ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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「最近R-15多過ぎだろ?」

仕方ないです。私の欲望通り書くとこうなるんです。

「なら少しぐらいは抑えてくれないか?」

それは無理です。人は欲望に忠実なので……

「……何いってもダメか。だが今回は初めてこの物語に出るキャラがいるんだろ? それも2人」

そうです! やっとかけたんですよ‼︎ でも口調が合ってるかどうか自信ないんですよね〜……

「まぁそこは読者の皆に判断してもらおうぜ? つぅわけで物語の始まりだ‼︎」


47話 R-15 弱さの露呈、それでも彼女達は愛す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はぐれ悪魔達を更生させるといった今日の仕事も終わり、俺はペンテシレイアと一緒に家に帰った。今日もそれなりに平和を謳歌し、幸せある学校生活だった。そして家に帰ると……

 

「お帰りなさいませ、颯也。ペンテシレイア」

 

そうやって出迎えてくれたのは、エジプトで僅かな間でもファラオとして君臨したニトクリスさんだ。髪をポニーテールに結い、白いワンピースにピンク色のエプロンを着て、まるで旅館の女将さん見たく丁寧に出迎えてくれた。

 

「うん、ただいま」

 

「あぁ。では私は先に風呂に入らせてもらおう。一応着替えたいしな」

 

そう言ってペンテシレイアは一足先に風呂場に向かった。そして俺とニトクリスさんは居間に向かった。居間についた時、俺とニトクリスさんととある人を除いて誰もいなかった。まぁ今日の様に仕事がある日は、帰りが遅くなるかもしれないからという理由で皆には先に夕食を食べてもらったりしている。

 

という事で今日は皆先に食べて各々の部屋で自由を満喫しているだろう。

 

「では颯也、一緒にご飯を食べましょうか。今日の献立はビーフシチューなる物を作ってみました。そして食後のデザートにパフェも」

 

「おぉっ! 凄く美味しそう‼︎」

 

「ビーフシチューを作るのは初めてだったものですから、エレナに教わりながら作りました。味見はしてもらって良いと言われたのですが……颯也好みに出来てるか不安です」

 

「そんなに心配しなくても良いんじゃ……」

 

「で、でも……」

 

どうやら相当心配な様だ。このままだと延々と続きそうだな……

 

「という事で頂きます!」パクッ

 

「あっ……ど、どうでしゅか?」

 

「うん! 凄く美味しいよ‼︎」

 

なんか噛んでたけど凄く可愛い。とにかくこのビーフシチューが美味しい事には間違いない‼︎

 

「フンッ! だからそう心配せずとも良いと言っただろう? 余が太鼓判を押したのだ。その様な代物が颯也の口に合わないとするなら、腹は立つがこの世界に颯也の舌を唸らせるものが無いのと同義だ‼︎」

 

(……何か大袈裟じゃない? この人)

 

「大袈裟であるものか」

 

(あれ? 自然に心が読まれた様な……)

 

「ファラオたる者……近しい間柄にいる者の心すら読めずとして何とする? その前に我は太陽王だ。他者の心の奥底までその光で覆う事など事容易い」

 

何というかコメントに困る事を言ってくるこの人は……俺にも分からないが5年前に突然ふらっと現れて俺の家族になった。そしてこの人は、口にもしていると思うが太陽王その人であり、ニトクリスさんと同じく偉大なるファラオの1人……オジマンディアス王だ。

 

でも、本当に何で俺の家族になってくれたのか?

 

「くどい奴だ。前々から言っている通り……貴様にはそれ相応の借りがある。貴様が思っていなくとも余はファラオとしてその借りを返すまでだ。良い加減に認めよ」

 

「またさらっと心を……だが俺はあなたに貸しなど与えた覚えも、ましてや押し付けた覚えもない」

 

「フンッ、貴様自身がそう認識していないのならそれで構わん。ともかく余はお前からの借りを返すだけだ」

 

「さいですか……」

 

「その顔だとまだ納得していない様だな。まぁ良い。余は自分の好きにするだけだ」

 

そう言ってオジマンディアスは颯也とニトクリスがいる居間から出て行く。

 

「……ともかく食べようか。ニトクリスさんはもう食べたの?」

 

「えっ? いいえまだですよ」

 

「なら一緒に食べよう?」

 

「い、良いのですか?」

 

「だって1人で食べるの寂しいからさ……」

 

「寂しいって……子供ですか貴方は?」

 

「年齢で言うとまだ未成年だけど?」

 

「精神年齢はその数十倍でしょう⁉︎ まぁでも、そんな子供の様な所も私が好きになった要因の1つです。それと忘れていませんか颯也?」

 

「えっ? えぇっとぉ……」

 

「もぅ! 2人きりの時は呼び捨てで呼んで下さいと言ったではないですか‼︎」

 

