ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション 作:橆諳髃
「……1ヶ月は経ってないとは思うわよ?」
あらあら……エレナさんが前書きに現れるとは珍しいですね……
「だって今回の話……私がメインなんでしょ? サブタイトルにも書いている様に……」
そうですね。確かにそうです。
「でも解せないわ……」
えっ? 何がですか?
「そもそも私……颯也と喧嘩した覚えは無いんだけど? なんでこんな展開になっているのかしら?」
えっ? エレナさんともあろう人が覚えていないと?
「えっ? な、何よ唐突に……」
だって前回の話の時……主人公とジャンヌさんがキスしてた時嫉妬してたじゃあないですかぁ? だから今回この話を書いたんですよ? そもそも、エレナさんの名誉挽回? みたいな感じで書いたんですが……気に食わなかったですかね?
「い、いや……そうじゃなくて……その……」
まぁ良いです。では、早速物語の方どうぞ!
「ま、待って! 私を置いてけぼりにしないでよぉ〜‼︎」
冥界から帰った後、俺はすぐさま家に帰り着いた。それと同時にジャンヌさんからの抱擁をもらった。とても嬉しかった。嬉しかったのだが……
「ツーン……」
エレナさんの様子がおかしい……いや、多分これは俺が何かをしてしまった事が問題だという事は分かっている。だがどうすれば良いのやら……
困っていた時に、俺の事を抱き締めていたジャンヌさんが俺の耳元でエレナさんに聞こえないくらいの大きさの声で俺に言ってきた。
「その……行く前に私とき、キス……したでしょ? それをエレナが見てて……」
……そ、それが原因なのか⁉︎
「た、多分だけど……エレナって颯也にキスされた事、無いんじゃない? というかこの1年何してたのよ?」
「な、何してたって……エレナさんと暮らしてたとしか……」
「そ、それを聞いてるんじゃないのよ⁉︎ だから! その……エレナとどこまでやったのよ……」
それを聞いて思い返す。この1年エレナさんと過ごしていた時は……
『さぁ! 私にた〜んと甘えてもよくってよ!』
自然とエレナさんの胸に俺の顔が誘導されて撫でられる+いつのまにか俺は俺でエレナさんにスリスリする……
『た、偶には……貴方に甘えても良いわよね?』
俺が元の体の状態に戻った時にエレナさんの方から甘えてくる……
『じゃあ今日も一緒にお風呂入るわよ♡』
毎日お風呂に一緒に入る……
『ふわぁ〜……もぅ今日も遅いわね。だから……一緒に寝ましょ♡』
最後は一緒に就寝……
(そんな生活が殆どだったんだが……確かにキスをした事は……無いな)
合点がいった。これで間違っていたら恥ずかしいが……多分エレナさんは嫉妬しているんだ。俺とジャンヌさんがキスしているところを見てしまって……
なら話は早いし、俺がする事も自ずと分かった。
「ありがとう、ジャンヌさん」
「こ、これぐらいは同然よ? それに、いつまでもあんな視線されるのは嫌なのよ。だから、フォローは任せたわよ?」
「うん、任せてよ」
そして俺とジャンヌさんは離れ、俺はエレナさんの元へ行く。
「あら? 何かしら颯也。私に何か用?」
「うん。大事な用があるんだ」
「……そう。なら、私の部屋まで来てもらってもよくって?」
「うん」
そしてそのまま俺とエレナさんはエレナさんの部屋に行った。
「それで……話って何かしら?」
エレナさんは、いつもの様な優しい雰囲気ではなく、怒っている態度に見えた。それも当然かもしれない……俺は、エレナさんの事を好きだと想っていても、口で直接行ったわけじゃ無い。それに、態度もあやふやだ。そのせいか、エレナさんの心の中は不安定なんだと思う。不安だったから、俺とジャンヌさんがキスしているところを見てより一層不安になって……それでどうして良いかわからなくなって……
(……俺は馬鹿だな。大切なのに、大切な筈なのに恥ずかしがって、それでいつもエレナさんの想いに応えれなくて……)
だから……やる事は1つだ。
「エレナさん……俺、謝らないといけない事がある……」
「……何かしら?」
「俺さ……この世界に来て、いつもエレナさんに世話になってた。それだけじゃない……エレナさんは、いつも俺の事を愛してくれた。でも俺は……恥ずかしがってそれに上手く応える事が出来てなかった。逃げていたと言っても良いくらい……それで、エレナさんにはとても不安にさせたと思う」
「……」
「でも俺はそれにも気付かなくて……いつもエレナさんの好意に甘えていたんだ。そんな自分が許せない……」
「だから……どうすると言うの?」
「だから……今この場で素直に言いたい。俺は……エレナさんの事が好きだ!」
