ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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1ヶ月ぶり……やっと更新できた……

「よく頑張った……と言いたいが、3連続であのタグがサブタイトルについているんだが……」

書いてたらこうなったんです! 俺は悪くねぇ‼︎

「……他作品の有名な台詞が入ってるぞ……。まぁ良いか。読者の皆には待たせたが、是非この話も最後まで読んでくれると助かる」


39話 R-15 私の全てを受け止めてくれる貴方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから1年……時間が過ぎるのは早かった。俺も歳は3歳になった。

 

「あぁ……颯也と再会してもう1年……早過ぎるわよ」

 

「私も1年前はそんな感じだったわ。でも颯也と過ごす時間はまだまだ長いんだから、そう悲嘆に暮れなくても良いんじゃない?」

 

「確かに……そうよね? でも小さい颯也がどんどん大きくなっていったら、次第に甘えられる事も……」

 

「そこは大丈夫よ! だって颯也よ? 確かにまだぎこちないけど……それでも私達を……颯也の事が大好きな私達を全力で愛してくれるって言ってたんだもの‼︎ ジャンヌだってあの時こっそり覗いてたんでしょ?」

 

「っ⁉︎/// たっ、確かにそうだけど……」

 

「なら分かるでしょ? 颯也は嘘はつかないって。それに甘えられるのも良いけど……颯也が成長したら、私達が会った時の姿になっているんだから、その時だっていっぱい甘えられるわよ? まぁ今でも甘えてはいるけどね? それにあの姿の颯也に甘えられるのも……私は大好きよ」

 

「そ、そうよね! うん‼︎ あぁ……楽しみだわ‼︎」

 

……何やら良からぬ会話が繰り広げられてるけど、まぁ良いか。俺は……俺を愛する者全てを幸せにするとあの時決めたんだ。今の俺の姿は幼児ではあるが……他者の好意に、この世界に来てからは甘え過ぎていた。普通ならば別に構いはしないだろう。だが……俺は既にその年齢はゆうに超えている。だから……

 

「それにしても来るの遅いわね?」

 

「そうね……ジャンヌの時もこのくらいの時間に来たと思うんだけど……」

 

確かに……少し来るのが遅いな。そう思っていたんだが……

 

「私は既に貴方の側にいます……」

 

……流石だ。まさか俺の側にもういるとは……ジャンヌさんやエレナさんはまだ気付いてはいない様だし、

 

「ひょっとしてわざと俺だけに語りかけているのか?」

 

「いえ、独り言のつもりでさっきは言いましたが、まさか貴方に聞こえていたとは……私もまだまだ修行が足りない様です」

 

「いや? 俺が声をかけられてやっと気付いたくらいだ。今のままでも十分だ」

 

「ん? どうしたの颯くん?」

 

「これ以上の会話は気付かれそうですね……では後ほど」

 

そう言って俺の側から離れ、気配も消していた。そう、その子こそ、今日から家族として……また恋人として一緒に生活する。俺を慕って……と自分で言うのは気が引けるが、その解釈で合っていると思う。ともかく3人目の子……正確に言うならばこの世界に4人目としてその子は俺の目の前に現れた。その子の名は……

 

 

 

 

 

 

 

 

結局俺やエレナさん、ジャンヌさんがいる場では現れる事はなかったが、その日の夜……

 

「さて、今日は寝るか」

 

3歳になると1人部屋が用意されて(既に用意されていたがほとんどエレナさんやジャンヌさんと一緒に寝てた)、この日は珍しくエレナさんとジャンヌさんは疲れたから寝ると言って先に眠ってしまった。

 

(……まさか仕組んだか?)

