ハイスクールD×D 理不尽壊しのリインカーネイション   作:橆諳髃

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「いよいよ俺が活躍できる場面だな! いよぉーし‼︎ これでまた一歩ハーレム王に近づけるぞ‼︎」

あの兵頭さん? 言っちゃあ悪いんですけど、既にオリ主がハーレムなんですが?

「そこ! 作者‼︎ そんな事言わない‼︎ 第一にこの作品は本来俺が主人公なんですよ⁉︎ なのになんで愛護が主役級の扱いなんですか⁉︎」

「それは俺がこの作品のオリ主だからだろ?」

「愛護! お前もここぞとばかりに俺の活躍どころ奪いやがって‼︎」

「ん? 俺兵藤の活躍した所奪ったっけ? それにいつ活躍したの?」

「えっ? それは……ほら! あのシーンとか‼︎」

「あのシーン? あぁ……あれか……」

「あ、あれ? なんか愛護怒ってる?」

「お前が亞里沙さんの着替えを覗いたところだよなぁ? あぁそうだそうだ……はっきり覚えてるよ」

「いぃっ⁉︎ そ、その場面じゃなくてですね? って愛護さん? ちょっ、そんな痛々しいハンマーを振り回さないで⁉︎」

「問答無用! 塵芥と成り果てろ兵藤‼︎」

「うわぁっ‼︎ 助けて部長〜‼︎」

と言う事で始まります。


52話 兵藤にとって初のはぐれ悪魔退治

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日の活動は、この町に潜伏するはぐれ悪魔を狩る事よ」

 

「はぐれ悪魔……って何ですか?」

 

「文字通り主人のもとを離れて好き勝手に活動する悪魔の事だろう?」

 

「颯也の言う通りよ。はぐれ悪魔は、主人のもとを勝手に離れる、または主人を殺して好き勝手に行動するやつらの事よ。にしてもよく分かったわね?」

 

リアスは、颯也が誰よりも早く兵藤の質問に答えた事に対して感心していた。何しろ颯也は、自分達が知らない力を持ってはいるが一般人なのだ。それ故に、はぐれ悪魔の事を簡単に、そして的確に答えた颯也の事を感心せずにはいられなかった。

 

「はぐれという言葉の意味を考えたなら、自ずといきつきますよ」

 

しかし颯也からすれば原作知識のそのままを言ったに過ぎない。そのためリアスの感心に対しては謙虚な姿勢で受け答えをする。

 

「あらあら、颯也さんは頭の回転も良いのですわね」

 

「それは何といったって颯也さんですもの! 普通に答えれる事ですわ‼︎」

 

「まぁ……そもそも亞里沙さんと付き合っている時点でそこら辺の知識も自然と身につきますし」

 

「た、確かにそうだったわね……というか亞里沙! 悪魔とは何の関係も無い一般の人に私達の事を話したの⁉︎」

 

「何の関係も無くはありませんわ! それに颯也さんは、私の事を一目見て悪魔だって見抜いていましたのよ?」

 

「えっ? それって本当?」

 

「こんな所で嘘なんてつきませんわ!」

 

「それに、話して欲しいと言ったのはこっちの方です。だから亞里沙さんには何の非もないですよ」

 

「だ、だからと言っても「部長、少し心配しすぎですわ」朱乃、あなたまで……」

 

「颯也くんが入って最初に私達の自己紹介をした時、いくら亞里沙さんを彼女にしていたとはいえ、この学園に他にも悪魔が大勢いると知ったら驚くはず。ですがそれにも関わらず平然としているという事は、肝が太いのか、もしくは亞里沙さんの他にも悪魔やそれに類似した者達を知っているという事ですわ。というのが私の考えなのですけど、颯也くんはどう思うかしら?」

 

「……凄いですね姫島先輩。会ってそんなに経ってないのにそこまで考えつくなんて」

 

「という事は、愛護くんは僕達以外の悪魔に会った事があるって事かい?」

 

「そうだな。確かに俺は、あなたたち以外の悪魔を知ってるし会った事がある。それも俺が幼少の頃からの付き合いだけど」

 

「よ、幼少の頃からですって⁉︎」

 

木場の質問に何でもないように答える颯也。リアスにとっては驚いてはいたが、颯也は意に介さなかった。

 

「まぁ俺の過去話よりも、今はこの町に現れたはぐれ悪魔についてですよね?」

 

「そ、そうだったわ。その詳細については、そのはぐれ悪魔が潜伏する場所に行ってからにしましょう。皆準備してちょうだい」

 

「「「はい‼︎」」」

 

「それで颯也は……」

 

「俺ももちろん行きますよ?」

 