……あぁ、確かにそうだった。2人きりの時は呼び捨てにしてとニトクリスさ……ニトクリスから言われていた。これはニトクリスだけじゃなくて、他の子からもそう呼ぶ様にと言われてる。まぁ愛称で呼ぶ時もあるんだけど……(ペンテシレイアの場合は、俺が付けた愛称で呼べと言われたからそう呼んでいる)その時ってなんか特別な時に呼ぶぐらいしか今はしてない。

 

何と言うか……多分彼女達にまだ遠慮しているところがあるからなのかもしれない。それは彼女達を信用してないからだとかって言われそうだけど……そう言うわけでもない。ニトクリスが言ったように、例えこの身が未成年でも中身はその数十倍くらい年月を重ねたと感じている。だがそれでも俺は……女の子と未だにどう接するべきなのか迷っている。

 

俺に好意を持っている子達は……勿論幸せにしたい! でも俺は……その子達を全員平等に幸せにできるかどうかの自信が無い。それで彼女達を傷つけてしまうかもしれない。その思いは……その考えだけは……いくら歳を取っても頭から離れない。

 

「また……悩んでいるのですね?」

 

「そう……だね」

 

「私は……いえ、私達は、颯也が私達の事を深く想ってくれる事は嬉しいです。それも物凄く……でもそれと同時に、貴方が悩んで苦しむ所も見たくはないんです。ですから……」

 

ダキッ

 

「っ⁉︎」

 

「貴方は貴方なりに……いつもの様にどっしりと構えていれば良いのです。私達……私はそんな貴方の事が大好きなのですから」

 

「……ニトクリス」

 

「何です?」

 

「みっともない姿を見せて悪いとは思ってる。でも後少しだけ……このまま抱いてもらっても良いかな?」

 

「えぇ。構いませんよ。貴方が良いと言うまで、私はこうしましょう」

 

「ありがとう」

 

「ふふっ……お礼なんていりません。それでもお礼がしたいと言うのであれば、もっと私に……私達に甘えて下さい♡」

 

「そ、それは……その時に度胸があれば……」

 

「そこは、分かったの一言が欲しかったです。でも……いつまでも初心な貴方の事も大好きですよ♡」

 

「うぅ……」

 

そんなやり取りが居間で行われていた。そんな中、居間につながる扉の隙間からこっそりとその様子を覗く人物が……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side オジマンディアス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニトクリスもやればできるではないか。だがもう少し積極的になっても罰は下らぬだろう……」

 

せっかく余が機転を利かせて颯也とニトクリスの2人きりにしたと言うのに、相変わらず颯也は甘えきれず、ニトクリスも押しが弱い。

 

(これでは酒のツマミにもならん……)

 

焦れったいとはまさにこの事だ。全く……どちらかがさっさと苛烈になれば良いものを……

 

「おい、こんな所で何をしている? 仮に王たる者が盗み見とは感心せんな」

 

「……アマゾネスの女王か。だがこの太陽王である我に向かってその様な言葉……この場でなければ我が力で平伏させる所だ」

 

「だが事実は事実だ。誰がどう見ようとな」

 

……興が削がれた。先程までは些か良い気分に浸れていたが……この女のせいでそれも台無しだ。

 

「興が削がれたわ。ここは一旦引くが……今度その様な物言いをしようものなら、例え颯也の前であろうと貴様を地べたに這いずらせてやるわ」

 

「フンッ……それはこちらの台詞だ。颯也の邪魔は例え何人たりともさせん」

 

「あくまで颯也の為と言うか……」

 

「そうだ。嘘偽りなく、これこそが私の素直な……誰にも侵す事を許さない想いだ」

 

この女……全てを照らす神である余に怯みもせず言い切るか。

 

「フンッ、まぁ良い」

 

そしてオジマンディアスはペンテシレイアの横を通り過ぎて自室に向かった。オジマンディアスがそこから立ち去ってすぐ、ペンテシレイアは未だに食事が済んでいないために居間に入ろうとするが……

 

(あぁは言ったものの……私もこの空気の中入って良いものか……)

 

中を覗いたわけではないが……オジマンディアスが覗き見するほどだった為に、居間に入るのを躊躇った。そして幾分かそこで立ち往生して漸く居間に入ったのは、オジマンディアスと会話をし終わった30分後にオーフィスが来て何をしているのか問われてからだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからは、ほぼニトクリスに甘えていたと思う。いや……ほとんど甘えさせられただな。それに加えて恥ずかしすぎたせいか記憶が途切れ途切れで……自分でも正直何を言ってるやら分からない。だがこれだけは覚えてる……あの後、夕食を食べてから寝るまでずっとニトクリスが側にいたという事で……

 

それで何故か風呂に入った記憶はないが……ニトクリスが言うには俺はちゃんと風呂に入ったと言う……ん?

