だった……。

 

「「私の歌を聴けぇ‼︎」」

 

そんな声が聞こえた途端、戦場に美しい歌声が響いたんだ。それは僕の中に戦う闘志を芽生えさせた気がしたんだ。それと同時にある事が起きたんだ。

 

ドライグの炎に呑まれたはずの彼が……なんとその炎から出てきたのだ。それも無傷で……それに纏っている鎧も変わっていた。僕と同じ色の鎧を纏い、彼は大きな大剣を携えてこう行ったんだ。

 

「お前達が戦闘好きだと言う事はよく理解した……だが、女の子に2度も襲いかかった。それも私の目の前でだ……それにお前達は他の人達の都合も考えず自分のわがまま放題にやってきた様だな……。なら……私の都合でお前達を懲らしめても、文句はないな?」

 

締まらないセリフではあったんだけど……それでもどこか頼もしさを感じたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

炎の中で彼女達の歌が聞こえた。多分俺の事を心配してくれて来たんだろう。なら、いつまでもこの炎の中にいるわけにはいかないな……。

 

だから俺はそろそろ炎から抜け出そうとした。まぁ……抜ける時に少し驚かそうか……。

 

「フォーム、アルケー改」

 

俺はEXAMフォームから姿を変えた。それは、ギルクラの世界にいた時にも1回なった姿だ。ただこの前の時と変わった所は……大剣が2つに増えた事だ。まぁ外見的にはそうだが……それでもパワーはダンチだと言っておこう。

 

俺は纏わりつく炎を払った。まぁ違う姿になって、しかも自分の自慢の炎が効いてなかったら、マダオも驚くんだろうな。すると、案の定……。

 

「フンッ……やはり口だけの……ファッ⁉︎」

 

「よぉ……地獄の淵から帰ってきた」

 

マダオの驚いた表情が俺を迎えてくれた。いやぁ……面白い。さて、おふざけはこれぐらいにして……。

 

「お前達が戦闘好きだという事はよく理解した……だが、女の子に2度も襲いかかった。しかも俺の目の前でだ……それにお前達は他の人達のことも考えず自分のわがまま放題にやって来た様だな……。なら……私の都合でお前達を懲らしめても、文句はないな?」

 

颯也は右腕に備えてある大剣を右手まで滑らせ持ち、構える。その切っ先をドライグに向けながら言った。

 

「ふ、フンッ……そう言ったところで貴様の攻撃は「さっきのは手加減した……」……なに?」

 

「手加減していた。だが今からは少しだけ力を出すとしよう」

 

そこから颯也はドライグに攻撃を開始した。ドライグは巨体と自らの能力である倍加の力を持って颯也を叩きのめそうとする。

 

しかしそれも当たらなければ意味がない。逆に颯也の攻撃は次々とヒットして行く。颯也の持つ大剣の刃は鋭利な物だ。巨体故のドライグは、速すぎる颯也の攻撃を避けるに至らない。しかし、当たるといえどドライグからは血が出ていなかった。それでも痛みは伴う。

 

「何故血が出ていないのに痛みが……それに何故倍加も薄れて……」

 

「そんなのは当然だ……俺がお前に痛みを与え、倍加の効果も“斬って”いるからな……徐々に徐々に……そうするとほら」

 

「今が好機だ‼︎ 赤騎士に続けぇ‼︎」

 

「「「ウォォォッ‼︎」」」

 

「グアッ‼︎ ざ雑魚どもが調子に乗るな‼︎」

 

陣営の攻撃がドライグに入り、ドライグにイライラが募る。そしてそのイライラを元に尻尾で攻撃を払おうとするが……そこに偶々女性天使がいた。

 

「キャッ⁉︎」

 

その天使は死を覚悟した。しかし……。

 

「貴様……2度ならず3度までもか……その尻尾はいらないな」

 

「グガァァッ⁉︎」

 

ドライグの尻尾は颯也によって輪切りにされた。それも綺麗な幅に……。

 

「後これはオマケだ。素直に受け取れ」

 

颯也はもう片方の腕についていた大剣をてに持ち、それを逆手に持つ。同時に右手も逆手に持ち、その2つの大剣をドライグの両肩に突き刺した。

 