 

俺が言っているのは、3人目としてこの世界に送られたあの子の事だ。さっきも実感したが、あの子の隠密スキルは……俺が出会った時よりもさらに昇華されている。スキルランクで表すとA++〜EXではなかろうかと言うほどだ。今の彼女ならば、元いた世界でされていた儀式……聖杯戦争に加わっても十分に勝機がありそうだ。だが……

 

(俺はもう……あの子にそんな残酷な事……させたくない。いや、させない! あの子にもう……)

 

「私の事、呼びましたか? 我が主人」

 

「……いきなりは流石に心臓に悪い気がするんだが?」

 

「それは……ごめんなさい。主人を驚かせたくて……」

 

「それならさっきので十分伝わったよ。それと……その呼び方はやめてほしいな」

 

「……分かりました。では颯也さんと……そう呼ばせていただきます」

 

「まだ少し硬い気がするんだけど……」

 

「それは颯也さんも一緒ですよ? 私はあの日出逢って、そしてあの日に再会して貴方に忠誠を誓った身です。ですから敬語は不要かと……」

 

「……ど、努力はしてみるけど」

 

「えぇ、それでいいんです。それで颯也さん……」

 

「ん? 何?」

 

「そろそろ……私の名前を言って欲しいんですけど……」

 

あぁ……そう言えばまだこの子の名前を口にしてなかった。忘れていたわけじゃあ無いんだけど……

 

「あぁ。では改めて……おかえり、静謐のハサン。いや……おかえり、ジール」

 

「っ⁉︎///」ボンッ

 

目の前にいる肌に吸い付く様な黒装束を纏った少女……この子こそ静謐のハサンであり、そして……俺が愛する者の1人であるジールだ。ジールと言うのは偽名なんだろうけど……でも幼少から山の翁として育てられた彼女には、もう元からあったのかすら分からない名前を答える事は出来ない様で……

 

だからいつの日かに名乗ったであろうジールという名を今では使っている。という事らs「颯也さん……」〈キラキラ〉……ん?

 

「私……もうそろそろ自分を抑えれそうに無いです……」

 

「な、何を……?」

 

「……貴方に」

 

「俺に……?」

 

「貴方に……触れさせてもらいます‼︎」

 

「うぉっ⁉︎」

 

そう言ったジールの行動は早かった。言い終わったと同時に静かに俺の真正面から抱き着く。そしてお約束なのだが……

 

「あの……ジールさん?」

 

「なんですか?」

 

「その……ですね。別に抱き着くのは構わないんですが……なんで俺の顔を胸の位置に来るようにしてるんですか?」

 

「貴方を存分に愛でるためです」

 

まさかの即答だ……

 

「それともう1つは……嫉妬です」

 

「嫉妬?」

 

「はい。貴方はこの2年間、エレナとジャンヌに相当甘えていましたよね? それがどちらから及んだのかは別として……それを2年間、私はあの場から見ることしかできませんでした」

 

ジールは……俺の瞳を真っ直ぐ見ながら言った。それも儚げな様相を含んだ瞳で真っ直ぐ……ただ俺だけを覗き込んでいた。そこからは……どれほど寂しかったのかが分かった……と思う。

 

「私……先に貴方の元に向かったあの2人に……嫉妬しました。だから私は……今日は2人には姿を見せませんでした。そして……貴方と2人きりになるために、2人の食事に疲れた錯覚を感じさせる薬と睡眠薬を入れました。正々堂々な颯也さんからすれば……嫌な手だと思います。でも私はっ⁉︎」

 

俺は、途中だったがジールの唇に自分の指を押し当ててそれ以上は言わせないようにした。確かに彼女のやり方は……卑怯なのかもしれないし、俺もそう思う。

 

でも……それ以上に彼女の思いが伝わってきた。俺を想っている気持ち……それだけで俺は嬉しい。

 

「今回は確かに、やり方は卑怯だと思う。でも、ジールは俺の事を強く想ってくれたからそうした。俺がそのやり方を卑怯だと感じると思ったとしても、君は俺をそれだけ想ってくれたんだろう? ならその責任は俺にもある。さみしい思いをジールにさせてしまった俺にも……だから」

 

俺は、今日1日使ってなかった、1時間だけ元の姿に戻る能力を使った。俺の身体が光って、元の姿に戻る。ジールはこれに驚いていたけど、俺はそんな事は気にせず……

 

「ジール……たったの1時間だけだけど……君がやりたい事をしよう。生前できなかった……君がやりたい事をね」

 

「っ‼︎ 颯也……さん」

 