 

(あれ? まさか俺とニトクリスは一緒に風呂に入ったのか?)

 

……女性に対する耐性低すぎだろ? キスとかハグ、身体に密着する行為は……なんとか耐えてはいる。それにこっちの覚悟が堅固なものとして固めてあるのなら、こちらが恥ずかしがる事は全くない。それに嬉しい気持ちの方が恥ずかしいよりも大きい。

 

だがこちらが思っていた以上の事をされたのなら……嬉しい気持ちはあるが恥ずかしさの方が大きいだろう。そして許容の範囲を超えたならば……俺はすぐなすがままにされるだろう。

 

その結果が多分今だ。だって俺のすぐ隣では……

 

「颯也ぁ〜♡ 大好きですぅ〜♡」

 

……多分幸せな夢を見てるんだろうなぁ。でも、ニトクリスが、俺に好意を抱いてくれる彼女達が幸せだと思ってくれるのであれば、俺は幾らでも彼女達に甘えるし甘やかそう。

 

(その為には……俺もある程度の耐性を持たないとな)

 

今日も颯也さんは自分に好意を持っている彼女達のために頑張るそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして今は朝の学校……生徒達が遅刻しない程度の時間帯で登校している。颯也はというと既に教室について読書をしている。そして……

 

「オーッス! おはよう愛護‼︎」

 

「おはよう。今日も朝から元気だな? 何か良いことでもあったか?」

 

「おっ! やっぱ愛護には分かっちまうか〜」

 

「一応1年の時から同じクラスだしな。それにそんな顔してたら誰だって分かるものだろう?」

 

「まぁそうだよな。それでさ、俺明後日デートしに行くんだ〜。夕麻ちゃんと!」

 

「ほぅ……進展が早いな。まっ、そのデートの最中に間違いだけは犯すなよ?」

 

「ま、まままま間違いってなんだよ⁉︎」

 

「だって兵藤と松田元浜でいつも刺激が強い本を堂々と読んでるだろ? まぁこれはいくら注意しても治らない事はわかったが……それでもその場の雰囲気だけで誰かを傷つけるなよ? それが好きな人なら尚更だ。まぁ? 兵藤にその覚悟があればの話だがな?」

 

「な、なに体験者からの一言みたいな感じで言ってくるんだ⁉︎ それに上から目線が含んでいるし……」

 

「なに、ただの俺なりのアドバイスだ。上から目線を入れたつもりはないんだがな……」

 

「誰が聞いたって上から目線だよ‼︎ それも最後の一言が特に‼︎」

 

「あぁ……いやなに、ただの口癖の様なものだ」

 

「そんな口癖1年間一緒に過ごしていて初めて聞いたよ⁉︎」

 

「……そうか?」

 

「そうだよ‼︎ 大体そんな口癖いつ使ってるんだよ⁉︎」

 

「いつって……大切な場面では特に」

 

「その大切な場面がいつかを聞いてるんだよ‼︎」

 

「今でしょ?」

 

「いつの流行語を使ってるんだよぉ⁉︎ はぁ、はぁ……なんかいつの間にかツッコミまくってたけど、愛護ってそんなキャラだったっけ?」

 

「キャラとは殆どが他称の物が多い。まぁ兵藤が俺に対してそう感じるのならそうなんだろうな?」

 

「なんかまたキャラが変わった様な……」

 

「疲れた顔になってるが大丈夫か?」

 

「お前のせいだよぉー‼︎」

 

「そうか。それは悪かった。まぁともかくとして、デート頑張れよ?」

 

「……なんか腑に落ちないけど、まぁ良いや。それじゃまた後でな!」

 

そうして兵藤は自分の席に着いた。

 

(この世界での物語もいよいよ動き出すか……)

 

明後日は確か……あの子と1日一緒にいると約束だったな。まぁどこにいようが兵藤に何かあったらすぐに駆けつけれる様にしようか。

 

そして今日も学校での時間は過ぎて行く。正に平和な1日だった。

 

で学校から帰ってからは……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふっ、やはり颯也と一緒にいる時間は良いものだな。生前には感じられなかったものだ」

 

今はペンテシレイアと2人きりで伽の真っ最中だった。

 

「そういえば聞いたぞ? 颯也が未だに私達のことで悩んでいる事を」

 

「あぁ……なんか心配させちゃってごめん。1度……決めた事なのにさ……俺が皆の事を幸せにできるのかって思うと、どうしても悩んでしまって……。生前は恋愛とか全くもって無関係な生活だったし、オマケに今と同じで高校生で恋愛の知識とか無かったし……この世界に生を受ける前の世界では……確かに好きな人はできたし、その人もこの世界に来てくれた事はありがたく思ってる。勿論皆もね? だけど……何故か悩む。本当の恋愛は……誰か1人に愛を注ぐもので、でも俺の場合は好きになった人に平等に注ごうとしている」