「良いの? 危険が付きまとうし、場合によっては構っていられないかもしれないわ」

 

「そこは大丈夫でしてよ? なにしろ私が颯也さんの事を守りますから‼︎」

 

「ははは……亞里沙さん、それは俺が言う台詞だと思うんですが……」

 

「あら? そんな事ありませんわ。私だって貴方の隣にあるために強くなったのです。だから貴方の事……守らせて下さいな?」

 

「そんな上目遣いで言われたら……断るにも断れないじゃないですか。でもま、エスコートぐらいは任せてもらえますか?」

 

「っ! はい♡ お願いしますわ‼︎」

 

「ちょっとそこの2人! いつまでもイチャついてないで来なさい‼︎」

 

後半部分は聞こえていなかったものの、リアスにとっては颯也と亞里沙がイチャついている様子にしか見えず、ついつい荒っぽく言った。因みにこの話題……というか目の前で男女の和気藹々とした様子を見せつけられた兵藤はというと……

 

「愛護の奴めぇ〜……俺の目の前でイチャイチャしやがってぇ〜……」

 

「あはは、ま、まぁ落ち着いて兵藤くん」

 

「これが落ち着いていられるかぁ‼︎ コンチクショー……何で俺は愛護のように女子にモテないんだ……」

 

「ただ単に兵藤が変態でなければ良いだけだろう? ルックスは平均より良いんだから」

 

「誰も答えろなんて言ってないだろぉ⁉︎ それに上から目線とか何様だよ‼︎」

 

「いや、ただの一般人だが?」

 

「ただの一般人が俺達と一緒に行動なんてするもんか‼︎ あぁもう……見てろよ。はぐれ悪魔なんて俺がすぐ倒してやる‼︎」

 

「颯也もそうだけど、イッセーも悪魔になりたてなのだから無理はしない事。特にイッセーはこれが初のはぐれ悪魔狩りなのだから、戦闘に参加するよりもよく見ていて欲しいわね」

 

「えっ? 颯也は?」

 

「颯也は……イッセーを助けた力もあるし、特に心配はしてないわ。1番に心配なのはイッセーかしら?」

 

「あ、悪魔になって他の人よりも力はあるはずなのに颯也より心配されるって……」

 

「まぁそういう事だ。今回は無理に参加するより見て肌で感じる方がいいかもな」

 

「な、なんで颯也も初参加なのにそんなに余裕なんだ?」

 

「そこらにはびこる悪魔には負けない自信があるからだろうな」

 

「さ、さいで……」

 

そんな会話もあり、リアス一同ははぐれ悪魔が潜伏している廃墟に赴いていた。

 

「今回のターゲットは、はぐれ悪魔バイザーという名の悪魔よ」

 

「先日大公様から連絡がありましたの。はぐれ悪魔の特徴も聞き及んでいますわ」

 

「皆、気を引き締めてちょうだい。これからはぐれ悪魔の根城に入るわ。いつどこから攻めてくるか分からない。警戒は怠らないで」

 

「「「はい!」」」

 

そしてリアス達はバイザーが潜伏しているとされる廃墟の中に入った。それから数分廃墟の中を探索していた時……

 

『におう……におうぞぉ……まずそうな匂いに混じって美味しそうな人間の匂いがぁ……』

 

そんな声が奥からした。奥から現れたのは、妖艶な顔つきをした女性で上半身は裸に近かった。それに対して兵藤は……

 

「うひょぉー! 美人なお姉さんがこんな所に‼︎ しかも胸は上半身もろ裸であろう事か胸も丸出し! ……眼福です‼︎」

 

「はぁ〜……兵藤、お前は欲が先行しすぎだ」

 

「何言ってんだよ愛護! あんな美人のお姉さんが胸丸出しでこっちに微笑みかけてんだぞ‼︎ そんなの眼福以外の何があるって言うんだ⁉︎」

 

「何があるかって? そんなのおぞましいの一言だ。よく見てみろ。あれでも眼福と言えるか?」

 

「おぞましいなんて失礼だぞ! あの美人のお姉さんにあやm……」

 

「ほらな? おぞましいだろう? 自分の力を好き勝手に使うとあぁなる。見たところ……人はまだ食べてないようだが、自分を倒そうとした悪魔達の魔力を吸い上げたってところか?」

 

「愛護先輩、どうしてそんな事が分かるんですか?」

 

「来る前に言ったとは思うけど、俺も悪魔はこれまでに何回も見たことあるからね。だから分かる」

 

「それだけじゃ説明になってないと思うんですが……」

 

「話は後にして下さいな! 何か仕掛けてきますわよ。颯也さんは私の背後に!」

 