ジールは最初戸惑っていたけれど、そこから徐々に行動に移していった。元の姿の俺を、力の限り抱きしめて、俺もそれに答える。そして背中を優しく撫でた。

 

「あっ……んっ……」

 

ジールの口から切なげな吐息が漏れる。ジールは自分の身体の特性故に、他人から触れられる事に慣れていない。その為に、触られたら敏感に反応する。俺としては……今の彼女がとても可愛く思えて仕方がない。

 

だから背中以外にも、頭とかも撫でた。

 

「あっ……あっ……そ、颯也さん……そ、そこっ……」

 

「どうした? ただ頭や背中を撫でているだけなのにそこまで感じてしまうのか?」

 

「は、はい……颯也さんと……こうしてまた触れ合える事ができると思うと……颯也さんに触れられていると感じると……私……」

 

「なら……頭とか背中を撫でる以外にもっと気持ちよくなる事……しようか」

 

「っ⁉︎ そ、それは……」

 

「怖がらなくても良いよ。俺さ……こうして普通に撫でているだけに見えるかもしれないけど……これでも心臓がうるさいくらいに高鳴ってるんだ。肉体関係……とか詳しくないし……でも、幸せにするためならいつかはしないといけないのかなって……そうは思っているんだけど、今それしたらさ……耐えられそうにないんだ。だから……キス……ぐらいしか今はでkっ⁉︎」

 

俺が言い終わる前に、俺の唇は塞がれた。とても柔らかくて、しっとりとしてて、ずっとこうしていたいと思えるくらい……

 

「ふふっ……キス……しちゃいました。もっと……しても良いですか?」

 

「あぁ、勿論」

 

それからは、1時間があっという間に思えるほどだった。最初は、啄むくらいのキスだった。それからは……どちらか先かなんて覚えてないけど、理性のタガが外れて啄むようなキスからディープキスにまで発展した。

 

俺はここ1年……そんなキスをしてはきたけど、やっぱり慣れそうにない。というかキスしただけでも心臓が弾け飛びそうなくらい……

 

この世界に来るまでは……こんなに初心ではないと思っていたけど……

 

(まぁ……俺がまだ女の子に対してどう接して良いのか分からないって事かな。でも……)

 

俺は……慣れて接するよりも、こんな感じで女の子と接する方が良いかな。そう思う。

 

「颯也さん」

 

「ん?」

 

「私……貴方に会えて良かったです。あの時……私が初代様に首を刎ねられそうになったあの時……人を殺める事を……傷つける事に疲れていました。嫌だと思いました。私の心中を察した初代様が、そんな私は山の翁に相応しくないと判断したのでしょう。自ら現れて私を処分しようとしました。私は……それでも光栄に思いました。初代様自らの手で私の命を絶つ……私たち山の翁に任命された者は、それだけでも光栄に思えたんです。過去にそれで山の翁の座から降りた者もいます。私もそうなると思いました。でも……」

 

「そんな時に……貴方が私の目の前に現れてくれた。毒の身体を持つ私を……人を殺める事に疲れた私を……貴方は身体を張って守ってくれました。私は……それが嬉しかった。人生で1番……嬉しかったんです……」

 

俺の顔を上から見つめながら……ジールはそう語った。ジールの瞳は潤んでいて……雫が俺の頰に落ちる。

 

「っ⁉︎ ご、ごめんなさい……わたs「良いんだ」……えっ?」

 

「俺には君の毒は効かない。それに……泣きたい時はいっぱい泣けば良い。俺はそれくらい……何度だって受け止めるから。それでさ……」

 

「泣いた後は……気がすむくらい泣いた後は笑ってくれ。俺は……俺を好きでいてくれる女の子達の笑った顔も好きだけどさ……ジールも、笑った顔がとても綺麗だって、そう思ってるから」

 

「……ありがとう、ございます。颯也さん……私……」

 

「我慢なんてしなくて良い。俺は、俺の事を愛してくれる人のためなら、いつでも胸を張れる。だからさ……」

 

「……なら、今だけ……」

 