 

「確かに前にも聞いた。それで私達は別に、颯也のその考えは誰も否定してはいないと思うがな?」

 

「確かに皆からはそれで良いって言われてる。それでも……俺は万能なんかじゃない。平等に接しても、多分誰かにいくらかは偏る。そうなったらもう平等じゃない。だかr「それがどうしたと言うのだ?」……レイア」

 

「確かに誰かに愛が偏るかもしれない。でもお前は、絶対に誰かを蔑ろにしたりなんかしない。颯也はその時その時で私達を愛してくれる。それがたったの一言だとしても……私達は嬉しいんだ。颯也の事を独占したいと思っているのは皆も同じだ。だがその思い以上に、颯也が私達の事を愛そうとしてくれる事は分かっている。だから平等とか、偏るとか気にするな! 颯也は颯也だ! いつだってそうだ‼︎ だからお前はいつものままのお前でいろ‼︎ そして……いつもの様なお前の笑顔を見せてくれ」

 

ペンテシレイアはそう微笑みながら颯也の頭を自分の胸のあたりに抱き抱える。そして頭をゆっくりと撫でる。自分にとって大切なモノが壊れない様に……そして変わらない様に……ペンテシレイアは彼の頭を撫でる。その手つきは……本来の彼女なら考えられないものだった。

 

元々彼女はアマゾネスの女王……完全なる武闘派である。そして己が使う武器も剣や槍、弓だけではない。自分の体重以上もあろうかと言う長い鎖の両端にあしらわれたトゲ付きのハンマーをいとも簡単に振り回して気を粉砕するのだ。

 

そんな彼女がだ……まるで母性溢れる姉或いは母の様に彼を慰め、甘えさせている。この時の様子を彼女が生きていた部下たちが見ればどう思うだろう? 正に天変地異でも起きたかと言うぐらい驚愕してしまうだろう。

 

だがそれほどの優しさと愛がそこにはあった。戦女神でさえも虜にしてしまうほどの存在を愛おしく想う気持ちが……

 

「……温かい」

 

「そうか……だがそれだけか?」

 

「……あ、後……とても柔らかくて……気持ちいい」

 

「ふふっ、そうか♡ 私としても……颯也をこうして撫でている時間が愛おしい。それに……こうして私に甘えてくる颯也を見るともっと愛でたくなる♡」

 

ナデナデ

 

「うぅっ……」

 

「恥ずかしいか? でもそこが良いのだ。普段見せない様なその表情が、私も含めて皆好きなのだから」

 

「そう……なのかな?」

 

「そうだぞ? 何せ好きな人が自分に対して弱い一面を見せると言うのは……世の女性の中では確かにみっともなく感じる者もいるだろう。だがな? その一面を見せられて、自分は頼られていると感じる者も大勢いるのだ。勿論私達はそうだぞ? だからな……もっと颯也の弱い所を見せてくれ。私達は……全力で颯也の事を支えてやるからな」

 

「……うん」

 

「うむ! 素直な奴は大好きだ♡ さぁ、ある程度慰めはしたのだ。今度は私を甘えさせる番だぞ?」

 

「ありがとう、レイア。お陰でスッキリしたよ。だから……」

 

「んっ⁉︎/// ……チュッ……アム……んんっ♡」

 

その夜はとても長かったとペンテシレイアさんは語ったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから2日後……

 

(いよいよ今日か……)

 

俺は私服で駅前の噴水広場に来ていた。反対側のベンチに兵藤は座っているが……俺には気付いていないようだ。まぁその方が俺も動きやすい。そう思いながら待っていると……

 

「まだ予定の時間より30分も早いと言うのに、貴方は相変わらず早いですね」

 

凛とした響きを持った言葉が俺の耳に届く。その声がした方に顔を向けると、綺麗な金髪寄りの茶髪をそよ風にたなびかせ、俺の方に微笑みを向けている女性がいた。

 

着ている服といえば、上が白のブラウスを着ていて下の方は黒のショートパンツを履いていた。

 

「そう言う貴女こそ、予定の30分も早くに来ているでしょう?」

 

俺のその言葉で、微笑んでいたその子の瞳が開かれる。その瞳の色は水色で、俺に向けられている視線はとても優しいものだった。

 

何故そこまで分かるか……と? あぁ、そう言えばまだ紹介すらしてなかったな。実を言うと、この子も俺の家族の1人だ。神様からの頼み事でとある世界の狂った聖杯戦争を終わらせて欲しいというのを受けてその世界に行ったところ、まず出会ったのが彼女であり、そんな奇妙な出会いもあって彼女の願いを叶えたところ、どうやら俺に興味を持って……そこからはお察しのとおりだ。で、誰かと言われると、

 