そう言って亞里沙は颯也の前に出る。そして防御魔法陣を展開して颯也を守るようにした。一方の敵は、胸の先端をまるで銃口のようにして攻撃魔法陣を展開した。

 

「うえぇ……えげつな……」

 

これには兵藤も先程の評価を覆したようで、気味悪がる顔になっていた。

 

「確かにえげつない。というかけしからん。女性が無闇矢鱈に初対面の男の前で素肌を晒し、あろう事かそんな汚らしい攻撃手段をもってするとは……」

 

そんな事を言いながら颯也は防御魔法陣を張った亞里沙の前に立つ。

 

「そ、颯也さん⁉︎ そこにいたら危ないですわよ⁉︎」

 

「大丈夫ですよ亞里沙さん。それに俺は……あんな穢らわしい技で亞里沙さんの張った防御魔法陣を汚されたくないので」

 

「そ、颯也さん……そこまでして私の事……」

 

「えぇ。大切です」

 

「そ、颯也さん♡」

 

とまぁ……こんな所でもイチャイチャする颯也さんと亞里沙さん。これにはリアスさんも頭を抱えたと言います。因みに兵藤は、その2人の様子に悔し涙を浮かべていたようです。

 

「私の前でイチャイチャするなぁ‼︎」

 

そう言いながら攻撃してくるバイザーさん。彼女も腹が立ってヤケクソ気味になっていたといいます。

 

「はぐれ悪魔ごときが俺と亞里沙さんの邪魔をするな! 大気の風よ、切り刻め‼︎ タービュランス‼︎」

 

颯也がそう唱えると、颯也と亞里沙のところに向かっていった攻撃の下から莫大な風が吹き荒れ、バイザーが放った攻撃は違う所に進路を逸らされたか、あるいは大気の風によって微塵切りにされて塵となった。

 

因みにリアスや他の者は魔法陣で防御するなり避けるなりしていた。ただ違ったのは兵藤だけで……

 

「あっ、危なっ⁉︎ おい愛護‼︎ お前が変な事したせいで当たるはずのない所に攻撃が流れてきたんだけど⁉︎」

 

「あぁ、それは悪い」

 

「それだけかい‼︎」

 

「それだけだが?」

 

「ひどいっ⁉︎」

 

「2人とも、漫才はそこまでにしなさい! 裕斗、行って来なさい!」

 

「はい部長‼︎」

 

兵藤が悲しげのある表情で部長〜……と呟く中、リアスに指示された木場が目に見えないようなスピードでバイザーに接敵し、両腕を剣で切り落とした。

 

「は、早すぎて見えなかった……」

 

「イッセーはチェスを知ってるかしら?」

 

「えと……名前ぐらいなら」

 

「チェスには、キングを含めて16個駒があるの。そして私と亞里沙、颯也以外のここにいる子達は皆転生悪魔なのよ。転生悪魔は1人ずつ1つのピースで悪魔に転生しててね。あのバイザーでさえも例外ではないわ」

 

「そ、そうなんですね。それで駒によって特徴とかは……」

 

「勿論あるわ。裕斗はナイトの駒を消費しているわ。特徴はさっきイッセーの言ったように、尋常じゃない程の速さを持つの」

 

「そ、それで姿が見えなかったのか……」

 

「そうね。次に子猫だけど……」

 

「はっ⁉︎ こ、子猫ちゃん危ない‼︎」

 

リアスが兵藤に説明している間に子猫が敵の前に移動していた。

 

「このっ! なめるなぁっ‼︎」

 

両腕を切り落とされたバイザーだが、もはや化け物とかしている下半身が有する縦に開いた大口で子猫を喰らう。その大口からは何本もの鋭く大きな牙が生えていた。常人であるなら既に身体中を穴だらけにされている。

 

そう……常人であるなら……

 

「えい……」

 

「グワァァッ⁉︎」

 

喰われたはずの子猫が、その大口を自らの力だけでこじ開けたのだ。服はボロボロであるが、傷一つついてはいない。

 

「吹き飛べ……」

 

子猫は、自分の身長、体重の倍あるバイザーをいとも簡単に持ち上げて地面に叩きつけた。

 

「子猫はルーク。あれだけでは傷つかない防御力と、自分よりも大きな敵をいとも簡単に持ち上げるほどの力を有しているわ」

 

「あ、あの体で⁉︎」

 

「何か言いましたかイッセー先輩?」

 

「い、いえ何も⁉︎ 子猫ちゃんはできるだけ怒らせないようにしよう……

 

この時兵藤は、子猫ちゃんを怒らせたらヤバイと実感したようです。

 