「グァァァッ‼︎」

 

「まぁお前がした事だとこれじゃ釣り合わないよな? だからこれも最後に持って行け。多くの罪を作りしこの龍に裁きの炎を焚べよ‼︎ イグニートプリズン‼︎」

 

颯也が呪文を詠唱する。するとドライグは巨大な炎に身を焼かれ、最後に真下から莫大な炎がレーザーの様にドライグを焼いた。

 

「あの様子ならドライグは我らでも対処できるだろう。残りはアルビオンにかかれ‼︎」

 

そんな掛け声が聞こえたのは、歌の歌詞が2番目に入る頃だ。マダオのことはもう任せても大丈夫だし、俺もアルビオンの方に加勢するか。まぁその前に……。

 

「フォーム、ダブルオーライザー」

 

颯也がそう言うと、アルケーとは全く違う鎧姿になった。主に青と白で装飾され、両腰には実体剣を、そして右手には折りたたみ式の剣が備え付けてある。

 

そして背中には飛行機の様な物がドッキングされた形で付いていた。

 

「あの半減は厄介だな……威力もそうだが、対象の速さも半減している様だ。ならこちらとしては2割……1番は捕捉されないのが良いが……」

 

そう言い颯也はアルビオンに向かう。緑色をした様な粒子が颯也を押し出す。両腰にある剣を抜き放ち、それをライフルモードに切り替える。そしてアルビオンに数発撃ち込んだ。

 

ピンク色をしたビームがアルビオンに何発か突き刺さり、それによってアルビオンは体勢を崩す。

 

「なっ⁉︎ どこから⁉︎」

 

「ここからだ」

 

「ぐっ⁉︎」

 

ビームが飛んできた所を見るが、そこには何もいなかった。代わりに別方向から颯也の声が聞こえ、同時にそこからビームが飛んでくる。

 

「その速さはなんだ⁉︎ 我の一定範囲に半減の力をかけていると言うのに……」

 

「そんなものは俺には関係ない……現にさっきまで手加減してても、俺には何ら影響無かったろう? 無駄話はここまでにして、ここから少し力を使おう。TRANS-AM‼︎」

 

颯也がまた何かの機動フェイズを唱える。唱えたと同時に、颯也の装甲全身が赤くなった。

 

「なっ……奴の動きが急に速く……「何処を見ている?」なにっ⁉︎」

 

颯也は両手に持つブレードライフルの引き金を引く。それは先程撃ち出された物よりも威力が高く、アルビオンの半減すら意味を成さなかった。

 

「そろそろ制空権もこちらに渡してもらおうか。その翼を貰おう」

 

右手に取り付けてある剣をライフルモードにしてアルビオンに3発撃ち、その後腰につけてあった実体剣を投擲する。

 

アルビオンはそれらの攻撃を脅威とみなして上空に高く飛ぶことで回避する。しかしそれも颯也の計算通りだった。

 

「これで墜ちろ! トランザム! ライザーッ‼︎」

 

アルビオンの目の前にはいつのまにか巨大なピンク色をした何かが迫っていた。それをアルビオンはギリギリで回避しようとするが、片方の翼がその餌食になってしまう。

 

「グアァッ……」

 

それで地に墜ちるアルビオン……颯也はそれを上から眺めていた。

 

「オーバーキルにも良いところか? まぁ、これだけ手を出したら、後はもう他の人がやってくれるだろう」

 

「ブレーカーさぁん!」

 

そう呟いたら、魔女っ子の悪魔の子が俺のところに来ていた。それにあの紅色のイケメンの方も一緒に。

 

それで気付いたんだが……魔女っ子の顔がなんか赤くなっていた。目も爛々と輝いていたのも分かった。うーん……俺この子に何かしたっけ?