「うふふ、そうですね。待ちましたか? 颯也」

 

「いえ、俺も今来たところですよ。フィオレさん」

 

彼女こそ、俺がその世界の聖杯戦争で出会った人物であり参加者の1人……フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドレミアだ。

 

「むぅ〜……」

 

「ん? どうかしましたか? フィオレさん」

 

「もぅ……颯也は相変わらずです! 私と2人きりの時は呼び捨て、もしくは……」

 

「あっ……ごめん。そうだったね。フィオレ“お姉ちゃん”」

 

「そ、そうです!/// 全く……颯也はいつになったら覚えてくれるのですか?」

 

覚えてない訳じゃない。ただ外で言うのが未だに恥ずかしかったからそう言ったまでなんだけど……

 

(あぁ……俺もいい加減そこのところは慣れないと……)

 

でもお姉ちゃんって言った時照れてなかったか? 照れるんだったら普通にさん付けでも良いと思うのは俺だけだろうか?

 

「い、いや……フィオレさ……フィオレお姉ちゃんの格好に見惚れてつい……」

 

「言い訳はいけません! でも……貴方からそう言われるのはとても嬉しいです。私も気合を入れて来た甲斐があったというものです‼︎」

 

どうやら気を直してくれたようだ。うん、やはりフィオレお姉ちゃんの笑顔は可愛いものがある。

 

(ホントに……こうやって普通に見たら、誰だって可愛い女の子にしか見えていないんだろうなぁ……)

 

しかし……実際はただの可愛い女の子というわけではない。颯也の家族は全員訳あり……というかほぼ全員が魔術に関与していて、さらに過去の偉人達なのだ。そんな中でフィオレだけは颯也とほぼ同年代(表面的に見て)である。しかしながら彼女も魔術に精通しているうちの1人だ。だからこそ、ただ可愛い少女という訳ではないのだ。

 

……が、そう考えると颯也は表面的には未成年である。そして時間の枠組みが存在しない神様が住まう天界で長い間修行した事もあるので、内面も家族の中で1番成熟していると言っても良いのかもしれない。

 

しかしそれはあくまで戦闘に対するものや考え方が殆どであり、それ以外の日常生活での一般常識はこれまでとはほぼ変わらないし、何よりも恋愛に対しては誰よりも初心な事は明白だ。

 

そんな訳で偶然か必然か……彼女に白羽の矢が立ったのだ。同年代の女性を一緒に住まわせる事で、颯也の恋愛に対する意識を向上させようという……どこかお節介じみたものを感じる。

 

「ではどこに向かいますか? 今回私達はデート……私はデートのつもりでここにいますけど、颯也はデートと同時にやる事があるのでしょう?」

 

「そうだよ。でもまだあっちの方には動きがないみたいだし、あっちが動けばバレないように動くって事で……だから今はこの場で待機かな。それと……今日はゴメンね」

 

「えっ? 何がです?」

 

「……本当はさ、お姉ちゃんと今日は楽しく過ごす日だった。でも俺は……今日何が起こるか知ってる。それも俺の友人が危険な目に遭うって……それを防ごうとするために俺はお姉ちゃんとのデートを利用してる。それが……お姉ちゃんに申し訳ないって思って……思うなら最初からそうしなければ良いって俺は思う。どちらかを犠牲にしてどちらか一方をすれば良いって……。でも俺は……そんな生き方ができないほど不器用だから……」

 

「……私は良いと思いますよ?」

 

「えっ?」

 

「かつての私もそうでした。私もあの世界では魔術師として一生を遂げるつもりでした。でもそのせいで私は生まれながらにして立てませんでした。だからこそ私はあの世界のあの戦いで自分の夢をかけて戦ったのです。“魔術師”としてこの世界を自分の足で歩きたいと。そんな時なんですよ? 貴方に出会ったのは……」

 

お姉ちゃんは語りながら俺に近づく。あの世界ではできなかった……“自分の足”で地を踏みしめて俺にゆっくり歩んでくる。そして俺の視界は一瞬にして黒く染まった。

 

「貴方が……私の願いを聞いてくれたんです。そして叶えてくれたんです。あの世界で誰もできなかった事を……私自身も聖杯がなければ諦めていたその願いを叶えてくれたんです! 魔術師のまま歩ける様になる事……両方の願いが叶ったんです‼︎ だから私は、貴方のその考えが悪いなんて思いません。寧ろ貴方らしいとすら思います」

 

未だに視界は真っ黒だが……俺が今どういう状況にあるかは分かる。何故なら……真正面からお姉ちゃんの……彼女の温かさを感じるから。

 

「……お姉ちゃん」

 

「なんです?」

 

「もう少し……このままでいさせてもらっても良い? 今凄く……お姉ちゃんに甘えたいからさ」

 