そしてバイザーもただやられる訳ではない。切り落とされたはずの手を動かして、リアスと亞里沙に襲いかかる。

 

「部長! 危ない‼︎ 神器(セイクリッド・ギア)‼︎」

 

兵藤は自分の左手に神器を呼び出して襲いかかってくるバイザーの手を殴りつけた。

 

「大丈夫ですか部長⁉︎」

 

「い、イッセー⁉︎ ありがとう、問題ないわ」

 

そして亞里沙に襲いかかる手については……

 

その汚らしい手で亞里沙さんに触れようとするな‼︎

 

そんな怒声を颯也が口にした瞬間、バイザーの手は何かに切り刻まれ様に塵芥に変わった。

 

「大丈夫ですか亞里沙さん」

 

「えぇ♡ 私に怪我などはありませんわ」

 

「それなら良かったです」

 

そんなイチャイチャした雰囲気が流れようとしていましたが……リアス達からしてみればそれどころではなかった。

 

(そ、颯也は今何をしたの⁉︎)

 

リアスは颯也が何をしたのか分からなかった。さっき颯也が唱えた呪文……あれでさえも分からなかったのに、今度は早すぎて何をしたのか分からなかった。

 

(颯也先輩……何者ですか?)

 

子猫もこんな風に思った。

 

(は、早すぎて……僕にも見えなかった)

 

速さの特性を持つ木場でさえも、颯也が何をしたのか検討が付かなかった。ただ皆と違い、剣のような物でバイザーの手を切り刻んだのだろうという事は頭に浮かんでいた。

 

(あらあら……あんな物を見せつけられては、ますます人のままにしておくのが惜しい人材ですわね)

 

一方の朱乃は、悪魔の主人の様な考えを持った。本来ならリアスが持つべき感想なのだが……

 

「ま、愛護……さっき何やったんだ?」

 

と、兵藤は素直に疑問を口にした。それに対して颯也は……

 

「何って……ただ単に剣で切り刻んだだけだが?」

 

(((そこは普通にネタバレするんだ……)))

 

「えっ⁉︎ 剣っつったって……何も持ってないじゃん⁉︎」

 

「自分の獲物をそうそう簡単には見せないさ」

 

「あの姿は簡単に見せたのに?」

 

「あれか? あんなの一緒に過ごしたらすぐバレるだろ? だから早めに出したまでだ。それに、他にもあるし……」

 

「えぇっ⁉︎ 他にもあるのか⁉︎」

 

「あるはあるが……っと、そろそろフィナーレって感じだな」

 

颯也が兵藤から姫島に目を向ける。姫島は地面で倒れたままのバイザーを恍惚とした表情で見ていた。

 

「うふふっ……あなたはどこまで耐えれるかしら?」

 

姫島が魔法陣を展開すると、バイザーに莫大ともとれる電撃が落ちた。それはバイザーの身を焦がす。そして一旦雷撃は止まるが……

 

「あらあら! まだ元気がありますのね。なら、まだまだ行きますわよ‼︎」

 

「ギャァァァッ⁉︎」

 

「朱乃はクイーン……オカルト研究部最強のクイーンよ。そして……Sでもあるわ」

 

「あらあら、まだまだ元気ですわね‼︎」

 

そう言いながらバイザーに雷撃を落とし続ける姫島の姿がそこにあった。

 

ひ、姫島先輩は特に怒らせない様にしよう……

 

女好きの兵藤もそう口にしたと言います……

 

姫島が攻撃し終わった時、そこには黒焦げのバイザーがいた。そこにリアスが歩み寄る。バイザーの前まで立つと、手をかざし、魔法陣を展開した。

 

「何か……言い残すことはないかしら?」

 

「こ、殺せ……」

 

「分かったわ。あなたを消しとばしてあげる」

 

そう言ってリアスがバイザーを書き去ろうとした瞬間……

 

「それは少し待っていただきたい」

 

「そ、颯也? 何をしようというの」

 

リアスに待ったをかけたのは颯也だった。颯也は再起不能に違いバイザーに近づき……

 

「かの物を元の姿に戻せ、リカバー」

 

呪文をなんとバイザーにかけたのだ。癒しの呪文をかけられたバイザーは、みるみるうちに回復していき、切り落とされたはずの腕も元に戻っていた。

 

「ちょっと颯也! あなた何をやっているの⁉︎ これじゃあ「リアス、少し見ていて下さいな」亞里沙……どういう事よ?」

 

「颯也さんは無闇にこんな無意味な事はしませんわ。理由があるのです」

 

そう言っている間にバイザーの体は、リアス達が対面した姿になっていた。

 

「こ、これ本当に大丈夫なの⁉︎」

 