ジールが俺の胸元に顔を埋める。その間は、静かさが空間を支配していた。それでも微かにすすり泣く声は聞こえた。俺はそれに合わせて……安心させるように優しく背中をさすった。そして、

 

「颯也さん、ありがとうございます。気持ちがスッキリしました。それと、いっぱい泣いた後は笑う……でしたよね? だから……」

 

「私の事を優しく抱きしめてくれたお礼です。受け取って……くれますか?」

 

笑顔で……とても綺麗な笑顔で俺に言うジールは、今だけは昔の辛い事を忘れていると思う。それくらい純粋な笑顔だった。暗くてもはっきりと見えた。それ程に今のジールの笑顔は輝いていたんだ。

 

そう思ったと同時に時間が経ったのか、俺の身体から煙が出て幼児の姿に戻ってしまった。

 

「もう時間が経ったか……」

 

「そうですね……少し残念です。ですけど……颯也さんのその姿もとても可愛いです♡」

 

「そ、そうかな……」

 

「はい。ですから私もこうしちゃいます。ぎゅう〜♡」

 

「っ⁉︎///」

 

ジールが俺を優しく包む様に抱きしめてくれた。嬉しい反面……やはり初心な俺は顔を赤らめてるんだろうなぁ……心臓の鼓動がうるさいくらいに早いし……

 

「ふふっ……可愛いですよ、颯也さん♡」

 

「も、もうそれ以上は……」

 

「分かりました。からかうつもりは無かったんですけど、颯也さんがそう言うなら今日はもう言いません。もう夜もふけってきましたし、良い子はもう寝る時間です」

 

「はは……まぁ……そうだよね」

 

「はい。じゃあ颯也さん、おやすみなさい。チュッ♡」

 

「お、おやすみなさい」

 

ドキドキしながら……その日は眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこの人はというと……

 

「むぅ〜……あの女ばかり颯也とイチャイチャして狡い……我も颯也と戯れたい」

 

ほぼほぼ颯也の家族になりつつあるオーフィスが、颯也の部屋に入る前の扉を少し開けた状態で中の状況を覗き見していた。

 

彼女が一体この時間まで何をしていたかというと、今日やっとの事で自らが立ち上げた(正確には祭り上げられた)禍の渦(カオスブリゲート)から抜けてきたのだ。これは颯也に会った日から考えていた事ではあるが、初めの方はどうにか颯也に取り入り(懐いてもらい)グレートレッドを倒して自分が生まれた場所に戻ろうと考えていた。

 

だがそこでオーフィスは思った。

 

(我がそこに帰ったのなら颯也は?)

 

その想いが段々と日を重ねる毎に強くなった。そして颯也と、いつも颯也と一緒にいるエレナといてこう思ったのだ。

 

(この日常にいたい……)

 

だからこそ颯也と出会った今日までで色々と自分なりに考えて奔走したわけだが、結局ここまで時間がかかってしまったのだ。だが今日でやっと……

 

「颯也と一緒にいれる。これでいつも一緒」

 

本当はこの事を颯也に伝えて、自分もここに住む事を表明して家族に認められたい所ではあるが……

 

「……今日は帰る」

 

今目の前のことに対して水を刺すのは良くないと……本当は直ぐにでも出て行きたいが、そうしてしまうと家族とは認められない様な気がした。

 

だからオーフィスはその日颯也の部屋に入る事は無かった。その代わりとして、今この家の中では仲良しの部類に入るであろうエレナの部屋にこっそり忍び込み、エレナの眠るベットの中に入り込んで寝たという。

 

因みにエレナさんは、起きた時ベットの中にオーフィスさんがいた事に驚いたといいます……当然ですが……




と言う事で、今回はジールさんに来てもらいました。

「こんばんは。静謐のハサンことジールです」

よろしくお願いします。さて、今回はいかがでしたかね?

「そうですね。とりあえずは……やっと颯也さんとイチャイチャできました。今はそれだけで満足ですね」

そ、そうですか……

「はい。でももう少し具体性を入れていただいた方が良かったですね。例えばあのシーンとか……」

な、なんか長くなりそうなんで、今日はここでおいとまします! さよぉなら〜!

「後あのシーンも……」
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