「ふふっ♡ 勿論良いですよ。私の義弟であり、そして未来の旦那様になるのです。ですから颯也はもう少し……いいえ、これからももっと甘えるべきなのです! 義姉であり貴方の未来の妻である私に‼︎ そして……もっと颯也の事を教えて欲しい♡」

 

フィオレはそう言いながら颯也の事を抱き締める。そもそも颯也の視界が黒く塗りつぶされていた時点で、颯也の頭はフィオレの豊満な胸の位置にあった。そこに更に力を加えたらどうなるか? 勿論……颯也の頭はその力に比例してフィオレの胸に押し付けられる形となる。

 

「こうやって撫でていると、とても良い気持ちになるわ♡ それに温かい……」

 

(とても嬉しいけど……やっぱり恥ずかしい…///)

 

颯也はしばらくの間フィオレに頭を撫でられ、背中を優しくさすられながら抱き締められた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 兵藤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遂に……遂にこの日が来た‼︎ 彼女いない歴=年齢の俺にも念願の彼女ができて、そして今日この日! その彼女との初デートの日を迎えた‼︎

 

(くぅ〜‼︎ 俺にもやっと春が訪れたんだ! これまで何となくなぁなぁに生きて来たけど、やっと分かった。俺は今日この日のために生まれて来たんだ‼︎)

 

よし! 幾度となくシミュレーションは重ねて来たけど、最後のおさらいだ‼︎

 

俺はデートの日が決まってからどんな事にも対処できる様に、そして夕麻ちゃんに楽しんでもらえる様に入念に計画を立てて来た。様々な雑誌を読み漁ってはデートプランを考え、それだけでなく変な格好に思われない様に服装にも気合を入れて来た!

 

(まず最初はあそこに行って、次にこう……それで最後に出来たら……雰囲気の良いところでキスしたいなぁ〜)

 

おっと……俺とした事が顔に思った事が出ていたかもしれない。最初の印象が大事だから、格好悪い所は見せれねぇな‼︎

 

俺がそう思いながら心の中で気合を入れていた時、

 

「イッセーくーん! お待たせ! 待ったかな?」

 

俺の目の前に私服姿の夕麻ちゃんが現れた……にしても、

 

(す、スッゲェ〜! 制服の夕麻ちゃんも綺麗だけど、私服姿の夕麻ちゃんも可愛い‼︎)

 

「? イッセーくん、どうかしましたか?」

 

「へっ? い、いやいや⁉︎ 何でもないよ⁉︎ で、でも……夕麻ちゃんの私服姿が制服姿とは違って可愛いなって……」

 

「っ⁉︎/// もぅイッセーくんったら……」

 

「ははっ、それじゃあ行こうか? 夕麻ちゃん」

 

「うん!」

 

そして俺の生まれて初のデートが始まったんだ‼︎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「相手の方も来た様ですね」

 

「そうだね。なら俺達も行こうか」

 

兵藤達が移動したのを見て俺達も行動に移した。兵藤達に気付かれないように距離を開け且つ、自然なカップルを装って跡を付ける。……まぁそのためなんだろうが、

 

「フィオレお姉ちゃん……普通に手繋ぎじゃいけないの?」

 

「ダメです! これは譲れませんもの。それに私は貴方と可能な限り……こうして密着していたいのです。こうしている方が……胸がドキドキして温かい気持ちになって、それで貴方の温かさを感じられますもの♡」

 

「っ⁉︎/// そ、それなら……お姉ちゃんが満足するまでこうしてても良いかな」

 

「ふふっ、やっと少しずつ……素直になってきましたね」

 

「俺としては……ほんの少しの一歩だけど……」

 

「それで良いんです。魔術だってほんの少しの進歩が大事になってくるのですから」

 

「……魔術に例えるのはどうかとは思うけど?」

 

「そ、そうかしら? でも他に例える物が無かったから……」

 

「いや、でもそこがお姉ちゃんらしい所の1つだよ」

 

「そ、そう?/// そう言ってもらえるなら私も嬉しいわ!」

 

「それは少し大袈裟かな……まぁお姉ちゃんがそう思ってくれるなら俺もそう言って良かったかな。それじゃあ、やる事はやりつつこっちも今日は楽しもうよ」

 

「うん! いっぱい楽しみましょう、颯也♡」

 

そして兵藤達の尾行をしつつ、俺達もデートを楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……遂にこの時が来てしまった。兵藤の平凡だったろう人生は……ここから苛烈なものともなっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side 兵藤

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ……今日は楽しかったなぁ〜‼︎

 

「イッセーくん、今日は楽しかったね‼︎」

 

「うん! 俺も初めてのデートだったけど、勇気を出して夕麻ちゃんを誘えて良かったって思ってる! でも未だに夕麻ちゃんが俺の彼女だなんて信じられないよ」

 

「な、何言ってるんですか⁉︎ 私はイッセーくんの彼女ですよ?」

 