「大丈夫ですよ。その証拠に……ほら」

 

颯也は未だに回復呪文をかけている最中だった。すると、バイザーの体に異変が起きる。なんとバイザーの醜かった姿が消え去り、兵藤がまた通りの美人になっていた。そこにはさっきまでの怪物の様な下半身や腕はなかった。

 

「なっ……ち、力が無くなって?」

 

「それは当然。何せあなたが転生したての頃に戻しましたから。それと、その状態で暴れられても迷惑なんで拘束させてもらうよ。バインド」

 

バイザーは颯也に拘束呪文をかけられて、身動き一切取れなくなった。

 

「ふぅ……もう冷や汗かいたわ! でもこれで一件落着ね?」

 

「いえまだです」

 

「えっ?」

 

リアス先輩が安心した様に言うが、まだ終わってはいない。なにせコイツらはペアで行動するのだから。バイザーは単なる囮役……本命は俺達の後ろで機会を待っていた。

 

この情報は、先日会いに来たアルヴィンから貰っている。

 

(例え情報を持ってなかったとしても、ここに入った時点でバイザーの他に何かいるとは分かっていたがな?)

 

どれだけ薄かろうと……魔力は探知できた。だってうちにはそれ以上に気配を消す子がいるんだぜ? これぐらい分からないわけがない。

 

「ほらいるんだろう? 隠れてないで出てこいよ……といっても出ないか。それならそれで良い。ほら、俺はここだ。ちゃんと狙えよ?」

 

ある一点を凝視して颯也は相手に聞こえる様に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side はぐれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(な、何なんだあいつは⁉︎)

 

俺は戦慄した。ただの人間風情と侮った。最初は……狙いやすいただの人間から狙おうと最初からこのライフルの照準をあてていた。

 

(だが結果はどうだ⁉︎ 今に至るまで撃てちゃいない……)

 

奴には……隙が無かった! 何も武器を携えている訳じゃない。武道の様な構えを取っているわけでもない。ただそこに立っているだけなのに‼︎ 今に至ってはあいつが1番狙いにくい! しかもあいつは見えないはずの俺を見てきた。それもライフルのスコープ越しに……

 

(これならあの左手に妙なものを付けたガキを狙った方が良い!)

 

俺はその人間から狙いを外し、左手に妙なものを付けたガキに照準を合わせる。合わせるが……

 

「おい……まさか俺以外を狙おうとしてるんじゃないだろうなぁ?

 

(ひ、ひぃっ⁉︎ ば、バレてるぅ⁉︎)

 

「ほら、俺はここに立ってる。一歩も動かないからさぁ……早く覚悟を決めて撃って来い」

 

こ、こいつ本当に何なんだ⁉︎ ば、化け物か⁉︎

 

自分のことは棚にあげ、颯也の事を化け物扱いした。自分こそが、他の人から見てみれば化け物の様な力を持っているというのに……

 

そのはぐれは……そう思いながら自然と指を動かし、引き金を引いた。そして廃墟の中で1発の銃声が響く。人間の周りにいる悪魔達は何事だと言うふうに辺りを見回すが、その中で1人……ピクリとも動かない者がいる。それこそはぐれが狙った人間だ。

 

その人間は立ったまま微動だにしない。はぐれはやったかと一瞬思った。だがそれは思い過ごしだった。何故なら自分は、自然と体は動いて引き金を引いたものの、人間の頭を狙ったのだ。だが人間の頭に風穴が空いた様子はない。それに血も出てはいなかった。

 

何故だ? そうはぐれが思った時……

 

「探しているのはこれか?」

 

撃ったはずの人間が、こちらに何かを見せてきた。それは……

 

「大層な魔力が帯びてて普通の奴ならこれで倒れるだろうな。だが……欠伸が出るほど遅すぎたもんだから取っちまったよ」

 

……な、なんだと?

 

「さて、じゃあこれ返すぜ?」

 

人間がこちらに振り向き、振りかぶって何かを投げた。それは俺の構えているライフルの銃口に入り、ライフルは暴発……そして右肩を損傷した。そして悪魔達が立っている地面に俺は落っこちた。

 

しかしこの痛み……尋常ではない。ただライフルが暴発しただけで身体中がこんなに痛むはずは……

 

(だが俺にもまだ切り札はある!)

 

名前は聞かなかったが、とある方から貰ったあの札で俺はパワーアップ出来る‼︎ そうしたらここにいる悪魔も、そして生意気な人間も返り討ちだ‼︎

 

はぐれは笑いながら立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1人いたはぐれには、さっき撃たれた弾を投げ返してやった。それも波紋付きで……悪魔達に波紋が聞くことは、何回もはぐれ悪魔退治していて実証済みだ。その証拠に高い所から落ちてきたであろうあいつはかなり辛そうだ。ただ殺しはしない。罪を犯した者には公平な場で裁いてもらう。これが俺のポリシーだ。

 

だが様子がおかしい。顔が歪んだ様に笑っている。何か奥の手でもあるのか?

