ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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さて、今回も甘々な展開となっています。

苦手な方もいらっしゃるでしょうが……気になる人は我慢して読んで見てください。

それではどうぞ!


31話 R-15 モフモフ……気に入った。また来る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと、最初に視界に入ってきたのは壁にかかった時計と、庭へと続く窓から差し込む西日だった。時計を確認すると針は5時ちょうどを指していた。

 

「あら、目が覚めたかしら?」

 

その声に反応して顔を動かすと、エレナさんの微笑んでいる顔があった。

 

「もうそろそろ起きる頃かと思って、ミルクを用意していた所よ。まぁ早めの食事と言ったところね。それじゃあ、ご飯にしましょうねぇ」

 

俺がまだこの姿でなかった時は、語尾とか伸ばさず普通の話し方だったんだが……。

 

(まさか俺がこの姿で……しかもまだ自我が芽生えていないと思っているからその話k「因みに私は、颯くんが自我が芽生えていると分かった上でこの喋り方してるから、これについては何も考えなくてよくってよ?」……なんか心読まれたんだが? 何故?)

 

「あら? そんなの単純な事よ? 私が颯くんの事大好きだからよ♡ だから、少しぐらいなら颯くんが考えている事は分かるわ。貴方の顔を見たらね」

 

可愛い笑顔をしながらエレナさんはそう言った。……ん?

 

(えっ? エレナさんが俺のことを好き?)

 

「なにキョトンとした顔してるの? そもそも、好きじゃなかったら、態々こんな所には来てないわ。勿論神界にもね?」

 

……との事だが、さっきの台詞……どう考えても告白だよね?

 

「えぇそうよ。他の人がいたらすぐ邪魔されちゃうし……何より素直に言わなかったらいつまで経っても貴方には言えないと思ったのよ。だから……私と貴方の2人きりの時に言っておこうと思ったの。勿論、颯くんが他の人の事を好きだという事も、愛しているという事も知っているわ。それでも私は……貴方を諦めたくないの。だから……」

 

……そうだったんだ。エレナさんって、俺の事が好きだったんだ。なのに俺……目の前の事しか頭に無かったんだな……。

 

「颯くんは……ううん。颯也はそのまま真っ直ぐ前を見て進めば良いのよ。私は、そんな所に惹かれたんだから。無理に変わるより、そのままの貴方でいて欲しいわ」

 

「あ……あうぃあぁ(ありがとう……)」

 

「良いのよ。それじゃあ、ご飯にしましょう」

 

そして俺はまたエレナさんに抱っこされながら、哺乳瓶の中に入っている温かいミルクを飲み干した。というか固形物が恋しい……。俺は口元に持ってこられたタオルで口を拭きながらそう思った。

 

「まだ歯とか生えてないんだから我慢しなさい。でも……もしこれで物足りないと思ったら……私の胸をまた吸っても……よくってよ♡」

 

(いえ、今はお腹いっぱいなので遠慮します!)

 

「もぅ……つれないわねぇ」

 

エレナさんが顔を若干赤くさせながらも、微笑んだ顔をしてそう言ってきた。まぁあの時の感触を思い出しているんだろうけど、結局は赤児の口で少しくすぐったい程度。でも赤児とはいえ、意中の相手が自分の胸を吸う所を想像するとなると……顔が赤くなるのも普通に分かる。

 

まぁこちらとしても……その事については嬉しい。俺の事を思ってそうしてくれるんだから、嬉しくないはずがない。

 

ただ、最初は体が勝手に動いてしまったからあんな事になってしまった訳であって、今は体の自由が効く。だから今回は残念ながら……本当に残念ながらお断りした。

 

断ったためにエレナさんは少し悲しそうな顔をしていた。それを見てしまったから、こちらとしては罪悪感があるが後悔はしていない。していないったらいない。

 

「でもまぁ、颯くんだって恥ずかしい事はあるものね。強要しようとしたら嫌われるっていうのは世の常だって言うし、今回は諦めるわ。でも、吸いたくなったらいつでもそう言ってくれてよくってよ。その時は貴方を満足させてあげるんだから♡」

 

……まぁ結局はこうなってしまうのか。でも俺としては、こうやって素直に接してくれる方がありがたいからな。

 

そう思っていたら、この家のインターホンが鳴った。

 

「あら? 誰かしら?」

 