「う、うん。それはそうなんだけど……今までの人生を振り返ると信じられなくってさ。彼女欲しいなってずっと思って来たけど……それをどこかで諦めててさ。だからこれも夢なんじゃないかって」

 

「そんな事……ないもん」

 

「……えっ?」

 

「これは夢なんかじゃないよ! 本当の事だよ‼︎ 私も初めて彼氏が出来て……凄く嬉しかった」

 

「夕麻ちゃん……」

 

「イッセーくん……」

 

互いの顔が近付いていく。そして遂に唇どうしが触れ合おうとした時……

 

『レイナーレ……いつまでその様な戯言に付き合っている?』

 

「っ⁉︎」

 

その男の声は突然響いた。それでさっきまでの良い雰囲気が壊れてしまった。って誰だよ⁉︎ こんなにも空気読めない奴は⁉︎ って……

 

「ま、周りに誰もいない……」

 

そう思っていた時、俺の左足を激痛が襲った。

 

「うぁぁぁぁっ⁉︎」

 

「い、イッセーくん⁉︎」

 

夕麻ちゃんが俺に駆け寄ってくる。顔を見たら今にも泣き出しそうで……

 

(あぁ……女の子を泣かせようとするなんてカッコ悪いなぁ……)

 

激痛に顔を歪めながらも、俺は目の前の夕麻ちゃんの事しか頭には入らなかった。

 

「レイナーレ……そろそろその男に別れを言った方が気も楽になるぞ?」

 

「……ドーナシーク」

 

「俺達も任務でその男に近付いた。だがお前がそこまで人間に対して感情を露わにするとは……」

 

「私は……本当はこんな任務嫌だったわよ! でもこの任務のおかげでイッセーくんに出逢えた! 堕天時だけじゃない人との関わりも良いって‼︎ あなただって本当は「黙れ‼︎」ドーナシーク……」

 

「俺も……いつもの様に適合者の回収だと思っていた。だが今回は話が違う‼︎ そこの男を殺さなければ……我々が殺されてしまうんだ‼︎」

 

この2人はなんの話をしてるんだ? それにの男背中から翼を出してるし……という事は夕麻ちゃんもあいつと一緒……なのか?

 

(……っても俺がいくら考えても分かんねぇよな。でもこれだけは分かる)

 

これ以上女の子を苦しめちゃいけねぇよな?

 

「ゆ、夕麻ちゃん……」

 

俺は喋るのも辛いほどの激痛に見舞われたが、それでもどうにか根性で口を動かす。

 

「い、イッセーくん⁉︎」

 

「俺さ……夕麻ちゃん達が何の話をしているのか分からないけれど、でもこのままだと夕麻ちゃんが危険な目に遭うんだろうなって事は分かったよ。だからさ……」

 

「だから……俺怖いけど、夕麻ちゃんになら殺されても良いよ?」

 

「……イッセーくん」

 

「ははっ⁈ い、痛い……」

 

「イッセーくん⁉︎」

 

「ごめん……これ以上怖いのは勘弁だからさ……だから……」

 

「……分かったわ」

 

夕麻ちゃんは私服姿から姿を変えて、凄く露出が多い格好になった。とてもエロい……

 

(あぁ……こんな状況じゃなかったら眼福なのになぁ……)

 

「……イッセーくん、すぐに……痛くない様に逝かせてあげるからね」

 

夕麻ちゃんは宙に浮かんでる男と同じくらいの高さまで飛び上がると、右手に俺の左足に今尚刺さってる物を作った。

 

「この時間……楽しかったわ。ありがとう。そして……さよなら」

 

夕麻ちゃんの手からそれは放たれた。さっきは分からなかったけど、今はスローに見える。それが俺の心臓辺りに向かってゆっくりと近付いてくる。

 

(あぁ……短い人生だったけど、それでも今日が1番幸せだったな。松田、元浜……お前らと会えて楽しかった。親父、お袋……今まで俺を育ててくれてありがとう。皆……元気で……)

 

俺は目を瞑りながらそう思ってこの命を終えるつもりだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何を勝手なことをの給っている?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パリンッ

 

 

 

 

 

 

 

 

辺りをまるでガラスが割れる様な音が響いた。俺は……自分に意識があることに気付く。未だに左足からの激痛はあるものの、まだ生きている実感があった。

 

瞑った目をゆっくりと開けてみる。するとそこには……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「彼女とデートできたらそれで満足か? お前はそんな男じゃなかったろう?」

 

目の前に全身鎧を身に付けて緑の目を俺に向けてくる何かが立っていた。

 

「激痛に耐えるのはもうそろそろ限界だろう? だから目覚めるまでは気を失っておけ」

 

俺はどこかで聞き覚えのある声にそう言われて、いきなり睡魔に襲われた。そして深い眠りについたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ふぅ、間に合った……)