 

「驚いたわ。颯也が急に何を言い出すのかと思ったけれど、もう1体いたのね。しかも指名手配されてるはぐれが」

 

「くっ……くっくっくっくっ……そうやって余裕をかましているが良い」

 

「な、なに? 何がおかしいの?」

 

「貴様達はこれを見てからでも余裕でいられるか⁉︎」

 

そう言ってはぐれが懐から取り出したのは、正方形の紙だった。しかしそこに描かれていたのは……

 

(逆五芒星……)

 

「ぎゃ、逆五芒星⁉︎ しかもとてつもない魔力量だわ‼︎」

 

「そうさ! これを使えば俺はたちまち受けた傷も癒え、今以上にパワーアップ出来るというものだ! それにもう起動済みだ‼︎」

 

悪魔がかざした紙の逆五芒星が怪しく光り始める。その光は増していき、はぐれがパワーアップする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かに見えた……

 

「そんな事はさせません」ポロロン……

 

廃墟に似つかわしくない音が聞こえた。その瞬間……はぐれが持っていた逆五芒星の紙が細切れになった。

 

「そ、そんな……」

 

それを見て焦るはぐれ……それと同時にまた先程の音が聞こえた。

 

「ぐぁぁっ⁉︎」

 

はぐれが途端に倒れる。意識はしっかりしているが、まるで操り人形の紐が切れてだらっとした感じだ。それでもはぐれは諦めず、何とか逃げようと地を這った。だがそれは、どこからともなく放たれた数個のクナイによって服の端を地面に縫い付けられた。

 

「これで本当に落着……と言った所ですかね」

 

「い、一体何が起こったというの?」

 

「僕にも分かりません。あれも愛護くんがやったのかい?」

 

「いや? だが誰がやったのかぐらいは分かる」

 

「それって……「それは私の事ですね」あんたは?」

 

そこに現れたのは、リアスと同じ紅色をした長髪の人物。しかし性別は男だ。顔つきはというと、イケメンの部類だ。だが瞳はスッと閉じられており起きているのか寝ているのか分からない。左手には弦が何本も貼られた弓を持っていた。格好はどこぞの騎士にいそうな鎧を身に纏っており、純白のマントを翻していた。

 

「これはあなたがやってくれたのかしら?」

 

「えぇ、その通りです。勝手ながら手を加えさせて頂きました」

 

「そう……正直助かったわ。ありがとう。それであなたの名前は何というのかしら? 見たところ普通の人ではないわよね? それにその手に持つ弓……かしら? それからとても強い力を感じるのだけど……」

 

「確かに私は普通の人間ではありません。そしてこれも普通の代物ではありません。ですが……名前を簡単に申すわけにはいきません。私にとって名前は……簡単に知られてはいけないものなので」

 

「そう。それは残念ね。できればあなたをスカウトしたかったのだけど……」

 

「それは聞けぬ相談です。何せ私には、既に仕えている主人がいますので」

 

「主人?」

 

「えぇ、そうです。それにしても……少し油断しすぎではないですか? 我がマスター」

 

その発言にリアス達は、この場にこの男の主人がいるのだと知った。だが誰に向けた言葉なのか分からなかった。リアス一同の頭の上にハテナマークが付いた時……

 

「そこのはぐれが持っていたあの紙切れの効果がどんなものか知りたかっただけだ。それもトリのおかげで分からずじまいだがなぁ?」

 

「そ、そんな……私のせいですか⁉︎」

 

「そ、颯也くん?」

 

木場が驚いた様に声をかけるが、当の本人は何もなかったかの様に続けた。

 

「お前のせい以外に誰のせいだ? それに……あの程度の輩に俺が負けるとでも?」

 

「い、いえ……我がマスターに限ってそんな事は……。で、ですが万が一という場合もあると思い……」

 

「はぁ〜……心配性な奴だ」

 

「そんなのは当然です! もし我がマスターの身に傷が付いたとあの方達に知れたら……私の身が持ちません」

 

「結局自分の身が大切か……」

 

「い、いえそんな事は! 我がマスターに傷が付いてしまうのは、私にとっても悲しいことです‼︎」

 

「ホントにござるかぁ〜?」

 

「ちょっ? 何故そこでござる語尾なのですか?」

 

「ただのおふざけだが? にしても本当にトリは……これだからあの時俺からの恨みをかったんだろ?」

 