そう呟き、俺を抱きかかえたまま玄関の方へエレナさんは向かった。それにしてもこの家……結構広いな。

 

俺が転生見習いの時は、住む場所は自分で確保する事になっていたが、今回は最初から住む場所は決まっているらしく、神様からも衣食住については問題ないですよと言っていた。

 

まぁ転生した時から赤ん坊になってしまっているのだ。自我を持って一応体も動かせるとは言っても、1人では生きてはいけない。だからこそ神様はそう言ってくれたんだろうが……それでもこの広さは予想外だ。

 

そしてエレナさんは玄関に着いて、扉を開けた。するとそこには……。

 

「我、オーフィス。少し邪魔する……」

 

(えぇ……なんで序盤から強い子が来るの?)

 

颯也はそう思うしか無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side エレナ

 

 

 

 

 

 

(この子の……こんな姿をしているけど只者ではないわ。もしかしてこの世界の神代か、もしくはそれ以前から存在する者かしら……)

 

私は一目でそう感じてしまった。全身黒を基調としたゴスロリの服で、肌は白い。そして姿は小さな子供の姿をしている。露出もそれなりにしていたわ。ここまでならまだ、コスプレ好きのどこかの家庭がこの子に来させているとか、そんな想像で済むんだろうけど……。

 

(でもこの子の目を見た瞬間、一瞬身体中に悪寒が走ったわ。本当なら関わりたくないけど……でも颯くんがここにいるのに私が逃げ出す訳にはいかない。今颯くんを守れるのは私しかいないんだから‼︎)

 

エレナは身体中に走る悪寒に耐えてオーフィスと名乗る少女と対面する。一方の颯也はというと……。

 

(エレナさんが怖そうにしている……なんとかするか)

 

と、気楽に考えていた。

 

「どこのどなたか分からないけど……今日は何の用件で訪ねて来たのかしら?」

 

エレナは平静を保ってそう聞いた。

 

「我、オーフィス。そこの赤児の力を感じてここまで来た」

 

「な、何言ってるの? この子の力?」

 

「隠しても無駄。我、見てた。二天龍とアンフェアブレーカーとの戦いを……」

 

オーフィスの言葉に、エレナはしらばっくれる様にして答えた。しかし、それでもオーフィスは淡々と言ったのだ。二天龍と、アンフェアブレーカーである颯也の戦いを。

 

「あなたさっきから何を言っているか分からないわ! それに、二天龍って何よ⁉︎ 意味が分からないわ」

 

エレナは、自分はそんな事は知らないし、第1に颯也は関係ないというニュアンスを含んで受け答える。その受け答えを聞いたオーフィスは……。

 

「なら詳しく言う。その赤児から、アンフェアブレーカーと同じ力を感じる。我、直接じゃないけどずっと見てたから分かる。多分その赤児はアンフェアブレーカーの生まれ変わり……もしくはアンフェアブレーカー自身。だから我、その子を連れて行く」

 

「連れて行くですって⁉︎ そんな事許す訳ないわ‼︎ 大体どこに連れて行くというの‼︎」

 

「次元の狭間……我、静寂を求めるために、グレートレッド倒す。そのために大きな力必要……だからその赤児を連れて行く」

 

「そんな……そんな勝手な事私がさせる訳ないでしょ‼︎ 私の命に変えても、そんな事絶対n「あぁえ!」颯くん?」

 

颯くんが私に何か言った後、私の腕から落ちて床に着地した。だ、大丈夫なの⁉︎

 

「あょうぅ」

 

なんかこっちに顔を向けてサムズアップしてきた。……というか。

 

(か可愛いいぃぃぃ♡ 何でこんな時にカメラ持ってきてないの私⁉︎)

 

カメラを持ってきてないの事に、私自身残念に思った……またあぁしてくれるかなぁ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side オーフィス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我、静寂を手に入れるためにアンフェアブレーカーに会いに来た。できる事なら連れて行きたい。

 

そしてアンフェアブレーカーがいるであろう所に来た。そしてインターホンを押す。これでやっと会える。そう思った。

 

たた現実は違って……ピンク色をした髪の女が抱いている子供からその力の本流を感じた。だが我にとっては目的は変わらない。

 

我はアンフェアブレーカーを連れて行くと言った。が、女はそれを拒絶した。ならば力尽くでもと……そう思った瞬間。

 

「あぁえ!」

 