 

俺は頃合いを見計らってこの場に姿を現した。友人が傷付いてしまうのは……死ぬ程嫌ではあったが、そうしなければ兵藤はこのまま襲われ続けてしまうだろう。だから俺は、ここは原作の意に少しでも沿っている方が良いと思った。まぁこれは俺の自分勝手な思いで間違いないが……

 

「あ、あなたはっ⁉︎」

 

「……昔から変わらない様ですね?」

 

「レイナーレ、こいつとは知り合いか?」

 

「昔……悪魔達に襲われていた所を助けてもらったわ……」

 

「何⁉︎ ま、まさかこいつが……」

 

「どうやらそちらは私の名前をご存じなようだ。だが今一度名乗らせてもらいましょう。私の名はバルバドス……理不尽を壊す者だ」

 

俺は彼らに向かってただならぬほどの威圧を叩き込んだ。

 

「……くっ‼︎ 今の我々だけでは対処できそうにない……。戻るぞレイナーレ」

 

「え、えぇ……」

 

そうして堕天使の2人は去って行った。

 

「さて……彼らが引いたところでこっちもやる事をするか」

 

俺は兵藤の左足からの光の槍を抜き、傷跡が残らないように塞いだ。それと同時に、兵藤のそばに紅い魔法陣が現れた。そしてそこから魔法陣と同じ色をした髪を持つ女性が現れた。

 

(さて……俺はもうここでやる事はない。退散するか……)

 

でも遅いよなぁ……。だってこの場にいる事は来る最初から分かっていただろうし……職質まがいの事はされるだろう。

 

(まぁ……俺の方から接触する為にワザとしたんだけどね?)

 

俺は何食わぬ顔でそこから立ち去るフリをする。すると案の定……

 

「ちょっとそこのあなた……この場で何があったのか教えてくれるかしら?」

 

「……私ですか?」

 

「この場にそこで倒れている子とあなた以外誰がいるというのかしら?」

 

デスヨネェー……

 

「それで……私に何かご用ですか?」

 

「えぇ、聞きたい事が山ほどあるわ。だから、私について来てくれるとありがたいんだけど?」

 

そう言われた俺は……別に今でも構わないと思った。だが……それはいつもの場合だ。今日はフィオレお姉ちゃんとデートの途中だ。だからこの場では立ち去る事を選ぶ。

 

「……申し訳ないが、今日は生憎と予定の真っ最中でね。その予定を少し抜け出してここにいる。だからもし話が聞きたいというのなら後日……私を訪ねて来てほしい」

 

俺はそう言いながら、紅色の髪をした少女に何の変哲も無い宝石を渡す。

 

「これは?」

 

「今日は反応しない様に細工してあるが、明日以降ならこの宝石が私の所に道案内してくれるだろう。じゃあ私はこれで……」

 

俺は兵藤をその子に任せることにしてその場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからはフィオレお姉ちゃんとデートを再開して、今はそのデートも終わって俺の部屋で眠りにつこうとしていた。勿論俺の傍らにはフィオレお姉ちゃんもいる。それも白いネグリジェ姿で……

 

「ふふっ♡ どうですか? 私の寝間着姿は?」

 

「……お姉ちゃんなら分かり切ってるだろうに」

 

「それでもです。私は貴方からちゃんとした言葉が欲しいの」

 

「……き、綺麗だよ」

 

「それだけですか?」

 

上目遣いをしながら俺を見つめて来る……

 

(絶対ワザとだよなぁ……)

 

でも俺は相変わらずこの表情には弱い。なので、例え思ったとしても言わない様にしていた事をつい口に出してしまう。

 

「その……綺麗だし、お姉ちゃんに凄く……甘えたいな」

 

「よく出来ました♡ では颯也……私に甘えて下さいな♡」

 

そして今日も俺は……恥ずかしながらも幸せな日常を送っていった。




今日は長めの物語になりましたけど、どうだったでしょうかね? 満足していただければ私も嬉しいです。

「この太陽王である余が登場したのだ。満足するのは必然であろう?」

「フンッ、これだからナルシストは困るのだ。あたかも小説のいい評価がまるで自分の手柄の如く誇示するのだからな」

「……なにか文句があるのか? 野蛮な戦闘女よ」

「実に大有りだな。ナルシストファラオ」

「……クックックッ、面白い。ならこの場であの時の決着を決めようではないか!」

「私もそう思っていた所だ。そのナルシストな発言が今後一切出ない様にコテンパンにしてやろう‼︎」

……あ、あのお2人とも? ここでの争い事は「「作者は黙って見てろ‼︎」」うぅ……誰かなんとかして下さい……

「……そっとしておこう。まぁ読者の皆には、次回の物語も見て欲しい。って事で、また会おう!」
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