「そ、それは確かにそうですが……ですがあれはしかたg「仕方ないもクソもあるか? 騎士ならば正々堂々として嘘ついてんじゃねぇ!」も、申し訳ありません……」

 

「ハッハッハッ……相変わらず颯也は面白いね」

 

「こ、今度は誰⁉︎」

 

暗闇の奥からそんな笑い声がしたかと思えば、また颯也の名前が出てくる。リアスは正直、颯也がどの様な人物なのかいよいよ分からなくなってきた。

 

「その質問に答えるならこう答えるとしよう。私はしがないはぐれ悪魔達を回収する者さ。そして名前はモンタークという」

 

現れたのは黒いビジネススーツをビシッと着こなした紳士だった。しかし顔は、金色の装飾をした上半分を隠す仮面と、仮面に付いている長髪の白いカツラの様な物を付けて素顔が分からないでいた。

 

「おぉ、久しぶりだなまくg「それ以上言ってはいけない!」何故?」

 

「私はわざわざ偽名を格好良く名乗って登場したというのに、それが知人によって簡単に本名が公開されるのは実によろしくない! だからここは合わせてくれないかい?」

 

「それを言った時点で格好よさとかその他諸々台無しだとは思うが……まぁ良い。それでモンタークは、このはぐれ達を回収しに来たんだろう?」

 

「その通りだよ。にしても流石は颯也だ。凶暴なはぐれをここまで無力化するとは……」

 

「いや、これはリアス部長達がやったことだ。俺がやった訳ではない」

 

「また謙遜をして……それでそこに縫い付けられてるのはトリ君がやったことだね?」

 

「はい。ですが最後に縫い付けたのは私ではありません」

 

「そうか……なるほど。まぁ分かったよ。じゃあ私はこのはぐれ達を連れて帰るとしよう」

 

「待ちなさい。いきなり出て来て私達も混乱しているけれど、どうしてわざわざ連れ帰るのかしら? 私達は大公から直接依頼を受けているのだけれど?」

 

「確かにそれは私も聞いている。だが……はぐれを消滅させるだけが解決策ではない。公平な裁判によってでも、彼らは罰することができる。現に大公からの指令では、はぐれは消滅させるか生きたまま捕らえるか……どちらの選択を選んでも良いという事になっている。私はその片方を選んだに過ぎない」

 

「そう……なら良いわ。そのはぐれ達はあなたに任せるわ」

 

「言われなくとも……では颯也、また会おう」

 

そう言ってマクギ……モンタークははぐれ2人を連れて冥界へと帰って言った。

 

「さて……今日は色々あり過ぎて疲れたわね。今日は部室に戻ったら各自解散にしましょう。それと……颯也には聞きたいことが沢山出来たわ。明日は覚悟してちょうだい?」

 

「ははは……拒否する事は?」

 

「勿論無しよ?」

 

「さいで……まぁ聞かれたところで不利になる事なんて無いですし、良いですよ」

 

「リアス……あまり颯也さんの事をいじめないで下さいな?」

 

「イジメではないわ? それに亞里沙は颯也に甘過ぎるわ! 見ていていつも思うんだけど?」

 

「そんな事はありませんわ。それに……颯也さんの過去を知っているからこそですわ

 

「何か言った?」

 

「いいえ、特に何もありませんわ。でもほどほどにして欲しいですわ」

 

「それは颯也次第ね」

 

「大丈夫ですよ亞里沙さん。知られて損することなんてありませんから」

 

「颯也さんがそう言うのでしたら……私はこれ以上言いませんわ」

 

「決まりね。それじゃあ皆、帰るわよ」

 

「「「はい!」」」

 

それからリアス達は部室に戻り、各自解散となった。颯也と亞里沙はいつもの様に帰った。その後ろからはトリが一定の距離を保って付いてくる。他の人から見ればバリバリ不審者に見える。そしていつもの分かれ道で颯也と亞里沙は別れた。それから少しして……

 

「マスター……少し聞きたいことが」

 

「なに?」

 

「私が仕留めたはぐれに付いてなのですが……最後のクナイ、あれは一体誰が……ハサンの物ではないでしょう?」

 

「それについては俺もそろそろだと思っていたところだ。そろそろ出て来たらどうかな?」

 

『はい、我が主人様』

 

その声が聞こえたかと思うと、颯也の目の前に片膝をつき、頭を下げた忍者装束を纏う少女がいた。髪は黒髪でポニーテールにしている。

 

「主人様、今まで姿を隠していて申し訳ありませぬ」

 

「いや、謝る事はないよ。それにあの時の技は良かった。また磨きをかけたね」

 