 

「ブレーカーさん! あなたの戦い方……とってもカッコ良かったです‼︎ それに、私を2度も助けてくれてありがとうございました‼︎」

 

「いや、私はただ……目の前で女性が傷付けられるのが見たく無かったから助けたまで。それ以外に何も理由はありません」

 

「それでも! ブレーカーさんがいなかったら、私……多分ここにはいないから……。だからお礼を言っておきたいの!」

 

「その事については、僕からもお礼を言わせて欲しい……セラフォルーを助けてくれてありがとう。君がいなければ、僕は大切な友を失うところだった」

 

「……ではありがたく」

 

「それじゃあさ! もう二天龍ももうそろそろ討伐できそうだし、あっ! これはブレーカーさんのおかげなんだけど……でも貰いっぱなしは私は嫌だから、この戦いが無事に終わったら祝勝会を開こうよ‼︎」

 

「あぁ、それは良いな。ブレーカーさんも一緒にだな」

 

2人はそんな話をしていた。なんか俺も祝勝会に呼ばれるようだが……俺の勘が告げている。もうここにいる時間はないと……。

 

そう思っていたら案の定……俺の体が光り出した。

 

「っ‼︎ ブレーカーさんの体が透けて……まさか、もう行っちゃうの?」

 

セラフォルーさんは、俺がここからいなくなる事を勘付くと、さっき話してた表情が嘘のように無くなり、代わりに悲しそうにしていた。それも、涙を流しながら……。

 

「祝勝会か……できれば私も行きたかったところですけど……それは時間が許してくれそうにない。私はあるべきところへ戻りましょう」

 

「……また……私と会ってくれる?」

 

上目遣いでそう聞いて来た。俺はその顔をされると……未だに弱い。まぁ、多分また会える気がする。だから俺はこう答える。

 

「えぇ……あなたがそう望むのであれば……」

 

その言葉が最後だというふうに、颯也はその場から消えた。そして、今まで颯也と陣営達を鼓舞していた歌姫達も、その場からいつのまにか消えていた。




やっと……やっとハイスクールの世界に入った!

でもまだ原作は開始しません。後何回か過去編を含めます。

という事で……ここから解説に入ります!




EXAMシリーズ

ガンダムシリーズに出てくる機能の1つで、ニュータイプと互角に戦うために作られた。

この作品ではEXAMシリーズと一纏めにしており、そのフォームになると、EXAMに関連のある武器武装を纏うことが可能である。

EXAMフルバースト

EXAMを最大限に使用した形態。攻撃力や機動性などが上昇する。フルフェイスのツインアイは赤くなり、ブースターの色も赤くなる。

本来EXAMは単一で使用するものの、颯也の場合EXAMシリーズを一纏めにしているため、EXAMを持つ機体全ての能力が使われる。

因みにEXAMを持つ機体は
イフリート改、ブルーデスティニー1号機、2号機、3号機の4機である。

アルケー改

アルケーガンダムを颯也なりに改良した姿。外見はあまり変わらないが、大剣が2つに増えている。後は攻撃力、防御力、機動性がそれぞれ少しずつ上がっている。

ダブルオーライザー

機動戦士ガンダム00セカンドシーズンに出てくる機体であり、その作品に出てくる主人公が登場する。本来はダブルオーガンダムというのが本来の機体である。1つの機体にGNドライブという、ガンダムを動かすのに必要な太陽炉が2つも付いているため、出力が中々同調しなかった。そこでそれを補うために、オーライザーというオプションをつける事によって2つの太陽炉を同調させる事に成功……それからは作中で目まぐるしいほどの活躍を果たした。

主武装は

GNソードⅡ×2
GNソードⅢ
※この2つはライフルモードにすることもできる。
GNビームダガー
GNマイクロミサイル

となっている。また、TRANS-AMシステムを使う事により、機体性能を大幅上昇させる。

分かりにくければウィキペディアやYouTube参照。

イグニートプリズン

テイルズシリーズに出てくる上位呪文。炎の檻で敵を攻撃し、最後に真下から特大量の炎を相手に向けて放つ。



戦闘中のBGM

ライオン

マクロスF(フロンティア)の主題歌となっている曲。この歌を歌っているのはシェ○ル・○ームと○ンカ・○ーでのデュエットとなっている。

と、解説はこんな感じです。間違っていたらごめんなさい‼︎

それでは、また会いましょう‼︎
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