赤児から声が聞こえた。赤児は女の腕から床に着地し、一瞬顔と体の一部を女の方に向けて何かした。それが終わると、トテトテと擬音? が聞こえるかの様な仕草でこちらに近づく。そして……。

 

「あぁうぅ」

 

そんな声を発しながら我に登りだした。一瞬思考が止まった我はおかしくない……。

 

そして赤児は我の胸元まで来ると、そこで登るのをやめて頭をスリスリして来る。

 

そうされて……我は感じたことの無い感情に襲われた。

 

「我の中を走るこの感覚は……? それに何故か、無性にこの赤児を撫でたく……」

 

そう思っていた時には遅く、オーフィスは颯也の頭を撫でていた。その感情も、今やっている行為もオーフィスは分からない。ただ1つだけ言えることがある。それは……。

 

「可愛いい……」ボソッ

 

なんとオーフィスは顔を少し赤らめながらそう言ったのである。

 

「モフモフ……温かい」

 

一通り颯也を撫でた後、オーフィスはエレナに無言で近づき、颯也を渡した。そして……。

 

「我、その赤児気に入った。また来る……」

 

その一言を残して、オーフィスは去って行った。

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

ふぅ……どうにか帰ってくれた。それにしても……まさか俺の体がまた勝手に動くとは……内心冷や汗かいたぞ。まぁ、結果オーライだから良いけど。

 

それにしてもエレナさん……体が震えている様だ。まぁこちらの世界に来たばっかりなのに、オーフィスが急に来てしまうのだから無理もない。子供の様な姿をしていても中身は世界最強のドラゴンだ。多分内心怖かったんだろう。

 

「あぃおうぅ?」

 

大丈夫っていうニュアンスで声を発した。俺の慰めでどれくらい怖さとかが拭えるのか分からんが、慰めないよりマシだ。

 

何より……俺が成長するにつれて、多分だがこんな事が多く起こると思う。だから、俺が大切に思う人は……自分の手で守らないとな。

 

「……よ」

 

そしてエレナさんが小さく呟く。以前と体を震わせているし、顔も前髪で丁度隠れて見えない。それでじっとエレナさんを見ていると……。

 

「もぅ何なのよぉ! どうして会って数分の子に頭スリスリできるのよ! 羨ましいじゃない‼︎ これじゃあ……ずっと我慢してきた私がバカみたいじゃない‼︎ 」

 

えっ……そこ?

 

「颯くん……恥ずかしいと思うけど、私は貴方に甘えて欲しいの! だから……スリスリして?」

 

……はぁ。もうここまで言われたんなら俺も覚悟を決めよう。なんかこうしていると亞里沙さんには悪いと思ってしまう。それは本当に感じてはいるんだ。

 

でも……俺は目の前で、こんなに言われたら無下になんてできない。

 

だから俺は、エレナさんの胸元でスリスリする。

 

「んぁ♡ はぁ……ふふっ♪ やっぱり可愛いいわね。思う存分甘えてね♡」

 

それから時間も過ぎるのは早くて、もう夜になってしまった。俺は温かい格好になって、エレナさんと一緒にベットの中に入っていた。エレナさんも、自分の体格に合ったパジャマを着ていた。

 

「さて……今日はもう遅いし、もう寝ましょうか? ねぇ、颯くん」

 

エレナさんは俺の事を抱き締めながらそう言った。俺の頭はエレナさんの胸に……もうこれは自動的だよな? まぁ俺の頭はエレナさんの胸の位置にある状態で抱き寄せられていた。そして頭は優しく撫でられていた。

 

「ふふっ……あの子に撫でられたのと、私に撫でられるの……どっちが嬉しい?」

 

えっ? 今そんなことを聞くの?

 

「ふふっ、その困った顔……可愛いいわね♡ チュッ♡」

 

うっ……まさか弄られてた?

 

「まぁこんな事はこれからいつでもできるし……それに今日は何だか疲れたわ。ふぁ〜……それじゃあ、もうそろそろ寝ましょう? おやすみ、颯くん」

 

エレナさんのその声で、部屋は自動で暗くなり、そして俺もその声とエレナさんの心地良い温かさで眠った。




まさかこんなに早くオーフィスを出すことになろうとは……。

それにオーフィスも颯也(赤子)に好奇心を抱いた様ですし……さて、次はどう書こうか。

では、また会いましょう!
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