「あ、主人様にそう言われると……照れまする///」

 

「褒めることぐらいするさ。それと主人様は硬いなぁ。俺の事は呼び捨てで呼んでも構わないよ」

 

「そ、その様な恐れ多い事! なかなか出来ませぬ‼︎」

 

「あはは、ならさん付けは?」

 

「さん付け……なら颯也殿でどうでござりますか?」

 

「殿ねぇ……なかなか変わってる」

 

「ダメ……でござりますか?」

 

「いや、君らしいよ団蔵」

 

颯也は目の前の少女、加藤段蔵に微笑みながらそう言った。

 

「はぅ/// そ、その様な表情は卑怯でござる」

 

「ははは……まぁともかく一緒に帰ろうか」

 

「い、良いのでござりましょうか? 颯也殿の事を好いている方々が大勢いらっしゃるのに、当機までお邪魔するとなると……」

 

「そんな事は気にしなくても大丈夫だよ。それに、誰かが団蔵を断ったとしても、俺がそうはさせないから」

 

「颯也殿……」

 

「あの……私が空気になりかけているのですが……」

 

「ん? あぁトリ、まだいたのか?」

 

「……悲しい」ポロロン

 

トリことトリスタンは……颯也から雑な扱いを受けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きょ、今日は当機が颯也殿のお相手でよろしいのでしょうか? 本当ならば他の方がお相手をする筈だったのに……。それに私の身体は……」

 

「それについては心配いらないよ。また別の日に埋め合わせはするし。それに忘れたのかな? 団蔵の身体は、もうただの機械だけの身体じゃないんだよ?」

 

「た、確かに当機は……颯也殿のおかげで念じれば機械の身体と人の身体に変わる事は可能でござりますが……」

 

「まぁ俺は……君が俺の事を大切に想ってくれるのなら、例え機械の身体であれ人の身体であれ、大切にするよ。例え君が俺の事を大切に想ってなくても、俺が君を大切にする事には変わらないんだけど……ね?」

 

「はぅっ/// そ、颯也殿は卑怯にござりまする……

 

「ん? 何か言った?」

 

「な、なんでもないでござりまする! それよりも、明日も学校というのがありましょう? 早く寝ましょう」

 

「そうだね。それじゃあ、おやすみ」

 

「はい、お休みなさいませ颯也殿」

 

颯也は挨拶を終え、電気を消して眠った。颯也の眠りが深くなった頃……

 

「颯也殿は……戦っている時と今の様な平和を過ごしている時の顔が違いすぎまする」

 

団蔵は颯也に近寄りながらそう呟く。

 

「本当は……貴方にはもっと平和で、楽しい時を過ごしてほしい。それでも貴方は……進んで戦いに身を投じるのでござりましょう。現に私のために……自分の左腕を犠牲にして」

 

団蔵は、悲しそうな顔をしながら颯也の左腕を撫でる。その左腕は……過去に団蔵を助けるために犠牲にした。その事は……また別の所で語られるだろう。

 

「そんな優しい貴方だからこそ……当機は惚れたのでござりまするね」

 

颯也の事を優しく抱きしめる。今度は自分が颯也を守るとでも言うように……優しく、優しく抱きしめた。

 

翌朝、颯也は団蔵が他の女の子達がしているように、自らの頭が胸の位置にあるとは思いもしなかった。だがそれは別にして……団蔵の体は人と同じように温かかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回また新しいキャラクターが登場しました。紹介します!

「加藤段蔵です。よろしくお願いします」

「トリスタンです。私の方もよろしくお願いいたします」

と言う事でお2人は初めてこの作品に登場しましたけど、これからはレギュラーで書かせていただきますので、こちらこそよろしくお願いしますね?

「それは構わないのでござりますが……私もあの中に入って良いものか未だに迷うでござりまする」

いいえいいえ、オリ主の颯也さんも喜びますよ! 何せ私も団蔵ちゃん大好きですからね!

「ほ、本当にござりまするか⁉︎ それは嬉しいでござりまする」

そう言ってもらえると私も嬉しいです。逆にトリスタンさんの方は嫌いでした。

「な、何故⁉︎」

それは……あなたの胸に手を当ててちゃんと考えて下さい。

「あ、扱いの差が酷すぎる……悲しい」ポロロン

という事でここから解説に入ります!


解説

タービュランス

テイルズ作品に出てくる風の呪文。作品によって演出は異なるかもしれませんが、私はテイルズオブジアビスの作品のそのままをイメージしました。圧縮された大気の風が下から吹き荒れ敵を切り刻みます。



以上解説でした。次回もまた見てくれると嬉しいです‼︎
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