「っ⁉︎///」
エレナさんはその言葉に顔を真っ赤にさせて硬直していた。俺はその状況でさらに畳み掛ける。卑怯だと思う……でも! これまで伝えれなかったこの想いを、俺はぶつける‼︎
「確かに……この世界に一緒に来た亞里沙さんの事は、忘れられないくらい好きだ。でも、俺と一緒にこの世界に来てくれた貴女達も……エレナさんの事も大好きだ!」
今の俺から見たら小さいエレナさんの身体を……俺は抱き締めた。いつもエレナさんがしてくれた様に……優しく抱き締めた。
「そ、そんな事……言われたりされたくらいじゃ……許してあげない」
「なら……どうしたら、許してくれるかな?」
「……ス」
「キス……してくれたなら許してあげる。それも……ジャンヌにやった以上のやつ……」
「エレナさんの御心のままに……」
「もぅ、何よそれ?」
「俺の好きなキャラの真似をしたつもりなんだけど……」
「ふふっ……いつもそんな口調じゃないからそこまで似合ってないわね」
「あ、あぁ……そう……なんだ」
「えぇそうよ? でも……ありがとう。私も、大人気なかったわ。貴方よりも何年も長生きなのに……でもこんな感情、生前感じた事が無かったから……だから」
「ごめんね……本当に、そんな気持ちにさせて……」
「ううん、もう良いの。私も……こんな感情を持てるんだって知ったから。それよりキス……してくれるんでしょ?」
「うん」
「なら……来て?」
それが合図となって、俺はエレナさんの唇にそっと自分の唇を押し当てる。エレナさんの柔らかい唇の感触を少し堪能して、そっと離した。
「それだけ……? もっと……もっと貴方をちょうだい?」
今度はエレナさんから俺にキスをして来た。さっきやったやつよりも苛烈で、とても濃厚だった。エレナさんの口から漏れる吐息と切なげな声、俺の首に両手を回して抱き締めながら、キスをしてくる。
その度に、俺の脳内も蕩けそうになる。それほどにまで、エレナさんのキスが気持ち良かった。もっと……ずっとこうしていたいと思えるくらい、エレナさんのキスはクセになった。
だがそれも……すぐに時間が来てしまった様だ。
ボワンッ
俺の体から煙が発生して、その煙が晴れたと同時に、俺の身体は2歳児に戻った。
「あっ……」
その時のエレナさんの顔は……とても悲しそうだった。
「その……ごめん、エレナお姉ちゃん……」
2歳児に戻ったから、エレナさんの呼び方も変えた。ややこしいとは思うが……
「ううん、良いのよ。あんな濃厚なキス……私初めてしたわ。貴方と……颯也の唇に私の唇をおしつけるたびに、身体中に電流が駆け巡る感じがしたの。それが……私にとっては心地良かった。私が前世で結婚した貴族……その人と何回かキスをした事はあったわ。でも……こんなに気持ち良くはならなかった。だから、とても満足しているわ。また……私と一緒にキスしてくれる?」
「あぁ……貴女が望むなら、俺はそれに応えるよ。だって……俺もエレナさんのこと好きだから……」
「ありがとう……颯くん♡ 大好き♡」
この日……エレナさんと颯也は完全に相思相愛の仲になった。因みにこれをドアの隙間からこっそりと見ていたジャンヌさんは、さっきの自分に対しての当てつけかと静かに……心の奥底で憤慨していた様です。
因みに……
「エレナだけ狡い……我も颯也とキスする」
「だぁ〜かぁ〜らぁ〜っ‼︎ アンタは黙ってなさい‼︎ それにひょっこりでのアンタになんか颯也のキスは渡す訳ないでしょうが‼︎ 身の程を知りなさい‼︎」
「ジャンヌ……辛辣。そこまで言われたら傷付く……」
「知ったものですか! それとさりげなく私の事を呼び捨てにしないでちょうだい‼︎」
「いけず……」
エレナさんの部屋の前では、ここでもジャンヌさんがオーフィスさんを邪険に扱っていたといいます……
「あ、あわわ///」
ふっふ〜ん……どうですエレナさん? 最高の展開じゃなかったですか?
「た、確かにそうだけど……でも……心の準備が出来てなかったっていうか///」
おおぅ⁉︎ 照れてるエレナさん可愛いですねぇ! もっとその表情見せて下さいよぉ‼︎
「だ、誰か助けてぇ‼︎」
助けを求めたとしてもここには誰も駆け付けては来ませんよぉ〜。だってここ、私が定めた人しか通らないんd「おい作者……」へっ?
「貴様……エレナさんに何をしようとしている? いや、聞くまでもない……害をもたらそうとした事に変わりなさそうだからなぁ?」
えっ⁉︎ ちょっと待って下さいよ⁉︎ ここでアルケーになr「問答無用! 行けよファング‼︎」ぎゃあーっ⁉︎
「……ま、まぁ今回も見てくれてありがとうね。次回も見てくれると嬉しいわ。よくって?」